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無線&有線両対応のゲーマー向けマウス「Razer Mamba」レビュー(前):製品アウトライン編
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印刷2009/07/10 10:31

レビュー

世界初のワイヤレス&ワイヤード両対応マウスは,コストに見合う価値を提供できるか

Razer Mamba(前編)

Text by fumio

»  ワイヤレスとワイヤード,二つの動作モードを持つ世界初のゲーマー向けマウスとして,発売前から高い注目を集めていたRazer USAの新製品を,fumio氏が検証する。1万円台中盤と,飛び抜けて高価なハイエンドモデルは,コストに見合うだけのものを提供してくれるだろうか。まずは,ハードウェアとソフトウェアの特徴をチェックしてみたい。


Razer Mamba
メーカー:Razer USA
問い合わせ先:MSY(販売代理店)http://jp.razerzone.com/
実勢価格:1万4000円〜1万5000円(※2009年7月10日現在)
Razer
 2〜3か月に1製品程度のペースで,各社から定期的に新製品が投入されるゲーマー向けマウス市場において,2005年10月の「G7 Laser Mouse」(以下,G7)以降,ワイヤレスの新製品は長らく登場していなかった。
 だが,その流れは変わるかもしれない。ワイヤレスのゲーマー向けマウスとしては3年以上ぶりの新作となる,Microsoftの「SideWinder X8 Mouse」(以下,SideWinder X8)を皮切りとして,2009年6月30日には,Razer USAの「Razer Mamba」(レーザー マンバ,以下 Mamba)が,立て続けに登場してきたからだ。
 1月の発表以降,ワイヤレスとワイヤード,二つの動作モードを持つ世界初のゲーマー向けマウスとして注目されてきたMambaは,Razer USAにとって初のワイヤレスマウスともなるが,果たしてその出来映えはいかばかりか。今回は,同社の販売代理店であるMSYから入手した製品サンプルを用い,2回に分けて,じっくりと検証してみよう。

Razer Mambaレビュー(後):使い勝手編


DeathAdderをベースに,Diamondback的な味付け

両側面が窪んでつまみやすくなったMamba


ぱっと見たところ,DeathAdderと似た雰囲気のMamba
Razer
 ワイヤレス&ワイヤード両対応ということで,その動作モードが一番気になるという読者は多いと思われるが,そこは後ほど言及することにして,今回もまずは,その形状から見ていきたい。
 さて,最大トラッキング解像度5600dpiのレーザーセンサー「Razer 3.5G Laser Sensor」を初めて搭載するMambaだが,そのシルエットは,ゲーマー向けマウスの定番の一つでもある「Razer DeathAdder」(以下,DeathAdder)とよく似ている。
 ただ,左右両側面に注目してみると,前後中央,底面寄りの部分に窪みができ,底面へ近づくにつれ,細身がかっていく形状になった。「両サイドに窪みがある」という観点では,「Razer Diamondback 3G」や「Razer Copperhead」に近いが,それらやDeathAdderと比べても,「つまみ持ち」したときのフィット感は高い。右手用デザインであることを生かして,左右の窪み方に違いを付けている点や,窪みに滑り止めのラバーコートを行っている点が,フィット感の向上に寄与している印象だ。

本体の両側面,底面に近い部分が削り取られたように窪み,ラバーコートされているのが,DeathAdderとの大きな違い。左右で窪み方に違いがある点にも注目してほしい
Razer Razer

窪みと樹脂の境目部分。ちょっと分かりにくいので,陰影部分を矢印で示してみた。窪みと樹脂部分は“地続き”なのではなく,樹脂が,窪みに向かって切れ込むような傾斜が,境目部分に設けられている。これが,触れたときに出っ張りとして感じられるのだ
Razer
 マウス全体を手で覆うように持つ「かぶせ持ち」や,指先と手の付け根でホールドする「つかみ持ち」を行った場合のフィット感も,ほぼDeathAdderと同様で,一言でまとめるなら非常にいい。
 左メインボタンとスクロールホイールを人差し指,右メインボタンを中指で操作する,いわゆる2本指タイプの場合,「かぶせ」「つかみ」持ちでは,小指が右サイドの窪みに引っかかって,持ち上げやすいのだ。
 ちなみにこの持ち方だと,親指はラバーコートされた窪みと樹脂の境目にあるわずかな出っ張りに収まる。個人的には,完全につるつるだったDeathAdderよりも,指先で出っ張りを感じられるMambaのほうが,力を伝えやすい感じがして好みだが,この出っ張り感に違和感を覚える人はいるかもしれない。

 一方,メインボタンを人差し指と薬指で操作し,スクロールホイールを中指で操作する3本指タイプだと,親指だけでなく,小指も(右サイドの)窪みの角に被さったり,引っかかったりする形となり,やはり持ち上げやすさは向上している。

4Gamerの比較用リファレンスとなる,「Logicool MX510 Performance Optical Mouse」(右,以下 MX510)との比較。全長が若干短く,マウス前方の落ち込み方に差異はあるものの,サイズはMX510とあまり変わらず。最も盛り上がっている部分の位置や高さも同程度だ
Razer Razer Razer

本体底面後方に,バッテリーパックを搭載するスペースが用意されている。蓋は結構しっかりした作りで,それゆえ重量もある
Razer
 重量は,実測約20gのバッテリーパックを取り外した状態で同110g。バッテリーパック用スペースの蓋は同6gなので,後述するワイヤード動作モードでは同104gと,大型のゲーマー向けマウスとしては標準的か若干軽いレベルとなる。
 バッテリーパックを取り付けると同130gで,さすがにゲーマー向けマウスとしてやや重めになってしまうが,本体両サイドの窪みのおかげか,持ち上げるときに力む必要はさほどない。重さのせいで,腕が疲れるようなことも(試用した限りでは)なかった。

 ちなみに,バッテリーユニット込みの重量で比較すると,G7は同133g,SideWinder X8は同143gだったので,ゲーマー向けのワイヤレスマウスとして,Mambaが史上最軽量を更新したとはいえる。


計7ボタン仕様となったMambaだが

新規追加の2ボタンは押しづらさが否めず


 DeathAdderは,メインボタン×2,センタークリックボタン機能付きでチルト機能のないスクロールホイールと,左サイドボタン×2の5ボタン仕様だったが,Mambaでは,左メインボタンの先端部左端に,2個のボタンが縦に並んで新設された。

左メインボタンの端に,埋め込まれるような格好で用意された新規の2ボタン。ボタンに丸みを持たせる加工がなされていないため,2個のボタン上で指を動かすと,引っかかりを感じる
Razer
Razer
 この2ボタンは,標準だとトラッキング解像度のアップ/ダウンが割り当てられているが,後述する設定ツールから,任意の機能を割り当てられる。「で,使いやすいのか」という話になるが,結論からいうと,あまり押しやすくない。とくに,ホイールを人差し指で操作するプレイヤーからすると,左メインボタンの左端に位置する2ボタンは遠過ぎる。
 ホイールを中指で操作するタイプのプレイヤーだと押せないこともないが,高さが左メインボタンと変わらないため,押そうとすると,隣にあるもう一つのボタンや,左メインボタンを“誤爆”してしまいがちである。
 クリック感自体はしっかりしているのだが,これでは,ゲーム中に有効活用するのは難しいだろう。

 なお,そのほかの4ボタンとスクロールホイールについては,DeathAdderそのままと述べて差し支えない。ホイールのノッチも,柔らかすぎず固すぎずで,「1目盛りしか動かしていないのに2目盛り分入力される」とか,「マウスを持ち上げた状態から下ろしたときに誤入力が起こる」ようなことはなく,安心して利用できる。

メインボタンやスクロールホイール,サイドボタンは,高級感のある,しっかりした作りになっていて,「Razer Salmosa」のようなキコキコという異音もしない。なお,サイドボタンの配置はごくごく一般的なものになっているため,押そうとすると,本体をホールドする力にマイナスの作用が働く
Razer Razer


無線/有線の切り替えはまずまず快適

ドライバレス動作も○


 気になるワイヤレスモードとワイヤードモードだが,切り替えに使うのは,マウス本体底面のスライドスイッチと,付属の専用USBケーブル,そして,充電機能付きのワイヤレスレシーバユニット「Charging Dock」の三つだ。具体的には,

  • マウス本体底面のスイッチを「ON」に設定。併せて,専用USBケーブルとCharging Dockをつなぎ,それをPCのUSBポートと接続する

と,自動的にWindowsのクラスドライバがインストールされ,ワイヤレスモードで動作する。ワイヤード動作には,専用USBケーブルをワイヤレスレシーバから抜いて,Mamba本体のスクロールホイール下部に用意されたMini-USBコネクタと接続すればOK。ワイヤード動作に当たって,マウス本体底面のスイッチは,「OFF」が推奨されているが,「ON」のままでも動作に問題はなかった。

製品ボックスに付属する専用USBケーブル(左)とCharging Dock(中央)。二つを接続した状態でPC側のUSBポートとつなぐと,ワイヤレス動作の下準備は完了となる
Razer Razer Razer

初回起動時には,Mambaの本体底面(※左の写真において矢印で示したボタン)と,Charging Dockにそれぞれ用意された[Pairing]ボタンを押す。すると,Charging Dock側の青色LEDが点灯してペアリングが始まり,しばらく待てば利用可能になる。2回め以降,この作業は不要だ
Razer Razer

Charging Dockから専用USBケーブルを抜き,Mamba側のMini-USBコネクタと接続すると,ワイヤードモードに切り替わる。専用USBケーブルは,抜けないようロックされるので,再びワイヤレスモードで利用したいと思ったときは,本体底面のロックスイッチ(※右の写真において矢印で示したスイッチ)をスライドさせながら,ケーブルを引き抜く必要がある
Razer Razer

 というわけで,Mambaを動作させるだけならドライバは不要で,実際,Mambaの製品ボックスには“ドライバCD-ROM”の類が付属していない。正直に述べると,試用サンプルを手にしたとき,見るからに高級そうな製品ボックスを開けてもROMが出てこなくてちょっと焦ったのだが,落ち着いて「Quick Start Guide」(※日本語を含む多言語版だ)を読むと,ソフトウェアはRazerSupport.comからダウンロードせよと書いてある。マニュアルはちゃんと読め,ということなのだろう。


設定ソフトのUIは悪くないが

「待ち時間」は苦痛


RazerSupport.comのスクリーンショット
Razer
 さて,Razer USAマウスの上位モデルというと,アップデート可能なソフトウェアが名物……というか,新製品の場合,ちゃんとファームウェアをアップデートしなければマトモに使えないものが多いのだが,原稿執筆時点での最新版ファームウェアはバージョン1.07。今回入手した個体の初期状態(※バージョン1.03)だと,布系マウスパッドと組み合わせたとき,マウスポインタが目に見えるくらい暴れていたので,PCとMambaを接続した人が最初にすべきは,ファームウェアのアップデートになるはずだ。

 RazerSupport.comからファームウェアをアップデートしてセットアップすれば,あとは画面の指示に従うだけで問題なく終えられるはずだが,言語は英語のみなので,念のため,本稿の最後にヒントをまとめておいた。興味のある人は参考にしてほしい。

Razer Mamba Driverをインストールすると利用可能になるMamba Configurator。スクリーンショットはコマンド割り当てのタブで,プルダウンメニューにマウスカーソルを持って行くと,3Dイメージが動く仕掛けが施されている
Razer
 今回ファームウェアといっしょにダウンロードしたのは,「Razer Mamba Driver v1.04」。一応ドライバ扱いだが,設定ツール「Mamba Configurator」を起動していない状態でも感度を変更できる機能「On-the-Fly Sensitivity」以外の機能は,内蔵するフラッシュメモリ「Razer Synapse」に登録することで利用可能になるため,ほとんど設定ツールのようなものである。

 「で,何ができるのか?」だが,従来のRazer USA製ハイエンドモデルから変わっていないという理解で問題ない印象。具体的には,以下のような機能が用意されている。

  • 7ボタンへのコマンド割り当て
  • トラッキング解像度,加速,ポーリングレート(=レポートレート)設定
  • マクロ編集・登録
  • プロファイルの作成・保存
  • スクロールホイール,バッテリーインジケータ,Charging DockのLEDそれぞれの点灯/消灯切り替え

 2009年7月時点で,何か特別に突出したものがあるわけではないが,ゲーマー向けマウスで想定される機能は,ひととおり揃っているといえるだろう。Razer Synapseに書き込めば,以後はMamba ConfiguratorがインストールされていないPCでも,基本的に同じ設定で利用できる。

Razer
割り当てられるボタンの一覧(※サムネイルがトリミングされている場合,クリックすると別ウインドウで全体を表示します。以下同)
Razer
マクロ編集タブ。従来のRazer USA製マウスと同様,それほど複雑なマクロは組めない。「機能として一応付いている」という評価が適切だろう

トラッキング解像度と加速,ポーリングレート設定タブ。縦軸と横軸で別々のDPIを設定可能なのも,昨今のゲーム用マウスではお馴染みだ。[Sensitivity Settings]ボタンを押すと,トラッキング解像度を100〜5600DPIの範囲で,100DPIずつ,2〜5段階設定できる。右のスクリーンショットで,5600DPIだけ枠内が緑になっているが,これがPC起動時の「デフォルト設定」。ワイヤレス/ワイヤードの切り替え時には,このデフォルト設定が読み出されるので,必要に応じて,選び直しておきたい
Razer Razer

プロファイル編集タブ。Razer Synapseには,最大で5個のプロファイルを保存しておける(※6個以上作成可能だが,溢れたプロファイルはPC側で保存しておいて,使うときにRazer Synapseへ書き込むことになる)。AutoSwitchを利用するには,アプリケーションの実行ファイルを指定する必要がある点も要注意
Razer
 作成したプロファイルは,右クリックメニューに用意された「AutoSwitch」という機能を使うことで,アプリケーションが起動するごとに自動で切り替えるように設定することもできる。切り替わるには,割り当てたアプリケーションにフォーカスが移ってから約1秒かかるので,頻繁にウインドウを行き来するような用途で使うのは厳しいかもしれない。
 また,今回テストした1.04ドライバで,いくつかAutoSwitchを試したところ,「Warcraft III: The Frozen Throne」だけうまく動作しなかったことも,付記しておく必要があると感じた。今回はテストスケジュールの都合で間に合わなかったものの,米国時間7月6日に公開された1.05ドライバでは,AutoSwitch周りの修正が行われているようなので,これを試してみる価値はあるが,まだ完璧でない可能性は認識しておく必要がありそうだ。

Mamba Configuratorを使うと,頻繁に目にすることになるダイアログ。「〜for a few second」と言っておきながら,1分ほど待たされる場合すらあるのはいかがなものか
Razer
Razer
 総じて,Razerブランドの設定ツールとしては,ずいぶんとデザインがすっきりしたMamba Configurator。だが,手放しで褒められるかというとそうでもない。いちいち待たされるのである。

 Mamba Configuratorを開くときはもちろん,設定の読み出し時や保存時には,毎回「Razer Synapseへの読み書きをしているので数秒待て」という旨のダイアログが出るのだが,実際のところ,「数秒」なのはベストケースで,ワイヤレス時だと,最悪1分近く待たされることもあった。
 ワイヤレスとワイヤードでは,読み出し時に2倍,書き込み時には3〜5倍,前者のほうが処理時間が長くかかる。ボタン一つの設定を変えるだけで,数十秒もマウスが操作不能になるうえ,読み書き終了までの間,ほかのUSBデバイスの反応も悪くなるため,実質的に,PCそのものが使えなくなるわけだ。これはちょっといただけない。

 ワイヤードモードだと,待ち時間は最悪でも10数秒で済むので,無視できるレベルといえばそれまでかもしれない。だが,Mamba Configurator上で設定を変更していくに当たって,ウインドウを閉じる目的でうっかり[OK]ボタンを押しただけでもRazer Synapseへの書き込みが始まってしまうため,うかつに押すといらいらさせられる。仕様上やむを得ないのかもしれないが,もう少しなんとかならなかったのか,とも思う。


 ……前編はここまで。7月11日掲載の後編では,センサーの追従性能や,ワイヤレスとワイヤードの両モードの違いなど,使い勝手に踏み込みたい。

Razer Mambaレビュー(後):使い勝手編


●ファームウェアアップデートに当たっての注意

Mamba_FirmwareUpdater_vx.xx.exeを実行すると,インストーラが立ち上がる。選択できる言語に日本語はない
Razer
 RazerSupport.comからダウンロードした「Mamba_FirmwareUpdater_vx.xx.exe」(※x.xxには数字が入る)は,実のところアップデータのインストーラである。まずシステムにインストールして,その後,スタートメニューから「Mamba Firmware Updater」を起動する必要がある。

 Mamba Firmware Updater起動後は,画面の指示に従って,マウス本体→Charging Dockの順でファームウェアのアップデートを行っていくが,マウスのファームウェアアップデートに当たっては,

  1. Mamba本体のスイッチを「OFF」にし,
  2. ペアリング用のボタンを押しながら,PCから伸びる専用USBケーブルを接続し
  3. 接続したらボタンから指を離して[NEXT]を押す

という作業が必要になるので,この点だけ注意しておいてほしい。

ファームウェアアップデートに当たっての注意。なお,ファームウェアアップデートが順調に終了したあと,次へ進む[NEXT]ボタンがグレーアウトしていた場合は,いったんMambaを接続し直し,再度アップデータを実行することが推奨されている
Razer
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