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印刷2016/01/08 00:00

テストレポート

[CES 2016]HTCが公開した2つめの開発キット「Vive Pre」,内蔵アウトカメラは安全性向上のため? 複数のデモで試してきた

 米国ラスベガスで開催中のCES 2016で,HTCが,SteamVR向けとなる仮想現実(以下,VR)対応ヘッドマウントディスプレイ「Vive」の新しい開発キット「Vive Pre」を発表した(関連記事)。合わせて,CES会場近くの特設ブースに体験コーナーを用意していたので,今回はそこで見て,体験してきたVive Preについて,判明したことをまとめてみたい。

Vive Pre
Vive


用途不明のカメラを1基搭載するVive Pre。利用時の安全性向上が目的か?


Vive
 Vive Preという名称は非常に分かりにくいのだが,その実態はあくまでも開発キット第2弾(2nd Development Kit)であり,それゆえに,現時点では性能やスペックの詳細が明らかになっていない。しかし。以前のVive開発キットと比べると,本体は一回り小型・軽量化しており,まだ「海中を覗くための箱メガネ」的な野暮ったさは残るものの,全体としてデザインが洗練された印象は受ける。

初代開発キットの本体イメージ。カバー部の中央部,HTCロゴを上下から挟むように,意味深なホルダーがあった
Vive
 また,オリジナルの開発キット(1st Development Kit)では,ディスプレイ本体を覆うカバー部の中央に,カメラレンズが想定されたと見られるホルダーが2つあったのだが,Vive Preには本物(と思われる)アウトカメラが1つ付いていた。それっぽい穴が2つあったときは「Viveは拡張現実(AR)に対応するのではないか」と言われていたのだが,Vive Preで1つになったことからすると,そういう機能はない,もしくはなくなったという理解でよさそうだ。

Vive Preはこのとおり,アウトカメラユニットらしきものを搭載している。係員によると,サイズやデザイン,カメラとは別に,「ビジュアルシステムを改善して,ディスプレイもより明るくなっている」そうだ
Vive

Vive
 ちなみにこのカメラだが,ブースにいたHTC関係者複数人に聞いてみたものの,箝口令が敷かれているのか,誰も具体的に答えようとはしてくれなかった。ただ,説明員によると,Vive Preでは「Chaperone System」(シャペロンシステム,介添システム)を採用しているとのことなので,広い空間内で歩き回るプレイヤーの安全性を確保すべく,このカメラを搭載したという可能性が高そうだ。

 そもそも,Viveが対応するSteamVRには,15フィート(≒3m)四方の大きな空間でプレイする前提のデモが多数存在する。SteamVR対応タイトル第1弾ともいえるOwlchemy Labsの「Job Simulator」や,Valveが制作する「Portal」シリーズのスピンオフ「Aperture Science」,さらには4Gamerの小西利明体験してきた登山シミュレーション「Everest」などが好例であろう。

「PlayStation VR」への対応も発表された,おバカ系物理シミュレータ「Job Simulator」。働くことをしなくなった未来の人間に,ロボットが1990年代の労働活動を教えるというシチュエーションになっており,仕事に慣れないプレイヤーがしっちゃかめっちゃかに暴れまくることになる
Vive

 こうしたSteamVRタイトルは,部屋の両端に取り付けた2台の小型センサーによってポジショナルトラッキングを行うシステムであるが,Chaperone Systemでは,「センサーが認識可能できない地点」にプレイヤーが近づいたとき,グリッド風の“壁”を視界に表示させるという,統一仕様的な機能となる。
 係員はこの説明のとき,「何もないデモルームでは問題ないが,家庭によっては家具が置いてあったり,ペットがやってきて目の前に寝そべってしまうということもある。なので,いずれそれらにも対応する予定だ」と述べていたのだが,2台の小型センサーで家具や小動物までカバーできるとは,ちょっと思えない。なので,Vive Pre側のカメラで,プレイヤーの前に存在する現実世界の空間を認識するのではなかろうか。


コントローラも刷新される


Vive
 また,これまではいかにも開発途中という印象だった,火の消えたたいまつのようなワンド型コントローラも,Vive Preでは新型となった。今回はセンサーヘッドがドーナツ状になっており,「Oculus Touch」に取っ手を付けたような形に生まれ変わったのだ。
 両手ともに人差し指でトリガーを引き,親指でトラックパッドを動作させるという仕組みそのものは同じなので,おそらくセンサーの感度を高めることを優先し,ヘッドのデザインを新しくしたものだと思われる。ちなみに内臓バッテリーは連続4時間ほどの使用を想定した容量になっているそうで,充電にはUSB Micro-Bを用いる仕様だ。

新しくなったワンド型コントローラ
Vive

 なお,繰り返しておくが,あくまでもVive Preは開発キットである。最終製品版のリリースに向け,今後もデザインや仕様の変更が入っていく可能性はあるだろう。
 ただ,当初2015年12月に予定されていた発売計画を変更してまで,何らかの改良を加えていたのは間違いないわけで,Vive Preが搭載するカメラこそが,Viveの大きな訴求ポイントになるのではないかと感じている。

 一時期,海外ではプロジェクトの頓挫も囁かれていたViveだが,Vive Preの登場により,あらためてスポットライトを浴びることになるのは間違いないだろう。現時点の注目度では,3月28日に599ドルでの発売が明らかとなった「Rift」,あるいは「PlayStation VR」に水を開けられている格好だが,ここからの挽回には大いに期待したいところである。

 というわけで最後に,筆者がVive Preを使って体験したデモを写真メインで紹介しておこう。

WEVRというメーカーが制作しているデモ「The Blu」。沈没船に降り立ったプレイヤーが,近付いてくるマンタやザトウクジラをウォッチングできる。沈没船から下を見下ろすと,崖に座礁しているのか真っ黒で底が見えないほど深みのあるのを感じた。高所恐怖症の人なら冷や汗をかくかもしれない
Vive
Googleが開発を進めている絵描きツール「TiltBrush」。3D空間に色を重ねていくようにペインティングしていくアプリである。ストロークはZ軸に反応するため,正面から見ると平面の絵でも,角度を変えると立体的に見えたりして,そのギャップを楽しめる
Vive
本文でも紹介したAperture Science。人間の器用さを利用しようと企むGLADoSにより,いろいろな作業をさせられるというものだ。今回のデモでは,壊れたP-bodyを解体して修復するよう求められるが,何をしてよいのかわからず失敗。最後は非情なGLADoSに抹殺されてデモが終わった
Vive
「World of Diving」の開発で知られるオランダのVertigo Gamesによるゾンビシューティング「Arizona Sunshine」。アリゾナの高地砂漠を舞台に,溢れ出てきたゾンビたちを二丁拳銃で倒していく。シューターとしては月並みな感じだが,さまざまな角度からゾンビが襲ってくる感覚はVR世界ならではだ
Vive
自転車型運動器具をゲーム化した「VirZOOM」。西部時代劇風の世界で馬を走らせる「Stampede」と,犬のレーサーたちとF1風レースを楽しむ「Go Fast Car」,ペガサスに乗って空を自由に駆け回る「Pegaso」の3作を体験できた。ボタンはバイクマシンのハンドル上部に左右1つずつ用意されているだけで,それぞれのゲームは軌道の変更や方向転換を体を斜めに移動させることで制御するというシステムだった。右のスクリーンショットはPegasoのもの
Vive Vive

HTCのVive公式Webサイト(英語)

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