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今回の復刻プロジェクトで特に興味深いのは,EAの物理媒体保管庫から,数千本に及ぶベータカムやVHS,D1テープなどの貴重な映像資料が2022年に発見されたことだ。長らく失われたと思われていた「Wing Commander」シリーズなどのオリジナル映像マスターも含まれており,EAはこれらをデジタル化したうえで,1500以上のシネマティックシーンを綿密に再編集し,当時の映像を復元する作業を進めたという。
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1990年代は,CD-ROMの普及とともに実写映像を取り入れた作品が数多く登場した時代でもある。なかでも「Wing Commander III: Heart of the Tiger」(1994年)や「Wing Commander IV: The Price of Freedom」(1995年)は,「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルさんらを起用した豪華な実写ムービーが話題となり,当時「FMV」(フルモーション・ビデオ)といわれた表現スタイルの一角を担ったゲームとして知られている。今回の復刻によって,そうしたゲーム史に残る映像作品がより鮮明なグラフィックス環境で楽しめるようになった。
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デミス・ハサビス氏がノーベル化学賞を受賞。P・モリニュー氏とともに「テーマパーク」をデザインし,「Evil Genius」などの作品を生み出した過去を持つ
2024年度のノーベル化学賞が2024年10月9日に発表され,元ゲームデザイナーで現在はGoogle DeepMindのCEOであるデミス・ハサビス氏が共同受賞した。ハサビス氏は,ピーター・モリニュー氏とともに「テーマパーク」をデザインし,その後も「Black & White」「Evil Genius」などの作品を生み出した人物だ。
アニバーサリーエディションとして復活した7作品は,オリジナル版の雰囲気や開発者の意図を尊重しながら,現代のPC環境に合わせた操作性やパフォーマンスの改善が施されている。また,「Wing Commander」シリーズについては,長年にわたって活動を続けてきたファンコミュニティが開発に協力し,彼らが制作したModを公式リリースに組み込んでいるという。これら多くのタイトルが復刻済みだったGOGやEA Appにおいて,対象作品をすでに所有しているユーザーには,アニバーサリーエディションへの無料アップグレードも提供されるとのこと。
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今回リリースされた25作品のラインナップは以下のとおりだ。
・「Privateer 2: The Darkening: 30th Anniversary Edition」
・「Road Rash: 30th Anniversary Edition」
・「Wing Commander: 35th Anniversary Edition」
・「Wing Commander II: Vengeance of the Kilrathi: 35th Anniversary Edition」
・「Wing Commander III: Heart of the Tiger: 30th Anniversary Edition」
・「Wing Commander IV: The Price of Freedom: 30th Anniversary Edition」
・「Wing Commander Prophecy: 30th Anniversary Edition」
クラシック作品:18作品
・「Wing Commander: Privateer」
・「Wing Commander: Academy」
・「Wing Commander: Armada」
・「Strike Commander」
・「Theme Hospital」
・「Crusader: No Remorse」
・「Crusader: No Regret」
・「Ultima I: The First Age of Darkness」
・「Ultima II: The Revenge of the Enchantress」
・「Ultima III: Exodus」
・「Ultima IV: Quest of the Avatar」
・「Ultima V: Warriors of Destiny」
・「Ultima VI: The False Prophet」
・「Ultima VII: The Complete Edition」
・「Ultima VIII: Gold Edition」
・「Ultima IX: Ascension」
・「Ultima Underworld I」
・「Ultima Underworld II」
Origin Systemsは,弱冠20歳だった1981年に「Ultima I」を生み出したギャリオット氏によって1983年に設立されたスタジオで,以降は次々に名作を世に送り出した。1992年にEAの傘下となり,「Ultima Online」(1997年)などのヒット作を生み出したものの,2004年に閉鎖され,以降はOrigin Systems時代のIPを柱とするシリーズ新作がリリースされることはなかった。今回の復刻では,Origin Systemsの作品のほか,Bullfrog Productionsなどが手がけた作品も収録されており,1980年代から1990年代のPCゲーム文化を振り返るうえでも貴重なコレクションとなっている。
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今回の25作品は,SteamとGOGでは日本時間の11月20日まで発売記念の特別価格で,全作がそれぞれ50%オフ,シリーズバンドルパックであれば55%オフで販売されている。残念ながら,25作品すべてが日本語非対応となっている。往年のファンにとっては懐かしい名作を再び楽しむ機会となるだけでなく,PCゲームの歴史を知らない新しい世代にとっても,現在のゲーム文化の礎となった作品群に触れる絶好の機会となりそうだ。
































