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印刷2019/07/07 22:00

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「Radeon RX 5700 XT」「Radeon RX 5700」レビュー。「Navi」世代の新GPUは競合を上回るゲーム性能を発揮できたのか

画像集#004のサムネイル/「Radeon RX 5700 XT」「Radeon RX 5700」レビュー。「Navi」世代の新GPUは競合を上回るゲーム性能を発揮できたのか
 2019年7月7日19:00,AMDの新世代GPU「Radeon RX 5700 XT(以下,RX 5700 XT)と「Radeon RX 5700」(以下,RX 5700)搭載カードが発売となった。これらは,開発コードネーム「Navi」と呼ばれていたGPUで,前世代に当たる「GCN」(Graphics Core Next)アーキテクチャを一歩推し進めた「RDNA」(Radeon DNA)アーキテクチャを採用している点が大きな特徴だ。
 また,グラフィックスメモリに,「Radeon VII」などで採用した「HBM2」ではなく,一般的なGDDR6メモリを採用している点もトピックとして挙げられよう。

 そんなRX 5700 XTとRX 5700の性能はどれほどなのか。競合製品に対して太刀打ちできるだけのポテンシャルを備えているのか。リファレンスカードをAMDから入手できたので,さっそくその性能を検証してみたい。

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Radeon RX 5700 XTのリファレンスカード
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Radeon RX 5700のリファレンスカード

 なお,Radeon RX 5700シリーズの詳細については,西川善司氏によるレポート記事が掲載済みなので,そちらも合わせて参照してもらうと役立つだろう。

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[2019/06/11 09:00]
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[2019/06/13 17:47]


RDNAアーキテクチャを採用

RX 5700はRX 5700 XTの90%の規模


 まず,RX 5700 XTとRX 5700のスペックについて,簡単におさらいしておこう。
 冒頭で述べたとおり,両製品ともRDNAアーキテクチャを採用するGPUだが,従来のGCNアーキテクチャと同じく,AMDが「Stream Processor」(以下,SP)と呼ぶシェーダプロセッサ16基をひとかたまりとした実行ユニットを4つ束ねたうえで,キャッシュメモリやレジスタファイル,スケジューラ,テクスチャユニットとセットで演算ユニット「Compute Unit」(以下,CU)を構成する構造に違いはない。

Naviの主な特徴を示したスライド。このスライドでは,RX 5700シリーズのCUを,「RDNA Compute Units」と称している。
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 RX 5700 XTは,CUを40基搭載しており,SPの総数は64×40の2560基となる。一方のRX 5700は,SPが36基とやや少なめのため,SPの総数は2304基と,RX 5700 XTの90%の規模となっている。
 ただ,RDNAアーキテクチャでは,2基のCUが互いにキャッシュメモリのようなリソースを共有し,1つのCUとして動作できる「Work Group Processor」という機能が用意されたほか,Render Back-EndsがL1キャッシュと紐付けられていたり,グラフィックスメモリに書き出すピクセルデータをロスレス圧縮してから書き出す機能「Lossless Delta Color Compression」がすべてのキャッシュメモリ間でも行われるようになったりするなど,さまざまな改良が施されている(関連記事)。

 また,RX 5700 XTのベースクロックは1605MHz,「Game Clock」が1755MHz,ブーストクロックが最大1905MHzと,かなり動作クロックが高い点が特徴的だ。下位モデルとなるRX 5700も同様で,ベースクロックは1465MHz,Game Clockが1625MHz,ブーストクロックが最大1725MHzと高めだ。
 Radeon RX Vegaシリーズでは,負荷がかかったときの平均動作クロックをブーストクロックとAMDは称していたが,Navi世代では,それがGame Clockとなり,ブーストクロックは実際の最大動作クロックを指すように変更された。

 なお,両モデルともメモリインタフェースは256bitで,グラフィックスメモリにはGDDR6を採用する。GDDR6の動作クロックは14GHz相当で,メモリバス帯域幅は448GB/sとなる。これは,競合製品となる「GeForce RTX 2070」(以下,RTX 2070)と同じ仕様だ。

RX 5700 XTのカード長は約273mm
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 それでは,リファレンスカードそのものについて見ていこう。
 まず,RX 5700 XTのリファレンスカードだが,カード長は実測で約273mm(※突起部除く)で,「GeForce RTX 2070 SUPER Founders Edition」(実測約271mm)とほぼ同等だ。GPUクーラーがカード全体を覆った“箱”のような形状をしており,若干色味がグレー系ではあるものの,カードの形状だけ見ると,外観は「Radeon RX Vega 64」のリファレンスカードとよく似ている。

上位モデルのリファレンスカードだけあって,製品ボックスも少し高級感のあるデザインだ(左)。製品ボックスの上蓋を取り外すと,RX 5700 XTが顔を出す(右)
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2スロット仕様でブロワー型ファンを備える。補助電源コネクタは,背の部分に8ピンと6ピンが1つずつあった
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 GPUクーラーは2スロット占有タイプで,70mm角相当のブロワー空冷ファン(外排気型)を1基備えている。カード後方やブロワーファンから吸気したエアーを,ブラケットに用意されたスリットからケース外部に排気する仕組みだ。補助電源コネクタは8ピン+6ピンで,映像出力インタフェースは,DisplayPort 1.4×3,HDMI 2.0b×1という構成である。このあたりも,Radeon RX Vega 64リファレンスカードと変わらない。

カードの裏面には,保護と冷却を兼ねた金属プレートが固定されていた(左)。映像出力はDisplayPort 1.4×3,HDMI 2.0b×1となっている(右)
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 一方のRX 5700リファレンスカードは,カード長が実測で約263mmと,RX 5700 XTから10mmほど短くなっている。RX 5700 XTとは異なり,裏面にバックプレートを装備しておらず,基板がむき出しだ。GPUクーラーは2スロット占有タイプで,70mm角相当のファンを1基搭載するのはRX 5700 XTと同じなのだが,表面には取り立てて見栄えを良くする加工は施しておらず,金属の質感そのままとなっている。補助電源コネクタはRX 5700 XTと同じく8ピン+6ピンという構成だ。

RX 5700リファレンスカードの長さは実測約263mm(左)。2スロット厚で,背の部分に8ピン×1と6ピン×1の補助電源コネクタがあるのはRX 5700 XTと同じである
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 基板裏面から推察する限り,電源部は8+1フェーズ構成のようである。映像出力インタフェースは,DisplayPort 1.4×3,HDMI 2.0b×1で,こちらもRX 5700 XTと変わらない。

背面は基板が向き出しだ(左)。映像出力の構成はRX 5700 XTと同じである(右)
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GeForce RTX SUPERシリーズを含めたGeForce計5製品と比較


 それでは,テスト環境の説明に進もう。
 今回,比較対象には,RX 5700 XTの競合製品に位置付けられているGeForce RTX 2070(以下,RTX 2070)と,その上位モデルである「GeForce RTX 2080 Founders Edition」(以下,RTX 2080),さらに,7月2日に発表となった「GeForce RTX 2070 SUPER Founders Edition」(以下,RTX 2070 SUPER)を用意した。各GPUの主な仕様は表1のとおりだ。

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 一方,RX 5700の比較対象としては,AMDが競合に位置付ける「GeForce RTX 2060 Founders Edition」(以下,RTX 2060)と,「GeForce RTX 2060 SUPER Founders Edition」(以下,RTX 2060 SUPER)を用意した。主な仕様は表2にまとめている。

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 なお,RX 5700 XTとRX 5700のグラフィックスドライバには,全世界のレビュワー向けにテスト用として配布された「Radeon Software 19.30.01.06-190626a-343907E」を使用した。一方のGeForceシリーズは,RTX 2070 SUPERとRTX 2060 SUPERのテスト用としてレビュワー向けに配布された「GeForce 431.16 Driver」を用いている。そのほかのテスト環境は表3のとおり。

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 テスト方法は,4Gamerのベンチマークレギュレーション22.1に準拠。ただ,テスト時間の都合上,「Overwatch」「Middle-earth: Shadow of War」「Project CARS 2」のテストを省略していることをお断りしておく。
 そのうえで,レギュレーション23.0を先取りする形で,「Far Cry 5」に代わり「Far Cry New Dawn」を,「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」に代わり「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下,FFXIV漆黒のヴィランズ ベンチ)をそれぞれ採用した。

 具体的なテスト方法だが,まずFar Cry New Dawnは,プリセットに「最高」を選択したうえで,ゲームに用意されたベンチマークモードを利用した。2回ベンチマークを実行して,その平均をスコアとして採用する。一方のFFXIV漆黒のヴィランズ ベンチでは,テスト試行は1回のみとし,結果として表示される整数値のスコアと,同時に記録されるレポートファイルから平均フレームレートおよび最小フレームレートを採用する。
 解像度は,RX 5700 XTならびにRX 5700が2560×1440ドットと1920×1080ドットでのゲームプレイを想定していることから,これらに3840×2160ドットを加えた計3種類を選択している。


RX 5700 XTはRTX 2070 SUPERといい勝負

RX 5700はRTX 2060をおおむね上回る


 それでは,「3DMark」(Version 2.9.6631)の結果から順に見ていこう。
 グラフ1は,DirectX 11テストである「Fire Strike」の総合スコアをまとめたものだ。RX 5700 XTは,さすがにRTX 2080の牙城は崩せないものの,RTX 2070を6〜7%程度上回り,RTX 2070 SUPERといい勝負を演じている。一方のRX 5700は,RTX 2060 SUPERとほぼ同程度のスコアを記録し,RTX 2060比では11〜21%程度もの差を付けている点は特筆に価する。
 なお,RX 5700 XTとRX 5700との差は,8〜12%程度といったところだ。

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 続いてグラフ2は,Fire Strikeの結果からGPU性能を見るGraphics scoreを抜き出したものだ。おおむね総合スコアを踏襲しており,RX 5700 XTのスコアは,RTX 2070 SUPERに勝ったり負けたりといったところ。一方のRX 5700は,RTX 2060 SUPERを上回るもの,RTX 2070には若干届かない。

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 グラフ3は,Fire Strikeのスコアからソフトウェアベースの物理演算テスト結果を「CPU score」として抜き出したものだが,CPUを統一していることもあり,スコアはほぼ横一線に並んでいる。

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 グラフ4はGPUとCPU両方の性能が効いてくる「Combined test」の結果をまとめたものだが,Fire Strikeでは,CPUのボトルネックによりスコアが丸まりつつある。それ以外の結果を見ていくと,RX 5700 XTは,RTX 2070といい勝負を演じる点は変わらないが,RX 5700はRTX 2060 SUPERに後れをとってしまっている。

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 DirectX 12世代のテストである「Time Spy」から,グラフ5は総合スコアをまとめたものだ。
 RX 5700 XTやRX 5700に,Fire Strikeほどの勢いは見られない。RX 5700 XTはRTX 2060 SUPERの後塵を拝しており,RX 5700もRTX 2060に1〜2%程度のところまで詰め寄られてしまっている。DirectX 12の性能に関しては,RTX 20シリーズに軍配が挙がりそうだ。

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 次にグラフ6はTime SpyからGPUテストの結果を,グラフ7はCPUテストの結果をそれぞれまとめたものだ。
 GPUテスト結果は,やはり総合スコアを踏襲する形となり,RX 5700 XTはRTX 2060 SUPERに届かない。RX 5700も,RTX 2060を若干上回る程度に留まっている。なお,CPUテストは,Fire Strikeと同様に,CPUが同一であるためスコアが横並びだ。

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 では,実際のゲームだとどうか。グラフ8〜10は,Far Cry New Dawnのテスト結果をまとめたものだ。
 Far Cry New Dawnでも,RX 5700 XTは,平均フレームレートでRTX 2070を安定して上回り,RTX 2070 SUPERといい勝負を演じている。RX 5700も,RTX 2060 SUPERに対して肩を並べており,3DMarkのFire Strikeと似た傾向が得られている。

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 グラフ11〜13にまとめた「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)では,CPUのボトルネックによって,平均フレームレートが130fps付近でスコアが丸まりつつある。
 そこで,1920×1080ドット以外の結果を見ていくと,RX 5700 XTはRTX 2070を超える性能を発揮するも,3840×2160ドットではスコアが大きく落ち込み,RTX 2060 SUPERにも抜かれてしまった。RX 5700は,RTX 2060 SUPERに対してまったく歯が立たないものの,RTX 2060に5〜12%程度の差を付けている点は評価できよう。

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 変わって,RX 5700 XTとRX 5700にとって苦しい戦いとなったのが,グラフ14〜16の「Fortnite」である。RX 5700 XTは,平均フレームレートでRTX 2060 SUPERにさえ7〜8%程度の差を付けられてしまった。RX 5700も,RTX 2060は上回ったものの,その差は2〜10%程度に過ぎない。このあたりは,AMDの最適化不足が指摘できよう。

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 苦しい戦いとなるのは,FFXIV漆黒のヴィランズ ベンチでも同様である。グラフ17は総合スコアをまとめたものだ。FFXIVのベンチマークは,GeForceシリーズへの最適化が進んでいることで知られるが,それゆえにRX 5700 XTでも,RTX 2060に最大で約15%の差を付けるのがやっとで,RTX 2060 SUPERにも届かない結果に終わっている。RX 5700も,2560×1440ドット以上でRTX 2060を上回ったものの,2〜6%程度のところまで差を詰められている。

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 グラフ18〜19は,そんなFFXIV漆黒のヴィランズ ベンチにおける平均フレームレートと最小フレームレートをまとめたものだ。平均フレームレートは総合スコアを踏襲している一方で,最小フレームレートはCPU性能が色濃く表れており,GPUの性能差が見えにくい結果となった。

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RX 5700 XTの消費電力はRTX 2080並み。RX 5700はRTX 2070より低い


 RX 5700 XTの公称TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は225Wで,RX 5700のTDPは185Wと,いずれも競合となるRTX 20シリーズより大きめなのだが,実際の消費電力はどの程度なのだろうか。
 そこで「4Gamer GPU Power Checker」(Version 1.1)を用いて,FFXIV漆黒のヴィランズ ベンチ実行時におけるカード単体の消費電力推移をまとめたものがグラフ21となる。
 グラフを見ると,RX 5700 XTの消費電力は,おおむね200Wあたりで推移していることを確認できる。300Wを超える場面をカウントしてみると,RTX 2070 SUPERは29回であるのに対して,RX 5700 XTは26回と若干下回っていた。一方,RX 5700は,170W付近を中心に消費電力が推移しており,200Wを超える場面は99回だった。RTX 2060 SUPERが200Wを超えたのは72回であるのと比べると,消費電力は若干,高くなりそうである。

※グラフ画像をクリックすると横に引き伸ばした拡大版を表示します
画像集#042のサムネイル/「Radeon RX 5700 XT」「Radeon RX 5700」レビュー。「Navi」世代の新GPUは競合を上回るゲーム性能を発揮できたのか

 グラフ21は少々見にくいので,スコアの中央値をまとめたものがグラフ22だ。こちらでは,RX 5700 XTの消費電力は約210Wほどで,RTX 2080を若干上回ってしまった。一方,RX 5700の消費電力は,RTX 2060 SUPERより15W近く大きいものの,RTX 2070よりは低い。

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 念のため,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いてシステム全体の最大消費電力も計測してみた。このテストにあたっては,Windowsの電源プランを「バランスに設定」。さらに,ゲーム用途を想定して,無操作時にもディスプレイ出力が無効化されないよう指定したうえで,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点をタイトルごとの実行時,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」としている。

 測定結果をまとめたのがグラフ23だ。ここで興味深いのは,RX 5700 XTがすべてにおいて,RTX 2080を下回っている点だ。このテストでは,消費電力のピークをスコアとして採用しているため,RTX 2080のほうが消費電力の変動が激しいということなのだろう。ただ,RTX 2070との比較では下回ったケースはあるものの,やや分が悪い
 一方,RX 5700もRTX 2060 SUPERを下回っており,こちらもRTX 2060 SUPERのほうが,突発的に消費電力が大きくなりやすいということなのだろう。

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 最後に,「GPU-Z」(Version 2.22.0)を用いて計測したGPU温度も確認しておきたい。ここでは,室温約24℃の室内で,テストシステムをPCケースに組み込まず,いわゆるバラック状態で,3DMarkの30分間連続実行時を「高負荷時」として,アイドル時ともども,GPU-Zから温度を取得することにした。
 その結果はグラフ24のとおり。ここで目を惹くのは,やはりRX 5700 XTとRX 5700の温度が低いことだ。温度を正常に取得できていないのではとも思ったが,実際にカードを触ってみても全然熱くないので,このスコアで間違いないだろう。
 では,なぜこれだけ温度が低いのか。RX 5700 XTやRX 5700は発熱が小さいこともあるが,ファンの回転速度がかなり高い。静音性よりも冷却性能を優先しているためだと思われる。

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 なお,カードの動作音だが,筆者の主観であることを断ったうえで述べると,高負荷時の動作音はかなりうるさく感じた。少なくともRTX 2080やRTX 2070 SUPERなどよりも動作音が大きいことは確かで,これならばもう少し高いGPU温度を許容して,ファンの回転数を落としたほうがよかったと思う。


RX 5700 XTが5万1300円,RX 5700が4万5900円と非常にリーズナブル


 そろそろまとめに入ろう。
 競合製品のリリースを受けて,AMDの日本法人である日本AMDは,RX 5700 XTのメーカー想定売価を税込5万1300円前後,RX 5700は税込4万5900円前後と,製品販売直前に価格を修正してきた。RTX 2070の実勢価格が5万4000円〜7万円,RTX 2070 SUPERのメーカー想定売価が499ドル(税別約5万4000円)であることを踏まえると,RX 5700 XTの価格はかなりリーズナブルと言っていい。
 一方のRX 5700も,RTX 2060の実勢価格が4万〜5万円,RTX 2060 SUPERのメーカー想定売価が399ドル(税別約4万3000円)であるため,こちらもお買い得感はかなり高い。

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 その一方で,今回のテストから明らかなように,最適化が足りないタイトルにおいて,RX 5700シリーズは,競合に対して十分な性能が得られていない点は指摘しておきたい。また,リファレンスカードは動作音が非常に大きかった。いずれ,カードメーカーのオリジナルクーラー搭載モデルが登場するであろうが,選択肢が増えてくればそちらの問題もなくなるはずだ。

 AMDが想定する価格で市場に出回るかという懸念は残るものの,この価格であれば競合のRTX 20シリーズに十分太刀打ちできる性能ではないだろうか。ハイミドルクラスのGPUは,NVIDIA一択となっていた状況に,新たにAMDという選択肢が生まれることは大歓迎であり,今後市場が賑やかになることに期待したい。

AMDのRadeon RX 5700 XT製品情報ページ

AMDのRadeon RX 5700製品情報ページ


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    Radeon RX 5000

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