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インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン12」レポート(前編)。全館制覇も見えてきた!? 過去最多となる約400団体・3フロアでの開催となった“ゲームの迷宮”を踏破!
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印刷2026/05/12 09:00

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インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン12」レポート(前編)。全館制覇も見えてきた!? 過去最多となる約400団体・3フロアでの開催となった“ゲームの迷宮”を踏破!

 インディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン12」(以下,ゲムダン12)が,ゴールデンウィークの真っ只中である2026年5月3日に開催された。

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 会場となった東京・都立産業貿易センター浜松町館周辺は,過ごしやすい気候の一日に。前回のゲムダン11は,記録的な大雪と選挙が重なり,もはや「のろわれている!」と言いたくなるような状況だったが,今回はかなりの賑わいを見せていた。

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会場には,若い人や家族連れも多かった

 なおこの日は,別フロアで「スプラトゥーン3」のオフライン大会「SplashGo! #13」も開催されており,建物全体に多くのゲームファンがいた様子。ゲムダンは,18歳以下及び16:00以降の入場が無料なこともあってか,そちらのイベントから流れてきた人もいたようだ。

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全館の催事情報も壮観

 出展サークルの数は約400と過去最多を記録し,初の「3フロアでの開催」に。来場者も過去最高である,4231名にものぼったが,会場が広いこともあってゲームを試遊しやすい環境はしっかり保たれていた。

 主催者の岩崎氏は「いつかは全フロアで開催したいですね!」などと,前回とは打って変わった晴れやかな様子で,今後の目標を語ってくれた。

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岩崎匠史氏 ※写真はゲムダン5より

 8月7日には4周年を迎えるゲムダンは,個人開発・小規模開発作品の制作者と,ファンのための“サンクチュアリ”的な場ともいえるイベント。今回も筆者が会場で出会った秘宝(または怪物)たちを,たっぷりとお伝えしていきたい。

3月末にリリースされた「エトランジュ オーヴァーロード」PC/PS5/Switch/PS4)のプロデューサー・新川宗平氏と遭遇。Tシャツのイラストは同作の主人公・エトランジュを「空気読み。」のデザイナーが描き下ろしたもの。レトロゲーム芸人・フジタ氏と進めているという新プロジェクトも気になるところだ
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 本日(2026年3月26日)発売される「エトランジュ オーヴァーロード」は,「マール王国の人形姫」や「魔界戦記ディスガイア」シリーズなどのプロデューサーを務めた,新川宗平氏(PN.喜多山浪漫)のWeb小説を原作としたACTアドベンチャーだ。開発はジェムドロップで,販売をブロッコリーが担当している。

[2026/03/26 08:00]

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開場から約1時間後,会場外の通路にまで続く行列を発見。その先にあるのは……やっぱり「でびるコネクショん」ブースだった! その横にはもちろん「イカスミポーション」の姿も

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「脱毛サロンシミュレーター」の作者ヨシオ氏と「犯人はメイド」の作曲担当犯人の密談現場をスクープ! 配信に関する打ち合わせをしていたらしい



超弩級☆メイデストラクション

出展者:PiPiPiGames

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 街に現れた怪しげな円盤。この危機から街を救うため,メイドさんが巨大化して立ち向かう! ……しかし彼女は,恐ろしいまでのドジっこだったのです。

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 「巨大メイドが街をぶち壊しながら巨大な敵と戦う」。

 そんなコンセプトの元,ぴぴぴもち氏(@PiPiPiHuman)らの手によって“建造”されたのが「超弩級☆メイデストラクション」だ。
 メイドの巨大さは見た目だけでなく,どっしりした操作感でも表現されている。モーション自体はかわいいのに,その歩みやヒップドロップは地響きさえ感じるような重量感があり(失敬),パンチは渾身の力を込めて放たれる。ダメージ表現も一瞬耐えてからグラッとくる感じで,まさに特撮巨大ヒーローのような趣がある。

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 ゲームの目的は街を敵から守ることだが,強力な技を使うには周囲のビルや施設を自ら破壊し,エネルギーを溜める必要がある。
 建物を壊すたび,メイドさん(のゲージ)に吸収されていく“白い光”は,犠牲になった人々の魂のようにも感じられたが,おそらく考えすぎだろう。

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 ビジュアルだけでも荒唐無稽で楽しく,「破壊とゲージ溜め,そして解放」といったシステム部分でもしっかり遊べそうな本作は,2027年内にリリース予定だ。

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ふまんぐーる

出展者:TEAM SUMI

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 遅刻すると,死ぬ!? ……そんな物騒な呪いにかかった女の子が,死に物狂いで学校を目指すハイスピード通学アクション。

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 ゲームシステムは,3ラインに分かれたコースを,障害物を回避しながら進んでいくもの。いわゆるランゲームだが,主人公が抱える“ストレス”を管理しなければいけないといった特徴を持つ。
 ストレスゲージは何もしなくてもどんどんたまり,満タンになると怪物「ふまんぐーる」が襲ってくる。これをショットで倒さない限り,元の世界(通学路)には戻れないのだ。

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 ストレスゲージを減少させるには,コース上の障害物をギリギリで回避することで出現するターゲットを破壊する必要がある。ターゲットを多く破壊したほうが,ふまんぐーるの出現回数を抑えられるので,攻略にはこの回避が重要になるわけだ。

 ブースで対応してくれたTochigi Haruka氏(@TinyHaruru)によれば,今後アドベンチャーパートも充実させる予定で,買い物リスト(画面左)の品をショップで買うことで,お話の展開も変わっていくらしい。

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 試遊中,背後のギャラリーから何度も「かわいい!」という声が上がっていた本作。今後,着せ替え要素もさらに充実させるとのことで,お気に入りの組み合わせでプレイするのも楽しそうだ。リリースは2026年第4四半期を予定している。

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生きのこれ!勇者ちゃん

出展者:Dotoe

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 冒険中,洞窟に閉じ込められた勇者アリシア。救援が来るまでの7日間,洞窟内の“きのこ”を食べて生きのこれるか?
 Dotoe氏(@Dotoe_chan)らのチームが手がけた,シンプルかつ不条理なサバイバルゲームが「生きのこれ!勇者ちゃん」だ。

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 プレイヤーにできることは,3つのきのこの中からひとつ選んで食べることだけ。しかし察しのとおり,相手は“きのこ”である。食べるたびに毒,石化,魅了,混乱,幻覚,盲目……さまざまな成分が体に蓄積していき,一定を超えると,それらの状態異常が発症してしまう!

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きのこに魅了された!?

 「混乱状態」はきのこの影響が分からなくなり(えああ〜? と表示される),「盲目状態」だと選べるきのこが減るなど,状態異常になるとさらに生きのこることが難しくなる。
 しかしお腹を満たして1日を乗り切れば,状態異常をいくつか回復できるので,そこに望みを賭けて食べるしかない。

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 基本的には運ゲーなのだが,きのこのグラフィックスや名称から成分を予測できるようになると「えああ〜?」状態でも少しは生きのこりやすくなる(かも)。
 アート担当・SOUSE氏(@souse_teiki)による死因ごとのイラストもあり,ゲームオーバーになるのもちょっと楽しい。

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えああ〜? の危機

 なお本作は,unityroomにて無料でプレイが可能だ。ワンプレイが短く,「もう1回,あと1回だけ」とリプレイしがちなので,中毒性もなかなか高い……。

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色紙のイラストもかわいかった。キュートアグレッションとのこと(笑)

unityroom「生きのこれ!勇者ちゃん ver2.0」
https://unityroom.com/games/ikinokore-yusyachan


ピアスゲーム

出展者:Buri Games

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 ビートに合わせてパネルを一筆書きの要領で砕き,最後に悪魔像を破壊する。ゲーム部分はシンプルなリズムアクションなのだが,なんとも倒錯的で艶めかしい存在感を放っていた作品が「ピアスゲーム」だ。

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 主人公のリンは,幼馴染のアーシャとともに怪物から逃れるうちに,謎の賢者と契約を結ぶことに。この“遊戯”に挑戦すれば食べ物を得られるが,失敗すれば,そのたびにアーシャの耳にピアス穴を開けなくてはならない……。

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 見どころは,そのピアシングへのこだわり。髪をかきあげ耳にかけ,針を炙って消毒し,耳のさまざまな場所へ刺す。その間,アーシャの表情はじつに細かく変化していく。

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 針が皮膚を通る瞬間,目を一瞬見開き,貫かれながら歯を食いしばり,痛みに耐えるように瞼を閉じる。そして針を抜くと,傷からは一筋の血が……。あえて多くは語らないが,これはある種のメタファーであり,ひとつの愛の形かもしれない。

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 血の色を変更できるオプションは作者であるBuri氏(@buri_83)の配慮ではあるが,根本的にマイルドな表現にはなりえない気がする。Steamストアページでは,デモ版が配信中だ。

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子どもたちの庭

出展者:KENKOH-KIKOH

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 岩を模した試遊台で来場者の目を引いていた「子どもたちの庭」は,賽の河原の石積みと,フリードリヒ・フレーベルが考案した世界初の知育玩具「おんぶつ(恩物)」を組み合わせた,一風変わったパズルゲームだ。

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 プレイヤーは「あの世と繋がる不思議なデバイス」を通じ,出会った子どもを助ける「倫理矯正プログラム」に挑戦することになる。
 物理演算でぐらつくおんぶつを積み上げ,ミッションをクリアすると,子どもたちの“来世の寿命”が増えるらしい。

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 作者の宍倉志信氏(@shishiboy3939)に聞いたところ,ゲームを進めていくと,おんぶつ積み自体も冒頭とはかなり違った手触りに変わっていくそうだ。

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 アートワークも見どころで,目がついたいびつなおんぶつが並ぶ光景は“静かな混沌”といったところ。アドベンチャーパートで展開する話は,ひとクセもふたクセもあり,アートワークに惹かれたプレイヤーを裏切らないものとなりそうだ。

 本作は,講談社ゲームクリエイターズラボの支援を受けて開発されている。リリースは2026年予定で,現在はSteamでデモ版が配信中だ。

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「岩」を模した試遊台も展示されていた


忘れられた氷菓を求めて

出展者:Guanpeng Chen

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 舞台は現代中国・広州のいずこかの都市。作家を志しながらも,半地下の湿った部屋でバイトに明け暮れる青年の,閉塞感に満ちた日常から物語は始まる。
 Guanpeng Chen氏(@cguanpeng)の新作「忘れられた氷菓を求めて」は,そんな停滞した日々の中,ふとした事から15年前の記憶の断片を辿る短編作品だ。

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 ゲームは,基本的に画面内の気になる箇所を調べるポイントクリック型アドベンチャーとして進行する。隣人の王さんと本を貸し借りするような淡々とした生活の中,ふとした瞬間に蘇る,子どもの頃に出会った“お姉さん”の記憶。彼女は今,何をしているのだろうか。そして何を思い,僕と遊んでくれたのか。

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 本作は1〜2時間程度で遊べる規模となる予定で,選択肢によって3つのエンディングに分岐する。プレイする者にとっても,思い出深い“誰か”が浮かぶようなプレイ体験を期待できそうだ。

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PLEASE KNOCK: The Sloppy Researcher's Life

出展者:polte

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 締め切り直前の論文に追われる“先輩”と,そんな先輩ににじり寄る“後輩”。そんなふたりのドタバタな研究生活を描くのが,ぽるて氏(@po_l_te)が手掛ける「PLEASE KNOCK: The Sloppy Researcher's Life」だ。

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 本作では,古(いにしえ)の携帯ゲーム機風の温かみあるドット絵で描かれるキャンパスを探索し,掃除や作業などのタスク(RPGバトルとタイピングゲームの融合)をこなしながら物語を進めていく。

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 先輩(プレイヤー)にとって大変なタスクも,ゲージが溜まった後輩に任せればそつなく迅速にこなしてしまう。
 そんな後輩の言動は,昨今すっかり身近になったChatGPTやGeminiっぽいなと思い,ぽるて氏に聞いてみたところ……当たらずとも遠からずといった反応だった。

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 ぽるて氏が以前手掛けた「BLUE NIGHT LAUNDROMAT」は,Steamでの評価が「非常に好評」(2026年5月11日時点)であり,同じ世界観の本作への期待も高いようだ。
 ちなみに本作は4月に開催された「ぶらり川越ゲームディグ2」にも出展しており,両日とも作者とファンが楽しそうに交流していた様子が印象に残っている。

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アザラシ、家に帰る。

出展者:東京工芸大学ゲーム制作同好会 TRacKer

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 本作の主人公は,30連勤で,もはや「コンプラってなに? 美味しい?」レベルの超過労働の果てに,氷上を転がることしかできなくなったアザラシリーマン「阿座羅 司(あざら つかさ)」だ。
 プレイヤーは彼を,WASDキーを連打したり,ちょんちょん押したりしてコントロールしつつ,なんとか自宅まで送り届けることになる。
 東京工芸大学の学生サークルTRacKer(@kougeiTRacKer)が放つ,悲壮な帰宅アクションである。

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 帰路は氷上で滑りやすく,傾斜あり,狭路あり,強風ありと,あまりにも無慈悲なレベルデザインとなっている。
 会場でプレイする人の様子を見ていると,初めのうちは笑ったり叫んだりしているのだが,リトライを繰り返すたびに,アザラシ氏とシンクロしていっているような雰囲気であった(笑)。

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 ゲームクリエイター甲子園2025への出場作品で,総合大賞ノミネートや月間賞の受賞などの実績もある。みんなのゲームパレードからダウンロードが可能なので,動作環境があれば軽率に,いや気軽に遊んでみてほしい。

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海に落下すると,シャチにチェックポイントまで戻される

みんなのゲームパレード「アザラシ、家に帰る。」
https://gameparade.creators-guild.com/works/3287


Sidereal Wanderer ST

出展者:わくわくゲームズ(開発:SPICE PRESS)

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 会場でふと目に留まった,どこか「スタートレック」や「イデオン」を彷彿とさせるキャラクターたち。その懐かしくもヒロイックな佇まいに惹かれて試遊してみると……これが予想以上に“ガチ”なそれだった。

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 Kuroda Ryo氏(@kuroda_ryo)が手掛ける本作のルーツは,黎明期のPCゲームシーンで隆盛を誇った「スタートレック」系の宇宙戦闘シミュレーションだ。
 ファミコン世代の筆者だと,その遺伝子をアクション&シューティング寄りにアレンジした「スターラスター」をまず思い浮かべてしまうが,本作はより原典に近い,データを元にした決断の楽しさを味わえる。

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 8×8マスの全体マップを航行しつつ索敵し,各宙域に待ち受ける敵を,限られたリソースをやりくりし,ときに補給を受けながら叩いていく。マウスやコントローラで遊びやすくなっているとはいえ,根幹はまさに元祖ゆずりのストイックさを持つ。

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 一方で,数十人のクルーが登場し,物語や成長要素も加わったことで現代的なシミュレーションゲームとしての遊びごたえも生まれている。
 また,宇宙船が飛び交う世界なのに,敵船に乗り込んでの戦闘が銃撃戦ではなく「殴り合い」なのがちょっと笑えるポイント。なにかの粒子の影響だろうか?

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BAR KEEPER

出展者:TRAIT

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 シンプルでシックなポスターが,逆に会場で際立っていた「Bar Keeper」。すっかり定番となった,客にカクテルを振る舞うゲームかと思いきや,酒で客を強化しつつ,敵から酒場を守り抜くタワーディフェンスだった。
 開発を手掛けるサークルは,TRAIT(@TRAIT0601)だ。

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 プレイヤーは,迫りくる敵から店を守るため,お客にさまざまなカクテルを提供していく。お酒には攻撃力アップや回復などのバフ効果があるが,もちろん飲めば酔っ払ってしまう。調子に乗って飲ませすぎると,かえって戦況を悪化させかねない諸刃の剣でもある。

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 もちろん無からカクテルを生み出すことはできないので,限られたリソースをどう配分するかも考えどころ。会場では,スタイリッシュな雰囲気に惹かれた人が,その歯ごたえに一瞬驚き,しかし次第に夢中になっていく様子が見てとれた。

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ウィンチェスターっぽいリピーターライフルを撃つお姉さん。様式美

 リリースされた暁には,家でグラスを片手に,筆者なりの「ほどよい酔い加減」を探ってみたいと思った次第だ。いやさすがに朝からは飲まないと思うけど。

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「これは騎士?」と尋ねてみると,騎士どころかサムライや忍者も出るらしい(笑)

 と,400団体もの出展作から選んだこともあってか,「一風変わった」作品が大量に集まったレポートの前編。もちろん,今回紹介したのは広大な迷宮で出会ったタイトルの,ごく一部に過ぎない。

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東京国際工科専門職大学/チームアルファによる「ヨガTACTICS」。きれいなポーズを取るとバトルで有利になる。こちらからダウンロードが可能

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DOUKUTSU PENGUIN CLUBの「A Tiny Wander」のブースは,家族連れで賑わっていた。主人公“配達人ぶぅ”のかわいさの勝利か

 後編では,もう少しだけ「健全」かつ「ユーザーに寄り添った」ゲームを集めてみようかと思う。もちろん「健全」の基準もいろいろだと思うが,少なくとも,街を壊したり,毒きのこを食べたり,耳に穴を開けたりはしないので安心していただきたい。

 おくすりは飲むのだが。

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……健全とは?

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