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White Wolf Publishingは日本国内でもTRPG「ワーウルフ:ジ・アポカリプス 日本語版」などをリリースしているメーカーで,「Werewolf: The Apocalypse」はヴァンパイア伝説を描く「World of Darkness」のスピンオフにあたる作品だ。同社は2015年にParadox Interactiveに買収されたが,2017年1月にはFocus Home InteractiveおよびCyanide Studioと提携を結び,その後に新作ゲームを発表している(関連記事)。
Cyanide Studioではようやく具体的なプロダクション行程に入ったばかりだというが,その一方,White Wolf Publishingでは企画が固まり,タイトルを「Werewolf: The Apocalypse Earth Blood」と改めたそうだ(以前のタイトルは「Werewolf: The Apocalypse」)。それを語ってくれたのは,White Wolf PublishingのCEOを務めるトビアス・ショーグレン(Tobias Sjögren)氏と,同じくリードストーリーテラーのマーティン・エリクソン(Martin Ericsson)氏だ。
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サブタイトルの「Earth Blood」とは,“ガイアの血”を指している。つまり,石油資源のことだ。「母なる地球“ガイア”の守護者」であり,自然環境を守る番人として活動してきた人狼の一種族“ガルー”(Garou)だが,石油が燃えさかることでガイアは熱を帯び,その体力を失いつつあることに危機感を抱いているという。
ちなみに,World of Darknessには地球の平和な自然環境とは対になる,腐敗と破壊の象徴として“ワーム”という存在がある。こうした石油会社の資本家は,ワームに操られてしまっているというわけだ。
ともかく,終わらないガイアの破壊に対して,「世界を暴力で変える」とばかりに立ち上がったのが,元傭兵の主人公・ケール(Cahal)である。ケールは傭兵という職業柄,成長期の息子を十分に見守ることができず,現在では息子がどこかに失踪してしまっている。
しかも,自らも群れから飛び出しているため,まさに“一匹狼”という状態だ。つまり,Werewolf: The Apocalypse Earth Bloodでは環境破壊という“社会問題”と主人公の“家族の問題”が描かれることになる。
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ショーグレン氏は「Werewolf: The Apocalypse Earth Bloodは“レイジマネージメント”が中核にある」と語った。本作には人間形態の「ホミッド」,オオカミ形態の「ルパス」,そして人狼形態の「クライノス」というシェープシフティングが用意されている。ホミッドの場合は人間とのコミュニケーションや手作業を伴うパズル系のインタラクション,ルパスは“匂い”の要素を採り入れた探索,そしてクライノスでは戦闘を行う。ちなみに,ホミッドの状態でもクロスボウといった武器を使用できるという。
ゲーム中,ホミッドとルパスは自由自在に変更することが可能だ。一方,クライノスは“怒り”のパラメータが上昇することで変身するという特殊なものになっている。これは石油が採取されていたり,森林が伐採されていたりといった外的要因によって,プレイヤーがコントロールすることなく姿を変えるという。
「精神を集中させることでも,レイジメーター(怒りのパラメータ)を上げられる」とショーグレン氏は教えてくれたが,これが具体的にどのようなシステムになっているのかは不明だ。
主人公のケールが人狼(クライノス)の姿に変わることは「レイジモード」と呼ばれ,その瞬間から理性が失われてしまう。森の中に逃げ込んで落ち着きを取り戻すまで待つ,といったことはできず,その強力な腕と顎を使って,地球に害をなす人間達を血祭りにあげるだけだ。エリクソン氏は「パワーファンタジー」と呼んでいたが,周囲のオブジェクトも破壊できるようになり,殺戮と破壊が終了するまでレイジモードは解除されない。
興味深いのは,レイジモードにタイムトライアルの要素が取り入れられていることだ。レイジモードは無敵に近い状態が持続するとはいえ,あまりにも破壊に夢中になって時間が経過すると,ケール自らもワームに囚われてしまう。この時点で,彼はガイアの守護者ではなくなり,ゲームオーバーになるというわけだ。
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Cyanide Studioは現在,ホラーアドベンチャー「Call of Cthulhu: The Official Video Game」をはじめとする複数の開発プロジェクトを抱えており,今回紹介した「Werewolf: The Apocalypse Earth Blood」に関しては,数点のスライドが紹介されただけだった。
ただ,エリクソン氏は「ゲームの開発に合わせて,TRPG版のルールブックも改訂する予定だ」と話し,Cyanide Studioと連携を図りつつ,自社ブランドをうまく制御していることを示唆していた。コンテンツの質とマーケティングが伴えば,「World of Darkness」フランチャイズの新規ファンを獲得できる作品に仕上がりそうだ。
























