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すぎやまこういち氏本人が自作を解説! 音楽CD『交響組曲「ドラゴンクエストIX」星空の守り人』発売記念試聴会レポート
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印刷2010/02/09 20:35

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すぎやまこういち氏本人が自作を解説! 音楽CD『交響組曲「ドラゴンクエストIX」星空の守り人』発売記念試聴会レポート

ドラゴンクエストIX 星空の守り人
 キングレコードは明日(2010年2月10日),「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」のゲーム中で使われている楽曲を,オーケストラで演奏/録音したアルバム『交響組曲「ドラゴンクエストIX」星空の守り人』を発売する。
 それに先駆けて本日(2010年2月9日),アルバムのすべての楽曲の作曲者であり,自ら指揮棒も振るったすぎやまこういち氏本人と,抽選で選ばれたファン20人が集っての試聴会が開催された。会場となったのは,こちらの記事で紹介した,六本木にあるリアル店舗「LUIDA'S BAR(ルイーダの酒場)」の二階にあるレストランスペースだ。


発売の前日に作曲者すぎやま氏とともにアルバムを視聴


 この会は,抽選で選ばれたドラクエファン20人が,作曲者のすぎやまこういち氏と一緒に,発売の1日前にCDに収められた楽曲を視聴できるというというイベントだ。
 会が始まり,紹介を受けて登場したすぎやま氏は,司会者にどの曲から視聴したいかと問われて,「ここは“ルイーダの酒場”ですから,やはり“酒場のポルカ”がいいでしょう」と返答。また,「ここはメニューも凝っていて面白いんですよ。僕はこの“ギガンテスのこんぼう”が食べてみたいな」と話し,会場の笑いを誘っていた。
 そして1曲目「酒場のポルカ」が始まった。以降しばらく,“曲を試聴して,すぎやま氏がそれについてのエピソードを披露する”という流れで会は進行していった。

※以下,すぎやま氏の発言はこの色で示します。

○「酒場のポルカ」

 この曲はヨーロッパのちょっと昔のパブのようなところをイメージして作曲しました。酒場の奥にバンドがいて,その中央にはアコーディオンを抱えたバンドマスターがいる。その横にはクラリネットを持った若者が立っていて,そしてベースがいてドラムスがいて演奏をしている。店内ではお客達がジョッキでビールを飲んでいる――そんな光景を思い描きながら作っていきました。

 ゲームではアコーディオンを中心に据えた構成になっていますが,オーケストラにアコーディオンはないので,CDではクラリネットが活躍するようにアレンジしています。メロディはバイオリンにも受け持ってもらいました。

 曲中に入っている手拍子は,そのとき手が空いていた楽団の人が入れたり,あるいは竹で出来た特別な楽器を使って録音したりしました。ノリノリの気分で演奏して,できあがったのがこの曲です。

○「天の祈り」

 「天の祈り」は天界の曲。そしてこのゲームを象徴する曲でもあります。

 ずっと以前,まだ音楽のついていないバージョンの「ドラゴンクエストIX」をテストプレイさせてもらっていたときに,ふっとメロディが浮かんできて,できあがった曲です。

 ゲーム音楽は,全体の中心,いわば“へそ”となる楽曲ができるかどうかが非常に重要で,これができあがると「よしいける!」「この勝負もらった!」という気分になるのですが,ドラクエIXではこの「天の祈り」がそれにあたる曲でした。その瞬間が訪れたときには,いつも大きな達成感を感じます。


○「サンディのテーマ」

 ドラクエの音楽はクラシック調の楽曲が中心ですが,例えばカジノではジャズ風の曲がかかったりしますし,中には変わった曲調の楽曲も存在します。この「サンディのテーマ」は,女の子のキャピキャピした雰囲気を出すためにポップス系の歌っぽい曲になりました。

 CDには,元気なイメージから入って,途中で別れがさみしくてシクシク泣いてしまう場面の曲になり,また元気な部分に戻るというメドレー形式で収録されています。

 この曲は,クラシックからは少し外れた雰囲気の曲ですが,今回演奏している東京都交響楽団のみなさんは,クラシックの演奏技術がトップクラスであるだけでなく,こういったポップス調の曲もまた非常にうまいんです。そのおかげもあって,リズムに乗って楽しく演奏できました


写真提供「東京都交響楽団」
ドラゴンクエストIX 星空の守り人


ユーザーからの質問に返答。すぎやま氏,自身の作曲作法の一端を披露


 次にイベントは,事前にユーザーから寄せられた質問に対して,すぎやま氏が答えていくコーナーへと移った。

 質問をたくさんいただいて,読んでいてとても楽しかったです。残念ながらそのすべてに答える時間はありませんが,いくつか選んで答えさせてもらいます。

○質問:ラスボスの曲には魔王の“恐ろしさ”を全面に出したものと,勇者の内面を表した“勇ましい”雰囲気のものがあると思います。そういった曲調はどうやって決まっていくのですか?


 たしかにボスの曲には二種類の考え方があります。一つは戦いの激しさを全面に出す方法。もう一つは,怖さやボスの威厳を表現する方法ですね。今回のドラクエIXのラスボスの曲は,“激しさ”を強調した曲になりました。静かで恐ろしいタイプの曲は,「ドラゴンクエストV」のラスボスの曲がそうでしたね。

 これは制作の裏話になりますが,IXのラスボスは,はじめ「神経質でピリピリしたタイプの敵」だと聞いていて,そのイメージで“威厳”系,あるいは“静か”系で一度曲を作ったんです。しかし,あとになってそれが「変更になりました」という連絡が入りました(笑)。そこで曲のコンセプトも変更になって,作り直すことになったんです。いまのIXの“激しい”系のラスボスの曲は,そうやって完成しました。

 ドラクエIXの楽しさは,クリア後も冒険が続いて,過去作品に出てきたいろいろなラスボスと戦えるところにもあります。IXをプレイしながらいろいろなラスボスの曲を比較検討してみるのも面白そうですね。


○質問:新しいドラクエをプレイするたびに,序曲のアレンジのすばらしさに感銘を受けます。IXの序曲はどのようにしてできあがったのですか?


 「ドラゴンクエストIV」の曲を作るときですが,「ドラゴンクエスト」シリーズの作者である堀井雄二氏に,「IVからはIIIまでとは違う新しい物語が始まるので,イントロも新しいものを考えて欲しい」と言われて,IVのあの導入部ができあがりました。今回IXを作るときにも,あのときと同じように,「新しいシリーズをはじめるので,IV〜VIIIとは違うイントロにして欲しいと言われました。

 そこで候補を5種類以上作りました。そしてそれをスタッフ会議のたびに聞いてもらいました。
 重視したのは「壮大な世界がはじまる」というイメージです。IXは天使や宇宙が出てくる壮大な物語ですよね。幸い,できあがったものの感想を聞いてみると「壮大な曲ですね」という反応を返してくれる人が多いです。

○質問:私も作曲をするのですが,すぎやまさんはどんなときに曲が思い浮かびますか?


 これは,人によって違います。とにかくピアノの前にずっと座って考えるという人もいます。團伊玖磨さんなどはそういう人でした。あの方は「サラリーマンが働くのと同じ時間,自分は譜面を書くんだ」という人でした。そして僕はどうかというと,「ほっといて,浮かんでくるのを待つ」タイプです。團伊玖磨さんが「鳴かぬなら,鳴かせてみようホトトギス」というタイプなら,僕は「鳴くまで待とうホトトギス」なタイプですね。

 ただし,現在はそれができていますが,昔,CM音楽の仕事などをバタバタとやっていたころは,そういうことはできませんでした。昔は「鳴かせてみよう」でやっていたんですね。今は「鳴くまで待とう」でやっています。IXの音楽も「鳴くまで待とう」で出てきた楽曲で出来上がっています。

 「酒場のポルカ」は,たしか食事中に思い浮かんでできあがった曲です。あと,寝ようと思って床についたときに曲が思い浮かぶこともあります。そういうときは大急ぎで書斎に戻って譜面に書き付けます。けれども,そういったものの中には,翌朝見てみると「なんじゃこりゃ?」というものも結構あったりします(笑)。


 その後,勇ましい楽曲「負けるものか」を視聴して,イベントは終了となった。最後に感想を求められたすぎやま氏は,またまた「ギガンテスのこんぼう」について触れて場を和ませたあと,「僕の生活も,まだしばらくはドラクエを中心に回っていく予定です。どうぞご支援をよろしくおねがいします」と述べて,会を締めくくった。
 このあと一般参加の希望者は,すぎやま氏と握手することができた。抽選に当たって参加できたファンにとっては,今日は文句なしで楽しい一日となったことだろう。


すぎやま氏はプレイ170時間以上のやりこみプレイヤー!


 イベント終了後には,メディアを対象とした取材の時間が用意されていた。以下,そこで出た質問と,それに対するすぎやま氏の回答を列記していこう。


○ゲームで聞く曲とこのCDで聞ける曲の違いや,聞きどころを教えてください。

 ゲームで聞けるものとオーケストラ演奏ではいろいろと異なっている部分も多いです。その違いを聞き比べられるところは,このCDの持つ面白味の一つですね。

 たとえば「天の祈り」。ゲームでは高音の女性の声がメロディを担当していますが,オーケストラではこれをオーボエが担当しています。オーボエはメロディがとても得意な楽器で,担当させてみると,思ったとおりピタリとハマリました。そのあとには1オクターブ上の音でフルートがメロディをまた奏でて,弦楽器がそのバックを支えて――というような具合になっています。

○すぎやまさんはドラクエIXを実際にプレイなさっているとのことですが,職業構成とレベルを教えてください。

 結構やってますよ! 職業はバトルマスターと賢者を中心に使っています。現在までのプレイ時間は170時間。すれちがい通信をしていると他人のプレイ時間が分かるのですが,3500時間もプレイしている人がいて大変驚きました。それって,去年7月の発売から毎日24時間電源をつけていないと無理ですよね(笑)。

 レベルは全員99です。それでもまだレベル99のボスには勝てません。これ堀井雄二氏は……,これは言っていいのかな? (スタッフに確認をとって)――いいよね。実は彼は,レベル99の竜王は“誰一人勝てない”くらいのつもりで作ったらしいんです。でも,すれちがい通信でレベル99の竜王の地図が出回っているということは,これ倒した人がいるってことですよね? すごいと思います。そしてですね,その地図をもらったのは,実はこういうメディアの囲み取材のときだったんですよ(笑)。みなさんさすがですね。


○ニンテンドーDSで最近発売された「ドラゴンクエストVI」はプレイしていますか?

 やってますとも! 当然です。結構忘れている部分も多いので新しいゲームをやるときのような発見がありますね。

 あらためてやってみて実感したのは,“VIはとても大きいゲームだ"ということです。やりごたえがあります。IXはクリアしたあとに長く遊べるので,その部分の印象が強いですが,VIはクリアするまでの道のりが長く作り込まれています。今も楽しんでプレイ中です。


○すでに「ドラゴンクエストX」が準備中であることが公開されていますが,いまはその作業中でしょうか?

 僕はまだスタートしていません。いまスクウェア・エニックスのスタッフや堀井雄二氏がいろいろとプランニングしているところだと思います。Xについては,依頼をまだ正式には受けていないので,ひょっとしたら僕ではない可能性もありますよ?(それに対して会場のスタッフは「そんなことありえませんよ(笑)」的な反応を返していた)

○「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2」が発表されていますが,そちらはいかがでしょう?

 ある程度作ったり,打ち合わせたりしています。ジョーカーも好きでやり込んだタイトルです。今回は……(と,ここですぎやま氏がジョーカー2の未公開情報をうっかりポロリ)……あ,これはまだなの? ……ええと……,みなさん“うっかり”にはご注意を(笑)。

「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」公式サイト



出荷本数415万本を突破!!
大ヒットゲーム「ドラゴンクエストIX」の音楽を、
豪華華麗なオーケストラサウンドで!!

交響組曲「ドラゴンクエストIX」星空の守り人



発売日:2010年2月10日発売 税込定価:3,000円 品番:KICC-6332
(C)SUGIYAMA KOBO
(P)2010 SUGIYAMA KOBO

収録曲
序曲IX
天の祈り
宿命〜悲壮なるプロローグ
王宮のオーボエ
来たれわが街へ〜夢見るわが街〜酒場のポルカ〜来たれわが街へ
野を越え山を越え〜仲間とともに〜箱舟に乗って〜野を越え山を越え
陽だまりの村〜村の夕べ
負けるものか〜渦巻く欲望
暗闇の魔窟〜洞窟のワルツ〜そびえ立つ死の気配
集え、者たち〜祈りの詩〜せつなき思い
サンディのテーマ〜サンディの泪〜サンディのテーマ
運命に導かれ〜主なき神殿
決戦の時
星空へ〜星空の守り人

作曲:すぎやまこういち
演奏:東京都交響楽団
指揮:すぎやまこういち
2009年10月7日・9日 大田区民ホールアプリコにて録音
全曲譜面付

●大ヒットゲーム「ドラゴンクエストIX」の音楽が、今度はオーケストラの豪華なサウンドで楽しめる!!
●「ドラゴンクエスト」は、1986年に、ファミコン用ソフトとして発売されて以来、圧倒的な支持を集めているRPG。最新作「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」は、ニンテンドーDSソフトとして2009年7月11日に発売され、出荷本数400万本を突破する大ヒットとなりました。
●「ドラゴンクエストIX」は、すれちがい通信やマルチプレイなどの新しいシステムが話題となり、また、ストーリーを順次配信することによってまだまだファンを虜にし続けています。
●ファン待望の、オーケストラバージョンがついに完成!2009年8月5日に東京芸術劇場で行われたコンサートのチケットが即日完売になるなど、ファンの心をがっつりとらえているオーケストラの響きで、ドラクエの音楽がより豪華に生まれ変わる!!
●演奏は、すぎやまこういちが信頼をよせている東京都交響楽団。すぎやまこういち本人による指揮で、ドラクエの荘大な世界観を忠実に再現しています。
●各曲の魅力が手に取るようにわかる、全曲譜面付。
  • 関連タイトル:

    ドラゴンクエストIX 星空の守り人

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