プレイレポート
[GDC 2024]荒廃した世界で人類最後の砦を築け。スペインのDigital Sunによる新作タワーディフェンス系RTS「Cataclismo」をチェック
「Cataclismo」公式サイト
Digital Sunは,2018年にリリースされたローグライトなRPG「Moonlighter」で鮮烈デビューを果たし,2023年には「メイジシーカー:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー」の開発も担当したという,技術力の高そうなインディーデベロッパだ。そんな彼らの新作「Cataclismo」は,“ホラー”と呼ばれる獰猛なクリーチャーの大量出現で荒廃した中世ヨーロッパ風の世界を舞台に,プレイヤーが人類最後の拠点となるべく強固な城を構築し,夜な夜な襲ってくるクリーチャーたちと戦うという,ダークな世界観のタワーディフェンス系RTSだ。発売は2024年7月16日が予定されており,対応機種はPC(Steam,GOG.com)となっている。
「They Are Billions」に大きな影響を受けたという作品で,日中には建築家として,レゴや「Minecraft」のようにブロック状の資材を積み上げて城を補強し,夜には城壁の弓兵に矢を射掛けさせたり,タワーの砲兵に大砲を撃たせたりして,群れでやってくるクリーチャーを撃退する。門を破られようが,壁が破壊されようが,日が昇るまで耐え忍ぶのが目標だ。うまく生き残れば,壁の補修を行い,木工所や石材所などの施設を利用して,さらに強固な城へとアップグレードさせていく。
崩れた壁の石の欠片がクリーチャーに当たるとダメージを与えるといった物理演算も実装されており,100種類を超えるタイプの資材を使って,プレイヤーの思うままに城をデザインする。罠や毒など特殊な戦法も用意されているため,クリーチャーたちを自動グラインダーで一網打尽にするいった凝った構造物を作れそうだ。30時間程度の「キャンペーン」に加え,際限なく城作りに専念できる「クリエイティブモード」,絶え間なく敵が来襲する「サバイバルモード」,さらに,次々にマップ攻略に挑む「スカーミッシュモード」が用意されているという。
貴重な資源を求めて城の外へ遠征することもできるが,夜までに帰ってこられないような状況も発生するため,十分な軍隊を編成する必要があるという。クリーチャーは霧と共に襲ってくるようなので,霧に大きな意味がありそうだ。霧に関連する“ミストフューエル”と呼ばれる何らかの資源も存在しており,これを利用することで,さらに頑丈な建物に仕上げることができる。
城壁内の経済を発展させ,新しい資源やテクノロジーをアンロックし,さらにグレードの高いユニットを生産していこう。ホラーも何種類かおり,中には,ホラーを再生産したり,地面の中に潜り込んで移動したりするものもいるらしい。
そんな「Cataclismo」にはレベルエディターも用意されており,ほかのゲーマーが作ったマップでスカーミッシュをプレイすることもできるとのこと。日本語対応も嬉しいところで,現在,Steamのストアページではデモ版の配信も行われている。
「GDC 2024」公式サイト
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