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| 基本情報 | |
|---|---|
| 発売予定日 | 2026年11月12日(木) |
| 価格 | 2200円(税込) |
| プレイ人数 | 4〜6人 |
| プレイ時間 | 30分〜 |
| 対象年齢 | 10才以上 |
ゲームの舞台はとある地方のポケモンジム。おなじみのポケモンバトルが繰り広げられるなか,トレーラーのなかにロケット団員が紛れ込んでいるという。しかし,ポケモンバトルを途中で止めることはできない。各プレイヤーはバトルに参加したトレーナーの1人として,それぞれの目標の達成に向けて戦うことになる。
今回4Gamerは,本作の先行体験会に参加してきたので,基本ルールと併せてレポートしたい。遊び方が気になる人は,ぜひチェックしてみてほしい。
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バトルを通じて正体を暴け! 見た目以上に濃厚な正体隠匿ゲーム
本作のゲームプレイは,準備段階で各プレイヤーに「ジムリーダー」「ジムトレーナー」「挑戦者」「ロケット団員」といった“役割”がランダムに振り分けられるところからスタートする。ジムリーダー以外は正体が非公開で,かつ役割ごとに勝利条件が異なる。各プレイヤーは身を隠しつつ,バトルが有利に進むように立ち回るのだ。
| 役割 | 正体 | 勝利条件 |
|---|---|---|
| ジムリーダー | 公開 | 最大人数:1名 すべての「挑戦者」と「ロケット団員」を退場させる。 |
| ジムトレーナー | 非公開 | 最大人数:1名 すべての「挑戦者」と「ロケット団員」を退場させる。 |
| 挑戦者 | 非公開 | 最大人数:3名 「ジムリーダー」を退場させる。 |
| ロケット団員 | 非公開 | 最大人数:1名 「ジムリーダー」以外のトレーナーを退場させ,最後に「ジムリーダー」を退場させる。 |
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役割が決まったら,ランダムに2枚のポケモンカードが配布される。基本ルールではここから1枚を選んで相棒とし,バトルに挑むことになる。
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なお,本作には「基本ルール」と「玄人ルール」があり,今回は基本ルールで遊ぶことになった。基本ルールでは最高レベル(レベル3)のポケモンを1匹だけ使用し,玄人ルールでは初期レベル(レベル1)のポケモンを2匹使用して戦う形になる。
| ルール | ポケモン | 初期レベル |
|---|---|---|
| 基本ルール | 1匹 (交代不可) |
レベル3 (最高レベル) |
| 玄人ルール | 2匹 (交代可能) |
レベル1 (条件を満たして上昇) |
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準備ができたら,あとの動きは非常にシンプルだ。各自に初期手札が4枚配布され,手番が来たらそれを自由な順番で使用できる。こうしたやり取りを繰り返すなかで,自分のポケモンが体力以上のダメージを受けてしまったら脱落となる。
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あとは,自分の目的達成に向けて行動するだけ。そこで,読み合いの軸になってくるのが,最初から役割が公開されているジムリーダーだ。
目的に“ジムリーダーの退場”が含まれるのは挑戦者とロケット団員なので,ジムリーダーに向けられるアクションが重要な情報源となる。少なくとも,真っ先にジムリーダーを攻撃するプレイヤーがいたなら,挑戦者かロケット団員のいずれかである可能性が高い。
しかし,実際にはそう単純にはいかない。なぜなら,ジムリーダーの純粋な協力者であるジムトレーナーが誰かは分からないからだ。ジムリーダーはジムトレーナーと連携したいところだが,挑戦者もロケット団員も身を隠しながら戦う。そのため,互いの動きを見て正体を探らなければならない。
ブラフのために無為な攻撃を続けるわけにもいかないが,周囲がダメージを受けていない段階で行動を起こすと袋叩きにされる――という基礎構造が,本作の読み合いを支えているわけだ。
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忘れてはならないのは,これが“ポケモンバトル”であることだ。各ポケモンは固有の特殊能力「特性」を持っており,それがゲーム展開に影響を与える。
自分のポケモンが決まるのは役割を決めたあとなので,選ばれるのは自然と役割に合ったものになる。
つまり,挑戦者は攻撃能力の高いポケモンを選びやすく,ジムトレーナーは補助能力の高いポケモンを選びやすいということだ。無論,この選択もプレイヤーの正体を探る情報になりえるので,どこまで素直にポケモンを選ぶかはプレイヤー次第なのだが。
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バトルと推理をより面白いものにしているのが「あらゆるアクションの実行にカードが必要」という“縛り”と,カード効果設計の巧みさだ。
カードの縛りはかなり強く,ポケモンに「わざ」(カードに書かれた攻撃アクション)を実行させるときも,専用カードが必要になる。たとえ「ここでは絶対あいつを攻撃すべきだろ!」という局面だったとしても,手札に適切なカードがなければ攻撃自体ができないのだ。
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また,相手を攻撃するタイプのカードは周囲を巻き込みやすかったり,相互にリスクを負う必要があったりと,直線的な“ヘイト”を意識させないように作られている。これらがプレイヤーの正体を隠すノイズとなり,読み合いをより奥深いものにしている。
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同ジャンルのタイトルには「シャドウレイダーズ」などがあるが,本作はポケモンの固有能力が強烈ということもあって,より“能力バトル感”が強い手触りに仕上がっていると感じられた。そのうえで,攻撃や妨害にはランダム要素が少なく,縛りの強さに反してアンコントローラブルになりにくいのも好印象だった。
ただ,そのぶん処理の総量は多くて,ルールを把握しながらの5人プレイでは「基本ルール」でも約1時間を要するほどだった。ゆえに本作は,既存の正体隠匿系ボードゲーム全般と比較しても重い部類に入るだろう。
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正体隠匿系には構造上の課題が複数あるが,本作はその多くをスマートな形で解決している。公開情報となるジムリーダーとポケモンは初動の判断材料として十分であり,ターン制のバトル処理のおかげで,ゲームマスターによる仕切りも必要としない。
また,会話以上に行動(攻撃などのアクション)によって情報がやり取りされるので,いわゆる“言いくるめ”が勝敗に関与する割合はさほど大きくない。早々に脱落したプレイヤーがヒマになる問題は残っているが,それを飲み込めるだけの魅力は十分に感じられた。
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コンポーネントまわりも非常に豪華である。カード160枚以上と専用スリーブに加え,各種厚紙マーカーが含まれているのは,2200円の製品としては破格といえる。ポケモンファンはもちろん,コアなボードゲームファンにも勧められる内容だ。
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| 内容物 | |
|---|---|
| ポケモンのカード:60枚 | プレイカード:108枚 |
| 役割カード:6枚 | 手元ガイド:6枚 |
| かんたんガイド:1枚 | 取扱説明書:1枚 |
| マーカー類:4シート | ポケモンのカード用特製スリーブ:30枚 |
強いて言えば,本作を楽しむための一番のハードルは,プレイヤーを集める部分かもしれない。
会場でスタッフに話を聞いてみたところ,本作は“ポケモンボドゲくらぶ”のラインナップに加わり,発売後は「ポケモンセンター」などで定期的なイベント開催が予定されているという。本稿を読んで興味を持った人は,公式Xなどをフォローして続報を待っていてほしい。
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