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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第557回「小島監督に聞いてみたい」
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印刷2019/11/21 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第557回「小島監督に聞いてみたい」

画像集 No.001のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第557回「小島監督に聞いてみたい」

著者近影
画像集 No.002のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第557回「小島監督に聞いてみたい」
 どうも。私,ゲイレスラーの男色ディーノです。
 格上,格下という言葉がありますわな。これって何なんだろうなって最近思うのよね。昨今の世の中では,人類皆平等って意識があると思うの。あ,その是非を問おうとしているんじゃないわよ。いわれのない差別は世の中からなくなったほうがいいと思っているし。ただ,私はそう思っているってだけで,世の中にはそう思わない人もいるでしょう。そういういろんな人が住んでいるのがこの世の中だから,人がどう思うかを統一することは難しい。だから,いい悪いを論じたいわけじゃないの。とはいえ,現実として完全な平等っていうのはこの世にはないなと私は思うわけです。一人一人個性が違う。だから,同じものが与えられたとしても同じ結果にはならない。だが,それがいい。
 私の理想では,ほかの人とは違う個性を武器にして戦えればいいなと思っているんだけど,どうにも全体化させられてしまうのよね。例えばいまだに言われるのが「ゲイレスラーとしてそういう行動をしたら,一般のゲイの方もそう思われるので迷惑だ」と。
 私としてはシンプルに私のほかの人と違う部分を見て笑ってほしいだけなんだけど,どうも「ゲイを見て笑う」という構造に話が進んでしまうようで。それも一つの見方,考え方ではあるから否定はしないけど。それを含めて時代だからね。世の中を嘆いても仕方がない。その世界で生きていくには世界を変えるか,その世界に合わせるかをしなければならない

画像集 No.003のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第557回「小島監督に聞いてみたい」
 そう。今回はまさにそんな話なのですよ。格上,格下って何だろうなって話を含めて。世の中は平等を求めるけど格は存在する。「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」PlayStation 4PC版は505 Gamesから2020年夏に発売予定)をプレイしてそう思ったのです。
 先に言っておくと,これから書く感想は,ほとんどゲイムの内容の話ではないわ。小島秀夫監督が手がけたこのゲイムをプレイしてみて,聞きたいことがいっぱい生まれたっていう話。
 でも,聞けないわけよ。知り合いでもないし,そもそも私はその立場にない。言ってしまえば,格が違うから。ゲイム業界における格。小島監督はゲイムを通して人を楽しませる実績を積んできた。一方の私はこうやって連載させてもらっているとはいえ,ゲイム業界ではただのライター。しかもどちらかというとプレイヤー寄りの。対等なわけがない。それが業界の格ってやつなんだと思う。
 あ,だからといって別に私は自身を矮小化したいわけでないからね。私は私の人生を楽しんでいるし。偏ったプロレス(と文章と場合によっては映像と)で多少は人々を楽しませることはできているかもしれないけど,ゲイムを通して楽しませるヤり方を知らないから,その部分において私はただただ小島監督を見上げて尊敬するしかない,と。

 で,小島監督に何を聞きたいと思ったかというと。組織の中での“作りたいモノ”と,独立したあとでの“作りたいモノ”に違いがあるのかどうか
 というのも,このゲイムって昨今のタイトルとは一線を画していて,のっけから掴みに来るタイプのゲイムではないのですよ。序盤はまあまあ訳が分からない。で,数時間経過してからどんどんのめり込んでいく感じ。
 だから,序盤のところで脱落する人も出てくると思うの。私は“そういうゲイム”があってもいい派だから気にはならなかったけど,昨今の大作と比べると導入部分からして異色よね。そして,きっとそれがベストだと判断したからこそ,こういう形になったのも分かる。
 ただ,そのケツ断って仮に組織の一員だった頃でも同じようにできたのか,あるいは独立したからこそできたのか。そこが気になるわけ。

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 作りたいモノって,実は受け手を意識することで成り立つ部分もあって。例えば「あの作者の作品が見たい」っていう人が多ければ,作者の作りたいように作ってもおそらくビジネスとして成立するのよ。ただ,受け手を喜ばせるために作る要素,例えば受け手の想像どおりに展開する部分なんかも必要だと私は思っているの。それがインタフェースなのかストーリーなのかは分からないけど。
 その点,プレイヤーに寄り添う部分と裏切る部分の比率について,DEATH STRANDINGではどう考えて作ったんだろうと思ったのね。実際に考えていたとおりにできたのか,それとも表には出せないけど妥協した部分があったのかなども含めて。つまるところ,巨匠であるからこその苦悩とか精神性がとても気になったわけ。
 小島監督のこれまでの作品に比べても,より映画的な描き方を選んでいるようにも感じたし,その背景にあるのが理屈なのか感覚なのかも気になるの。そして,伝えたいモノ(ある種,押し付けたいモノ)を,どれだけ丸くしてこの作品に落とし込んだのか。輪を広げたいのか,輪の中にいる人に問いかけたいのか。プレイすればするほど,聞きたいことが増えてくる
 ゲイムに直接の関係はないかもしれないけど,珍しいゲイム体験よね。みんながみんな私のような感想を抱くとは思わない。というか,ならないと思う。でも,人それぞれで何かを感じるゲイムであることは確かでしょうね。今までにないゲイム体験をしたいならば,プレイしてみてはいかがでしょうか

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 そんな感じで今週はDEATH STRANDINGについて。とは言っても,何の参考にもならなくてゴメン。ゲイムについてほとんど語ってないや。でも,ゲイムとしての粗はまったくないのですよ。プレイに没頭しやすい。だからこそ,ゲイム以外のことも考えさせられたんだと思うわ。
 いやーいい体験でした。いつか機会があれば聞いてみたいわ。こうして形に残る連載をさせていただいているので,勢いで書いてみました。この思い,小島監督に届け(でも恐縮するに決まってるから実際には届くな)!

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「DEATH STRANDING
Nintendo Switch:「ロマンシング サガ3
iOS:「龍が如く ONLINE
iOS:「ハンドレッドソウル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション
iOS:「マリオカート ツアー

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の24日に東京・後楽園ホール大会「総研ホールディングス presents God Bless DDT 2019」を開催します。ディーノ選手はスーパー・ササダンゴ・マシン選手とのタッグで,青木真也選手&中村圭吾選手と対戦予定ですが,「これ……どうしたもんかしらね?」と戸惑っていました。なおディーノ選手は,その前日(23日)に慶応義塾大学三田キャンパスの旧図書館前リングにて開催される,プロレス研究会による「三田祭プロレス興行」に出場予定。「私の半分ぐらいの年齢の若者と合法的に楽しんでくる」とのことです。
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