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本作の舞台は,名門音楽学校「ハーモニック・ハイツ」。プレイヤーは,人間だったはずの主人公が意思を持つギター「フレット」として目を覚ますところから,奇妙な物語が始まっていく。
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ハーモニック・ハイツに閉じ込められたフレットは,校内をさまよう追跡者たちをかわしながら,音楽の力を使ってパズルを解き,失われた記憶を探っていく。なぜ自分はギターになってしまったのか。この学校で何が起きているのか。音楽学校というモチーフの裏側に,悪夢のような世界が広がっている。
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試遊で印象的だったのは,音や演奏がさまざまな形でゲームプレイの中心に置かれていることだ。
音を立てれば,敵に気付かれる。だから物陰に隠れ,周囲の様子をうかがいながら進む必要がある。ただし,音は危険なだけではない。ときには敵を誘導するための手段になり,ときにはパズルを解く鍵にもなる。
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謎解きには,ピアノ,ギター,ドラムといった楽器の演奏を使う場面もあった。たとえば,指示されたコードを確認し,対応する音を鳴らしていくようなパズルだ。音楽の知識があればすぐに理解できる場面もありそうだが,コードが色分けされていたり,確認用のガイドが用意されていたりするため,楽譜が読めなくてもプレイできるようになっている。
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先へ進むには,音を鳴らさなければならない。しかし,音を鳴らせば追跡者に気付かれるかもしれない。プレイ中には,この判断を迫られる場面があり,「今ここで音を出していいのか」という覚悟と緊張感があった。
これはあくまで今回の試遊版での印象だが,少し気になったのは“ジャンプスケア”が短いプレイ時間のなかでもけっこう多かったことだ。音楽学校という舞台や,音を使って進むゲームプレイには,それだけで十分な不穏さがある。
個人的には,その“不穏さ”をじっくり味わう意味でも,ジャンプスケアはそこまで多くなくてもよいのではないかと感じた。それくらい,本作の雰囲気やプレイ中の緊張感には魅力がある。
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本作を手がけるScary Kid Studiosは,Russell McKamey氏が設立したアメリカのインディーデベロッパだ。McKamey氏は音楽と物語,デザインを独自の組み合わせで表現するゲームを目指して制作中で,本試遊で感想を伝えた際もサウンドや音楽,楽器演奏といった要素へのこだわりを話してくれた。
「音楽を題材にしたホラー」と聞くと,ストーリーや雰囲気作り,演出を想像するかもしれない。しかし「Don’t Fret」では,それらはもちろん,音を鳴らすこと,楽器を演奏することといった音や音楽に関わる行動がゲームプレイに深く結びついている。先に進むためのアクションであり,敵に気付かれるリスクでもある。その構造が,本作ならではの手触りを生んでいた。
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本作はDigital Pajamasがパブリッシングを担当し,2026年10月2日にPCとXbox Series X|S,PlayStation 5向けにリリースされる予定だ。またSteamではPC向け体験版も配信されている。
現段階では日本語に対応していないが,ゲームの雰囲気やプレイ感覚を確認するには言語はあまり必要としないだろう。本稿や公開されているトレイラーなどを見て興味を持った人は,まずは体験版をプレイしてみてほしい。


























