オススメ機能
Twitter
お気に入り
記事履歴
ランキング
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
【PR】「Razer Blade 15」徹底検証。これはRazer史上最高のゲーマー向け15.6型ノートPCだ
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2018/08/04 12:00

広告企画

【PR】「Razer Blade 15」徹底検証。これはRazer史上最高のゲーマー向け15.6型ノートPCだ


 2018年8月3日,フルモデルチェンジ版となる新しい「Razer Blade 15」がついに国内発売となった。
 従来のRazer Bladeは14型液晶パネルを採用していたのに対し,新型は15.6型液晶パネルを採用したことと,それにも関わらず,液晶パネルの“額縁”部を細くすることで,底面サイズは355(W)×235(D)mmと,従来モデルの同345×235(D)mmとほとんど変わらないサイズを実現できているのが大きな特徴だ。

Razer Blade 15
Razer

 では,15.6型液晶パネルを採用しつつも従来の14型液晶パネル搭載モデルとほぼ同じ底面積を実現する新しいRazer Bladeは,ゲーマーの選択肢となり得るのだろうか。総合的に検証してみたので,今回はその結果をお届けしたい。
 なおRazerは,Razer Blade 15の発表に合わせて14型液晶パネル採用の従来型「Razer Blade 14」と呼ぶようになっているため,本稿ではこれに倣い,以下両製品を「Blade 15」「Blade 14」と呼んで区別する。

※本稿ではFortniteのテスト部をライターのBRZRK氏が,ベンチマークパートをライターの宮崎真一氏が,それ以外をライターの賈 大龍氏が担当します。


搭載するGPUによって本体の厚みが異なるBlade 15


 Blade 15の外観で非常に特徴的なのは,機械加工されたアルミ一体型の筐体が,かなりシャープなものになった点だろう。Blade 14の四隅は丸みを帯びていたので,従来製品と底面サイズこそほぼ同じながら,「まったく新しい」ことは見ただけで分かるわけだ。

Blade 15(左)とBlade 14(右)。液晶パネルサイズに着目せずとも,四隅の丸みの違いで見分けられる
Razer Razer

GTX 1070 Max-Q搭載版Blade 15を閉じた状態で正面から撮影したカット。本体の厚みは公称17.3mmで,別途ゴム足があるため,机上に置いたときの高さは実測約21mmとなる
Razer
 「底面サイズと形状の新しさは分かった。それで厚みは?」と思った人もいるだろうが,実のところBlade 15は,搭載するGPUによって厚み(と付属するACアダプター)が異なる。「GeForce GTX 1070 with Max-Q Design」(以下,GTX 1070 Max-Q)搭載版は公称17.3mmでACアダプターの定格出力230W,「GeForce GTX 1060 6GB搭載版は公称16.8mmでACアダプターの定格出力200Wといった具合だ。
 いずれにせよ非常に薄いが,搭載するGPUによって厚みが異なるという面白い仕様である点は押さえておきたい。

Razer
底面のゴム足はなかなか存在感がある
Razer
液晶パネルを開いた状態で横方向から撮影したカット

Razer
液晶パネルの表面はノングレア加工済みなので,映り込みはほとんどない
Razer
輝度ムラをチェックしたところ。下部で若干のムラが出ているものの,それ以外は優秀だ
 仕様の話が出たので続けると,Blade 15の選択肢は国内だと4機種だ。搭載15.6型の液晶パネルは,欧米などの一部市場だとタッチ対応の4Kパネルも選択肢となるものの,国内だと解像度1920×1080ドットのIPSパネルで固定である。
 Razer製ノートPCは一部でゲーム用途に不向きなグレア(光沢)パネルを継続採用しており,そこがコアゲーマーから非難されていたりもするのだが,国内版Blade 15はすべてノングレア(非光沢)なので,一安心という人も多いのではなかろうか。

 気になる垂直リフレッシュレートは,4機種中3機種が最大144Hz,最下位機種のみ最大60Hzとなる。FPSやTPSをメインでプレイするつもりなら上位3機種が選択候補という理解でいい。

4Gamerの壁紙を表示した状態で液晶パネルに角度を付け,撮影した例。IPSパネルなので,斜めから見たときの視認性は高い。斜めから見ると若干色あせて見えるが,これはノングレア加工の宿命である
Razer Razer Razer

 そのほかスペック面における具体的な違いは表1のとおり。表の最上段に並べたのは型番だ。大枠で言えば,まずGPU(と厚み,ACアダプター出力)で2グループに分かれ,さらにSSDの容量で2つに分かれるといった感じである。
 今回入手したのは上から2つめのモデルなので,GTX 1070 Max-Qを搭載し,液晶パネルは垂直リフレッシュレート144Hz対応,ストレージ容量は256GBだった。


ACアダプター専用端子は特殊形状になっている
Razer
 各種インタフェースは本体の左右側面に並ぶ仕様だ。左は奥から順にACアダプター専用×1とUSB 3.1 Gen.1 Type-A×2,4極3.5mmミニピン×1という構成で,右は奥からMini DisplayPort×1,HDMI Type A×1,USB 3.1 Gen.1 Type-A×1,Thunderbolt 3/USB 3.1 Gen.2 Type-C×1という並びになっている。

本体正面向かって左側面(左)と右側面(右)のインタフェース群
Razer Razer

Razerが公開している「Blade 15利用イメージ」の1つ。ビデオ出力などを使うときのBlade 15はゲーマーの正面から外れた場所にある
Razer
 多くの人にとってマウスとマウスパッドを配置することになる右に端子が並びすぎでは? と思うかもしれないが,実際に使ってみると,USBが2系統とアナログヘッドセット端子が左にまとまっているので,Blade 15単体でゲームをプレイする場合,本体右側面の端子はほぼ使わなくて済む。おそらくRazerとしては,外部ディスプレイやThunderbolt 3接続の外部デバイスを使うとき,Blade 15本体はスタンドに立てるなどしてゲーム環境から少し離してほしいということなのだろう。


何もかも新しいBlade 15はその冷却能力も異次元的!?


液晶パネルはノングレア加工されているので写り込みの心配は無用だ
Razer
 製品概要を踏まえたところで,Blade 15をゲームで使ってみよう。
 前段でお伝えしているとおり,Blade 15が搭載する15.6インチの液晶パネルはノングレア加工済みだ。室内の蛍光灯が画面に反射して見づらくなったり,画面が暗転したときに自分が映り込んでしまって,急激に自分の中の何かが冷めたりすることがなく,集中してゲームに打ち込むことができる。これは地味ではあるが重要な点だろう。

テスト中のBRZRK氏
Razer
 もちろん,重要と言えば,最大垂直リフレッシュレート144Hzという仕様も極めて重要だ。(動作モードの詳細は後段で宮崎真一氏が解説するが)Blade 15の動作モードを「ゲーミング」に指定のうえで「Fortnite」のバトルロイヤルを起動し,ゲーム側にグラフィックス設定を任せたところ,プリセットは最も高い「エピック」になったが,この状態だとフレームレートはおおむね90〜100fpsというところになった。そこでグラフィックス設定を1段ずつ下げてみたところ,ゲーム序盤で150〜160fps,終盤になっても120fps前後を維持できるようになる。

 これくらいのフレームレートを確保できると,1秒間に144コマの書き換えが可能なBlade 15の液晶パネルが持つ実力を存分に堪能可能だ。残像感や表示遅延もプレイしていて気になるものではなかったので,ゲーム用途におけるBlade 15の液晶パネルは素晴らしいとまとめてしまっていい。

 ただ,実のところ,テストしていて衝撃的だったのは,むしろキーボードのほうだ。というのも,Blade 15の[W/A/S/D]キー周辺が全然熱くならないのである。

Razer
 下に示したのは,Fortniteバトルロイヤルを90分ほどプレイし続けた状態のBlade 15を放射温度計「FLIR ONE Pro」で計測した画像だ。
 排気孔周辺とキーボード中央部は50℃を超えている一方,[W/A/S/D]キー(と[Enter]キー)周辺はまったく問題のない温度になっており,実際,ゲーム中も「ほんのり温かい」程度で済んでいる。最初期のRazer Bladeはとにかくゲーム中の筐体温度が高く,低温やけどが心配されるレベルだったのだが,それと比べると隔世の感がある。

Fortniteバトルロイヤルを90分ほどプレイし続けた状態のBlade 15表面温度を計測した結果
Razer

 ではなぜBlade 15で[W/A/S/D]キーと[Enter]キー周辺だけ極端に温度が低いのかだが,実のところそれは,Blade 15を使ってゲームをプレイするだけで体感的に分かる。Blade 15は,表面温度の低い2か所を使ってファンによる吸気を行っており,ここに外気が吸い込まれていくのを指先で感じ取れるのだ。
 以下に吸気の様子が分かる動画を用意したので,ぜひ再生してみてほしい。


こちらはカバー付きの本体底面。これだけ見ると,底面の吸気孔は少ない印象がある
Razer
 Razerが本体上面からの吸気を重視していることは,内部構造を見ても分かる。
 RazerのノートPCは「底面カバーを開けただけで保証が切れるようになっている封止シール」が貼られておらず,底面カバーを開けただけならメーカー保証が失効したりはしない。なので,カバーを開けてまじまじと見てみるが,すると,ファンの“奥”にキーボードの底面があるのを確認できるのだ。

本体底面カバーを開けて(左),ブロワーファンを覗き込む(右)。すると,,羽の向こうにキーボードユニットの底部があり,いかにも“吸えそう”なのが分かる
Razer Razer

 外から見るだけだと,Bladeは小型の吸気孔を使った底面吸気,背面排気に見えるが,その実,筐体の上と下から効率よく吸気し,その外気を2基のファンで本体背面へ一気に押し出す構造になっているのである。
 なお,底面を開けると,2基のファンで挟まれたところに,「縦棒がやたらと太いT字」の黒いスペースが見えるが,これは「Vapor Chamber」(ヴェイパーチャンバー)ユニットだ。

Vapor Chamberユニット(左)。ここを使って熱を本体背面の放熱フィン部へ移動させ(右),2基のファンで筐体外へ排気する冷却構造になっている
Razer Razer

 Vapor Chamberは,一般的なゲーマー向けノートPCでよく採用されるヒートパイプと同様に,「熱源と触れた液体が気化して低温部へ移動し,そこでファンによる強制冷却を受けて再び液体に戻り,毛細管現象に従い再び熱源へ戻る」という仕組みの冷却機構である。
 ヒートパイプよりも高コストだが小型化と高効率化に向いているとされるVapor Chamberを採用することも,Blade 15の薄型筐体と,ゲームプレイに支障のない冷却を実現する大きな一要素になっているのだろう。

Vapor Chamberユニット。これはRazerから特別に貸し出してもらったものだ。各部コンポーネントの熱はシリコングリスや熱伝導シートを通じてVapor Chamberに伝わり,2か所ある放熱フィン部へ移動することになる
Razer Razer

 せっかく底面カバーを開けたのでほかの要素も確認しておきたい。
 Blade 15では,PCI Express x4もしくはSerial ATA 6Gbps対応のM.2 2280(M-key)スロットと,無線LANカードなどに対応するM.2 2230(E-key)スロットへは容易に,2つあるSO-DIMMスロットへも一部のテープを剥がしてリボンケーブルを一時的に抜くことでアクセスできるようになっている。あくまでも自己責任だが,ノートPCの拡張デバイス載せ替えに慣れた人であれば,少なくともSSDの交換は難しくないだろう。

現実的に交換する可能性があるとすればSSDだと思うが,SSD用のM.2スロットはアクセスが極めて容易だ(左)。無線LANモジュール用のM.2スロットもアクセス自体は簡単である(右)
Razer Razer
SO-DIMMスロットは,どうしてもメインメモリを32GB化したいのでなければ触らないほうがよさそう(左)。右はバッテリーパックに寄ったところである
Razer Razer


無料で使えるDolby Atmosはぜひ活用したい


 さて,熱以外のところでキーボードがどうかだが,Blade 15の日本語配列キーボードは,押し込んだときにキーキャップがグラついたりせず,ノートPC用のキーボードにありがちなペコペコした感じもない。キーストロークも2mm弱と,本体の薄さを考えれば上々だろう。実際,ゲーム中の操作感は悪くない。

Blade 15の日本語キーボード。カーソルキー周辺の配列にやや違和感があるものの,それ以外は破綻のない配列だ
Razer

 Razer製ノートPCなのでNキーロールオーバーに対応しており,テストした限り,10キー以上の同時押しにも対応している。タクティカル系FPSでたまにある,リーンしながら移動しつつ姿勢変更や,RTSのユニット登録のための同時押しだけでなく,多くのキーを使って同時押しする必要のあるリズム系タイトルにおいても別途ゲーマー向けキーボードを用意する必要は無用だ。

「Aqua’s KeyTest」を使って同時押しを確認した結果。同時押しできるキーの数の限界へ達するより先に指の本数が足りなくなるので,事実上の全キー同時押し対応と言ってしまていい
Razer

Synapse 3の「SYSTEM」−「ライティング」からLED系の制御は行える
Razer
 プリインストールの統合ソフトウェア「Razer Synapse 3」(以下,Synapse 3)を使うことで,Razer独自のLEDイルミネーション制御技術「Razer Chroma」(以下,Chroma)を活用してキーボードのバックライトをカスタマイズしたり,特定のキーを無効化したり,機能割り当てを変更したりといったことも行える。このあたりはRazerのゲーマー向けキーボードと同等という理解でいい。

「ライティング」から「Chroma Studio」を起動すると,LEDイルミネーションのアニメーションや,キー単位の色設定をカスタマイズできるようになる(左)。右は左から赤,橙,黄,緑,水,青,紫,白と表示させて撮影した例だ。黄系が若干弱いものの,白も含めて色はさすがにキレイである
Razer Razer
Razer
Synapse 3の「SYSTEM」−「カスタマイズ」からキーの機能割り当て変更を行える。「絶対に使わない」「“誤爆”すると大変なことになる」キーなら,ここから遠慮なく無効化してしまうのがいいだろう。[Fn]キー以外のすべてがカスタマイズ可能だ
Razer
Blade 15は[Fn]キーとファンクションキーの組み合わせで出力音量の調整や液晶パネルおよびキーボードの輝度調整などいくつかのショートカット機能を利用できる。[Fn]キーを押すと,組み合わせて機能するキーだけが白く光るギミック付き
タッチパッドの精度は上々。キーボードショートカットによるタッチパッドの無効化には対応していないが,Windowsの「設定」−「タッチパッド」から「マウスの接続時にタッチパッドをオフにしない」のチェックボックスからチェックを外しておけば,マウス接続時に自動でタッチパッドは無効化できるため,ゲーム中における“誤爆”の心配はない
Razer Razer

 使い勝手の最後はサウンド周りだが,Blade 15では購入者特典として,Windowsストア価格14.99ドルの「Dolby Atmos for Headphone」(以下,Dolby Atmos)が無償で利用できるようになっている点を指摘しないわけにはいかないだろう。

Windowsのスタートメニューから「Dolby Access」アプリを起動し,画面の指示に従っていく。すると,「ドルビーアトモスヘッドフォン機能をぜひご購入ください」のところで本来ならWindowsストアへのリンクボタンが出るところ,Blade 15では[続ける]になっており,そのまま先に進むことでセットアップを完了できてしまう
Razer Razer
Razer Razer

セットアップが終われば,Dolby Atmosはタスクトレイから有効/無効を切り換えられるようになる
Razer
 Blade 15のヘッドフォン出力はなかなかに優秀で,Dolby Atmosを利用せずともFortniteで敵の位置や距離感を掴むこと自体は可能だ。ただ,Dolby Atmosを有効化すると,同じ建物内にいる敵プレイヤーが自分の上下左右どこにいるかだけでなく,どれくらい離れた場所にいるかすら足音から把握できるようになる。
 もちろん,射撃音が発せられれば,その音を頼りに敵のいる方向と距離感も即座に判断できる。これはもう,3Dゲームをプレイするうえで活用しない手はないだろう。本当にお勧めだ。

 なお,キーボードを挟むような配置で埋め込んであるスピーカーの再生能力は悪くないが,ゲーム中は前述した2基のファンが大きな音を立て,結果として一部の周波数帯域をマスクしてしまうので,スピーカーはゲーム向けではない。素直にヘッドセットやヘッドフォンを使うのが正解である。

キーボードを挟むような配置のスピーカーは,非ゲーム用途での利用を勧めたい
Razer


最新世代のデスクトップPCに対してBlade 15はどの程度の実力を示すのか


 以上,ゲーム用途での使い勝手を紹介してきたが,ここからはベンチマークテストのセットアップに入ろう。
 今回,Blade 15の比較対象としては,2種類のデスクトップPCを用意した。1つは,「Core i7-8700T」(以下,i7-8700T)と「GeForce GTX 1060 6GB」(以下,GTX 1060 6GB)を搭載した最新世代のデスクトップPC。もう1つは,「Core i7-4790K」(以下,i7-4790K)と「GeForce GTX 780」(以下,GTX 780)を組み合わせた,「5年前のハイエンド」相当となるデスクトップPCである。つまり今回は,GTX 1070 Max-Q搭載のBlade 15が,6コア12スレッド対応CPUと現行世代のミドルハイクラス市場向けGPUを組み合わせたデスクトップPCに対してどの程度の性能を持つのかを確かめるとともに,5年前あたりのハイエンドPCからBlade 15へ買い換えることに意味があるのかを見てみようというわけだ。

 なお,前段でごく軽く触れ,同時に後述するとしているとおり,Blade 15はプリインストールの統合ソフトウェア「Razer Synapse 3」(以下,Synapse)から,「バランス」「ゲーミング」と2つの動作モードを指定できる。工場出荷時設定は前者だ。
 「バランス」だとGTX 1070 Max-Qの動作クロックはベース1215MHz,ブースト1379MHz,メモリ8008MHz相当(実クロック2002MHz)とリファレンスどおりなのに対し,「ゲーミング」だと順に1315MHz,1479MHz,8608MHz相当(実クロック2152MHz)と,かなり引き上げられる。またCPU動作クロックも後者では最大値である4.1GHzへ張り付くような挙動となり,ファンの動作音も大きくなった。
 なので今回は,まず電源プランを「高パフォーマンス」で固定のうえ,2つ用意された動作モードの両方でBlade 15をテストしてみたいと考えている。

Razer Synapse 3から2つの動作モードを選択しているところ。ファン回転数の設定も「バランス」だと最大4300rpmのところが「ゲーミング」では最大4700rpmとなる。ファン回転数は手動設定も可能だが,ひとまずは自動にしておくことを勧めたい
Razer Razer

 テストに用いたグラフィックスドライバは,検証開始時点の最新版となる「GeForce 398.36 Driver」。そのほかテスト環境は表2のとおりだ。


 テスト方法は基本的に4Gamerのベンチマークレギュレーション21.0準拠。ただし,第22世代を先取りする形で,「Prey」と「Forza Motorsport 7」の代わりに「Far Cry 5」と「Project CARS 2」を採用している。
 新規採用となる2タイトルの具体的なテスト方法だが,Far Cry 5では,オプション設定から「最高」プリセットを適用したうえで,ゲームに用意されたベンチマークモードを1回実行し,得られる平均フレームレートと最小フレームレートをスコアとして採用。一方のProject CARS 2では,4Gamerオリジナルのリプレイデータを冒頭から2分間実行し,その平均と最小のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)から測定することにした。こちらは2回連続で実行し,その平均をスコアとして採用する。

Razer
 テスト解像度は,Razer Bladeの標準解像度である1920×1080ドットと,アスペクト比16:9で一段下となる1600×900ドットの2つを選択した。1280×720ドットは,ゲームをプレイするうえで現実的な選択肢ではないとの判断から省略している。

 なお,ゲーム以外の用途における性能も簡単に確認すべく,今回はCPUベースで3Dのレンダリングを実行する「CINEBENCH R15」(Release 15.038)と,UL製の総合ベンチマークソフト「PCMark 10」(Version 1.0.1493),動画のトランスコードソフト「ffmpeg」(Version 4.0)でのテストも実行することにした。

 最後に,今回用意したテスト環境とテスト方法はLEVEL-15FX095-i7-RNSSのレビュー記事とまったく同じであるため,流用できるスコアは流用することと,以下,テストの段では文中とグラフ中ともに,

  • 動作モード「ゲーミング」を選択したBlade 15:Blade 15ゲーミング
  • 動作モード「バランス」を選択したBlade 15:Blade 15バランス
  • 比較対象として用意した最新世代のデスクトップPC:i7-8700T+GTX 1060 6GB
  • 比較対象として用意した5年前相当のデスクトップPC:i7-4790K+GTX 780

と表記することをお断りしておきたい。


ほぼすべてのテスト条件でデスクトップPC向けGTX 1060 6GB搭載機に対して優勢なBlade 15


 「3DMark」(Version 2.5.5029)から,ベンチマークテスト結果を見ていこう。
 グラフ1は,3DMarkの「Fire Strike」における総合スコアをまとめたものとなる。i7-8700T+GTX 1060 6GBに対し,Blade 15ゲーミングは23〜24%程度,Blade 15バランスは11〜19%程度高いスコアを示した。動作モードによるスコアの違いは4〜12%程度と,かなり大きく出ている。とくに描画負荷のより低い局面でスコア差が開いているため,動作モード設定はCPU性能への影響が大きそうだが,この点は後ほどもう少し細かく触れたい。
 5年前のハイエンドデスクトップPCに対しては,Blade 15バランスですら50%以上高いスコアを付けて完勝だ。


 次にグラフ2はFire StrikeにおけるGPUテストの結果「Graphics Score」を抜き出したものになる。
 ここでi7-8700T+GTX 1060 6GBに対してBlade 15ゲーミングは24〜25%程度,Blade 15バランスは19〜22%程度高いスコアを示している。動作モード間のスコアギャップは3〜4%程度だが,テスト中の動作クロックを追ってみると,Blade 15ゲーミングではブースト最大クロックが1506MHzまで上がったのに対してBlade 15バランスだと1480MHzまでだったので,これと,グラフィックスメモリクロックの違いが総合的に影響した可能性が高そうだ。
 総合スコアの考察で「動作モード設定はCPU性能の影響が大きそう」と述べたが,GPU性能への影響がないわけではない,ということは押さえておきたい。


 同じくFire StrikeからCPUテストの結果「Physics score」を抜き出したものがグラフ3だが,ここだとi7-8700T+GTX 1060 6GBに対してBlade 15ゲーミングが97〜99%程度とほぼ互角のスコアを示すのに対し,Blade 15バランスは約72%まで落ち込み,i7-4790K+GTX 780と大差なくなっている。
 挙動を追ってみると,Blade 15ゲーミングでは搭載するCPUであるi7-8750Hの動作クロックが4.1GHzでほぼ張り付くのに対し,Blade 15バランスではそうなっていないので,この違いがスコアに反映されたと判断するのが妥当だろう。


 グラフ4はCPUとGPUの両方の性能がスコアに影響を及ぼす「Combined test」の結果だ。Physics scoreでi7-8700T+GTX 1060 6GBの後塵を拝したBlade 15バランスだが,ここでは20〜29%程度と,むしろ総合スコア以上に大きなギャップを付けて完勝している。GPUとCPUの双方にほどほどの負荷がかかるCombined Testは,CPUとGPUの冷却をトータルで考えてあるBlade 15のようなノートPCにとって得意なテストなのではなかろうか。


 DirectX 12ベースのテストとなる3DMark「Time Spy」の総合スコアがグラフ5である。
 ここでもi7-8700T+GTX 1060 6GBと比較してみるが,Blade 15ゲーミングは18〜19%程度,Blade 15バランスは8〜10%程度,それぞれ高いスコアとなった。Blade 15の動作モード間でスコア差が7〜10%程度あるのは,Fire Strikeとやや異なる傾向だと言える。


 Time SpyにおけるGPUテストとCPUテストの結果をそれぞれ抜き出したものがグラフ6,7だが,ご覧のとおり,GPUテストではBlade 15ゲーミング,Blade 15バランスともi7-8700T+GTX 1060 6GBと比べて約2割かそれ以上高いスコアを示すのに対し,CPUテストではBlade 15ゲーミングですら78〜79%程度に留まり,Blade 15バランスでは54〜62%程度とかなり低い数字が出ている。
 Blade 15バランスのTime Spy Extremeにおけるスコアはi7-4790K+GTX 780に対しても約86%なので,熱設計などの理由により,Blade 15は特定のCPUテストを苦手としている可能性――もっとも,総合スコアを見る限り,ゲーム用途では無視できるレベルの――がありそうだ。


 以上を踏まえて,ここからはゲームアプリケーションを使ってテストに移る。
 まずグラフ8,9はFar Cry 5の結果である。平均フレームレートを見ると,Blade 15ゲーミング,Blade 15バランスとも,1920×1080ドット条件ではi7-8700T+GTX 1060 6GBに対して高いスコアを示した。具体的なパーセンテージは順に約17%,約10%だ。最小フレームレートでも互角以上に立ち回っている。
 1600×900ドット条件だとその優位性が揺らぐが,これは描画負荷が低く,CPU性能がよりスコアを左右するようになるためだ。


 Blade 15にとってよい結果となったのが,グラフ10,11にスコアをまとめた「Overwatch」である。
 解像度1920×1080ドットの条件でi7-8700T+GTX 1060 6GBに対して,Blade 15ゲーミングは平均フレームレートが約16%,最小フレームレートが約21%高い。最小フレームレートが164.5fpsと,Blade 15の搭載する液晶パネルの垂直リフレッシュレートを大幅に上回っているため,常時ヌルヌルのゲームプレイを楽しめると断言してしまっていい。
 Blade 15バランスでも,若干とはいえ平均,最小の両フレームレートがi7-8700T+GTX 1060 6GBを上回っている点は要注目だ。


 「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)のスコアがグラフ12,13となるが,ここではBlade 15のスコアがさらに良好だ。
 Blade 15は,解像度条件,動作モード条件に関わらず,i7-8700T+GTX 1060 6GBに対して12〜18%程度高い平均フレームレートを示す。最小フレームレートもBlade 15ゲーミングで5〜15%程度高く,Blade 15バランスも互角以上のスコアを出している。


 その一方で,これまでと大きく異なる傾向となったのが,グラフ14,15の「Middle-earth: Shadow of War」(以下,Shadow of War)だ。
 Blade 15はBlade 15ゲーミングでもi7-8700T+GTX 1060 6GB比で93〜94%程度の平均フレームレートと,残念ながらあまり振るわない。CPU性能がスコアを左右しがちな最小フレームレートではi7-8700T+GTX 1060 6GBより高い数字を出しているので,どうしてこういうスコアが出ているのかは,正直,不明だ。ノートPCの熱設計が,Shadow of Warとあまり相性がよくないのかもしれない。
 もっとも,最小フレームレートが30fps超級で,ベンチマークレギュレーション21.0が規定する合格ラインをクリアしているため,ゲームプレイにあたってフレームレート不足を感じることはないだろう。


 「Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands」(以下,Wildlands)の結果はグラフ16,17のとおりで,全体としてはPUBGに近いスコアが出ていると言える。
 平均フレームレートはi7-8700T+GTX 1060 6GBと比べ,Blade 15ゲーミングで16〜17%程度,Blade 15バランスは12〜13%程度高い。4Gamerのベンチマークレギュレーションでは合格ラインを最小フレームレート40fps以上としているが,Blade 15ゲーミングが「ウルトラ」プリセットの1920×1080ドットであと一歩に迫っている点も評価できるポイントだ。


 「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(以下,FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチ)の総合スコアをまとめたものがグラフ18となる。1920×1080ドットでBlade 15ゲーミングが13000超,Blade 15バランスも12000超のスコアを示している点は評価できよう。
 FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチは描画負荷が低くなるとCPU性能によるスコアへの影響が大きくなるため,熱設計面で制限のあるBlade 15は1600×900ドットでi7-8700T+GTX 1060 6GBから若干置いていかれるが,ベンチマークレギュレーションで合格ラインとするスコア8500を1920×1080ドットで軽々とクリアしている以上,とくに問題はないと言ってしまっていい。


 グラフ19,20はそんなFFXIV紅蓮のリベレーター ベンチにおける平均フレームレートと最小フレームレートを抜き出したものだ。Blade 15はGPU性能で比較対象より優勢となる一方,CPU性能に依存する最小フレームレートではi7-8700Tに届かないという,総合スコアを踏襲したスコアが得られている。


 Project CARS 2の結果がグラフ21,22となるが,ここではBlade 15の1920×1080ドットにおける平均フレームレートに注目してほしい。
 まずBlade 15バランスがi7-8700T+GTX 1060 6GBに対して約15%高いスコアを示し,Blade 15ゲーミングは約20%高いスコアだ。i7-4790K+GTX 780に対してBlade 15ゲーミングが2倍近いスコアを示している点も押さえておきたいところである。



CPU性能が大きく向上する「ゲーミング」モードはゲーム以外でも活用したい


 ここからはゲーム以外のアプリケーションを使ったテストだ。
 まずはCINEBENCH R15からだが,今回,テストでは使えるだけのスレッド数を使い切る「CPU」(以下,総合スコア)と,1コア1スレッド条件でのスコアを計測する「CPU(Single Core)」のテストを実施することにした。その結果がグラフ23となる。

 ここでなかなか衝撃的な結果になっているのはBlade 15バランスで,6コア12スレッド対応のCPUを搭載しながら,4コア8スレッド対応CPUと搭載するi7-4790K+GTX 780にすら総合スコアで届かないという結果になった。Blade 15ゲーミングだとスコアは一気に改善し,i7-4790K+GTX 780比で約135%,i7-8700T+GTX 1060 6GB比で約95%のスコアを示すので,CPUを使った3Dレンダリングを行う場合にはゲーミングモードの選択が必須となるだろう。
 なお,CPU(Single Core)のスコアはBlade 15とi7-8700T+GTX 1060 6GBでほぼ同じなので,“素の”CPUコア性能自体は両者でほぼ等しいことが分かる。


 次にPCMark 10だが,今回は無償版の「Basic Editon」でも選択できる“無印”テストを実行し,その総合結果をグラフ24にまとめている。
 ここにおいてBlade 15バランスのスコアは,CINEBENCH R15と比べるとずいぶん見栄えのいいものになった。またBlade 15ゲーミングのスコアはi7-8700T+GTX 1060 6GB比で約99%となっているため,ほぼ互角と言っていいだろう。


 グラフ25はPCMark 10のスコア詳細を見るものになるが,シングルスレッド処理が多くなる「Essentials」「Productivity」でBlade 15はi7-8700T+GTX 1060 6GBより高めのスコアを示す一方,マルチスレッド処理が多くなる「Digital Content Creation」では若干離される。CINEBENCH R15の結果も踏まえるに,マルチスレッド処理では熱設計の都合でどうしてもCPUのフルポテンシャルを発揮できないということなのだろう。


 熱設計関連の制限について,より分かりやすいテスト結果となったのがffmpegのスコアである。
 FFXIV紅蓮のリベレーターで実際にゲームをプレイした,計6分42秒,ビットレート149MbpsのMotion JPEG形式,解像度1920×1080ドットの録画データを用意し,それを「libx264」でH.264/AVC形式へ,「libx265」でH.265/HEVC形式へそれぞれトランスコードしたときの所要時間を測定した結果がグラフ26だ。

 ご覧のとおり,長時間にわたってCPUに高い負荷のかかるトランスコードだと,Blade 15バランスはCPUクロックが低めに制御され,結果,極めて長い所要時間がかかることになった。Blade 15ゲーミングだとi7-8700T+GTX 1060 6GBよりやや遅い程度で済んでいるため,トランスコードを積極的に活用する場合にも動作モードはゲーミングを選択する必要があるのではなかろうか。



消費電力は十分に低いBlade 15。プロセッサ温度はかなり高いが,それだけにキーボード温度は衝撃的だ


 ここまで「熱設計が〜」という話を何度となく繰り返してきたが,実際にはどうなのか。消費電力とプロセッサの温度を確認しておこう。
 まず,消費電力の測定にあたっては,ログの取得が可能な「Watts up? PRO」を用いて,システム全体のそれを計測することにした。今回はゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイの電源がオフにならないよう指定したうえで,電源プラン設定を「バランス」に戻し,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点をタイトルごとの実行時としている。なお,Blade 15はバッテリーパックを内蔵するため,充電を100%の状態し,充電による電力消費が起きないようにしている。

 その結果はグラフ27のとおりで,ゲームアプリケーション実行時におけるBlade 15ゲーミングの最大消費電力は194〜205W程度,Blade 15バランスは同164〜190W程度となった。性能向上と引き換えにゲーミングモードは消費電力面で相応の代償を支払っているわけだが,液晶パネルという“ハンデ”を抱えながら,それでもi7-8700T+GTX 1060 6GBと同レベルに留まっている点は評価していいように思う。5年前のハイエンドPCから買い換える場合は,文句なしに低消費電力となるだろう。
 アイドル時の消費電力は20W台で,こちらもノートPCらしく十分に低い。


 続いてCPUとGPUの温度だ。今回は,3DMarkのTime Spyを30分間連続実行した時点を「高負荷時」とし,アイドル時ともども,CPUは「Core Temp」(Version 1.12.1),GPUは「GPU-Z」(Version 2.10.0)から温度を取得した。
 その結果はグラフ28,29に示すが,CPUの温度は両モードともi7-8750HのTjunction値,つまり上限となる100℃に達した。一方のGPUも高負荷時で85〜88℃と若干高めであり,やはり薄い筐体で性能を追求した代償は少なくない。CPUについて言えば,Blade 15ゲーミングだと「100℃以下なら大丈夫」という判断で性能を追求し,Blade 15バランスだと100℃になるべく達しないようクロックを下げる方向の制御が働いている印象だ。

 ただし,本稿の序盤でお伝えしているとおり,プロセッサの温度がここまで高くなっても,Blade 15で[W/A/S/D]キー周辺は熱くならない。これは本当に驚くべきことである。



Blade 15は過去最高のゲーマー向け15.6型ノートPCかも


Razer
 以上,ゲームにおける使い勝手と,ゲーム,そして非ゲームにおける性能を見てきたが,Blade 15はひょっとすると史上最も優れたゲーマー向け15.6型ノートPCと言えるかもしれない。

 15.6型液晶パネルを採用するにもかかわらず筐体は小さく薄く,その液晶パネルは高速で,キーボードは事実上の全キー同時押し対応で,ゲームをプレイしていて発熱はほぼ気にならず,優れたバーチャルサラウンドサウンド機能を利用でき,ストレージやメモリモジュールのアップグレードに(自己責任を覚悟すれば)対応し,3D性能はほぼ額面どおり。重箱の隅を突こうと思っても,「相変わらず有線LANポートがないため,ゲーム用途では事実上,USB−有線LANアダプターの追加購入が必須」「日本語キーボードの配列が一部で若干微妙」「Synapse 3上の標準動作モード設定がバランスで,かつバランスとゲーミングの違いに関する説明がほぼ皆無」の3点くらいしか指摘しようがないのだ。

Razer

 純粋にスペックだけ見ても,液晶パネルの垂直リフレッシュレート144Hz対応モデルが税込26万円弱からというのは,安価ではないものの,決して割高ということもない。デスクトップPC向けのミドルハイクラスGPUと同等以上の3D性能を,このサイズで実現しているBlade 15は,本気でゲームに使えるノートPCを探している人のすべてにお勧めできる製品である。

RazerのBlade 15製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    Razer

  • この記事のURL:
line
4Gamer.net最新情報
トピックス
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:10月16日〜10月17日
タイトル評価ランキング
83
82
80
OCTOPATH TRAVELER (Nintendo Switch)
55
51
Conan Outcasts (PS4)
2018年04月〜2018年10月