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「あんぷらぐど☆げーまーず」第8回:神々の力を借りて強大な帝国を築き上げるボードゲーム「デウス 日本語版」
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印刷2015/08/08 00:00

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「あんぷらぐど☆げーまーず」第8回:神々の力を借りて強大な帝国を築き上げるボードゲーム「デウス 日本語版」


 今回の「あんぷらぐど☆げーまーず」で紹介する「デウス 日本語版(原題:Deus)」は,2011年ドイツゲーム賞3位入賞のボードゲーム「Troyes(トロワ)」を手がけたSebastien Dujard氏の最新作だ。神々が存在する古代文明時代をモチーフとする本作は,ダイスを使用しないタイプの作品になっているのが特徴。トロワでは戦略をじっくり練る面白さが好評だったが,本作はどのような仕上がりになっているのだろうか。実際にプレイして,その魅力に迫ってみた。

※記事制作の都合上,掲載中の写真は,英語版を日本語化したものを使用しています。このため,製品版とは一部異なる場合があります。

コンポーネントは連結式のゲームボードと,カード,リソースを示すチップ,建築コマなどで構成されている。プレイ人数は2〜4人で,プレイ時間は60〜90分。価格は8000円(税別)となかなか重量級のタイトルだ
デウス 日本語版

 ゲームの舞台は神々の力が働いている古の時代。プレイヤーの目的は,帝国の指導者として未開の地を開拓し,国を発展させることだ。ゲームボードに展開された土地に施設を建設したり,軍隊を組織したりて国力を蓄えていくのだが,自力のみで国を発展させることは難しい。捧げ物や神殿建造の見返りとして得られる神々の力が必要になるのだ。

 では,ゲームの流れを紹介していこう。ゲームは,各プレイヤーにプレイヤーボード,手札となるカード5枚,施設の建造に必要なリソース(資源),ゴールド(お金),建物コマなどが配られてスタートする。
 手番では,「建造」「奉納」という2つのアクションのうち,いずれかひとつを実行可能だ。建造は,土地に建てたい施設(または派遣したい軍事ユニット)のカードをプレイヤーボードの上部に置くことで行うが,自分のプレイヤーボードに,対応する建物コマが置かれている必要があり,さらに,カード記載されているコスト(ゴールドやリソース)を支払うことになる。

 その後,マップとなるゲームボードに建物コマを置くと建造は完了し,ゴールドやリソース,勝利ポイント(=Victory Point。以下,「VP」)などを得られる。施設は全部で6種類あり,得られる恩恵はさまざま。また,特殊な施設として「神殿」がある。神殿はゲーム終了条件の1つにもなっており,建築するためには多数の資源が必要となるのが特徴だ。

カード左上に表示されているアイコンがカードを出した際に建造する施設のタイプ(これが建物コマの種類を表す),その下に記載されているアイコンが建造に必要なコストだ
デウス 日本語版

ゲームが進んでいくと,マップ上に建造物が増えていく。重厚な白い建物が神殿で,神殿ごとに定められている条件を満たすと,ゲーム終了時にVPを得られる
デウス 日本語版

 奉納は,手札を神々への捧げ物として捨てる代わりに,捨てたカードの種類に対応した神々の恩恵を得られるアクション。神々は全部で6柱おり,奉納による恩恵は以下のとおり。この効果は捨てたカードの枚数が多いほど大きくなる。

  • ネプチューン:ゴールドと「海運」施設コマを獲得
  • セレス:リソースと「生産」施設コマを獲得
  • ミネルヴァ:カードを追加で引くことができ,さらに「科学」施設コマを獲得
  • ヴェスタ:VPと「公共」施設コマを獲得
  • マルス:任意の建物コマを獲得
  • ジュピター:ほかのの5柱の神々のうち任意の力を1種類得られる

 奉納が終われば,手札が5枚になるまでカードを補充できるため,プレイできるカードがないときなどは奉納してしまうのも手だ。

複数の手札を奉納した場合は一番上にある手札のアイコンに対応した神の恩恵を受ける。写真の例では,ネプチューンの恩恵によりゴールドと海運の施設コマを獲得
デウス 日本語版

 前述したように,建造ではカードをプレイヤーボード上部に置くことになるが,同タイプの施設カードは上に重ねて置き,場に出したカードだけでなく,以前に出したカードの効果も(古いものから順に)得られるという仕組みになっている。そのため,「資源を多く生み出すカードを出したあと,資源をVPに変えるカードを出して大量のVPを獲得する」といった戦法も可能だ。

 ただし,特定の施設を数多く建てるためには,コストに加えてカードの引き,つまり運が必要になる。さらに,2つめ以降の神殿建造では,すでに全タイプの施設を建てていることが条件になるので,そこでは遅れを取ることになりやすい。持っている手札と各種資源,施設の状況を見ながら,どのカードを場に出すのか,思案を巡らせることになるのだ。

海運(青のカード)の効果発動例。リソースの「小麦」を4ゴールドで売却したあと,そのお金でほかのリソースを3種類1ゴールドで買えるので,結果リソースの総数を増やせる
デウス 日本語版

 建造の際に建物コマを置くマップには蛮族の集落があり,ここを攻撃することでもVPを獲得できる。蛮族の集落への攻撃は,以下の条件を両方満たすと発動する。

  • 蛮族の集落の周囲を占拠する
  • 蛮族の集落の周囲のどこかに軍事ユニットがある

 集落周囲の占拠は複数のプレイヤーによるもので構わない。施設と軍事ユニットは同じ「建造」によって生み出すものだが,施設は移動できない一方,軍事ユニットのなかにはカードの効果によって移動できるものがある。そのため,「包囲する土地が増えてきたとき,すかさず複数の軍事ユニットを移動させて蛮族の集落を攻撃する」といったことも可能だ。蛮族の土地から獲得できるVPは多いため,ライバルたちの動向を注意深く観察し,相手を出し抜くチャンスをうかがおう。

 また,軍事ユニットには,隣接するプレイヤーからVPを奪う効果をもつものもある。資源の獲得競争に出遅れてしまったプレイヤーは,軍事ユニットの生産に特化して,相手が貯め込んだVPをいただいてしまうのも手だ。

蛮族の集落(写真中央の5の数字がある地域)を包囲する場面。緑プレイヤーの軍事ユニットが集落の上と右に配置されており,左下に黒プレイヤーの施設がある。この場合,右上と下に施設が建築されると包囲が完了し,集落への攻撃が発動する
デウス 日本語版

 こうして建造と奉納を繰り返していき,「神殿が一定数建築される」「蛮族の集落がすべて攻撃される」のどちらかの条件を満たすと,その次のラウンドでゲームが終了。VPを算出して,その合計が最も多かったプレイヤーが勝者となる。

ゲーム中はVPのチップは伏せられているが,ゲーム終了後はVPのチップを表側にして得点を計算する
デウス 日本語版

 このように,本作はプレイヤーのアクションが建造と奉納というわずか2つながら,カードの種類とVPの獲得手段の豊富さによって,非常に戦略性の高いゲームに仕上がっている。
 ルールに慣れてくると,カードの相乗効果を利用してVPを効率よく獲得するための作戦を考えたり,数ターン先までの動きを読むようになったりと,ゲームとしての面白味がさらに増してくるのだ。それこそが本作の醍醐味であり,ライバルをうまく出し抜いたときは,まさに全知全能の支配者になった気分を味わえる。

 もっとも,勝利のためにはカードの引きも大事で,そういった意味では知略と運の要素がほどよく絡んだゲームバランスになっている。
 ゲームボードを展開する必要があり,マーカー類も多用するため,手軽に遊べるゲームとは言いにくいものの,ルール自体はそこまで複雑ではないため,アナログゲーム入門者でも比較的スムーズに遊べるはずだ。この作品をきっかけに,対戦型ボードゲームの魅力を知ってもらいたい。

デウス 日本語版

「デウス 日本語版」製品ページ

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