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GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い
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印刷2021/03/29 12:00

テストレポート

GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い

 Ampereアーキテクチャを採用するNVIDIAのノートPC向けGPU「GeForce RTX 30 Laptop GPU」シリーズが登場したことにより,ゲーマー向けノートPCのグラフィックス性能は大きな進歩を遂げた。
 そんなノートPC向けGeForce RTX 30シリーズを採用する製品の中から,今回は,本稿執筆時点で最上位となる「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」(以下,RTX 3080)を搭載したGIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)製のゲーマー向けノートPC「AORUS 17G」(型番:YC-8JP6450SH)をテストする機会を得たので,その特徴とゲームにおける実力をレポートしたい。

AORUS 17G(型番:YC-8JP6450SH)
メーカー:GIGABYTE
税込実勢価格:39万円前後(※2021年3月29日現在)
画像集#002のサムネイル/GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い

GIGABYTEのAORUS 17G製品情報ページ



AORUS 17Gのスペックを確認


 まずは,AORUS 17Gのスペックを確認しておこう。
 本製品は,17.3インチサイズの液晶パネルをディスプレイに採用した大型のノートPCだ。冒頭でも触れたとおり,GPUにはノートPC向けでは最高のスペックを備えるRTX 3080のグラフィックスメモリ8GB版を採用。CPUにも8コア16スレッド対応の第10世代Coreプロセッサ「Core i7-10870H」を採用するという強力な布陣だ。
 そのほかにも,メインメモリには容量32GB(16GB×2)のDDR4-2933を,内蔵ストレージにはPCI Express(以下,PCIe)接続で容量1TBのM.2 SSDを採用といった具合で,スペック面に弱点はまったくない。

GPU-Zで確認したAORUS 17GにおけるRTX 3080のスペック
画像集#041のサムネイル/GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い
 ノートPC向けのRTX 3080は,シェーダプロセッサの「CUDA Core」が6144基,CUDA Coreを128基束ねた演算ユニットのクラスタである「Streaming Multiprocessor」(以下,SM)数は12基というスペックを備える。これは,デスクトップPC向けのGeForce RTX 3080に比べて7割程度で,デスクトップPC向けGeForce RTX 3070よりもやや多い規模だ(関連記事)。
 また,GPU動作クロックも,AORUS 17Gではベースクロックが780MHz,ブーストクロックが1245MHzと,デスクトップPC向けよりはだいぶ低い。つまり,デスクトップPC向けGeForce RTX 3080に比べると,演算性能は相応に下回るわけだ。

 なお,GPUに「GeForce RTX 3070 Laptop GPU」を,ストレージには容量512GBのM.2 SSDを搭載する型番「XC-8JP6430SH」というモデルも販売中だ(※税込実勢価格は32万円弱)。CPUやメインメモリ,ディスプレイやインタフェース周りの仕様は共通なので,そちらを選ぶという手もあるだろう。

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 AORUS 17Gにおける見どころの1つは,搭載する解像度1920×1080ドットのIPS液晶パネルが,300Hzという非常に高いリフレッシュレートでの表示に対応することだ。たとえば「Counter-Strike: Global Offensive」(以下,CS:GO)のように描画負荷の軽いeスポーツ系タイトルであれば,リフレッシュレート60〜144Hz程度のディスプレイ以上に滑らかな表示を実現できるし,操作が映像に反映されるまでの遅延も短くなるだろう。

 液晶パネルが表示可能な色域は,NTSC比で72%と決して広いほうではない。ただ,AORUS 17Gの液晶パネルは,1製品ずつカラーキャリブレーションを行ったうえで,色見本システムで名高い米Pantoneによる認証プログラム「x-Rite Pantone認証」をクリアしているそうで,色再現性の高さもアピールポイントになっている。
 それに加えて,後段で説明する統合設定ソフトを使って,液晶パネルの画質を調整する機能も有する。ゲーマー向けノートPCで,液晶パネルの画質調整機能を備える製品は少ないが,GIGABYTEはそこに気をつかっているわけだ。

同じテストパターンを表示しながら,ディスプレイの角度を変えて視野角による見た目の変化を確認してみた。左から0度(真正面),30度左向き,60度左向きの並びである。60度でも色味や輝度の変化は少ないのが見てとれよう
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 ネットワーク機能としては,2.5GBASE-T対応の有線LAN機能と,Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LAN機能を備えている。今回の試用中は,あえて有線LANは使わずにWi-Fi 6による無線LAN接続だけで家庭内LANを利用していたが,インターネット接続はもちろんのこと,LAN内のファイル転送も高速で,とても快適だった。家庭内でほかに無線LANを使う機器が少ないのであれば,有線LANにこだわる理由はあまりなさそうだと思えるほどだ。

 AORUS 17Gにはほかにも,キーボードにメカニカルキースイッチを採用するという大きな特徴を備えるのだが,これについては外観のチェックで説明したいと思う。

表 AORUS 17G(YC-8JP6450SH)の主なスペック
CPU Core i7-10870H(8C16T,定格2.2GHz,最大5GHz,共有L3キャッシュ容量16MB,TDP 45W)
メインメモリ DDR4-2933 32GB(16GB×2)
グラフィックス GeForce RTX 3080 Laptop GPU(グラフィックスメモリ容量 8GB)
Intel UHD Graphics 630
ストレージ SSD 容量1TB(M.2/PCIe接続)×1
液晶パネル 17.3インチ液晶,解像度1920×1080ドット,最大リフレッシュレート300Hz,ノングレア(非光沢)
無線LAN Wi-Fi 6(Intel Wi-Fi 6 AX200)
Bluetooth 5.0+LE対応
有線LAN 2.5GBASE-T(Realtek RTL8125-BG)
外部インタフェース Thunderbolt 3(USB Type-C,DisplayPort Alternate Mode対応)×1,USB 3.2 Gen 1 Type-A×3,Mini DisplayPort 1.4出力×1,HDMI 2.1 Type-A出力×1,RJ-45(2.5GBASE-T対応)×1SDカードリーダー×1,3極3.5mmヘッドフォン出力×1,3極3.5mmマイク入力×1
キーボード 英語配列
スピーカー 内蔵2.2chステレオ
インカメラ 搭載
バッテリー出力 99Wh
ACアダプター 定格出力230W(19.5V 11.8A)
公称本体サイズ 約405(W)×276(D)×26(H)mm
公称本体重量 約2.7g
OS 64bit版Windows 10 Home


目を惹くキーボードと狭額縁ベゼル

右側面のインタフェース配置はいただけない


 それでは,AORUS 17Gの外観をチェックしていこう。
 先述したとおり,AORUS 17Gは17.3インチサイズの液晶パネルを採用した大型のノートPCだ。昨今では,大型のゲーマー向けノートPCでも薄さを追求した製品が出ているものの,AORUS 17Gは薄型化より大きな冷却機構を採用することによる高性能化に重点を置いたコンセプトの製品であるようで,厚みや重量は相応にある。持ち運ぶノートPCではなく,いわゆるデスクトップ代替PCと言えよう。

AORUS 17G
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天面にあるシンボルマークは光る
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 外観は基本的にシンプルで,つや消し黒のボディや天板部分にシンプルなシンボルマークを描くといった,今どきのデザインに倣ったものだ。ただ,シンボルマーク部分はLEDで光るので,照明を落とした環境だと相応に目立つ。

 AORUS 17Gのキーボードは英語配列の10キー付きで,ノートPCでよくあるアイソレーション(飛び石)タイプである。一般的なゲーマー向けノートPCよりも背の高いキーキャップが並ぶ様は,キーに内蔵したLEDの光と合わせて,非常に目を惹くものだ。

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 このキーボードは,見た目が特徴的なだけでなく,内部にオムロン スイッチアンドデバイス製の薄型メカニカルキースイッチを採用するのがポイントだ。このキースイッチは,アクチュエーションポイントが1.6mmと浅いのが特徴で,さらに1500万回の打鍵に耐えるという高い耐久性も備えるという。
 いわゆる“青軸”タイプのキースイッチに倣い,AORUS 17Gのキースイッチもはっきりとした打鍵感と打鍵音のあるものだ。打鍵音のあるなしは好みが分かれるところで,筆者は音の静かなキースイッチを好むのだが,一方でAORUS 17Gの打鍵感は,入力したことを指先ではっきり感じられるのがよく,音はともかく打ち心地は悪くない。

 ただ,キー配列には気になるところもある。メインキー部分と10キー部分の間にある隙間は,ほかのキー同士の隙間と変わらないので,Enterキーや矢印キーを打鍵しようとして,10キーに指が触れてしまいやすいのだ。キーボード左右のベゼルは幅に余裕があるので,メインキー部分と10キー部分の間には,もう2mmほどの隙間があるとよかったのだが。

AORUS 17Gのキー配列。オーソドックスな英字配列で,いびつなサイズのキーはない。メインキーと10キーの隙間がほかのキーと変わらないのは,誤入力を防ぎにくいので残念だ
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 なお,GIGABYTEはAORUS 17GのキーボードがNキーロールオーバーであると謳っている。実際にキーの同時押し状況を確認できるソフト「Aqua's KeyTest」で確認してみたところ,10キー以上の同時押しが可能でゴースト(※入力していないキーが入力されたと誤検出してしまうこと)も発生しないことを確認できた。ゲーム用途で支障なく使えるキーボードであると言えよう。

Aqua's KeyTestで同時押しの状況を確認したところ。10以上のキーを同時押しできている
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キーボード手前にあるタッチパッドは,実測で幅約106mmと大きく使いやすい(左)。タッチパッドの左上には指紋認証センサーがあり,Windows 10のログオンなどで生体認証を行える。電源ボタンの近くには,物理シャッターのついたWebカメラがあり(右),シャッターを閉じておけば必要のないときに映像を流してしまう心配がない
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AORUS 17Gの底面
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 高性能のGPUとCPUを冷却するために,AORUS 17Gは冷却にも気を配った設計になっている。GIGABYTEは,本機の冷却機構に「WINDFORCE Infinity冷却システム」という名を付けており,同社の従来製品と比べて冷却効率は30%向上しているという。
 キーボード奥側や底面には大きな開口部があり,内部のマザーボードや空冷ファン,ヒートパイプなどが透けて見える。これらから吸い込んだ空気がGPUやCPUから出た熱を奪い,背面と側面の開口部から外に排出する仕組みだ。そのため設置するときは,底面や背面,左右側面をふさがないようにしよう。

底面の開口部から,冷却ファンやヒートパイプ,メモリモジュールが見える(左)。背面は大きな開口部が占めているので,インタフェース類は左右側面にまとめられている(右)
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底面の前側左右端には,ステレオスピーカーが埋め込まれている。スピーカー開口部の一部を斜めにカットして,音を聞こえやすくしているのがポイントだ
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実際に3台のディスプレイをAORUS 17Gに接続して,Windows 10でマルチディスプレイの状態を確認した様子。ノートPC 1台で4画面出力ができた
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 AORUS 17Gの背面は排気孔が占有しているので,各種インタフェース類を左右側面に分散配置しているのは,今どきのノートPCではよくある構成である。インタフェースの種類も,映像出力用にMini DisplayPort 1.4出力とHDMI 2.1出力を備えるほか,Thunderbolt 3を1つ,USB 3.1 Gen 1 Type-Aは3つも備えるなど充実している点は評価できよう。
 ちなみに,Thunderbolt 3ポートはUSB Type-C to HDMI変換アダプタなどを使うことで,映像出力用としても使える。そのため,AORUS 17G本体のディスプレイ以外に,最大で3台の外部ディスプレイを接続して,PC 1台で4画面同時出力が可能だ。

AORUS 17Gの左側面。写真左から有線LANポート,SDカードスロット,USB 3.1 Gen 1 Type-A,3.5mmミニピンマイク入力,3.5mmミニピンヘッドフォン出力,USB 3.1 Gen 1 Type-Aが並んでいる
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AORUS 17Gの右側面。写真左からUSB 3.1 Gen 1 Type-A,Thunderbolt 3,Mini DisplayPort 1.4出力,HDMI 2.1出力,電源コネクタの並びだ
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 ただ,インタフェースの配置には残念な点もある。映像出力に使える端子が,すべて右側面にあることだ。ゲーマー向けノートPCでゲームをプレイするときは,マウスを本体右側に置いて使う人が多いかと思うが,その状態で映像用ケーブルをAORUS 17Gに接続すると,マウス操作の邪魔になってしまう。映像用ケーブルは,USBケーブルなどより太くて固く,コネクタ部分も大きめなものが多いので,右側面側にこれらがあるとかなり邪魔だ。
 冷却機構の制約で背面に映像出力用端子を設置できないのは理解できるので,せめて左側面にまとめてくれればと思う。


Azure AI最適化で動作モードを自動で制御できるAORUS 17G


 大手PCメーカーが手がけるゲーマー向けノートPCは,メーカー独自の統合設定ソフトでGPUやCPU性能を決定する動作モードを切り替えたり,LEDイルミネーションをカスタマイズできることが多い。AORUS 17Gも,そうした例に漏れず,プリインストールソフトの「AORUS Control Center」を使って,動作モードの切り替えや各種設定が可能だ。

AORUS Control Center。起動時の画面はCPUやGPUの使用率モニタとなっていた
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 AORUS Control Centerには,以下に示す6種類の大きな機能グループがある。

  • Smart Dashboard:システム状態の確認と動作モード設定
  • App Shortcuts:アプリケーションランチャー
  • Manager:各種ハードウェア機能のオン/オフや設定
  • Fusion:カラーLEDイルミネーション機能の設定
  • Device Setting:冷却機構の動作モード設定
  • Smart Utilities:各種ドライバソフトの更新やシステムのバックアップ,マニュアル表示

Managerの画面。無線LANやBluetoothのオン/オフ,ディスプレイ設定,NVIDIA製GPUのコントロールパネル呼び出しなど,ハードウェアに関する設定がまとめれている
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 AORUS Control Centerの中でも,ゲーマーにとって重要なのはSmart Dashboardだ。ここではCPUやGPU,メインメモリなどの使用率を確認できるのに加えて,CPUおよびGPUの動作モードを切り替えられるのだ。それだけならば,他社のゲーマー向けノートPCにもよくある動作モード切り替えに思えるが,AORUS 17Gは,これにGIGABYTE独自の動作モード最適化機能である「Microsoft Azure AI自動最適化機能」(以下,Azure AI最適化)が加わることで,ほかにはない価値を生み出している。

 一般的なゲーマー向けノートPCの動作モード切り替えは,性能と消費電力(およびファンノイズ)のバランスを取ったモードを標準として,CPUやGPUを高クロックで動作させる高性能重視のモード,ファンノイズを抑えるかわりにCPUやGPUの動作クロックを制限する静音性重視のモードを切り替えるといった使いかたが定番だ。ユーザーが手動で切り替えるだけでなく,通常はバランス重視のモードで,ゲームや特定のアプリケーションを実行中は高性能重視モードに自動で切り替えるというノートPCも多い。

 しかし,すべてのゲームが最大限の処理性能を要求するわけではない。たとえばリッチなグラフィックスを楽しむAAAゲームと,グラフィックス負荷は軽いCS:GOのようなゲームでは,求められる処理性能も異なるのが当然だ。ゲーム別に動作モードを割り当てることもできるが,それをユーザーがいちいち設定して管理するのは面倒くさい。
 GIGABYTEのAzure AI最適化は,そうしたアプリケーション別の動作モード最適化を,AI処理によって自動化しますよという機能だ(関連記事)。

 PC側で動作するエッジAI処理と,Microsoftのクラウドプラットフォームである「Microsoft Azure」上で機能するAI処理を組み合わせて,AORUSのPC上で動作しているアプリケーションとハードウェアの利用状況を収集して,集めた情報をクラウド側で分析したうえで,最適と思われる動作モード設定をPC側に送る。PC側では送られた設定をもとに,ゲームごと,アプリケーションごとに最適化された動作モード設定を利用することで,処理能力と消費電力のバランスを自動で最適に保つ,というのがAzure AI最適化の仕組みである。

AI widgetと設定メニュー
画像集#027のサムネイル/GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い
 といっても,別にユーザー側で何か難しいことをする必要はない。常駐アプリの「AI widget」で「AI Edge Learning」を選択しておけば,自動でPC側の利用状況を収集してくれるし,「AI Azure Download and Upload」を選択することで,クラウド側に利用情報を送ったり,AI最適化の情報を受け取ったりできるのだ。「自分の利用状況を送るのは避けたい」というなら,「AI Azure Download」を選択しておけば,最適化情報の受け取りと適用だけが可能である。

 ここで話は,AORUS Control CenterのSmart Dashboardに戻る。Smart Dashboardの標準状態では,Azure AI最適化を利用するようになっている。しかし,「Device Information And Power Setup」という項目で,CPUやGPUの動作モードを選んだうえで「Always Keep」のチェックボックスにチェックを入れると,Azure AI最適化は自動で無効となり,ユーザーが選んだ動作モードを適用する状態に切り替わる。つまり,他社製ノートPCの動作モード設定と同じような手動設定になるわけだ。

標準状態では,CPUとGPUの動作モードはAzure AI最適化で制御される(左)。しかし,あえて手動設定したいという場合は,「Always Keep」のチェックを入れて,CPUおよびGPUのメーターで動作モードを選ぶ(右)。右を選ぶほど,高性能かつ高消費電力の動作となる
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 本稿では,手動設定を用いてベンチマークテストを行ったが,実際にAORUS 17Gを使う場面を考えると,ユーザーがあえてAzure AI最適化を無効化して,手動設定する理由はあまりないのではなかろうか。せっかくの独自機能なので,活用して手間なく快適なゲームライフを楽しみたいものだ。


ベンチマークテストでAORUS 17Gの性能をチェック


 AORUS 17Gの概要を一通り説明したところで,ベンチマークテストとゲームプレイを通じて,本機の実力を検証していこう。
 まずはベンチマークテストであるが,今回は上述したとおり,Smart Dashboardを用いて動作モードを固定したうえで,最高性能を出せる状態とバランス重視のノーマル状態で,どれだけ性能が変わるかを確認してみた。具体的には以下の2パターンを用いている。

  • ブースト:CPUは「Boost」,GPUは「Turbo」で固定
  • ノーマル:CPUは「Normal」,GPUは「Maximum」で固定

 グラフィックスドライバは,AORUS Control Centerで導入した「GeForce 461.40 Driver」を使用した。ノートPCの場合,PCメーカー側でドライバソフトの動作検証やカスタマイズを行っている場合もあり,NVIDIA提供の最新版を入れるのが最善とは限らないためだ。ディスプレイ設定は,標準である1920×1080ドット,300Hzで実行している。

 基本的なテスト内容は,4Gamerベンチマークレギュレーション23.2から,「3DMark」(Version 2.17.7137)と「Fortnite」,「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下,FFXIV漆黒のヴィランズ ベンチ)を用いた。

Fortniteにおけるレイトレーシング有効時のテスト設定
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 ただ,RTX 3080がリアルタイムレイトレーシングに対応していることを考慮して,3DMarkのレイトレーシングテストである「Port Royal」を追加した。また,FortniteではグラフィックスAPIをDirectX 12に変更したうえで,レイトレーシングとDLSSを描画負荷が最大となるようにしたテストも行っている。レイトレーシング有効時でも,テスト方法自体はレギュレーションと同じだ。

 それでは,3DMarkにおけるDirectX 11テストである「Fire Strike」の総合スコアから見ていこう(グラフ1)。

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 もっとも描画負荷の低いFire Strike“無印”では,約1%程度の差しかないが,描画負荷が高いテストになるほど差はやや広がって3〜4%程度となった。4K解像度でのレンダリングを行うFire Strike Ultraのスコアが7000に満たないので,4Gamerで過去に行ったグラフィックスカードのベンチマーク結果から推測すると,4K解像度でのゲームプレイは荷が重そうである。

 次のグラフ2は,Fire StrikeのGPUテストとなるGraphics scoreの結果である。ブーストとノーマルの差は約4〜5%程度で,Fire Strike“無印”でも同程度の差が付いたことを除けば,傾向は総合スコアと似ている。

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 Fire StrikeのCPUテストであるPhysics scoreの結果(グラフ3)は,ブーストがほぼ横並びになったのに対して,ノーマル状態は描画負荷が低いほどスコアもわずかに低いという結果となった。

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 測定結果のモニタリングデータを確認してみたところ,ノーマルにおけるFire Strike Ultra計測時と比べて,同じノーマルでもFire Strike“無印”計測時のCPU動作クロックは明確に低かった。描画負荷が低いため,Smart Dashboardで設定したクロックまで上がらないことが多かったのだろう。

 グラフ4は,GPUとCPU両方でレンダリングを行う「Combined test」の結果をまとめたものだ。おおむねPhysics scoreの傾向を踏襲しているのが見てとれよう。

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 続いては,3DMarkのDirectX 12テストである「Time Spy」の総合スコアを見ていく(グラフ5)。ブーストとノーマルの差は,Fire Strikeよりはやや大きく,4〜8%程度となった。描画負荷が高いほどスコア差が大きくなる傾向に変わりはない。

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 Time SpyのGPU test結果(グラフ6)は,ブーストとノーマルで5〜6%程度の差が付いた。傾向としてはFire StrikeのGraphics scoreと似ている。

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 グラフ7は,Time SpyのCPU testをまとめたものだ。Time Spyではほとんど差がついていないが,処理負荷の高いTime Spy Extremeになると,逆に約20%もの差が付いている。これは,ブーストのほうが高い動作クロックで駆動できるので,処理負荷が高くなるほど差が付きやすいためだろう。

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 3DMarkの最後は,Port Royalのスコアとなる(グラフ8)。ブーストとノーマルの差は約5%となった。

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 過去のテスト結果を眺めてみると,AORUS 17Gの3DMarkにおけるスコアは,おおむねデスクトップPC向け「GeForce RTX 2080 SUPER」並みといったところか。RTX 3080という名前から受けるイメージに比べると,物足りなく思えるのが正直なところだ。

 それでは,実ゲームにおける性能はどうなるだろう。まずはFFXIV漆黒のヴィランズ ベンチの総合スコアがグラフ9となる。

画像集#036のサムネイル/GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い

 ブーストとノーマルの差は1%に満たない程度で,この程度であればノーマルのままプレイしても違いはなさそうに思える。4Gamerのレギュレーションで快適の基準とした最高品質で9000以上を大きく上回っているので,快適なプレイが可能であることは間違いない。

 グラフ10は,FFXIV漆黒のヴィランズ ベンチの平均および最小フレームレートをまとめたものだ。ブーストとノーマルの差は2〜3%と,総合スコアに比べれば広がっているが,そう極端な差ではない。

画像集#037のサムネイル/GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い

 次に,Fortniteをレギュレーションどおりの設定で計測した結果をグラフ11にまとめてみた。

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 平均フレームレートはノーマルでも150fpsを超えており,快適なプレイが可能であることは疑いようもない。144Hzを超える高速表示が可能なAORUS 17Gのディスプレイが生きるゲームと言えよう。

 そのFortniteで,レイトレーシングおよびDLSSの設定を最も描画負荷が高くなる設定にすると,フレームレートはグラフ12のようになった。

画像集#039のサムネイル/GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い

 実プレイには非現実的なほど負荷の高い設定なので,快適なプレイが可能とは言い難いフレームレートになってしまっているが,それでもブースト時で約57fpsものフレームレートを叩き出したのは立派だ。Fortniteのレイトレーシング設定では,とくに「グローバルイルミネーション」の描画負荷が高いので,これをオフにするだけでもフレームレートはかなり上がるだろう。

 最後に,レギュレーション外のタイトルではあるが,ゲームのプレイテストで用いた「Red Dead Redemption 2」のゲーム内ベンチマークモードにおける結果も示しておこう。筆者が普段プレイしているゲームをAORUS 17Gで実行したら,フレームレートはどれくらいになるのかを知りたかったというだけの理由でもある。なお,ゲームのグラフィックス設定には,GeForceユーザー向け無料ソフト「GeForce Experience」による最適設定を用いた。

GeForce ExperienceによるRed Dead Redemption 2の最適設定
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 ベンチマークモードは,とくに後半の銃撃戦で毎回まったく同じにはならないため,スコアのブレが出やすい。そこで今回は,同じ条件で2回計測して,フレームレートの平均値を採用することにした。結果はグラフ13のとおり。

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 どちらも平均フレームレートで60fpsを超えており,最高画質に近い設定としては優秀な結果を残している。ただ。最小フレームレートが30fpsを下回っているのは少し気になるので,もう少しグラフィックス設定を軽くなるように修正したほうが,どんなシーンでも快適なプレイにつながるかもしれない。


AORUS 17Gでデススト,RDR2,FS2020をプレイ


 ベンチマークテストでおおまかな性能の傾向が把握したのに続いて,AORUS 17Gで実際のゲームをプレイして,快適さを検証してみたい。なお,検証動画はすべて,GeForce Experienceの動画キャプチャ機能を使用してAORUS 17G上で録画している。動作モードは,Azure AI最適化による自動設定を使用した。

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 まずは,アクションゲームの「DEATH STRANDING」から始めよう。本作はレイトレーシングには対応していないが,DLSSには対応しているので,ゲーム内のグラフィックス設定から,DLSSを最も高品質な「クオリティ」に,最大フレームレートは240Hzに設定した(※本作はフレームレート無制限の設定がないため)。なお,それ以外のグラフィックス設定は,GeForce Experienceによる最適化設定を適用して,すべての設定を最高にしている。

テストプレイで使用したDEATH STRANDINGのグラフィックス設定。右側の最適設定を使用している
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 サンプルとして掲載した動画の右上に,NVIDIA製ベンチマークツール「FrameView」で平均フレームレートなどを表示しているので,これを見るとよく分かるが,雪が降る山中を高速で移動するという比較的描画負荷の高いシーンにもかかわらず,平均フレームレートはほぼ90fps以上,最小フレームレートにあたる99パーセンタイル値(※フレームレート表示の99TH)も60fpsを下回る場面はほとんどない。


 これだけ安定して高いフレームレートが出ていると,荷物の運搬でも戦闘でも,DEATH STRANDINGにおけるすべてのシーンで,最高画質での快適なプレイが可能だ。さすがはRTX 3080搭載ノートPCといったところか。

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 続いては,ベンチマークのパートでも登場したRed Dead Redemption 2を,AORUS 17Gでプレイした様子を動画で確認してみたい。グラフィックス設定は,ベンチマークパートで紹介した設定をそのまま用いており,ほとんどの項目が最高の設定だ。
 銃弾が飛び交う激しい戦闘シーンということもあり,平均フレームレートは60fpsを割ってしまっている。ただ,eスポーツ系タイトルほど高いフレームレートを要求するゲームではないので,プレイに支障はまったくない。安定して60fpsを超えるフレームレートが必要なら,少し設定を落とすといいだろう。


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 最後のタイトルは,フライトシミュレータの「Microsoft Flight Simulator」(以下,FS2020)を試してみた。本作はグラフィックス設定を高くすると,まさに実写のように美しいグラフィックスで空を飛べるのだが,その一方で,描画負荷は非常に高くなる。
 今回は,GeForce Experienceによる最適化設定を用いたが,これでも最高設定には遠いほど。FS2020の最高設定でプレイアブルなフレームレートを出すには,オーバークロックしたハイエンドCPUと,デスクトップPC向け「GeForce RTX 3090」の2-way SLI構成くらいが必要なのではなかろうか。

テストプレイで使用したFS2020のグラフィックス設定
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 上記の設定で,実際にAORUS 17GでFS2020をプレイした動画は次のとおり。右上のフレームレート表示を見ると,平均フレームレートは40fps前後,99パーセンタイル値は30fps前後というのが分かる。FPSやアクションゲームであれば,プレイアブルとは言えないフレームレートであるが,フライトシミュレータである本作では,この程度でもとくに違和感はなくプレイできた。


 いずれのゲームタイトルも,AORUS 17Gであれば,高いグラフィックス設定で快適なプレイが可能であることは,動画から見てとれるだろう。


35万円の価格はハードルだが,高性能なノートPCを求めるなら選択肢になる


画像集#010のサムネイル/GIGABYTEのハイエンドゲームノートPC「AORUS 17G」を試す。RTX 3080&300Hz液晶搭載にメカニカルキーボード採用と見どころは多い
 AORUS 17Gの仕様から外観,実力までを検証してきたわけだが,RTX 3080とCore i7-10870Hといった高いスペックを備えるだけあって,リッチなグラフィックスのゲームでも安定して高いフレームレートでプレイできる実力を有することが分かったと思う。
 FFXIVやFortniteでは,最高品質でも144Hzを上回るフレームレートを発揮しており,300Hz表示が可能な高速液晶パネルの実力を発揮できるゲームも多いだろう。

 ハードウェア面で気になるところといえば,映像出力用インタフェースの配置くらいなもので,スペックはもちろん,しっかりした打鍵感と長期間の使用に耐えられるキーボードなど,評価すべき点は多い。ハイエンド市場向けのゲーマー向けノートPCとして,十分に合格点を与えられる製品だと思う。実勢価格で35万〜39万円という価格がハードルになることは否めないが,現時点で最高性能のゲーマー向けノートPCが欲しいという人には,候補として勧められる製品ではないだろうか。

GIGABYTEのAORUS 17G製品情報ページ

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