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[E3 2017]「G433」「G233」ヘッドセットでLogitech Gは何を目指したのか。部門ナンバー2に話を聞き,実際の音もチェックしてみた
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印刷2017/06/12 00:00

インタビュー

[E3 2017]「G433」「G233」ヘッドセットでLogitech Gは何を目指したのか。部門ナンバー2に話を聞き,実際の音もチェックしてみた

 北米時間2017年6月8日,Logitech International(以下,Logitech)のゲーマー向け製品ブランド「Logitech G」(日本だと「Logicool G」)から,ゲーマー向けワイヤードヘッドセットの新製品「G433 7.1 Wired Surround Gaming Headset」「G233 Prodigy Wired Gaming Headset」(以下順に,G433,G233)が発表になった。

G433
Logitech G/Logicool G

 その製品概要は発表に合わせて掲載した記事でお伝えしたとおりで,G433とG233はいずれも,PCや据え置き型ゲーム機,モバイルデバイスに広く対応するアナログ接続型ながら,G433にはUSBサウンドデバイスが付属し,これを利用することでPC接続時にバーチャルサラウンドサウンド出力機能「DTS Headphone:X」を利用できることと,G433は4色カラーバリエーション,G233はLogitech G/Logicool Gらしい黒+水色のカラーになっていることが特徴だ。

G233
Logitech G/Logicool G

Chris Pate氏(Gaming Portfolio Manager, Logitech International)
Logitech G/Logicool G
 4Gamerでは,そんなG433とG233について,Logitech Gのナンバー2にして,ポートフォリオマネージャーを務めるChris Pate(クリス・ペイト)氏に話を聞きつつ,短時間ながら気になるサウンド出力品質も確認することができたので,E3 2017のタイミングでデビューしたLogitech Gの新しいワイヤード接続型ヘッドセットの正体に迫ってみたいと思う。


Logitech GはG433とG233で何を新しくしたのか


取り組んだ結果の代表例となるG433。写真は量販店であるBest Buyの北米店舗限定モデルとなる「Camo Blue」だが,世界市場では「Triple Black」「Fire Red」「Royal Blue」の3色が用意される
Logitech G/Logicool G
 G433のタグライン(=キャッチコピー)としてLogitech Gは「Hear Everything, Play Everywhere」(あらゆるものを聞き,どこででもプレイする)を掲げている。とくに接続性やカラーバリエーションを想起させるメッセージだと言えるが,Pate氏はこの点について「最近のゲーマーはいろんな場所やいろんな状況でゲームをしていて,場所やプラットフォームによって異なるヘッドセットやヘッドフォンを使い分けることも珍しくありません」と述べていた。
 「Logitech Gとしては,どこで,どのような形でプレイしている場合であっても,彼ら彼女らを満足させることのできるヘッドセットを用意できないかと取り組んだのです」。

Pate氏が示したスライドより。アナログケーブルはPCおよびゲーム機用となるインラインリモコン付きのものと,ブームマイクを外してモバイルデバイスと接続するときに使う,マイク&インラインリモコン付きのものが2本付属。PCとのアナログ接続用として,4極3.5mmミニピン×→3極3.5mmミニピン×2変換アダプターも付いてくる
Logitech G/Logicool G

 その開発にあたっては,市場にあるゲーマー向けヘッドセットのデザインを研究し,「だいたいは見た目が黒くて,合皮のカバーが付いたイヤーパッドを採用しており,“ただ”ゲームをプレイするだけならいいものの,重く,肌にまとわりつきやすくて,長時間使っていると蒸れやすい」という知見を得たそうだ。

こちらはPate氏が並べた,研究開発中のサンプル。いろいろ試行錯誤したというわけである
Logitech G/Logicool G

研究開発中のサンプルを手に解説するPate氏
Logitech G/Logicool G
 「そういうこともあり,いったんゲームの世界を離れ,ほかに(デザインの)インスピレーションを求めようということになりました。たとえばスポーツブランドのNikeではどのような素材を使っているのか,スポーツ用品の素材としては何があるのか,軽量化しながら空気を通しやすくできるような素材はあるのか……。もちろん『ゲーマーの意見は聞いていない』ということではなく,ゲーマーが(ワイヤードの)ヘッドセットに何を求めているのかもヒアリングしています」(Pate氏)。

着脱可能なイヤーパッドと,中のクッション素材。最近のLogitech Gは,中身と製作過程を見せるのが好きだなあと思う
Logitech G/Logicool G Logitech G/Logicool G

Logitech G/Logicool G
標準のSports-Mesh(右)だけでなく,マイクロファイバー素材(左)のほうも“当たり”こそ柔らかくなるものの,素材としてはけっこうドライだった
Logitech G/Logicool G
イヤーパッド,エンクロージャとも確かに汗に強そうな印象がある
 G433はエンクロージャ(イヤーカップ,ハウジングともいう)全体を繊維素材で覆ってあるのが特徴だが,この繊維素材は疎水性の高い,水分が染みになりにくいものだそうだ。イヤーパッドは,標準で,通気性の良さを追求した「Sports-Mesh」素材のものを採用しており,これは取り外しての水洗いに対応している。また,製品ボックスにはセカンダリのイヤーパッドとしてマイクロファイバー素材のものも同梱しており,Pate氏はその理由について「もっとソフトな肌触りのほうがいいという人に対応しています」と述べていた。

 Pate氏によると,Sports-Mesh素材自体は,(2013年にLogitech Gブランドを立ち上げたときにデビューした)G430でも採用していたそうだが,そこから改善を図ってきているという。Logitechの調査によると,ゲームを開始して8時間も経つと,ジムで数十分汗を流したのと同じ程度の汗をかくため,通気性のよさと洗濯のしやすさというコンセプトを踏襲しつつ,今回はさらに,通気性のよいポーチも付属させることで,「持ち運んだら汗の臭いでひどいことになった」という状況を回避できるようにしてあるそうだ。

そこまで汗にこだわるなら,インイヤー型は考えなかったのかと聞いたところ,「作りたかったのはオーバーヘッド型ヘッドフォン。あと,日本では事情が異なるかもしれないですが,北米ではジムにオーバーヘッド型ヘッドフォンを持参する人が多いんです」という答えが返ってきた。右は付属のポーチ
Logitech G/Logicool G Logitech G/Logicool G

 ちなみにヘッドセットの長さ調整を行うスライダー部分では金属板を樹脂が覆っているが,この部分は前後方向へ90度回転させて魚の開きのようにすることができる。北米市場では,収納時に便利という以外に,頭から外して首にかけるときに安定するという点から,この仕様が求められているのだそうだ。

Logitech G/Logicool G
 G433の実機は,ゲーマー向けヘッドセットにありがちなツヤ加工がどこにもなく,繊維素材で覆われたエンクロージャ部の「G」ロゴマークも本体色と同系で,しかもブームマイクは着脱式なので,言われなければゲーマー向けヘッドセットだと気付かないほど。どちらが左耳用,右耳用かを示す「L」「R」表記すらも控えめである。

Logitech G/Logicool G
 ちなみに,一色展開でUSBサウンドデバイスも付属しないG233だが,Pate氏は「メカニカルパーツはG433と同じです。色は異なりますが,ハードウェア自体は変わらず,音質のチューニングも変えていません。(シンプルな使い勝手を提供するというコンセプトの)Prodigyシリーズのヘッドセットを買う人だからシリアスなゲーマーではない,なんてことはありませんよね? ゲーム用のよいギアが欲しいけれども,ヘッドセットに200ドルも払えないという人も多いので,それを80ドルに節約できるというのが,G233です」と述べていた。Logitech Gとしては,低価格であっても,競技に使えるレベルの品質は確保しているとのことだった。

 それを裏付ける……というわけでもないのだろうが,G433とG233は,ミドルクラス以下の市場を狙うLogitech Gのヘッドセットとして初めて,Logitech G独自開発の40mm径スピーカードライバー「Pro-G」を採用しているのが大きな特徴である。

音質面のトピックとしてはもう1つ,Pro-Gドライバーにおけるゲームデベロッパとの提携があるそうだ。たとえばEA DICEは「Battlefield 1用のPro-Gプリセット」を用意したとのこと。これがゲーム側でイコライザプリセットを選択するのものなのか,DTS Headphone:Xのプリセットの話なのかはまだ分からないが,最終製品を入手したらテストしてみたい
Logitech G/Logicool G
 ドライバー自体は従来製品と同じで,同じ性能というのが公式見解だが,Pate氏は「すべての製品世代ごとに少しずつ音質のチューニングを行っており,G433ではとくにアナログ周りを変えています」とのことだった。「プロファイル(profile,ここでは「方向性」くらいの意味)はG633以降で同じですが,ユーザーのフィードバックを受けて,少しずつ変えていっている,といった感じですね」。
 氏によると,「G933 Artemis Spectrum Wireless Surround Gaming Headset」のベースが適切でないという声が多かった――氏は確かにG933と言っていたが,実際にはおそらくG633へのフィードバックだと思われる――ので,「G533 Wireless DTS 7.1 Surround Gaming Headset」(以下,G533)で少し低音を強くして,G433でさらに少し弄っているといった感じだそうだ。

Logitech G/Logicool G
 G533で初採用となった,マイクのマイクロポップフィルタは,G433&G233でも変わらず搭載。ノイズキャンセリング機能もG533から引き続き採用するという。

 最後に,取材の現場でスマートフォンとアナログ接続して,Sports-Meshイヤーパッドを取り付けたG433の標準状態でざっと聞いた限りのファーストインプレッションをお届けしておくと,細かく調整したという出力バランスは,確かにかなりいい。

Logitech G/Logicool G
 従来のPro-Gドライバー搭載機だと,中域から高域の出方は共通で,エンクロージャ設計によって低域の出方を調整している印象だったのだが,それはG433でも共通だ。Pro-Gドライバー搭載機らしい,ドンシャリ傾向を持ちながらプレゼンス(※)の存在感も維持する,カリッとした特性は維持しつつ,低域が高域をマスクしてしまうとか,高域が耳に痛いとか,そういう問題が生じないようなバランス調整が入っている。音の定位がとても分かりやすいことからして,十分に超高域まで再生できているのは間違いない。

※1.4〜4kHz程度の中高域。プレゼンス(Presence)という言葉のとおり,音の存在感を左右する帯域であり,ここの強さが適切だと,ぱりっとした,心地よい音に聞こえる。逆に強すぎたり弱すぎたりすると,とたんに不快になるので,この部分の調整はメーカーの腕の見せどころとなる。

 もともとミドルクラス市場以下におけるLogitech G製ヘッドセットの競争力は高かったのだが(関連記事)。北米市場におけるメーカー想定売価99.99ドル(税別)でDTS Headphone:X対応かつカラーバリエーションありのG433と,同79.99ドルでアナログ接続&1モデルのみのG233がいずれもPro-Gドライバー搭載というのは,相当にインパクトが高い。
 Pate氏の「高い製品を買えないからといって,シリアスなゲーマーではない,ということはない」という発言は非常に重く,Logitech Gがそういうユーザーのいる“裾野”を本気で広げ,かつ取りにきている印象は,G433とG233から強く感じることができた。

 いずれロジクールから国内発売のアナウンスがあれば,製品版を入手できるはずだ。実機を手に入れ次第,本格的にテストしてみたいと考えている。

LogitechのG433製品情報ページ(英語)

LogitechのG233製品情報ページ(英語)

Logitechによるニュースリリース(英語)

4GamerのE3 2017記事一覧


●G433の主なスペック
  • 基本仕様:USB&アナログ接続両対応ワイヤードタイプ,密閉型エンクロージャ採用
  • 本体サイズ:81.7(W)×172(D)×182(H)mm
  • 重量:約259g(※ケーブル含まず)
  • ケーブル長:2m(インラインリモコン付き4極3.5mmミニピンケーブル),1.5m(インラインリモコンおよびマイク付き4極3.5mmミニピンケーブル)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1(※アナログ接続時),3極3.5mmミニピン×2(※4極→3極変換アダプター利用時),USB(※USBサウンドデバイス利用時)
  • 搭載ボタン/スイッチ:ヘッドフォン出力音量調整,マイクミュート
  • 主な付属品:USBサウンドデバイス,インラインリモコン付き4極3.5mmミニピンケーブル,インラインリモコンおよびマイク付き4極3.5mmミニピンケーブル,4極×1→3極×2の3.5mmミニピン変換アダプター,キャリングケース)
  • 対応ハードウェア:Windows 10・8.1・7,macOS 10.5以降,PlayStation 4,Xbox One(※一部製品では「Xbox One Stereo Headset Adapter」が別途必要),Nintendo Switch,モバイル端末
  • 保証期間:2年間
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • インピーダンス:32Ω
  • 出力音圧レベル:107dB(@1kHz,SPL 30mW/1cm)
  • スピーカードライバー:40mm径ネオジムマグネット(「Pro-G」)
《マイク部》
  • 方式:未公開
  • 周波数特性:100Hz〜10kHz
  • 感度:未公開
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:未公開
  • 指向性:単一(カージオイド)
  • ノイズキャンセリング機能:あり

●G233の主なスペック
  • 基本仕様:アナログ接続対応ワイヤードタイプ,密閉型エンクロージャ採用
  • 本体サイズ:81.7(W)×172(D)×182(H)mm
  • 重量:約259g(※ケーブル含まず)
  • ケーブル長:2m(インラインリモコン付き4極3.5mmミニピンケーブル),1.5m(インラインリモコンおよびマイク付き4極3.5mmミニピンケーブル)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン×1(※アナログ接続時),3極3.5mmミニピン×2(※4極→3極変換アダプター利用時)
  • 搭載ボタン/スイッチ:ヘッドフォン出力音量調整,マイクミュート
  • 主な付属品:インラインリモコン付き4極3.5mmミニピンケーブル,インラインリモコンおよびマイク付き4極3.5mmミニピンケーブル,4極×1→3極×2の3.5mmミニピン変換アダプター,キャリングケース)
  • 対応ハードウェア:Windows 10・8.1・7,macOS 10.5以降,PlayStation 4,Xbox One(※一部製品では「Xbox One Stereo Headset Adapter」が別途必要),Nintendo Switch,モバイル端末
  • 保証期間:2年間
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • インピーダンス:32Ω
  • 出力音圧レベル:107dB(@1kHz,SPL 30mW/1cm)
  • スピーカードライバー:40mm径ネオジムマグネット(「Pro-G」)
《マイク部》
  • 方式:未公開
  • 周波数特性:100Hz〜10kHz
  • 感度:未公開
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:未公開
  • 指向性:単一(カージオイド)
  • ノイズキャンセリング機能:あり
  • 関連タイトル:

    Logitech G/Logicool G

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