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2012年から2023年まで同地で続けられていたインディー専用イベント「Brazil Independent Games Festival」が,翌年から政府の肝煎りで開始されたgamescom latamに統合される形で,授賞式の名称として名を残しているのがBIG Festival Awards 2026だ。世界75か国から966タイトルという過去最多の応募が集まるなど,中南米では最大の誉れとして定着しつつあるのは確かなようだ。
栄えあるベストゲーム大賞に選出されたのは,フランスのSandfall Interactiveが手掛けた「Clair Obscur: Expedition 33」だ。Unreal Engine 5を用いたコード要らずのプログラミングと,フランスらしさ溢れる次世代的ビジュアル,そして独創的なターンベースの戦闘システムというインディーらしいゲーム作りが高く評価されて昨年末から各地で行われる授賞式を独占し続けており,同作は今回もベストサウンド賞と合わせて2冠を達成している。
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各部門の結果は以下のとおりだ。
・ Best Narrative: 「The Roottrees Are Dead」(Evil Trout)
・ Best Innovation: 「Goodnight Universe」(Nice Dream / Skybound)
・ Best Gameplay: 「MIO: Memories in Orbit」(Douze Dixièmes)
・ Best Art: 「TetherGeist」(O. and Co. Games)
・ Best Sound: 「Clair Obscur: Expedition 33」(Sandfall Interactive)
・ Best Casual Game: 「Is This Seat Taken?」(Poti Poti Studio)
・ Best Multiplayer: 「Capote」(Luski Game Studio)
・ Best Student Game: 「Tellyport」(Isart Digital)
・ Best Game ‐ Brazil: 「A.I.L.A.」(Pulsatrix Studios)
・ Best Game ‐ Latin America: 「A Rat's Quest: The Way Back Home」(The Dreamerians)
・ The WINGS Award: 「TetherGeist」(O. and Co. Games)
地元ブラジルで生み出された「A.I.L.A.」や「Capote」,そしてメキシコからノミネートされた「A Rat's Quest: The Way Back Home」なども主要部門で受賞しており,総じてラテンアメリカ勢の確かな台頭を印象づける一方で,学生部門ではフランスの作品が選出されるなど,地域性やデベロッパーの規模に捉われない,国際的なアワードとしての公平性が強く感じられる結果となったのではないだろうか。
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なお,今年のBIG Festival Awardsでは,日本からも2つのインディー作品が主要部門の最終候補に残る快挙を成し遂げた。「Best Art」および「Best Narrative」の2部門にノミネートされたAcrobatic Chirimenjakoの「シュレディンガーズ・コール」は,死者の想いを電話で届けるという情緒的な物語と独特のアートスタイルが,国際的な審査員からも強い関心を集めた。
また,「Best Gameplay」部門には,生高橋氏,はちのす氏,つよみー氏による「Öoo」がノミネート。言葉を介さない直感的なインタラクションが生み出すゲーム体験が,純粋なプレイアビリティの面で高く評価されたようだ。
惜しくも受賞には至らなかったものの,世界中から選りすぐられた81のノミネート作品の中に日本勢が名を連ねたことは,日本のインディーゲームシーンの質の高さを,改めて世界に示す機会となった。gamescom latam 2026は,現地時間の4月30日から一般公開も始まっており,これらの作品が現地の多くのゲーマーや開発者たちに触れられる機会もあることだろう。
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