イベント
「スパIV AE」のプレイヤー達が集結した「第2回TOPANGAチャリティーカップ」。お祭り感満載の会場の模様をお届けする,フォトレポートを掲載
本大会は格闘ゲーム団体TOPANGAの主催で,昨年の東日本大震災への義援金を募る目的で行われたもので,プレイヤー達の参加費が,日本赤十字社に寄付されることになっている。それゆえスタープレイヤー達による頂上決戦というよりも,お祭り色を前面に出したイベントになっていて,事前登録のみならず,当日参加などで集まったプレイヤーを含む,総勢49チームによるトーナメントが行われた。まさにお祭りと呼ぶにふさわしい盛り上がりとなったその模様を,写真と共に振り返っていこう。
「スーパーストリートファイターIV アーケードエディション」公式サイト
「TOPANGA」公式サイト
初心者から上級者まで,魅せる試合が続出
本大会では49チームを2つのトーナメントに分けて,勝ち抜き制の5on5が行われた。それぞれのブロックでトーナメントを勝ち抜いた2チームが,決勝で勝敗を決するという試合進行だ。Aブロックにはチャリティー主催のチーム「TOPANGA」をはじめ,先月の公式大会で準優勝を飾ったきょく選手と,強豪ヤン使いだけで結成された「ヤンTOP5」などが優勝候補として名を連ねる。一方のBブロックではsako選手,ハイタニ選手,ももち選手など,西のスタープレイヤーが集結した「ナイトサファリ」,ヌキ選手率いる東西混成チーム「ぽいぽい5」などが注目どころだ。
ではベスト8から試合内容を振り返ってみよう。Aブロック準決勝1試合は「TOPANGA」対「こすり勢」。一進一退の攻防が続くも,「こすり勢」大将KOICHINKO選手のさくらが,ウメハラ選手,ときど選手を2タテしてブロック決勝へ進出。
準決勝第2試合は「ヤンTOP5」対「三太郎と愉快かもしれない仲間達」。ここ最近の大会で圧倒的な戦績を残しているだしお選手のセスを,バイザーサンマ選手のヤンで勝利し勢いに乗るかと思いきや,続く次鋒の冷血選手のバルログがリーチを活かした中距離戦で,ヤンを寄せ付けずに勝利を重ね5タテで決着。
Aブロック決勝戦の「こすり勢」対「三太郎と愉快かもしれない仲間達」戦は,次鋒のだしお選手が,セスの強みでもあるコマンド投げと表裏の択を,これでもかと押し付けて圧勝。まさに「だしお劇場」といえる5タテを披露して,決勝へコマを進めた。
Bブロック準決勝第1試合は「顔TV!」対「つくばといんことしのちゃんと」。セスからユンにキャラを戻したかずのこ選手が,前バージョンのユンを彷彿させるような強さを見せ,チームを勝利に導いた。
準決勝第2試合は「BET50」対「ぽいぽい5」。なおBET50は,かつて格闘ゲームの聖地として愛された高田馬場のゲームセンター「BET50」を代表して集結した5人のチームだ。ここまで抜群のチームワークで勝ち上がり,気合い十分のBET50。シーソーゲームが続くなか,副将cat-k@アライ選手がえいた選手,金デブ選手に勝利し,大将どぐら選手を引き出すことに成功するも,最後はどぐら選手の勝負強さが光り,結果は敗退。どぐら選手がcat-k@アライ選手,大将の志朗選手を抜き去り,「ぽいぽい5」がブロック決勝へ進出となった。
BET50時代もしのぎを削って対戦してたであろうヌキ氏とアール氏が,スパIVシリーズで再び激突したBブロック準決勝第2試合。互いに一歩も引かぬ好勝負だったが,今回はレジェンドプレイヤーの威厳を見せつけたヌキ氏の勝利 | |
追い詰められながらも落メンバーも大興奮 |
そしてBブロック決勝は,「顔TV!」対「ぽいぽい5」。いろいろ因縁深い(?)総師範KSK選手とヌキ選手が,スパIVの舞台で対決するシーンに,会場も興奮に包まれる。セスの遠距離立ち強Pに無我を差し込むなど,総師範KSK選手が脅威の反応をみせて健闘するも,この勝負はヌキ選手の勝利に終わった。
試合はキャラクター被せを加味したチーム戦略が交錯し,最終的にはかずのこ選手対えいた選手の大将戦にもつれ込む。雷撃蹴に昇龍拳を合わせる脅威の反応や,起き攻め回避のバックステップにダッシュを重ね,豪快な一点読みを通すハイレベルな攻防が展開されるが,最終的に勝利を収めたのはかずのこ選手。「顔TV!」チームが決勝へ名乗りを上げた。
「顔TV!」チームの顔こと総師範KSK選手。数々の名(迷)試合を生み出し,会場を盛り上げていた |
弱体化したといわれるユンにキャラを戻しても強さは健在のかずのこ選手。BP全国1位の貫禄を見せつけた |
「三太郎と愉快かもしれない仲間達」対「顔TV」による決勝戦。優勝はどちらの手に
先鋒はだしお選手対総師範KSK選手というカード。しかしやはり勢いに乗ったセスを止めるのは難しく,総師範KSK選手をはじめ,なるお選手,板橋ザンギエフ選手までがだしお選手に抜かれてしまい,形成は一気に「顔TV!」チーム不利の状況となる。
続いて登場した副将かずのこ選手が,だしお選手を止めるも,次鋒の冷血選手に今大会初の負けを喫し万事休す。
もう後がない「顔TV!」チームだが,ここから大将の猫舌選手のアベルが獅子奮迅の健闘を見せる。持ち前の勝負強さで冷血選手,三太郎選手と2人抜きして,副将の洋梨選手のジュリを引っ張り出した。
ジュリ使いの強豪として知られる洋梨選手と,全国1位のアベル使いである猫舌選手の一戦は,風破刃をばら撒いてアベルの接近を阻むジュリと,それをかいくぐらんとするアベルという,ガマン比べのようなじりじり展開が続く。猫舌選手はこれにホイールキックで対抗していくも,最後は誘われる形で出したホイールキックを回旋断界落で撃墜されてしまい,決着となった。結果「三太郎と愉快かもしれない仲間達」は大将のNISHIKIN選手を温存したまま,第2回TOPANGAチャリティーカップの優勝の座に輝いた。
決勝まで14勝0敗と脅威の戦績を誇ったかずのこ氏を止めた冷血選手。ヤンチームを5タテするなど,大活躍を見せた |
逆境でこそ力を発揮する,頼れるアベル使い,猫舌選手。残り数ドットからの逆転劇を見せ,会場を沸かせた |
優勝チーム「三太郎と愉快かもしれない仲間達」。左からだしお選手,三太郎選手,洋梨選手,冷血選手,NISHIKIN選手 |
準優勝チーム「顔TV!」。左からなるお選手,かずのこ選手,総師範KSK選手,猫舌選手,板橋ザンギエフ選手 |
プレイヤー間の交流が目立ったチャリティーカップ
近年はネット配信によって,自宅にいながらクオリティの高い試合が観戦できるものの,その場に足を運んでこそ発見できる楽しみも,依然として大きいのだと,改めて感じさせられるイベントだった。これを読んでいる読者も,もし自分の好きなゲームのイベントが開催されることがあったなら,ぜひ足を運んでみてほしい。
全国大会なども終わり,一区切り着いた感のあるスパIVシリーズだが,こうしたイベントの需要はまだまだ尽きそうにない。今後もTOPANGAをはじめとしたイベント団体の活動,そしてプレイヤー達の活躍に期待しよう。
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