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[COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求
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印刷2018/06/08 11:38

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[COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求

 史上最大のゲーム配信向けPCケースと言い切ってしまって問題ないと思われる「Obsidian Series 1000D」(型番:CC-9011148-WW,以下 1000D)のデモ展示を,CorsairがCOMPUTEX TAIPEI 2018で行っていた。

1000Dのデモ。ゲーム配信向けということで,傍らにマイクや配信用デバイスが置いてあったのだが,それらと比べるとサイズ感の違いがよく分かる
画像集 No.002のサムネイル画像 / [COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求

 1000Dの本体サイズは307(W)×693(D)×697(H)mmと,一般的なフルタワーケースと比べても大きく,とくに横幅が強烈だ。本体前面と両側面に大型のガラスパネルを採用する筐体の重量は単体で29.5kg(!)となっており,システム一式を構築すると容易に40kgを超えてしまうだろう。

Corsairが公開している本体サイズ情報
画像集 No.005のサムネイル画像 / [COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求

 1000Dは標準で筐体前面に120mm角のファンを8基,上面に140mm角のファンを3基,背面に120mm角もしくは140mm角のファンを2基と,合計13基のファンを搭載可能。ファンの組み合わせはさまざまにカスタマイズできるそうだが,デモ機は前面に480mmラジエータを2基並べて搭載し,さらに上面には360mmラジエータを1基搭載するという,ちょっとどうかしている構成になっていた。

デモ機は480mmラジエータを2基,360mmラジエータを1基搭載し,それぞれファンがラジエータを前後から挟むようになっていた。リアファンも加えるとファンの総数は24基だ
画像集 No.003のサムネイル画像 / [COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求 画像集 No.004のサムネイル画像 / [COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求

 こんな極端なPCケースをCorsairが配信向けとしている理由は,サポートしているマザーボードにある。というのも1000Dでは,ExtendedATXまでのマザーボードとATX電源ユニットをプライマリ,Mini-ITXマザーボードとSFX電源ユニットをセカンダリのシステムとして搭載し,同時に利用できるのだ。
 本気のゲーム配信においては,ゲームプレイ用PCからゲームをフルスクリーンでプレイしながら,もう1台のPCでキャプチャと配信をしたり,視聴者とコミュニケーションを取ったりするのが一般的だが,1000Dならその2台を(とてつもなく巨大な)1台にまとめられるというわけである。

液冷化されているうえに差さっているのがグラフィックスカードなので分かりにくいが,プライマリシステム用マザーボードの下,床の部分がMini-ITXマザーボード置き場になっている
画像集 No.006のサムネイル画像 / [COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求
本体背面側。写真で一番下にATX電源ユニットが見えるが,その左にあるのがSFX電源ユニットだ
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本体上面手前側のイメージ。床に置いたとき使いやすいよう,インタフェースは上を向いている
画像集 No.008のサムネイル画像 / [COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求
 Corsairの説明員によれば,大量のファンを搭載し,Corsair製ハードウェアの統合管理ツール「iCUE」から光り方を変えられるので,プレイヤーのプレイ環境を映すような配信でPCも画面に入る場合においてもPCを見栄えよくできるとのこと。ただその場合,「この巨大なPCを本当に机上へ置くのか」という別の議論は発生しそうな気はする。

 実のところ,「1つのPCケースに複数のシステムを組み込む」というアイデアはこれまでもあった。それこそCorsairも過去にいくつかそういう製品を出しているのだが,そのアイデアを「ゲーム配信向け」としてきたのは今回が初めてではなかろうか。
 1000Dの北米市場における実勢価格は500ドル前後(※2018年6月8日現在)と高価であり,そもそもこのサイズと重量だ。よほど覚悟のあるストリーマーでもない限り手を出しづらいと思うが,より一般的な価格とサイズ感に落とし込んだ製品が今後出てくるようなら,「ゲーム配信用PCケース」や,「ゲーム配信者向けPCシステム」という製品市場が本格的に立ち上がる可能性もあると思う。
 同じコンセプトでCorsairがより小さなPCケースを展開すること,そして競合のPCケースメーカーが追随してくれることを期待したい。

画像集 No.009のサムネイル画像 / [COMPUTEX]本体だけで重量約30kg。ゲーム用と配信用2枚のマザーボードが載る超大型のストリーマー向けPCケースをCorsairが訴求

Corsairの1000D製品情報ページ


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