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ポケモン新作ボドゲ「お前、もしかしてロケット団?」を先行プレイ。バトルを通じて正体を暴く,かなり“ガチ”な正体隠匿系ゲーム
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印刷2026/10/15 12:00

プレイレポート

ポケモン新作ボドゲ「お前、もしかしてロケット団?」を先行プレイ。バトルを通じて正体を暴く,かなり“ガチ”な正体隠匿系ゲーム

 ポケモンが手掛けるボードゲームの最新作「お前、もしかしてロケット団?」が,2026年11月12日に発売される。本作は最大6人で遊べる正体隠匿系のゲームで,プレイヤー同士の思惑が交錯する推理バトルを楽しめるという。

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / ポケモン新作ボドゲ「お前、もしかしてロケット団?」を先行プレイ。バトルを通じて正体を暴く,かなり“ガチ”な正体隠匿系ゲーム

基本情報
発売予定日 2026年11月12日(木)
価格 2200円(税込)
プレイ人数 4〜6人
プレイ時間 30分〜
対象年齢 10才以上

 ゲームの舞台はとある地方のポケモンジム。おなじみのポケモンバトルが繰り広げられるなか,トレーラーのなかにロケット団員が紛れ込んでいるという。しかし,ポケモンバトルを途中で止めることはできない。各プレイヤーはバトルに参加したトレーナーの1人として,それぞれの目標の達成に向けて戦うことになる。

 今回4Gamerは,本作の先行体験会に参加してきたので,基本ルールと併せてレポートしたい。遊び方が気になる人は,ぜひチェックしてみてほしい。

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バトルを通じて正体を暴け! 見た目以上に濃厚な正体隠匿ゲーム


 本作のゲームプレイは,準備段階で各プレイヤーに「ジムリーダー」「ジムトレーナー」「挑戦者」「ロケット団員」といった“役割”がランダムに振り分けられるところからスタートする。ジムリーダー以外は正体が非公開で,かつ役割ごとに勝利条件が異なる。各プレイヤーは身を隠しつつ,バトルが有利に進むように立ち回るのだ。

役割 正体 勝利条件
ジムリーダー 公開 最大人数:1名
すべての「挑戦者」と「ロケット団員」を退場させる。
ジムトレーナー 非公開 最大人数:1名
すべての「挑戦者」と「ロケット団員」を退場させる。
挑戦者 非公開 最大人数:3名
「ジムリーダー」を退場させる。
ロケット団員 非公開 最大人数:1名
「ジムリーダー」以外のトレーナーを退場させ,最後に「ジムリーダー」を退場させる。

今回のプレイで,筆者は「ジムトレーナー」になった。自分自身の生存は勝利条件に絡まないので,自らを犠牲にしてでもジムリーダーを守ろう
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 役割が決まったら,ランダムに2枚のポケモンカードが配布される。基本ルールではここから1枚を選んで相棒とし,バトルに挑むことになる。

ポケモンは専用の連結型スリーブに収められ,本をめくるように別レベルのポケモンへと切り替えられる
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 なお,本作には「基本ルール」と「玄人ルール」があり,今回は基本ルールで遊ぶことになった。基本ルールでは最高レベル(レベル3)のポケモンを1匹だけ使用し,玄人ルールでは初期レベル(レベル1)のポケモンを2匹使用して戦う形になる。

ルール ポケモン 初期レベル
基本ルール 1匹
(交代不可)
レベル3
(最高レベル)
玄人ルール 2匹
(交代可能)
レベル1
(条件を満たして上昇)

筆者の手元に来たのは,妨害と回避を得意とする「サンド」(サンドパン)と,相手に状態異常をばらまく「ゴース」(ゲンガー)。今回は生存を優先し,サンドを選択した
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 準備ができたら,あとの動きは非常にシンプルだ。各自に初期手札が4枚配布され,手番が来たらそれを自由な順番で使用できる。こうしたやり取りを繰り返すなかで,自分のポケモンが体力以上のダメージを受けてしまったら脱落となる。

「もちもの」系カードは,1つだけ自分のポケモンに装備させられる。いずれも強力なものが揃っているので,とりあえず付けておくだけでも役に立つ
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 あとは,自分の目的達成に向けて行動するだけ。そこで,読み合いの軸になってくるのが,最初から役割が公開されているジムリーダーだ。

 目的に“ジムリーダーの退場”が含まれるのは挑戦者とロケット団員なので,ジムリーダーに向けられるアクションが重要な情報源となる。少なくとも,真っ先にジムリーダーを攻撃するプレイヤーがいたなら,挑戦者かロケット団員のいずれかである可能性が高い。

 しかし,実際にはそう単純にはいかない。なぜなら,ジムリーダーの純粋な協力者であるジムトレーナーが誰かは分からないからだ。ジムリーダーはジムトレーナーと連携したいところだが,挑戦者もロケット団員も身を隠しながら戦う。そのため,互いの動きを見て正体を探らなければならない。
 ブラフのために無為な攻撃を続けるわけにもいかないが,周囲がダメージを受けていない段階で行動を起こすと袋叩きにされる――という基礎構造が,本作の読み合いを支えているわけだ。

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 忘れてはならないのは,これが“ポケモンバトル”であることだ。各ポケモンは固有の特殊能力「特性」を持っており,それがゲーム展開に影響を与える。

 自分のポケモンが決まるのは役割を決めたあとなので,選ばれるのは自然と役割に合ったものになる。
 つまり,挑戦者は攻撃能力の高いポケモンを選びやすく,ジムトレーナーは補助能力の高いポケモンを選びやすいということだ。無論,この選択もプレイヤーの正体を探る情報になりえるので,どこまで素直にポケモンを選ぶかはプレイヤー次第なのだが。

ヤドランは攻撃時に山札を上から3枚見て,順番を自由に入れ替える能力を持つ。手札を2枚捨てて必ず攻撃できる「ちからのハチマキ」との組み合わせには,かなり苦しめられた
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 バトルと推理をより面白いものにしているのが「あらゆるアクションの実行にカードが必要」という“縛り”と,カード効果設計の巧みさだ。
 カードの縛りはかなり強く,ポケモンに「わざ」(カードに書かれた攻撃アクション)を実行させるときも,専用カードが必要になる。たとえ「ここでは絶対あいつを攻撃すべきだろ!」という局面だったとしても,手札に適切なカードがなければ攻撃自体ができないのだ。

「くらえ!」がない場合は攻撃ができない。しかし警戒されないのも問題なので,それを悟られないように振る舞うのも大切だ
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 また,相手を攻撃するタイプのカードは周囲を巻き込みやすかったり,相互にリスクを負う必要があったりと,直線的な“ヘイト”を意識させないように作られている。これらがプレイヤーの正体を隠すノイズとなり,読み合いをより奥深いものにしている。

ミュウツーやファイヤーは,特定のカードを出せなかったプレイヤーにダメージを与える。ダメージを与えたい相手の手札が少ないタイミングで使うのが上策だろう
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 同ジャンルのタイトルには「シャドウレイダーズ」などがあるが,本作はポケモンの固有能力が強烈ということもあって,より“能力バトル感”が強い手触りに仕上がっていると感じられた。そのうえで,攻撃や妨害にはランダム要素が少なく,縛りの強さに反してアンコントローラブルになりにくいのも好印象だった。

 ただ,そのぶん処理の総量は多くて,ルールを把握しながらの5人プレイでは「基本ルール」でも約1時間を要するほどだった。ゆえに本作は,既存の正体隠匿系ボードゲーム全般と比較しても重い部類に入るだろう。

収録ポケモンは30種類ほどで,それぞれかなり個性的な能力が設定されている。玄人ルールを使えば,かなり深い読み合いが楽しめそうだ
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状態異常の扱いがかなり細かく,そこにポケモンやカードの効果が絡んでくるため,最初から全要素を使いこなすのは難しい。ボードゲームに慣れた人であっても,まずは基本ルールでプレイしたほうが良いだろう
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 正体隠匿系には構造上の課題が複数あるが,本作はその多くをスマートな形で解決している。公開情報となるジムリーダーとポケモンは初動の判断材料として十分であり,ターン制のバトル処理のおかげで,ゲームマスターによる仕切りも必要としない。
 また,会話以上に行動(攻撃などのアクション)によって情報がやり取りされるので,いわゆる“言いくるめ”が勝敗に関与する割合はさほど大きくない。早々に脱落したプレイヤーがヒマになる問題は残っているが,それを飲み込めるだけの魅力は十分に感じられた。

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 コンポーネントまわりも非常に豪華である。カード160枚以上と専用スリーブに加え,各種厚紙マーカーが含まれているのは,2200円の製品としては破格といえる。ポケモンファンはもちろん,コアなボードゲームファンにも勧められる内容だ。

カードはパッケージにミッチリと入っている。ピッタリ系のスリーブならなんとか収まりそうだが,多重スリーブは厳しいかもしれない
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ダメージや状態異常などは専用の厚紙チップで管理する。ダメージチップを細かく出し入れするのは大変なので,ダイスなどで代用してもいいかもしれない
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内容物
ポケモンのカード:60枚 プレイカード:108枚
役割カード:6枚 手元ガイド:6枚
かんたんガイド:1枚 取扱説明書:1枚
マーカー類:4シート ポケモンのカード用特製スリーブ:30枚

 強いて言えば,本作を楽しむための一番のハードルは,プレイヤーを集める部分かもしれない。
 会場でスタッフに話を聞いてみたところ,本作は“ポケモンボドゲくらぶ”のラインナップに加わり,発売後は「ポケモンセンター」などで定期的なイベント開催が予定されているという。本稿を読んで興味を持った人は,公式Xなどをフォローして続報を待っていてほしい。

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