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「Radeon Software Adrenalin 21.5.1」が登場。「バイオハザード ヴィレッジ」に最適化
2021年5月最初のリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,バイオハザードシリーズ新作「バイオハザード ヴィレッジ」への最適化が行われたドライバだ。
AMDによると,「Radeon RX 6800 XT」の16GB版を搭載するPCで,バイオハザード ヴィレッジを4K解像度のグラフィックス品質最高に設定したとき,前バージョンである「Radeon Software Adrenalin 21.4.1」比で最大13%のパフォーマンス向上が得られるそうだ。2桁のパフォーマンス向上は無視できないので,同作をプレイするRadeonユーザーは,Adrenalin 21.5.1を導入すべきだろう。
そのほかにもAdrenalin 21.5.1では,「Metro Exodus:
AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば,Adrenalin 21.5.1を導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 21.5.1の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 21.5.1の対応APU
- Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 21.5.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 21.4.1)
- Display Driver Version:21.10.03.01-210430a-367126E
-Rad eon Soft ware (←21.4.1) - Radeon Settings:2021.0430.0946.17581(←2021.0413.1252.23166)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01494
- OpenGL:29.20.11000.14831(←29.20.11000.14830)
- OpenCL:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.18
- Vulkan Driver:2.0.179
- Vulkan API:1.2.170
●Adrenalin 21.5.1おける最適化
- 「バイオハザード ヴィレッジ」への最適化
●Adrenalin 21.5.1における新要素
- 「Metro Exodus: PC Enhanced Edition」に対応
●Adrenalin 21.5.1で解決した問題
- Radeon RX 6000シリーズで「Disco Elysium」の木のテクスチャ表示がちらつくことのあった問題
- 「Performance Metric」でRyzen 5 1600シリーズのCPU温度表示が誤っていた問題
- Radeon RX 6000シリーズにおいて,「Payday 2」を4K解像度に設定すると,一部のミッションのパフォーマンスが想定より低いことがあった問題
- 「天涯明月刀」(Moonlight Blade)でレイトレーシングを有効化すると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
- Radeon Softwareにおけるメディアタブのプレビュー画面や動画のサムネイルで,緑色の表示が破綻することのあった問題
- Radeon Softwareでホットキーに10キーを割り当てると,正しく保存できなかったり機能しないことがあったりした問題
- Radeon Softwareが,「Xbox Game Pass」に最近追加された最新タイトルを検出できるようにした(※つまり検出できないタイトルがあった)
●Adrenalin 21.5.1における既知の問題
- AMD Chipset DriverとRadeon Softwareが同じディレクトリに保存されている場合,Radeon Softwareインストール時やアンインストール時に「工場出荷時にリセット」を使用すると,チップセットドライバも削除されてしまうことがある。工場出荷時のリセットを実行したいユーザーは,AMD Cleanup Utilityの利用を推奨する
- Radeon RXやRadeon VIIシリーズ製品では,「バイオハザード ヴィレッジ」の最初のミッションでハングアップしたり,VIDEO TDRエラーが発生することがある
- 一部のゲームやシステム構成で「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon RX Vegaシリーズに解像度が大きく異る2台のディスプレイを接続すると,表示のチラツキが発生することがある
- Radeon SoftwareのPerformance Metricやログ機能が,異常に高いメモリクロックを断続的に報告することがある
- Radeon Softwareの「録画およびストリーム」タブを試用している最中にディスプレイを接続すると,Radeon Softwareがクラッシュすることがある
- FreeSyncを有効にした状態でゲーム終了時にプライマリディスプレイとセカンダリディスプレイの間でタスク切換えが行われた後,Windowsデスクトップに戻る場合,断続的に(表示が?)ロックされ,性能が低下したり画面のカクつきが生じることがある。この問題はシステムを再起動すれば回避できる
- Radeon RX 6000シリーズにおいて「Cyberpunk 2077」でレイトレーシングを有効にすると,影の表示が断続的に破綻することがある
- Radeon Softwareの「Ryzen Masterのダウンロード」ボタンや「Ryzen Masterの起動」ボタンが断続的に消えたり,Ryzen Masterの起動や初期化に失敗することがある
- Radeon Softwareインストール時にRyzen Masterが検出されない場合がある。システムを再起動すれば検出される。
- Ryzen Mobile 5000シリーズにおいて「DOTA 2」で表示のチラツキや破綻が生じることがある
- Ryzen Mobile 4000/5000シリーズにおいてFPSロギングに失敗したり,誤ったログを記録することがある
- Radeon RX 5000シリーズ以降の製品で,AMD Linkでのエンコードに「HEVC」を用いると,ストリーミング最適化中に信号が断続的に失われるという報告を受けている。エンコードに「AVC」を用いれば,この問題を回避できる
- AMD Linkでインターネット接続を介してHEVCによるストリーミングを利用すると,断続的にグレーフレームの破綻が生じることがある。エンコードにAVCを用いれば,この問題を回避できる
- 関連タイトル:
AMD Software
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