［CJ2019］ゲームや動画のサービスで中国での日本コンテンツ配信をリードする「BiliBili」のブースをレポート

　BiliBiliという名前を聞いたことがあるだろうか。中国の映像配信プラットフォームの1つであり，日本におけるニコニコ動画のような立ち位置のサービスだ。ゲームパブリッシャとして，「アズールレーン」（iOS / Android）といった中国産のゲームだけではなく，「Fate/Grand Order」（iOS / Android）や「バンドリ！ガールズバンドパーティ！」（iOS / Android）といった日本発のゲームのサービスも行っている。
　そんな中国における“日本文化の発信源”となりつつあるBiliBiliが「ChinaJoy 2019」に出展していたので，同ブースのレポートをお届けしよう。


　かつては少々アンダーグラウンドな動画共有サイトとして認識されていたBiliBili。しかし，日本アニメの配信権利を取得するなどその規模は大きくなり，中国における日本文化の配信拠点としての成長を遂げた。中国の国産アニメ制作への投資のほか，日本のアニメ制作にも関わっている。
　日本で一世を風靡したバーチャルYouTuberなども積極的に取り入れているほか，日本のYouTuberの動画をBiliBiliで配信するといった現象も起きており，日本と中国のオタク文化をつなぐ場所となっている。

謎の巨大ロボット「BiliBili Mecha」

　ブースでは巨大ロボットの展示やバーチャルYouTuberのリアルタイム配信，「アズールレーン」の艦艇建造を利用したクジ，BiliBiliが中国でサービスをしている各種ゲームのプレイアブル展示，そしてステージイベントが行われていた。

　オタクに国境はない――ChinaJoy 2019全体を通して中国における日本のコンテンツの人気は感じ取れるが，とくにBiliBiliブースはそれをより実感する。日本のゲームやアニメを愛する人達がたくさん集まるBiliBiliブースは，中国のオタク達への親近感が湧いてくる場所だった。

中国版「アズールレーン」の展示。ミニステージが作られており，その前では「艦船建築くじ」のような催しが行われていた。製造できた艦船によって景品がもらえるようだった

ステージイベントはかなりの人気

ブース内のディスプレイにはバーチャルYouTuberらしきムービーが流れていた

日本の漫画の配信も行っている

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