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ハロー!Steam広場 第250回:アスキーアートで描かれた世界を冒険する半自動進行のRPG「Stone Story RPG」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ブラックメサ研究所への就職を目指して,毎日バールを素振りする上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第250回は,「Stone Story RPG」を紹介しよう。本作は,アスキーアートで描かれる世界を探索して,9つのソウルストーンを集めていくRPGだ。AIがキャラクター操作を担って探索や戦闘などを行い,プレイヤーは謎解きに頭を使うといった感じで,AIと二人三脚で進めていくゲームになっている。
4Gamer公式キュレーター
※来週のハロー!Steam広場は,筆者取材のため休載となります。次回の更新は8月30日です。アスキーアートで描かれた世界を冒険していく半自動進行のRPG「Stone Story RPG」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は海外のゲームデベロッパ,Martian Rexとstandardcomboが手掛ける「Stone Story RPG」を紹介しよう。
本作は,アスキーアートで描かれた世界を冒険し,「ソウルストーン」と呼ばれる石を9つ集めることを目的としたRPGだ。このゲームの特徴は,プレイヤーキャラクターを直接操作できないという部分にある。エリア探索からアイテムの収集,モンスターとの戦闘まで,すべての操作をAIが担当するのだ。
では,完全な放置ゲーかというと,そんなことはない。拾ったアイテムを装備したり使用したりするのはプレイヤーの役目だし,習得したスキルもプレイヤーの指示がなければ使用しない。要所で現れる謎解きで頭を使うのもプレイヤーである。
つまり,アクション的な部分をAIに任せて,そうでない部分をプレイヤーが担当するといった感じで,AIとの二人三脚で進むゲームになっているというわけだ。
ゲームの流れとしては,ひたすら探索を繰り返して,見つけたアイテムを拠点に持ち帰り,新しいアイテムを作ったり,武器を強化したりして,より難度の高いエリアの探索に挑戦するといった感じになる。グラフィックスこそシンプルだが,持ち帰った宝箱から強力な武器が出たり,それを合成してもっと強力な武器にしたりといった,RPGらしい成長要素もしっかりと存在する。
そんな本作で一番に目を引くポイントは,やはりアスキーアートで表現されたファンタジー世界である。広大な高原からモンスター蠢く洞窟まで,そのすべてが記号の組み合わせで描画されており,雲や川といった一部のオブジェクトがアニメーションすることで空気感が増しているのだ。アスキーアートが好きな人であれば,ちょっとした芸術を楽しむ感覚でプレイできるだろう。
本作は,約1年ほど(2020年8月ごろ)でアーリーアクセスを卒業する予定で,フルバージョンでは難度やクエストなどが追加されるそうだ。また,ゲーム内に実装されているスクリプト言語「Stonescript」をプレイヤーに開放し,AIの行動をカスタマイズできるようにもなるという。
ストーリーに関しては現時点でほぼ完成しており,8時間ほどでクリアできるボリュームだったが,探索の仕方などによってゲームの展開が変わるようなので,繰り返しプレイする価値は十分にあるだろう。興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
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