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戦闘ロボットはお弁当の温かさを知るか? スマホ向けアドベンチャー「DropPoint」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2220回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,スマホ向けアドベンチャーゲーム「DropPoint」(iOS / Android)を紹介しよう。
脳みそのヒロインを育てる。未来の子孫に仕送りをする。可愛い爆弾を教育する。斬新な発想のゲームでお馴染み,ズィーマの1作だ。
「DropPoint」ダウンロードページ
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人類最後のエンジニアであるプレイヤーは,エキセントリックな戦闘ロボットを整備し,荒廃した世界から人類を救い出そうと試みる。
地上はすでに,人の身に余る危険地帯と化した。食糧問題を解決するはずのネズミや野菜は,人類の捕食者としてその地位を逆転させている。人類開放の手段と言えば,空から殺戮のためのロボットを降下させ,彼が目的を達成し,無事帰還してくれるよう祈ることくらいだ。
戦地に送り出すロボットにできるのは,メンテナンス,武器変更,そして「お弁当」を持たせることだ。ロボットに弁当? なんて考える必要はない。人類の英知であるカレーや牛丼は,度重なる戦いで摩耗していくロボットのココロを癒してくれる。ココロがあればの話だが。
ロボットが戦闘を生き残るには,武器の選定が重要となる。「つよさ」と「ざんこくさ」のパラメータを見て,選び抜こう。
本作では何をするにも,なけなしのお金を投じなければならない。整備を優先するか,壊れがちな武器を充実させるか,意味がなくても美味しそうなお弁当を用意するか。それらの選択で,結末も変化する。マルチエンディング形式であることが,取捨選択を悩ませてくるのだ。
ロボットにお弁当を持たせるという斬新さはもちろん,放置ゲーム部分やパラメータ管理の柔軟性も高いため,ついつい遊びこんでしまう本作。人類の未来のため,武器とお弁当はよく考えて持たせよう。誰もいない空で,たった1人で待つあなたが,おかえりなさいと言うためにも。
著者紹介:瑞嶋カツヒロ
Wikipediaに記事があることを密かに誇りに思ってしまうおじさん。好きなものは銃(ドンパチ)・病原菌(ゾンビ)・鉄(巨大ロボ)。Webライターとして活動しており,自作の小説を売ったりもしている。
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