ハロー！Steam広場 第184回：ステージのランダム化や職業の登場でゲーム性が増した「SUPERHOT：MIND CONTROL DELETE」

「すちーむ」ってなぁに？というよい子のみんな集まれー！　「ハロー！ Steam広場」は，PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを，筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する，とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば，ハンマーを使って富士山の登攀に挑戦する上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

　ハロー！Steam広場 第184回は，自分が動いた分だけ時間も進むユニークなFPS「SUPERHOT」の追加コンテンツ「MIND CONTROL DELETE」を紹介しよう。ステージ構成がランダムになり，MINDSと呼ばれる職業システムによってゲーム性が増している。スタンドアローン型なので，単体でプレイできるのも特徴の1つだ。

4Gamer公式 Steamキュレーター

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ステージ構成のランダム化や職業システムの登場でゲーム性がさらに増した「SUPERHOT：MIND CONTROL DELETE」

　アーリーアクセスとは，開発途中のゲームを購入して，デバッガー兼プレイヤーとして参加できる，Steamの販売形態の1つだ。今回はポーランドのインディーズ系デベロッパ，SUPERHOT Teamが手掛けるFPS「SUPERHOT: MIND CONTROL DELETE」を紹介しよう。


　SUPERHOTといえば，本連載の第102回でも取り上げた，自分が動いた分だけ時間も進むというユニークなゲームシステムで話題になったFPSだ。MIND CONTROL DELETEはその追加コンテンツとなる。ストーリー性のあった本編とは違い，10ステージで構成された各難度を攻略していくという，ゲーム性に振り切った内容になっているのが特徴だ。


　ステージの構成はランダムになっており，ステージの合間でキャラクターを強化したりもできる。また，本編では相手の攻撃を一撃でも食らうとゲームオーバーだったが，MIND CONTROL DELETEではライフ制が導入され，キャラの強化次第では最大4回までの攻撃に耐えることが可能だ。
　ただし，死亡してしまうと強化状況がすべてリセットされたうえで，その難度の一番初めのステージからやり直しとなる。そのため，気軽にトライ＆エラーができた本編とは違って，死に対する緊張感は，むしろ高くなった。


　そんなMIND CONTROL DELETEの目玉となるのが，「MINDS」の存在だ。これはいわゆる職業システムのようなもので，現時点で実装されているのは「ADDICT」と「NINJA」の2種類となる。

　ADDICTは，自分と相手の位置を入れ替える「Hotswitch」という能力を持っている。これを活用すれば，敵に取り囲まれても，遠くにいる敵とスイッチすることで脱出可能だ。また，敵の弾丸をギリギリまで引き付けて，自分に当たる寸前で位置を入れ替えるというトリッキーな使い方もできる。うまく決まると気持ちいいので，隙あらば狙ってみよう。


　NINJAは初めから刀を装備しており，これがとても強い。ほかの近接武器と違って壊れないので，耐久度を気にせずにバシバシと敵を斬りつけていけるうえ，弾丸ですら真っ二つにできるので，守備も万全だ。加えて，NINJAは好きなタイミングで刀を召喚できるので，投擲しても補填できるのがうれしいところ。
　またスペースキーを長押しするとジャンプがスローモーションになるので，高いところからも安全に飛び降りることが可能だ。

　製品版のリリースまでにどれだけのMINDSが追加されるのかは不明だが，現時点で実装されている2つだけでもプレイフィールがまったく異なるので，ほかのMINDSにも期待できるだろう。

ステージクリア後にF5キーを押すと，クリアするまでの流れが通常のスピードで再生される

　追加コンテンツという位置付けではあるが，スタンドアローン型なのでSUPERHOTを持っていなくても単体でプレイできる。すでにSUPERHOTを所有している場合は，年内に予定されているフルリリース後に無償で入手できるとのこと。
　なので，よほど熱心なSUPERHOTファンでない限りは，少し待ったほうがお得になるが，MIND CONTROL DELETEでフィーチャーされた新要素はいずれもアリだ。1000円強を節約するか，今すぐ楽しむかはプレイヤー次第。もちろん，プレイしたことがなくても楽しめるので，「SUPERHOTは未プレイ」という人も，ぜひ遊んでみてほしい。