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数多くの不具合を修正した「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 19.12.3」が登場
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版となる本バージョンは,12月10日に登場した大型アップデート「Radeon
メジャーアップデート直後だけに多くの不具合が確認されており,たとえば,筆者個人も「Radeon ReLiveがインストールできないという」不具合に遭遇していたが,それも今回のAdrenalin
そのほか,いくつかのVulkan拡張が追加されているのも今回のトピックとなる。ドライバソフトの導入は自己責任となることを踏まえたうえで導入していただきたい。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 2020 19.12.3の対応GPU
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ(←NEW)
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2019 19.12.1の対応APU
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2020 19.12.3が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 2020 19.12.2)
- Display Driver Package:19.50.03.05-191216a-349841E-Rad
eon Soft ware Adre nalin 2020 (←19. 50. 02- 191 204a- 349 467C- Rad eon Soft ware Adre nalin 2020) - Radeon Settings:2019.1216.1341.24649(←2019.1204.2025.36760)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01432
- OpenGL:26.20.11000.13586
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.12
- Vulkan Driver:2.0.122(←2.0.116)
- Vulkan API:1.1.129(←1.1.125)
●Adrenalin 2020 19.12.3における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 2020 19.12.3における新要素
- 以下のVulkan拡張をサポート
VK_KHR_timeline_semaphore:Windows 7で本拡張をサポート
VK_KHR_shader_float_controls:浮動小数点の丸めなどを制御する
VK_KHR_separate_depth_stencil_layouts:ステンシルとデプスを分離して個別にレイアウトする
VK_EXT_tooling_info:開発ツールなどへのクエリを提供する拡張
VK_EXT_pipeline_creation_feedback:パイプラインキャッシュを使用するためのフィードバックループを提供する拡張
●Adrenalin 2020 19.12.3で解決した問題
- Radeon RX 5500 XTでブーストクロックが誤って報告されることのあった問題
- 特定のWi-Fiアダプタを搭載するシステムでWi-Fiが有効になっていると,Radeon Softwareインストール時にエラーが発生し失敗することのあった問題
- 「Rocket League」がクラッシュしたりタスクの切り替え時にハングアップしたりすることのあった問題。
- 「Performance Metric Overlay」でゲームの解像度を変更すると,画面が暗転することのあった問題
- 「Radeon Software Overlay」を無効にしても,ゲームをフルスクリーンでプレイ中にショートカットキーのメッセージが表示されることのあった問題
- 「Radeon ReLive」のカスタムシーンで,録画やストリーミングが停止したあともオーディオが再生されることのあった問題
- 一部のシステム構成で,Radeon Softwareインストーラの音が大きすぎることのあった問題
- グラフィックス設定のテッセレーションモードで,ドロップダウンメニューを選択できないことのあった問題
- 「Hyper-V」が有効になっている一部のシステムで,Radeon ReLiveが無効になったりインストールできないことがあったりした問題
- ゲームプロファイルを新規に追加するときに,現在選択しているグローバルグラフィックス設定のオプションが有効にならないことのあった問題
- Adrenalin 2019 EditionからAdrenalin 2020 Editionへの自動更新時に,エラーコードが表示されて失敗することのあった問題
- ゲーマー向けマウス使用時に「Radeon Chill」の効果が向上した(※つまり,ゲーマー向けマウス使用時にRadeon Chillの効果に問題があったものと思われる)
- Performance Metric Overlayを有効化した状態でFreeSyncを有効にすると,一部のゲームでボーダレス表示とフルスクリーン表示を切り替えたときに音が途切れることのあった問題
- 「MechWarrior 5: Mercenaries」で,プレイヤーが近くにいる画面下部に黒い表示が発生することのあった問題
- グローバルグラフィックス設定で「Radeon Anti-Lag」を有効化しても,DirectX 9対応タイトルで有効にならないことのあった問題
- 「Counter-Strike: Global Offensive」でRadeon Anti-Lagが有効化にできないことのあった問題
- Radeon ReLiveのカスタムストリーム設定で,ストリーム送信先のURL入力欄が表示されないことのあった問題 ・「DirectMLメディアフィルタ」で,1つの画像に対してアップスケールとノイズ除去を同時に処理しようとすると失敗することのあった問題
- 一部のFreeSync対応ディスプレイで,低フレームレート補完(LFC)が断続的に有効になり,描画性能の低下やスタッターが発生することのあった問題
- シーンエディタ上でホットキーのカスタム設定がグレー表示になり設定できないことのあった問題
- Radeon RX 5700 XTでGPUクロックの自動チューニングを実行すると,非常に高いクロックに設定されたり,不安定なオーバークロックが行われたりすることのあった問題
- 一部のゲームでEnhanced Syncを有効化すると,タスク切り替えを実行したときに画面表示が不安定になったり画面が暗転したりすることのあった問題
- 「Star Wars Jedi: Fallen Order」でRadeon Image Sharpeningが有効化できないことのあった問題
- Radeon RX 500シリーズの一部で,HDCP 2.2対応コンテンツが再生できないことのあった問題
●Adrenalin 2020 19.12.3における既知の問題(※抜粋)
- Radeon R9 200,Radeon R9 300,Radeon R9 Furyシリーズでリフレッシュレート120Hz以上のディスプレイを使用すると,DirectX 9やDirectX 11対応タイトルの一部が不安定になることがある(※リフレッシュレートを下げれば,この問題を回避できる)
- 「Trials Rising」においてゲーム内の一部のエリアで霧や煙が過度に表示されることがある
- ゲーム中にRadeon Game Advisorを呼び出すと,CPU使用率が高くなることがある
- Radeon Softwareインストール時に工場出荷時設定へのリセットを設定しても,以前設定されたゲームプロファイルが残ってしまう場合がある。この問題により,グローバルグラフィックの設定とプロファイルごとの設定が一致しなくなることがある
- 一部の言語で,ユーザーインタフェースのメッセージ等の表示にオーバーフローが発生することがある
- Enhanced Syncを有効にすると,垂直同期の設定が表示できなくなることがある
- Radeon Softwareを開いたときに,ウインドウサイズに一貫性がなかったり,前回開いたときのウインドウサイズにならないことがある
- Radeon Image Sharpeningを有効にした状態で,一部のVulkan対応タイトル実行時にタスク切り換えを行うと,ゲームがクラッシュすることがある
- 解像度がディスプレイ本来の解像度より低く設定されているとき,Integer Scaling(整数スケーリング)を有効にすると,一部のビデオコンテンツの表示にちらつきが生じることがある
- ゲーム中にタスク切り替えを実行すると,Performance Metric Overlayに表示されるフレームレートが60fpsで固定されているように見えることがある
- Radeon RX 5700シリーズ搭載環境において,Radeon Boostを有効にした状態で「Battlefield V」の設定を変更すると,アプリケーションがハングすることがある
- Radeon Softwareのオーバーレイが開いている状態で解像度を変更すると,アプリケーションがハングアップしたり,Video TDRエラーが生じることがある
- HDR対応ディスプレイでRadeon Image Sharpeningを有効にすると,表示が白っぽくなることがある
- Radeon RX 5700シリーズ搭載環境で,「Mortal Kombat 11」起動時にスプラッシュスクリーンのあとで,アプリケーションがクラッシュすることがある
- Radeon RX 5700シリーズ搭載環境で,「SETI@Home」が誤った結果を出すことがある
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