本協業は,FENNEL所属選手の健康維持と競技パフォーマンス向上を目的としたもの。Dr.GAMESによる医療・健康面での包括的なサポートを受け,選手が長期にわたって高いパフォーマンスを発揮できる環境づくりを進めていくという。
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近年のeスポーツシーンでは,競技レベルの高度化が進む一方,長時間のプレイ,生活習慣,姿勢不良,反復動作などに起因する健康被害や外傷が課題となっている。こうした問題は,パフォーマンス低下だけでなく,選手の早期離脱や引退にもつながりかねない。
Dr.GAMESは,「医療×ゲームで人々を健康に」を理念に掲げる団体だ。総合診療医,内科医,スポーツドクター,精神科医など,ゲームを愛する医療関係者らによって構成されており,eスポーツ選手やゲーマーに向けた医療支援のほか,外来診療,健康教育,研究,啓発活動などを行っている。
Dr.GAMESの活動や考え方については,先日開催された「東京シリアスゲームサミット」にて,Dr.GAMES代表理事・近藤慶太氏によるセッション「医療とゲームの関係,Dr.GAMESの活動」でも語られている。
近藤氏は同セッションで,eスポーツプレイヤーの腰痛や首の痛み,腕の痛みといった体の不調を,フィジカルスポーツの選手と同じくアスリートの問題として向き合うべきものと説明。スポーツドクター,精神科医,眼科医,理学療法士らによる連携の必要性についても語っていた。セッションの詳しい内容は,掲載中のレポート記事を参照してほしい。
eスポーツプレイヤー支援,子どものゲームの終わらせ方,医療知識の伝え方。Dr.GAMESが語った医療とゲームの接点
2026年4月17日に開催された東京シリアスゲームサミット2026で,スピーカーセッション「医療とゲームの関係,Dr.GAMESの活動」が行われた。eスポーツ選手支援,子どもとゲームの付き合い方,医療啓発への応用まで,Dr.GAMESの実践が幅広く語られたセッションをレポートしよう。
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- 編集部:Junpoco
今回の協業は,eスポーツ選手を“競技者”として支える体制づくりの一環といえる。
FENNELは,健康管理を単なる福利厚生ではなく「競技力を支える基盤」と位置づけており,今回の協業により,医療的観点から競技環境の高度化を図る。
今後は,定期的なメディカルチェックの実施に加え,怪我や体調不良時の医療相談,専門的助言の提供,国内外遠征時の医療サポート,健康維持やコンディショニングに関するワークショップなどを展開していく予定だ。単発的な対応にとどまらず,継続的な健康マネジメント体制の構築を目指すという。
FENNELは2019年設立のプロeスポーツチーム。2026年現在,10タイトルにわたるeスポーツ部門を展開しており,VALORANT部門は国内で4度の優勝,Pokémon UNITE部門は2024年夏に世界一を獲得している。大会運営事業やアパレル事業も手がけ,チーム合計のSNS総フォロワー数は480万人,YouTube総再生回数は7億回を超える。
FENNELのような国内有数のチームが医療サポート体制の構築を打ち出すことは,競技シーン全体にとっても意義のある動きだ。eスポーツの発展に伴い,チーム運営における医療・コンディショニングの重要性は,今後さらに高まっていきそうだ。



















