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印刷2005/05/30 23:28

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[E3 2005#201] 1C Companyの「Whirlwind of Vietnam」と「Rig'n'Roll」をまとめて紹介

 1C CompanyBuka Entertainmentと並んでロシア産のタイトルを世界に向けて紹介しているゲームパブリッシャだ。社内には開発部門も抱えており,ミリタリーへの強いこだわりを感じさせる作品を作り続けていることでも知られている。E3 2005における同社イチオシの作品は,「こちら」で紹介した「World War II RTS」ということになるが,クローズドブースではそれ以外にも2本の作品をデモンストレーションしていたので紹介しよう。一方は「ベトナム戦争」,もう一方は「カリフォルニアでのトラック乗り人生」と,どちらも多分にアメリカ市場を意識して作られているタイトルだ。アメリカで行われるトレードショーのE3で,二作並べて紹介している理由はそのあたりにもありそうだ。



■ベトナム戦争におけるヘリシム「Whirlwind of Vietnam」

 「Whirlwind of Vietnam」は,かっちりと作り込まれた硬派なヘリシミュレーターだ。開発しているのはロシアの開発スタジオであるG5 Software。ゲームの舞台となっているのはベトナム戦争である。

 ご存じのとおりベトナム戦争ではヘリコプターがとても重要な役割を果たした。ジャングルに身を潜めてのゲリラ戦術に対抗するために,高い機動性を持った兵員輸送手段として,また戦車が容易に到達できないような場所でのサポート用戦力として,ヘリコプターが大いに活用されたのだ。Whirlwind of Vietnamにおいて,プレイヤーはアメリカ軍の兵士としてヘリコプターに乗り込み,さまざまなミッションを遂行していくことになる。



 ゲーム内にはベトナム戦争当時の武器や兵器が多数登場する。もちろん中心となるのはヘリコプターでアメリカ陸軍および海軍で使用された多くのヘリコプターを操縦できる。ヘリの外観およびコックピット内部の描き込みはかなり細かい。搭載されている計器やスイッチ類の一つ一つまで再現されており,実際に画面上でも機体の挙動に合わせて機器が細かく動作しているところが確認できた。

 地面に目を移せば待機しているほかのヘリや,その周辺を動き回る兵士の姿が見える。戦闘機と違い低空を飛行するヘリコプターのシミュレーターにとっては,このような目の届く範囲の描き込みが,臨場感をアップさせるためにとても重要なのだ。実際にその効果は出ているようで,低空から下を眺めているとヘリコプター独特の浮遊感覚を感じ取れた。さほど高所がニガテではない筆者でも,あの崖から下を眺めたときに感じるような,腰に力が入らなくなる感覚を体験できたのだ。それらに加えて,ローターの騒音や機銃の音,仲間からの無線といったサウンドにも臨場感があるため,雰囲気はなかなかのものであった。

 ディテールにこだわったシミュレーターは,ライトゲーマーにとってはなかなか手を出しづらいものだ。そのようなとっつきづらさを取り払うために,本作には通常の"シミュレーターモード"のほかに,より簡単に操縦ができる“アーケードモード”も用意されるとのこと。カジュアルゲーマーにも,この基地や前線の雰囲気が感じ取れるとは嬉しいかぎりである。発売は2006年中としばらく先だが,ミリタリー好きならチェックしておいて損はないだろう。



■カリフォルニアのトラック野郎人生「Rig'n'Roll」

「Rig'n'Roll」のデモを見せてくれた,1C CompanyのRyan Shoden氏
 「Rig'n'Roll」は"ドライブシミュレーター"ならぬ"トラックシミュレーター"である。主人公はアメリカンドリームをつかもうとカリフォルニアにやってきたアメリカントラック野郎だ。プレイヤーは彼に扮してトラックをコロガシまくり,稼ぎを上げ,ゆくゆくはカリフォルニア全土を牛耳るような運送会社を育て上げるのだ。

 ゲームの舞台となるのはサンフランシスコ,サンディエゴ,サンノゼ,ロサンゼルスといった都市を含むカリフォルニア一帯。地形やマップの作成に当たっては,ロシアのデベロッパーであるSoftLab-Nskの開発スタッフがわざわざアメリカまで出向いて取材を行ったらしい。当日にデモを見せてくれた1C CompanyのRyan Shoden氏は,聞けばカリフォルニア在住だそうで,ゲーム内で自分の家の近くを通ってみたところ,確かに実際の風景と似ていたとの話をしてくれた(「こっちは乾燥しているから,実際にはもう少し緑が少ないけどね」というコメントもあったが)。



 プレイヤーが運転するのはもちろんトラックだ。コンテナ牽引式の大きなものなのでトレーラーと言ったほうがイメージはつかみやすいかもしれない。実際に画面を見てみたところでは,やはり普通の自動車のシミュレーターとは趣が違う。発進時や停車時ののっそりとした挙動からは,トレーラー独特の重量感が感じ取れる。また車高がとても高いので,ハンドルを切るたびに車体がグラリグラリと左右に揺れる。この大きな車体に乗り込み,鼻歌なぞを歌いながら長大なハイウェイをクルーズすることには,ほかのドライブシムとは違った楽しさがありそうだ。

 本作はただトレーラーを走らせるだけのゲームではなく,アメリカントラック野郎の人生シミュレーションとしての側面も持っている。一人のトラック乗りとして仕事をこなしていくうちにお金が貯まり,まずは車内のカスタマイズができるようになる。アメリカントラック野郎の車内カスタマイズと聞いても,実際にどんなことをするのかピンとこなかったので聞いてみたら,「内壁の色を変えたり,ボード部分にカーペットをひいたり……」という答えだった。なるほど海の向こうでもこちらでも,トラック乗りの感性には通じ合う部分があるようだ。

 多くの稼ぎを出そうとして交通ルールを無視していると,いつか警察のお世話になる。スピード違反などで捕まるとプレイヤーの持つレピュテイション(評判)のパラメーターが下がってしまう。そうなると逆に仕事がしづらくなるわけだ。このような要素を考慮しながら財産を築いていけば,いつか自分の運送会社を運営できるようになる。ゆくゆくは自分でトレイラーを走らせなくてもお金が入るようになり,経営シミュレーションとしての要素が強くなっていくということらしい。このユニークなトラッカーライフシミュレーションは、2006年に発売する予定となっている。

  • 関連タイトル:

    Rig'n'Roll

  • 関連タイトル:

    Whirlwind of Vietnam

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