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RX Vega×4に18C36T対応CPU搭載のド派手なタワーPCがインパクト大。Acerがドイツでゲーマー向けPC&周辺機器を発表
今回のラインナップでは,モンスターとしか言いようのないスペックを持つ大型筐体のド派手なハイエンドデスクトップPC「Predator Orion 9000」を筆頭に,個性的な製品が出てきたのが見どころだ。
「世界市場ではすでに発表済みながら,国内ではまで投入されていないゲーマー向けPC新製品」と合わせて紹介しよう。
これ以上ないスペックを「魅せる」フルタワーゲームPC
Predator Orion 9000
ゲーマー向け製品ブランド「Predator」のフラッグシップモデルとして登場したのが,今回の主役と言って過言ではないPredator Orion 9000だ。
最大の特徴は,ちょっとどうかしているレベルのハイスペックぶりだ。グラフィックスカードは「Radeon RX Vega 64」を最大4枚か,「GeForce GTX 1080 Ti」を最大2枚搭載。そこに,未発売の18コア36スレッド対応CPU「Core i9-7980XE Xtreme Edition」を組み合わせ,標準でCPU用の液冷クーラー(※本格か簡易かは未公開)も組み合わせてあり,さらにメインメモリ容量は最大で128GB。ゲーマー向けPCのスペックとして,現時点でこれ以上は望みようがないだろう。
また,ここまで掲載してきた写真でも分かるように,カラーLEDイルミネーションを多用して「魅せる」ことを重視した筐体設計になっているのも,Predator Orion 9000の持つ大きな特徴の1つだ。
筐体上部に取っ手の付いた筐体は,高さが643.13mmもある大きなものなのだが,筐体にある平面部の多くはメッシュ加工されていて,内部や,カラーLED付きのファンが回転する様子が見えるようになっているので,全体として相当に派手なルックスになっている。
欧州市場では2017年11月に発売予定となっており,価格は最下位モデルで1999€(税別)から。当然,上位モデルの金額はトンデモないことになるのだろう。
国内展開の可能性もありそうなので,興味のある人は続報に期待してほしい。
15.6インチ液晶パネル+GeForce GTX 1050搭載の2-in-1
Nitro 5 Spin
10日ほど前に世界市場へ向け発表となっていた2-in-1タイプのゲーマー向けノートPC「Nitro 5 Spin」も,Acerブースで確認することができた。Predatorブランドの製品ではないが,歴としたゲーマー向け製品だ。
北米市場では2017年10月発売の予定で,メーカー想定売価は999ドル(税別)となっている。
搭載する単体GPUは,ノートPC向け「GeForce GTX 1050」で,CPUにはKaby Lake Refresh世代の4コア8スレッドCPUである「Core i7-8550U」または「Core i5-8250U」を採用するとのこと。GPUがやや非力ではあるものの,軽めのゲームにも対応可能な2-in-1ノートPCと聞けば,興味をそそられる人もいるのではないだろうか。
Max-Qデザイン採用のハイエンドノートPC
Predator Triton 700
「Predator Triton 700」は,2017年4月に行われたAcerの独自イベントで発表となったゲーマー向けノートPCである。ただ,発表時点ではスペックの詳細が明かされていなかったが,今回ようやく,スペックと実機がお披露目となった次第だ。
明らかになったスペック情報によると,Predator Triton 700は,比較的薄型のボディに,NVIDIAの「Max-Q Design」(以下,Max-Q)デザインに対応する「GeForce GTX 1080」と,4コア8スレッド対応CPUの「Core i7-7700HQ」を搭載するのが特徴。高性能なGPUとCPUを冷却すべく,2基の空冷ファン「AeroBlade 3D」を組み合わせた冷却機構を採用しているのもポイントである。
しかも,そのうちGPU側の1基にLEDイルミネーション機能を付けて,キーボード奥側のベゼル部分から透けて見える構造を採用している。これはなんとも奇抜なところだ。
空冷ファンが透けて見える部分の右側は,単なるガラスパネルではなく,見た目では分かりにくいがタッチパッドとなっていた。通常のノートPCであればキーボード手前側に置くタッチパッドを,わざわざ使いにくいキーボード奥側に置いたのは,「ゲーマー向けノートPCのユーザーなら,ゲームをプレイするときにはお気に入りのマウスを使うはずだ」という割り切りによるものであろう。
北米でのメーカー想定売価が2999ドル(約33万3630円,税別)というかなり高額の製品だが,これも国内市場に出てくれば注目を集めそうだ。
Aspireブランドの新型デスクトップPCはRyzen搭載モデルも用意
Acerは,一般向けPCブランドの「Aspire」でも,Predatorブランドよりもやや安価なゲーマー向けPCを展開中だ。その最新モデルにして,国内未発表のシリーズ「Aspire GX」も,IFA 2017のAcerブースでは確認することができた。
Aspire GXでは,GPUやCPUの異なるさまざまな製品がラインナップされているのだが,今回の展示機はGPUに「GeForce GTX 1070」,CPUにはKaby Lake世代のCore i7プロセッサか,AMDのRyzenプロセッサのいずれかを採用するハイスペックなモデルとなっているそうだ。
ゲーマー向け液晶ディスプレイの新発表はなし
最後に,Predatorブランドで展開している周辺機器を簡単に紹介しよう。
まずは液晶ディスプレイだが,今回は残念ながら新製品の発表はなく,COMPUTEX TAIPEI 2017で発表となったHDR表示対応4K液晶ディスプレイ「Predator X27」と,HDR表示対応でアスペクト比21:9の湾曲型液晶ディスプレイ「Predator X35」(関連記事)の展示があっただけだった。
Predator X35は,COMPUTEX TAIPEI 2017時点では2017年第3四半期に発売という話だったが,IFA 2017のタイミングでは,発売予定時期が2018年第1四半期へ延期になったことが明らかにされている。
最後に,Predatorブランドのゲーマー向けマウスを写真で簡単に紹介しておこう。こちらも国内未発表だ。
AcerのIFA 2017特設Webページ
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