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東京レトロゲームショウ2015:第30回 「F.E.A.R.」で,色褪せないグラフィックスに感心したり赤い服の少女に戦慄したりする
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印刷2015/12/03 12:00

連載

東京レトロゲームショウ2015:第30回 「F.E.A.R.」で,色褪せないグラフィックスに感心したり赤い服の少女に戦慄したりする


今週のテーマ:10年経っても,怖いものは怖い

 寒い冬こそホラー! なぜなら,今週の「東京レトロゲームショウ2015」は,今からちょうど10年前の2005年にリリースされたホラーFPS,「F.E.A.R.」を取り上げちゃうからだ。ああ,なんか怖い。

東京レトロゲームショウ2015:第30回 「F.E.A.R.」で,色褪せないグラフィックスに感心したり赤い服の少女に戦慄したりする

Steam「F.E.A.R.」紹介ページ


 本作を開発したのは北米のMonolith Productionsで,1994年の創業以来,さまざまなタイトルを手がけてきた中堅デベロッパだ。同社の作品としては,「Shogo: Mobile Armor Division」(1998年)を知っている人も多い(個人的には2人ほど)はずだ。日本のアニメテイストを前面に押し出した,開発者の趣味が感じられまくるロボットアクションで,“Shogo”とは登場するロボットの名前だ。漢字だと「昇剛」になる。主人公の名前はSanjuro Makabe(マカベ・サンジュウロウ)で,ゲームには,昇剛を降りて自分の足で戦うFPSパートもある。

Paxton Fettelに率いられたクローン部隊が,突如反乱を起こすところからゲームは始まる
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東京レトロゲームショウ2015:第30回 「F.E.A.R.」で,色褪せないグラフィックスに感心したり赤い服の少女に戦慄したりする 東京レトロゲームショウ2015:第30回 「F.E.A.R.」で,色褪せないグラフィックスに感心したり赤い服の少女に戦慄したりする

 同社がブレイクしたのは,たぶん2000年に発売された「The Operative: No One Lives Forever」だろう。“NOLF”の略称で知られる同作は,1960年代に量産されたB級スパイアクションの雰囲気を再現した世界観の中で,女スパイであるケイト・アーチャーが大活躍するFPSだ。発売と同時に大評判になり,数々のゲーム賞を受賞した。
 ちなみに筆者はケイトの大ファンで,続編の「No One Lives Forever 2: A Spy in H.A.R.M.'s Way」(2002年)では,彼女のポリゴン数もさらに増えて美人になったので,この連載でもぜひ取り上げたいと思っていた。ところが現在,シリーズの版権は相当ややこしいことになっているようで,オンラインゲーム配信サイトでも,買えない状況が続いている(関連記事)。誰か,売っているところを知りませんか? まあ,パッケージ版を持っているからいいけど,シリーズの最新作ついてはかれこれ13年ぐらい待っている。もうケイトには会えないのだろうか。

彼がFettel。赤い服の少女に操られているようにも見える
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F.E.A.R.の隊員達。左から順に,Jankowski,Jin,Betters
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 ともあれ,NOLF2のほか,「Tron 2.0」「The Matrix Online」「Condemned: Criminal Origins」など,個性的な作品を作ってきたMonolithだったが,この「F.E.A.R.」以降,ヒット作がなく,2004年にはWarner Bros. Interactive Entertainmentに買収されてその傘下に入った。このまま終わってしまうのかな? と思っていたが,彼らの最新作「Middle-earth: Shadow of Mordor」(2014年)はセールス的にもメディア/ユーザーの評価的にもたいへんベリーグッドで,華麗な復活を果たした。めでたしめでたし。あ,終わっちゃいけない。

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全編,かなり血まみれ。ゴア表現もきつめだ
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登場するキャラクターはそれほど多くないが,みんな,何やら秘密を持っている様子
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 さて,F.E.A.R.とは,First Encounter Assault Reconの略であり,超自然現象に即応する特殊部隊の名前だ。超自然現象がそんなにしょっちゅう起きるとも思えないが,備えあれば憂いなし,ということだろう。
 そんな折,大手兵器産業のArmacham Technology Corporation(ATC)で大事件が発生する。ATCでは,アメリカ軍と契約してクローンスーパーソルジャー部隊を開発中だったが,彼らをテレパシーで指揮するために生み出された男,Paxton Fettelが突如反乱を起こして,ATCの警備員らを次々に殺害していったのだ。えらいこっちゃ。かくして,わずか1週間前にF.E.A.R.に配属されたばかりの主人公(プレイヤー)は,逃走したFettelとスーパーソルジャー軍団を追っていく……という感じの設定だ。

全体的に,暗い画面が多い。マップは基本的に一本道だが,迷路のようになっており,やや単調でもある
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 この記事のために,久々にプレイしてみたが,まず驚いたのはそのグラフィックスだった。すでに10年が経過しているというのに,ほとんど古びた感じがしない。ゲームエンジンは,Monolithが独自に開発した「LithTech」シリーズの(そのときの最新版だった)「LithTech Jupiter EX」が使われている。前年(2004年)にリリースされた「Half-Life 2」「DOOM 3」によって,FPSのグラフィックスは新たな次元に突入していたが,それらにも負けないほどの優秀なエンジンだったと思う。発売当時,設定をすべて最高にするとプレイできないほどのフレームレートになってしまったが,今なら問題なしでサクサク動くので,よく分からないけど,10年ぶりに勝った気がしている。

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 F.E.A.R.の特徴は,冒頭にも書いたようにホラー要素がやたらと強いことだ。それも,アメリカンなショッカーというより雰囲気重視のウェットなもので,それを象徴するのが赤い服の謎の少女,Almaだ。
 主人公の行く先々で突然幻のように現れ,我々をビクッとさせてくれる彼女は,実体はないようだが,人間を一瞬で骨に変えたり,あたりを炎に包んだり,悪霊みたいなものを呼び出したりなど,かなり恐ろしい。視線の端で何かが動いたり,何の脈絡もなくちょいグロな映像がいきなり表示されたりと,演出はかなり凝っている。また,スプラッター要素も割と濃厚で,主人公の行く先々で血の海が広がる。出血量は多く,ゴア表現もかなりきつめだ。
 果たして彼女は何者なのだろうか? そして,Fettelの目的は? とっくのとうに知っている人も少なくないと思うが,ぜひ筆者と一緒に疑問に思ってほしい。あ,そこの人,言っちゃダメ。

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Slow-Mo状態で敵を撃つと,あり得ない勢いでぶっ飛んでいったりする
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敵の種類はそれほど多くない。こいつは非常にすばしこく,しかも姿を消して殴りかかってくるという,やっかいなヤツらだ
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 戦闘の特徴は,やはりSlow-Mo(スローモ)だろう。これはいわゆる“バレットタイム”で,所定のキーを押すことで一定時間,周囲の動きがスローモーションになり,大量の敵が相手でも大丈夫になるというものだ。しかも,Slow-Mo中は弾丸の破壊力やパンチの打撃力も向上するので便利だ。ちなみに,なぜ主人公がこんな特殊能力を持っているのかについては,知っているけど言えない。
 FPSの開発に経験が豊富なMonolithだけに,銃撃戦の爽快感は非常に高い。曳光弾が飛び交い,撃たれた敵が血を噴き上げつつ吹き飛び,壁に穴が開き,あたりに粉塵が立ちこめて視界が悪くなる,といった感じで迫力満点だ。遮蔽物の影に隠れたり,仲間と協調して攻めてきたりと,敵のAIは優秀で,緊張感が高い。最低難度でも結構やられるオレ。

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 Fettelを追う中,赤い服の少女の正体や,ATCだけでなく政府までも関係しているらしい「Origin計画」の全貌が次第に浮かんでくる。クライマックスは畳み込むような展開で,最後に出てくるAlmaの姿はかなりショッキングだ。うわー,怖い。

不意に,不気味なイリュージョンが出てくる
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 というわけで,そんなF.E.A.R.は現在,「Steam」などのオンラインゲーム配信サイトで購入が可能になっている。ただし,参加者全員がSlow-Moを使えるというユニークなマルチプレイは,残念ながらすでに終了している。原稿執筆時点で,「Steam」での価格は980円で,しかも,拡張パックの「F.E.A.R. Extraction Point」「F.E.A.R. Perseus Mandate」まで付いてくるっぽいので,まあ奥様,お得ね。1回夕食を抜くぐらいで買えてしまうので,未プレイという人はぜひ試してみよう。

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Steam「F.E.A.R.」紹介ページ

  • 関連タイトル:

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    F.E.A.R.

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