• iPhone
• iPad
• Android
• PC
• リズム/ダンス
• イケメン
• 学園物
• 女性向け
• 連載
• 無料
• 基本プレイ無料

「あんスタ！！」ストーリー紹介連載第39回。「Double Face」大特集！ 結成からラストミッションまでのストーリーを紹介，見どころを語る

2023/10/06 12:00 　Happy Elementsがサービス中のアイドル育成ゲーム「あんさんぶるスターズ！！Basic／Music」のストーリーを紹介する記事の第39回は，「Double Face」を取り上げる。


　今回は，2023年9月20日にリリースされた「あんさんぶるスターズ！！アルバムシリーズ『TRIP』 Double Face」を記念して，「Double Face」の関連ストーリーを紹介していこう。詳細なネタバレは控えているが，できるだけ各ストーリーの読了後に，本記事を読むのがおすすめだ。

「あんさんぶるスターズ！！アルバムシリーズ『TRIP』」特設サイト

ストーリー紹介連載のバックナンバーはコチラ

「あんさんぶるスターズ！！」公式サイト

「Double Face」の歴史を振り返る

　「Double Face」は，「あんスタ！！」の作中で最も新しく結成された「ユニット」である（2023年9月現在）。

　結成から“ラストミッション”までの活動期間は短いが，彼らは非常に濃い歴史を歩んだと言える。ここでは，いわゆる“箱イベ”と呼ばれるストーリーを中心に紹介していこう。すべてを読み切れていないプレイヤー向けに，読んでほしい優先度を★印（数が多いほどおすすめ）でつけてみたので参考にしてほしい。

「Double Face」のメンバーと活動期間について
　「Double Face」は，「MaM」の三毛縞 斑と「Crazy:B」の桜河こはくの2人で結成された「ユニット」である。結成の流れはこのあと紹介するが，2人とも本来の所属「ユニット」があり，掛け持ちという形になっている。

　結成は「Crazy:B」が世間を騒がせた【MDM】後の夏の終わりごろで，“ラストミッション”は翌年の春。従って，ここまでの活動期間はおよそ半年になる。

【新参！目覚めの暗夜行路】より

　【アイドルロワイヤル】や【MDM】で大暴れした「Crazy:B」に所属する桜河こはくは，その汚名返上のため，GFKと呼ばれる業界の悪人――あの「ゴッドファーザー」の後継者――を単身調査することになる。

　こはくはGFKに利用されかけていた月永レオに近づき，その過程でレオの親友である三毛縞 斑と接触。斑の「助っ人になる」という提案で「ユニット」を結成し，【マーブルキャスト】のステージに上がる。そうして「Double Face」はGFKを闇に葬ったのだった。


　この時期はこはくもだが，斑もまた干され気味だった（深海奏汰の実家問題の解決にあたり両親と揉めたことが原因と見られる）。さらに，2人は特殊な家柄と育ちだったことも共通し，お互いに似たものを感じていたようだ。

　本作のラスト，彼らが交わす会話に注目。

「わしらは『ちょっとマシな悪党』や。いずれ本物の正義に骨まで焼かれて、灰も残さず滅ぶのが定めやろな　むしろ、わしはそんな未来がやってくる日を待ち望んどるよ。（中略）わしらが用済みになる日を、ずうっと」（こはく）

「うむ。その日までは、せめて胸を張って生きようか　歌って踊って、笑いながら楽しく生きよう。ここは舞台で、俺たちはアイドルなんだからなあ――今はまだ」（斑）

　これこそが「Double Face」だという強い印象を残すセリフである。



　補足として，【マーブルキャスト】直後のストーリーである【踏み出す行き先／ネクストドア】では，ほかのアイドルたちから見た後日談が語られているほか，【温故知新／継承の御前試合】【陽炎◆夏の名残とホットリミット】でも「Double Face」の話題に触れられているので，気になる人はぜひチェックを。

【踏み出す行き先／ネクストドア】より

　「Double Face」2度目の“出勤”は秋に行われた【骨董市】で，当初の仕事内容としては，斑によれば「依頼人は内緒だけど。今回の俺たちの標的は、その茨さんなんだよなあ」というもの。そのため「Double Face」は，七種 茨との間に怪しい取引の疑いがある「Valkyrie」に勝負を挑む。

　本作では「Double Face」の斑とこはく，「Valkyrie」の斎宮 宗と影片みか，それに乱 凪砂，氷鷹北斗と誠矢の親子といった登場人物が複雑に絡み合い，話の構成も現在と回想が入り混じりながら意外な結末へと進んでいく。まるで1つの小説のような読後感がある，一風変わったストーリーだ（個人的には久々にガッツリ登場する佐賀美 陣と椚 章臣の立ち位置と役割にも注目してほしいところ）。

　アイドルたちの活躍を単純に楽しむためならともかく，なぜこのような騒ぎになっているのか，「Double Face」は何と戦っているのか……といったことを理解するためには，これまでに明かされた“アイドル史”を知っていたほうがいいかもしれない（このトピック末にある関連記事もぜひ参考に）。


　「Double Face」という「ユニット」は，お互いに似たものを感じていながらも，斑のほうはどこか一線を引こうとしている。相方のこはくですら置いて，“本当に汚れきってしまうのは自分だけでいい”と思っているかのような印象を受けた。器用に立ち回っているようで不器用なのか，彼の真意はどこにあるのか。そんなことを思わされる一作だ。





　まず，そもそもの設定として「SS」（予選会含む）には，「ソロユニット」の出場は認められていない。また，「ユニット」を兼任する形での出場も不可能である。したがって斑は「MaM」として出場できないわけだが，相方のこはくは「Crazy:B」として予選に出たいはずだと考え，「SS」とは無関係に「MaM」としてゲリラライブを行っていた。

　ところがこれは表向きの話であり，斑にはとある思惑があったことが分かる。さらにゴッドファーザー絡みの新事実も明らかとなり，「Double Face」，そしてゴッドファーザー関連の物語が佳境に入った印象を受けた。

　本作はメインストーリー第2部のなかの一部のストーリーではあるが，「Double Face」という「ユニット」にとって決して欠かせない重要な話だ。自らの意思で物事を進めて行こうとする斑と，ほんの小さな「SOS」を感じ取り，そこに手を差し伸べようとするこはく。

　終盤，茨から「斑を切り捨て、『Double Face』を乗っ取れ」と言われた際にこはくが返した「わしはまだ、このど阿呆を切り捨てへん。（中略）『Double Face』のわしがそれを許せても、『Crazy:B』のわしがそれを許せへん。わしらは、そういう真っ当な世界から弾かれたもんのために歌うんや」というセリフがアツい。



　なお，この話のあとのこはくの様子は，「SS」予選会で「Crazy:B」がフィーチャーされた7th Stage「サドンデス」で描かれる。

---

　紅白に分かれての対決となった「SS」本戦では，「Double Face」は「Eden」が総大将の白組で出場。ただし「ユニット」を兼任できないルール上，こはくは「Crazy:B」として参加した。そのため，こはくと斑の「2人ユニット」としての「Double Face」は本作に登場しない。



　ちなみに「SS」を終えた年明けのイベントストーリー【Shine▲多面体のトライライツ】に登場した斑は，「SS」で「Crazy:B」として活躍したこはくのことを思い出し，余計なことに巻き込んでしまったことを悔やむかのような姿を見せている。

　また，同じく1月ごろの物語の【Vision＊新たな景色を描くNEW COLOR】でも，斑の「『Double Face』は危うい裏稼業だ。いつまでも続けられるものでもないしなあ」というセリフがあるなど，徐々に「ユニット」の終わりが示唆されていくようになる。

【Vision＊新たな景色を描くNEW COLOR】より

---

　茨から自主企画ライブの案出しを依頼されたこはくだが，斑に意見を聞きに行こうとした矢先，斑が「Double Face」を解散させようとしていたことを知る。そこでこはくは「何をするか」より「誰とやりたいか」が大切と気付き，斑を説得する……というストーリー。

　もう初っ端から斑が「『Double Face』には先の予定を入れたくない」と語ったり，つむぎに「Double Face」の所属を事務所から消してほしいと頼みにいったりと，今すぐにでも解散となりそうな雰囲気でファンとしてはかなりやきもきさせられたかもしれない。とはいえ今作では前向きなエンディングを迎え，安心した人も多いだろう。


　結果として彼らはこのあと本当に“ラストミッション”を遂行することになるわけだが，今回の記事を書くにあたり再度本作を読んで，ラストの彼らの言葉に勝手ながら救われた気持ちになった。終わりと始まりは同じ意味である，というような。


　別の記事でも書いたが，ここまでの「Double Face」の箱イベのタイトルはすべて四字熟語が使われている。「暗夜行路」は志賀直哉の有名な小説のタイトルで，「骨董奇譚」は永井荷風の「濹東綺譚」を連想させる。そして今回の「春宵一刻」は，元々は「春夜」という漢詩に出てくる「春宵一刻値千金（しゅんしょういっこくあたいせんきん）」という一節である。その意味は，「春の宵のひとときには千金の価値があるほど素晴らしい」というもの。まさに，この一夜にふさわしい言葉だ。

---

　「Double Face」の“ラストミッション”は，結成のきっかけであり初仕事だった【マーブルキャスト】で闇に葬ったGFKの息子（通称「J」）を守ることだった。

　今作を読むにあたり非常に重要となるのが【Vision＊新たな景色を描くNEW COLOR】で，斑がJと出会うことになった「舞鶴舎」やそこにいる子どもたちが描かれている（実はJだけではなく，ほかにも重要な人物が示唆されている）。

　「守る」と聞くと，Jがか弱い子どものように思えるが，実はあの七種 茨が「自分には無理です」と匙を投げるほどの“クソガキモンスター”だというところが非常に面白い。そんな悪ガキと斑とこはくが心を通わせていくところが，コミカルでありつつ胸を打つ。

　また，本作にはこはくの姉（下の姉）や斑の妹の真黒が，かなり重要なポジションで登場する。この関連ストーリーとして，こはくの下の姉についてはメインストーリー第2部『SS』編／7th Stageサドンデスを，斑の妹については【無限大★僕らの可能性パラレルワールド】を挙げておきたい。

メインストーリー第2部『SS』編／7th Stageサドンデスより

【無限大★僕らの可能性パラレルワールド】より

　「Double Face」が結成されたのは「斑とこはくが出会ったから」だったけれど，彼らが決断をしたのもまた，ある意味で「この2人だったから」と言えるかもしれない。作中で斑が説明しているが，「三毛縞と桜河（の家どうし）が手を組んだ」と見られることで，裏社会的に非常に大きなリスクが生まれるからだ。

　斑はJやこはくを守りとおすために「Double Face」を解散させると決め，こはくは切り離されたことに深く傷つきながらもこれを承諾する。筆者の個人的な想像ではあるが，ひょっとしたらこはくの心のなかには“自分が離れることもまた，斑を守ることになる”という気持ちがあったかもしれない。


　形あるものはいつかなくなる，終わるとはいえ，別れはやはり寂しい。だがこはくが言うように，「『Double Face』が無くなったままになるにせよ、ふたりで積み重ねてきたことは消え去ったりはせぇへんから。わしらの間に芽生えた繋がりは、絆は、情はな」ということなのだ。

　本作でもう1つ印象的なのはラストの別れのシーンだ。これはすべての始まりと同じ路地裏での会話なのだが，最初の出会いで斑はこんなふうに言っていた。

【新参！目覚めの暗夜行路】より

　そして今回のラスト，彼らが交わすセリフはこうだ。


　「行ってらっしゃい」と「行ってきます」を言える2人のつながりに，家族のような絆を感じたのは筆者だけではないだろう。

　それにひょっとしたらいつの日か，「ただいま」という言葉が聞けるんじゃないか……。斑たちが“Jがアイドルとしてデビューする未来”を想像して「そういう愉快な未来があるかもしれない、と期待できるだけで、人生がほんのちょっぴり楽しくなる」と言っていたのだから，こっちだってそのくらいは許してもらいたい。そう感じさせてくれる2人は，やっぱりどうしようもなく「アイドル」なのだなと，そんなことを感じた幕切れだった。


　第40回記事もお楽しみに！

「あんさんぶるスターズ！！アルバムシリーズ『TRIP』」特設サイト

ストーリー紹介連載のバックナンバーはコチラ

「あんさんぶるスターズ！！」公式サイト

「あんさんぶるスターズ！！Music」ダウンロードページ

「あんさんぶるスターズ！！Music」ダウンロードページ

「あんさんぶるスターズ！！Basic」ダウンロードページ

「あんさんぶるスターズ！！Basic」ダウンロードページ

（C）2014-2019 Happy Elements K.K

（C）2014-2019 Happy Elements K.K

（C）2014-2019 Happy Elements K.K

（C）2014-2019 Happy Elements K.K

（C）2014 Happy Elements K.K