イベント
「MHF」シーズン9.0新情報のプレゼンや新モンスター「グレンゼブル」狩猟体験会も実施。「VS. クエスト チャンピオントーナメント in Autumn 2010」千葉大会レポート
本イベントは,2009年春以降,大規模アップデートの節目ごとに全国各地のMHF公認ネットカフェで実施されてきたもの(関連記事)。5開催めとなる今回は,岩手県/福島県/山梨県/千葉県の4都市で開催された。
そのトリを飾る千葉大会の来場者は132名を数え,「VS.クエストチャンピオントーナメント」には,当日参加も含めた35チーム,計70人がエントリーするなど,活況を見せていた。
また会場では,「MHF」運営プロデューサーの杉浦一徳氏による,9月29日実装予定の大型アップデート「シーズン9.0“瀑突(ばくとつ)、グレンゼブル」のプレゼンテーションや,新モンスター「グレンゼブル」が登場するクエストの先行体験会,ビンゴ大会などが実施された。
ここでは,イベントの模様をレポートしよう。
大会の予選では,あらかじめ用意された4種類のクエストの中から予選クエストを抽選で決定するというシステムが,全大会を通じて初採用となり,千葉大会では「グラビモス1頭の討伐」が選ばれた。
このクエストは,大闘技場を舞台に,グラビモスとグラビモス亜種が2頭同時に登場するというもの。クエストクリア条件にはないので亜種を相手にしなくてもかまわないのだが,死角からの突進やなぎ払いブレスに注意しなければならないという,少々難度の高いクエストである。
予選が始まると,高難度さゆえか,クエスト中に3回力尽きてリタイア扱いとなってしまうチームが続出してしまったのだが,そんな状況の中でも,好タイムを記録した以下の4チームが決勝トーナメントに進出した。
順位 | クリアタイム | チーム名 | 使用武器 |
1位 | 1分34秒70 | 阿部島産カジキマグロ | ヘビィボウガン&ヘビィボウガン |
2位 | 2分01秒50 | 闘技党BC待機支部 | ガンランス&ガンランス |
3位 | 2分05秒80 | 闘技党【華麗】 | 弓&ヘビィボウガン |
4位 | 2分12秒10 | ふぉーちゅん☆りんぐ | ヘビィボウガン&ライトボウガン |
2011年のアップデート予定や
“杉浦氏のひとりごと”も聞けたシーズン9.0プレゼン
PC版「シーズン9.0“瀑突、グレンゼブル”」プレビューサイト
http://www.mh-frontier.jp/preview/season9/pc/
Xbox 360版「シーズン9.0“瀑突、グレンゼブル”」プレビューサイト
http://www.mh-frontier.jp/preview/season9/xbox360/
関連記事:
「MHF」運営プロデューサーインタビュー:新たな要素に挑戦し続けるシーズン9.0では,フィールドとモンスターが連動するギミックも
https://www.4gamer.net/games/034/G003450/20100924013/
●新フィールド「高地」
モチーフは,世界的に有名な某高地。現地ロケこそできなかったものの,さまざまな資料をもとにして開発が進められたそうである。
●「秘伝防具」
秘伝防具11種類のデザインは,これまで主流だった色変えなどに頼らず,最初に一つ作ったものを派生させていくという手法に挑戦したそうだ。秘伝防具の生産レシピは,スキルランク(SR)300以上にならないと表示されないが,生産素材はSR100から入手可能。また強化は7段階だが,今後はさらに派生していく可能性もあるという。
●「特異固体」
シーズン9.0では,全8体の特異固体モンスターが登場し,すべて9月29日からクエストが配信される。会場では一例として,なぎ払いブレスを吐くバサルモスの動画が披露された。また,テオ・テスカトルおよびパリアプリアの剛種クエストに,ハードコア(HC)モードが登場。とくに,これまで「弱い」と指摘されていたパリアプリアは,HCモードでは相当に強化されているとのこと。
●そのほかの問題改善/リファイン
・チャットウィンドウの行数を,固定/可変で切り替え可能にした
・変種モンスターの肉質を変更した
・採取アイコン表示のオン/オフ機能を実装した
・Xbox 360版の決定ボタンをA/Bで入れ替え可能にした
・今後1年をかけて,イベント武具各種の性能を上方修正していく
・受注回数の少ないクエストについて,10月下旬頃の配信分から廃止もしくは報酬面を改善するなどの調整を加えていく
●2011年のアップデート予定
杉浦氏から「予定なので,随時変更される可能性がある」との前置きがなされたうえで,2011年のアップデートの概要や方針などにも言及があった。
まずアップデートのペースは,2010年同様,季節ごとに予定している。ただし,夏は例年小規模になっているので,春か秋に吸収し,その分ボリュームを増やすことも検討中とのこと。運営・開発ともスタッフを増員しているので,2011年はイベントもコンテンツも,これまで以上のものにできると,杉浦氏は意気込みを見せた。
●杉浦氏のひとりごと
そのほか,会場で「非公式」「独り言」と前置きしての,杉浦氏の発言についても掲載しておこう。当然,不確定要素も多々含まれると思うが,今後の展開がどのようなものになるのか,参考までに目をとおしてほしい。
・30人部屋の「交流区」新設
シーズン9.0で「交流区」が新設される。こちらは30人のプレイヤーが入場できる“部屋”が用意されるとのこと。求人区における大衆酒場の30人版,古参プレイヤーにとってはドンドルマの街の復活版のようなもの,といえば分かりやすいだろうか。なお,クエスト配信やメゼポルタ広場からのマイハウス入場などは,今後の課題とのこと。
・「秘伝書」システム条件の緩和
「秘伝書」入手条件のハンターランク(HR)500という条件自体の緩和は難しいため,第31回狩人祭の褒賞クエスト「HRPたっぷりクエスト」のような,入手できるハンターランクポイントを大幅に増加したボーナスクエスト配信などでの対応を検討中。
・SRにおけるレア度やランク補正
SRにおけるレア度変更の予定は今のところないそうだが,再調整をまったくしないわけではないそうだ。SR100でSPボウガンが使えないなどの事項は,今後の検討課題とのこと。また,SRの補正についても見直してほしいという意見が出ており,検討は行っているそうだ。
・今後のアップデート内容
今後のアップデートはHR500以上,SRに向けたコンテンツばかりにならないよう,HR51〜,HR100〜のコンテンツの開発もがんばっていくとのこと。とくに毎年春のアップデートでは,新規プレイヤーに向けた内容を意識しているとのこと。また,HR500までのモチベーションを維持できるよう,「気づいたらHR500になっていた」という形を理想に,HR200/300/400それぞれにインセンティブを持たせていきたいそうだ。
・プレイヤーの動向関連
Twitterの「#MHF」タグは1日1回まとめて,各種ファンサイト/ブログは1日あたり20〜30をチェックしているそうである。
・プレミアムコース関連
プレミアムコースはリニューアルを予定しており,どのクエストを受注してもHR/SRポイントが増加するような仕様を検討中とのこと。
・フィギュア付きパッケージ再販
「MHF シーズン8.0 プレミアムパッケージ コレクターズエディション」「MHFアニバーサリー2010 プレミアムパッケージ」の追加生産分は,2010年11月中旬から12月上旬にかけて再販予定とのこと。分納になってしまうが,2011年春には購入希望者全員に行き渡るよう準備しているそうである。
・海外展開やサーバー統合関連
中国におけるMHFの展開は,日本のサービスに影響はない。日本/韓国/台湾/中国,各国で独立した展開を進めていくとのこと。そのため,海外とのサーバー統合予定もないそうだ。
・PC版とXbox 360版のサーバー統合についても,現段階では難しい。これは機種ごとの操作性の違いで有利不利が生じることや,異なるコミュニティが形成されていることを考慮して慎重を期しているというのが,その理由とのことだ。
狩猟技術で雌雄を決した決勝戦
シーズン9.0先行体験会では「高地」「グレンゼブル」を披露
決勝戦は,ドラギュロスのVS.クエストを3回行い,2本先取したチームが優勝というルール。ちなみに,このクエストのフィールドは雪山で,ベースキャンプからモンスターに遭遇するまでの道のりが長いため,一度力尽きるとかなり不利になってしまう。
1本目は,「闘技刀【華麗】」の一人が一度力尽きたにもかかわらず,「阿部島産カジキマグロ」よりも先にドラギュロス討伐を達成。
展開としては,どちらのチームもほとんどワナを使わずドラギュロスの討伐に専念するというスタイル。4人全員が武器に片手剣を選択していたこともあって,試合はさながら狩猟技術の競い合いのような様相を見せていた。
続いて,「阿部島産カジキマグロ」が1本取り返すも,3本目で再び「闘技刀【華麗】」が勝利し,優勝を決めた。
優勝した「闘技刀【華麗】」 |
準優勝の「阿部島産カジキマグロ」 |
3位「闘技党BC待機支部」 |
4位「ふぉーちゅん☆りんぐ」 |
トーナメント終了後には,シーズン9.0の先行体験会が実施され,来場者達は,高地フィールドでのグレンゼブル狩猟クエストを体験できた。時間はわずか5分となったのだが,新フィールドの構成,新小型モンスターなど,かなり新鮮だったといえる。
そのほか、グレンゼブルの突進によって破壊される石柱などのギミックが会場のスクリーンに映し出され,来場者の注目を集めていた。
ビンゴ大会や予選順位のキリ番賞などのプレゼント企画も実施された。いずれも,今大会が初となる試みだ |
「シーズン9.0“瀑突、グレンゼブル”」の実装日である9月29日は間近に迫っている。会場を訪れられなかった人も、アップデート完了後、ぜひゲームにログインし、数々の新要素をその目で確認してほしい。
PC「モンスターハンター フロンティア オンライン」公式サイト
Xbox 360「モンスターハンター フロンティア オンライン」公式サイト
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モンスターハンター フロンティアZ
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