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  • 2K
  • Firaxis Games
  • 発売日:2016/02/05
  • 価格:パッケージ版:7000円(税別)
    DL版:7000円(税別)
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XCOM 2
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「XCOM 2」は前作の長所を受け継いで進化した,遊び応えのあるバトルが展開。体験イベントでのインプレッションをお届け
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印刷2015/12/11 00:00

プレイレポート

「XCOM 2」は前作の長所を受け継いで進化した,遊び応えのあるバトルが展開。体験イベントでのインプレッションをお届け

 2Kは2015年12月8日,韓国・ソウルのインターナショナルCOEXソウルにおいて,「XCOM 2」メディア向け体験イベントを開催した。
 「XCOM 2」は,2016年2月5日の発売が予定されるSFストラテジーだ。前作「XCOM: Enemy Unknown」(以下,「XCOM」)の20年後,エイリアンに支配された世界を舞台に,今やエイリアンに追われる身となった特殊部隊,XCOMの壮絶な戦いが描かれる。
 今回のイベントでは,チュートリアル2つとミッション2つをプレイできたので,そのインプレッションをお届けしたい。ゲーム中に表示されるメッセージには一部英語が混じっていたが,これは開発中のバージョンであるためで,発売時には完全に日本語化された状態になるとのことだ。

「XCOM 2」公式サイト



ドラマチックなチュートリアルで幕を開ける
新たな戦いの物語


 前作「XCOM」は,地球侵略を企てるエイリアンに立ち向かう特殊部隊XCOMの指揮官となったプレイヤーが,部下の兵士を操作して戦っていくターン制のストラテジーだった。
 今回の「XCOM 2」は,前作の終わりから20年後の世界が舞台だ。プレイヤーの奮戦空しく,地球はエイリアンに無条件降伏し,エイリアン主導の統一政府が樹立されている。エイリアン達は各地に最新テクノロジーを駆使した都市「アドヴェントシティ」を建設。そこではガンを始めとするすべての病が追放され,理想の世界が実現しているように見えた。しかしエイリアン達はその陰で人々を洗脳するなどの策謀を進めていたのだ。一方,XCOMの隊員は世界各国に散り散りとなり,レジスタンスとして必死の抵抗を続けていた。
 そんな中,統一政府はその勢力を誇示するかの如く,20周年を祝う式典「ユニフィケーション・デー」を開催しようとする。ゲリラとなったXCOM達は,その式典をめぐるある目的のため,アドヴェントシティへ潜入した……というのがゲーム開始時の状況だ。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 「XCOM 2」は前作の長所を受け継いで進化した,遊び応えのあるバトルが展開。体験イベントでのインプレッションをお届け

 兵士達をチェスのコマのようにして動かし,敵を撃破していくという基本的なシステムは前作と同様。今回は,重火器とグレネードランチャーで武装した「グレネード兵」,スナイパーライフルによる狙撃と拳銃で戦う「狙撃兵」,刀で敵を切り倒す「遊撃兵」,ドローン「グレムリン」でハッキングや治療を行う「技術兵」といったクラスの兵士達を指揮して戦っていく。
 スクリーンショットを一見するとTPSのようだが,ターン制なのでリアルタイム性はない。しかし,移動や攻撃をやり直すことはできないため,十分に考えて次の一手を打たなければならない,という点も前作と同様だ。

 マップに存在する植え込みや車などの影に身を隠すことで,敵の攻撃の命中率を少しでも下げなければならない。チュートリアルはかなり親切なものになっており,指示どおりに進めていけば,こうした基本はすぐに理解できるだろう。遮蔽物を利用しての銃撃戦も面白いが,印象的だったのは,剣で戦う新クラス,遊撃兵の存在だ。敵に肉薄して高い威力を持つ斬撃を繰り出すことが可能で,銃ではなかなか倒せない,障害物の陰に隠れた相手にも有効だ。
 しかし,周囲の状況を見て使わないと,敵部隊の前に突出して一人取り残されるようなことにもなりかねない。また,この遊撃兵のようなタイプは敵にもおり,接近戦を仕掛けてくるため,身を隠したからといって安心していられないのもスリリングだ。

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 もう一つ面白く感じられた新要素が,「潜伏」状態だ。「潜伏」とは,XCOM隊員が敵に見つかっていない状況のことで,多くのミッションはこの状態からスタートする。こっそり敵に忍び寄り,先制攻撃できれば戦いを有利に進められるのだ。この状態は,敵兵の監視範囲に入ったり,ドアを蹴破ったり,攻撃を行ったりすると解けてしまう。
 敵に近づく過程はステルスゲームのように緊張感が高く,しっかり下準備をすれば奇襲攻撃で敵に大ダメージを与えられる。あらかじめ,部隊のメンバー複数名を「監視」(一種の待ち伏せで,攻撃圏内に入ってきた敵を自動攻撃する)状態にしておけば,「敵へ秘かに近づいた遊撃兵が刀で一撃。たとえ倒せなくても,監視状態のメンバーが攻撃に反応し,敵を集中攻撃する」という,プロフェッショナルな戦法で敵を葬り去れるのだ。作戦がピタリとはまると,気持ちがいい。

 チュートリアルから,展開はドラマチックだ。アドヴェントシティを警備するアーマー姿の兵士達の正体は? そして,XCOMのメンバーが危険を冒して敵地に忍び込んだ目的とは? 前作をプレイした人ならきっと驚いたり,グッときたりするはずなので,発売されたら,ぜひ自分の目で確かめてほしい。


自分だけの兵士をカスタマイズしよう


 「XCOM 2」では,前作以上に兵士達を細かくカスタマイズできる。服の種類や髪型を変えたり,眼鏡を掛けさせたり,タトゥーを入れたりといったオシャレ要素はもちろん,人種や性別,声を変えることも可能だ。また,武器に迷彩を施したり,色を塗り替えたり,名前を付けたりもできる。戦闘能力が上がったりはしないが,こだわってカスタマイズすれば隊員達にさらに感情移入できるだろう。とくに,戦場で死んだ兵士は二度と復活しない「パーマデス」(永遠の死)システムが今回も採用されているため,しっかりカスタマイズしたぶん,うかつに死なせるわけにはいかないという気持ちになるはずだ。じっくり戦略を練ってほしい。

 オプションパーツを取り付けて,武器の性能をアップすることもできる。スコープで命中率を上げたり,大きなマガジンで装弾数をアップさせるなど,うまく使えば戦闘がかなり楽になる。ただし,オプションパーツを手に入れるには敵を倒すなどしなければならず,割と大変だ。また,せっかく改造した武器も持ち主が戦死した場合,(回収しない限り)失われてしまう。貴重なパーツをどう使うかで,かなり悩みそうだ。

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 また,装備の中には「E.X.O.スーツ」という,強化外骨格というか,パワードスーツのようなモノも存在していた。体力とアーマー値が上がるため,倒されにくくなり,一発だけだがロケットランチャーを装備しているので,障害物に隠れた敵をまとめて吹き飛ばすことも可能だ。入手法は教えてもらえなかったが,うまく使えば戦術の幅を広げてくれるだろう。

E.X.O.スーツを装備したグレネード兵。ミニガンの猛射で敵を倒すほか,スーツに内蔵したロケットランチャーを発射できる
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 戦いに生き残って「昇進」した兵士は,スキルポイントを獲得する。これを使うことで,テックツリーに沿って新たなスキルが手に入る。このへんも前作同様だが,それぞれのクラスには2系列のテックツリーが存在しており,例えばグレネード兵なら重火器用のスキルと爆発物のスキル,狙撃兵ならスナイパーライフルと拳銃のスキル,そして遊撃兵なら刀とステルス性のスキルといったように,どちらのツリーのスキルを取るかで戦術が大きく変化する。武器のカスタマイズと合わせて,こちらも研究のしがいがありそうだ。


自動生成マップが,戦場のバラエティを豊かにする


 大きな特徴となっているのが,プロシージャル技術を用いたマップの自動生成だ。今回はエイリアンの秘密基地を探索するミッションをプレイしたのだが,ここで自動生成の面白さを実感できた。

 実を言うと筆者はこのミッションで,全滅しては再チャレンジ,というのを繰り返していたのだが,そのたびに秘密基地の地形が変化した。平地からスタートしていたのが,次は複雑なビルの屋上からスタートしたりといった具合で,同じミッションとは思えないくらい地形が異なり,しかも,自動生成とは思えないほどに自然な風景になっていた。

「XCOM 2」は,兵士が戦う戦術面だけでなく,部隊を運営する戦略面も魅力。世界中に点在するレジスタンスのメンバーと連絡を取り,「インテル」と呼ばれるリソースを入手。これを使うことで,エイリアンの陰謀を阻止していく
画像集 No.006のサムネイル画像 / 「XCOM 2」は前作の長所を受け継いで進化した,遊び応えのあるバトルが展開。体験イベントでのインプレッションをお届け

 もちろん,地形が変われば障害物の位置や数はもちろん,敵の配置も変わる。本作では,自分が隠れるだけでなく,障害物の影に身を潜めた敵をいかに側面から回り込んで倒すかが重要だ。つまり,マップが変化すれば立ち回りも変化するわけで,同じミッションでも,再チャレンジのたびに新たな気持ちで楽しめる。
 もともとマップの自動生成機能は「もっとたくさんのマップがほしい」という前作のプレイヤーの声に応えて導入されたものだそうで,その目的は十分に果たせていると感じられた。

 リアルな市街戦や銃撃戦を再現するルールと,クラスの変化によってアップした戦術性,そして地形の自動生成が相まって,難しいが理不尽ではない,緊張感あふれるプレイが楽しめた本作。ゲームの難度は低くなく,1回の作戦ミスが命取りになる。正式発売後,どれだけの指揮官が悲鳴を上げることになるのか,今から楽しみだ。

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