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  • 発売日:2024/04/23
  • 価格:3400円(税込)
    ※2024年4月23日アーリーアクセス開始
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[gamescom]Donkey Crewの新作「Bellwright」は建設シムとアクションRPGをミックスした,やり込み度マックスのファンタジー
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印刷2023/09/01 19:19

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[gamescom]Donkey Crewの新作「Bellwright」は建設シムとアクションRPGをミックスした,やり込み度マックスのファンタジー

 「gamescom 2023」会場のポーランドパビリオンで,Donkey CrewのPC向け新作タイトル「Bellwright」のライブデモをチェックしてきたので,紹介したい。

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「Bellwright」公式サイト


 2020年にリリースされたサバイバルMMO「Last Oasis」で印象的なデビューを飾ったDonkey Crewによる新作「Bellwright」は,王子暗殺の濡れ衣を着せられた主人公が,20年ぶりに自分の故郷に帰ってきたところから始まる。襲ってきた暗殺者が隠し持っていた手紙から,王子暗殺事件の背後に何らかの陰謀があったことを知った主人公は,人里離れた場所に砦のような村を築き,そこを拠点として軍勢を揃え,さまざまな活動を繰り広げていくことになる。
 Donkey CrewのCEOであるフロリアン・ホフライター(Florian Hofreither)氏によれば,「Medieval Dynasty」のような建設シムと,「Mount & Blade」のようなアクションRPGをミックスしたゲームになるという。

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 ライブデモで公開されたのは,ゲームを開始してから40時間ほど経過した場面だ。プレイヤーキャラクターがいたのは「近所にあるNPCの村」とのことで,それぞれのNPCには,名前やほかのキャラクターとの関係(家族や恋愛の相手など),強さや俊敏さ,武器,生産に関する特性といった10種類を超えるアトリビュートが用意されていた。こうした細かいキャラクター設定についてホフライター氏は「RimWorld風」と評していたが,これらのデータを参考に彼らを雇い,勢力を拡大していくというシステムになっているようだ。

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 村とプレイヤーの砦の間には,油の生産に使えそうなヒマワリ畑があったり,狩ることができそうなシカが飛び跳ねていたりした。古代人の神殿の跡のような場所もあり,この土地のさまざまな秘密に迫っていくといった要素も用意されている。

 プレイヤーが戻った砦は,すでに住居や風車,井戸のなどの施設がいくつも建てられ,その周囲には木の柵がめぐらされていた。柵の内側には高台があり,一定間隔で設置された見張り台とつながっている。デモでは,新しく見張り台を設置する場面が見られたが,「Your Settlement」というページをインタフェースから選び,スプレッドシート化されたNPCたちから建築特性の高いメンバーを3人ほど選んで仕事をさせるというシステムになっていた。

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 ホフライター氏によると,ほかのサバイバルシミュレーションと比べて建築スピードはゆっくりしているという。使用する木材は村の製材所から運んでくるが,製材所にはあらかじめ森で伐った木材を蓄えておく必要があり,そのためには,キコリを森に出しておく必要があるなど,ダンドリはかなり細かく表現されている。NPCの数にもよるのかもしれないが,小さな建物を建てるには数時間,大きな構造物になると数日間かかるという。プレイヤーが作業をサポートすることで,多少は高速化できるが,収穫や武器生産など,必要な時間やプライオリティを考慮して,しっかりとした計画を立てていくことが重要な,マネジメントを重視したゲームになるようだ。

 村のすべての建物には目的があり,鍛冶屋やベーカリー,食物・武器貯蔵庫など,さまざまな機能を備えている。デモの時点で村の人口は約40人だったが,大きな住居の中には最大15人を収容できるものもあったので,ゲームを進めることで,かなりの大きさの村に成長させられるようだ。

 冬には農業による食料確保が難しくなるので,狩りや漁に頼るほか,保存食を蓄えなければならない。勢力の人数が多ければ多いほど消費も増えるため,消費動向を常に考えなければならないわけだが,どれだけ秋に蓄え,それが春までにどれだけ残ったかなどのデータをチェックすることもできる。NPCたちは必要に応じ,放っておいても小麦を曳いてパンを作るといった行動を自発的にとる。

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 これは戦闘でも同じことで,敵が攻めてきた際には,上記の見張り台建築と同じ要領でキャラクターシートを引き出し,防衛に適切な人物や人数をクリックするだけだ。彼らは武器庫に駆け込み,弓や槍を手にして防衛すべき場所に走っていく。
 NPCたちの能力は,どこでリクルートしてきたかにも影響されており,例えば山に近い狩猟の村に弓矢に秀でた猟師がいたり,町には俊敏性が高く短剣の扱いがうまいコソ泥がいたりする。

 デモの戦闘シーンは,攻めて来る20人ほどの山賊に対して,砦の人数の半分になる20人で対処するというものだった。同じ人数なら守るほうが有利なはずだが,門を壊そうとする山賊に矢を射かけるものの,反撃を受けて次々に倒されていくという危機的状況に。最後は,突入してきた山賊との白兵戦になり,なんとか勝ちを収めることができた。

 なお,現段階で馬を使えるかどうかは決まっておらず,NPCキャラクターにも乗馬の特技などは用意されていなかった。なにしろDonkey Crewの開発メンバーは25人ほどで,必要以上に複雑なことをしようとすれば,時間がかかる。とはいえ,騎馬による戦いは考慮すべき項目の1つではあるようだ。また,今回は紹介されなかったものの,攻城兵器も登場する予定だ。今のところ,フォーメーションを組んで戦う戦略的な部分の開発に重点を置いているという。

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 「Bellwright」は,6月に開催された「Steam Next フェス」でプレイアブルデモが公開されているので,プレイした人もいるだろう。公開当初はダウンロード数が少なく,ホフライター氏らは心配したが,口コミで広がったのか,日を追うごとに倍々のペースで増えていき,イベント終了時には「最もプレイされたゲーム」の1つに挙がるほどになっていたとのこと。

 本作のパブリッシングはSnail Gamesが担当する予定だが,現時点では日本語ローカライズは決まっていない。Donkey Crewとしては,2024年内にアーリーアクセス版を公開したいと話していた。「Unreal Engine 5」による美しいグラフィックスも魅力的な作品であるだけに,発売を楽しみにしたい。

Donkey CrewのCEOであるフロリアン・ホフライター氏(右)と,ライブデモを担当したオレクサンドル・マロヴィチュコ(Oleksandr Malovichko)氏(左)
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