「サモンズボード」5.5周年記念イベントをレポート。軍島曹一郎さんのモンスターデザイン制作秘話も紹介

　ガンホー・オンライン・エンターテイメントが配信中のスマートフォン向けRPG「サモンズボード」（iOS / Android）のオフラインイベント「集え召喚士！おれっち＆こーすけの5.5周年記念感謝祭」が，2019年8月24日に池袋STORIAにて開催された。

　本イベントでは，ゲーム内に実装されるモンスターをみんなで考えるコーナーを始め，来場者が協力して進めるクイズ大会，イラストレーター軍島曹一郎さん（以下，軍島さん）の貴重な制作秘話が飛び出すトークコーナーなどが行われた。本稿では，大盛況だったイベントの内容をお届けする。

会場の入り口では，師範代がお出迎え！

会場にはイラストレーターたちの色紙などを展示

　イベント会場になった池袋STORIAには，「サモンズボード」で活躍するイラストレーターらの色紙などが展示されていた。いずれもキャラクターやモンスターが描かれた美麗な色紙ばかり。来場者たちも足を止めて色紙を眺めていた。

作：北風友裕さん

作：軍島さん

作：senaさん

作：kaya8さん

　このほか，ラフイラストとデザイン時の心境などが書かれたコメント付きのイラストパネルなども展示されており，会場全体が「サモンズボード」一色に染まっていた。

作：senaさん

作：ゆずしおさん

北風友裕さん

作：伊奈きちこさん

作：軍島さん

　開始時間になると，ゲーム実況者のこーすけさん，4Gamerのおれっちが登壇。各テーブルに参加者が4〜5人ずつ座り，歓談しながら楽しむアットホームな雰囲気でイベントがスタートした。

軍島さん（イラストレーター）も登壇し，イラストに関するエピソードなどを語ってくれた

知識よりも直感が試されたクイズ大会

　最初に実施されたのは，優勝者にAmazonギフト券などがプレゼントされるクイズ大会。4〜5人で1グループになり，参加者たちが相談しながら回答を決めていくことになった。

　キャラクターやボス攻略などの知識が試されるクイズ大会になるかと思いきや，最初の問題は「サモンズボード放送局」第9回でMCの久保ユリカさんが発言した内容を当てるという内容に。

長めの映像から唐突なクイズの出題に，会場からもどよめきが

　さらに映像は続き，今度は「サモンズボード放送局」第4回でのおれっちのコメントを当てるという内容。記憶ではなく，前後の映像から当てはまりそうな発言を選ぶクイズに，参加者たちは笑いながらも真剣に取り組んだ。


　続いてのクイズは出題者が軍島さんにバトンタッチされ，本格的な内容へと変化。軍島さんが現在までに「サモンズボード」で描いたモンスターの数を当てる，という問題に来場者達は頭を悩ませていた。

　選択肢が最低でも200体以上という膨大な数に参加者たちもすぐには答えを出せず，最終的にCの500体未満を選ぶグループが続出。しかし，正解はDの500体以上とのことで，現時点で600体ほど描いていることが軍島さんから明かにされた。


　後半にはイラストを描く際，コードネームがついていたモンスターの正式名称を当てるという難関クイズも出題。（1）は神級，（2）は塔，（3）は覚醒済みの滅級というヒントのもと，モンスターの特徴から正式名称を予測し，見事数グループが正解を当てた。

クイズ大会の最後には，会場に来られなかった久保ユリカさんが動画で出演し，直感が試されるクイズを出題。なかなかに運要素が強い印象のクイズ大会だった

　すべてのクイズが終わった時点での1位と2位にはAmazonギフト券が，3位〜5位のグループにはうまい棒2000円分がプレゼントされた。

クイズの正解者には，この日のために用意された“スーパー師範代くん”が配られた

魅力的なモンスターはこうして生まれる

軍島さんトークコーナー

　軍島さんによるトークコーナーでは，ふだん聞くことができないモンスターが描かれるまでの過程が紹介されることに。軍島さんの代表キャラの1体である「残月」と，そのライバルキャラである「真月」を例に，メーカーからの指示書の内容を一部抜粋し，どのようにしてモンスターが誕生するのかを細部まで語ってくれた。


　開発チームによりキャラクターの設定などが細かく記載された指示書の内容をふまえたうえで，最初に提出するデザイン案やポーズ，ラフ案など初公開となるイラストも紹介。滅級や塔など情報量の多いモンスターは，最初に設定画の代わりとなる立ち絵を描くことが多いそうだ。

　デザイン案の時点でOKとなったら，そこからラフを描き完成させるのだという。これらのイラストはこだわりつつも，締め切り内に提出できるようかなり短い期間で完成させているそうだ。

軍島さんのラフは非常に綺麗に描かれている。ラフの精度はイラストレーターによって異なり，ほかのイラストレーターのラフと比較しても細部まで描かれている方だという

　軍島さんは，メインストーリーなどがない「サモンズボード」において，自身が生み出すモンスターには，何かしらのバックストーリーや関連性を持たせるようにしていることや，過去には虫系のモンスターを本格的に描きすぎて没になってしまったというエピソードなどを語った。

夢が詰まった新モンスター考案のコーナー

　続いて実施されたのは，来場者たちが新たなモンスターを考案する「召喚士よ！新たな命を吹き込め！」のコーナーだ。

　このコーナーは，実際にゲーム内で実装される神級ボスモンスターの設定や見た目，性能などを自由に考えるというもの。決定したモンスターは軍島さんが描き下ろすということもあり，どのグループも真剣に相談していた。


　グループによってイラストを描いてみたり，ネタを詰め込んだ設定にしたりと自由な発想でさまざまな案が登場。デザイン重視のモンスターだけでなく，モンスターの分裂や引き寄せなど，性能部分にフォーカスした新たな要素も飛び出した。
　このコーナーで発表された内容を元に軍島さんがイラストを描き起こすので，実装される日を楽しみに待ちたい。

思い入れのあるキャラクターは？

お便りコーナーでも秘話が語られる

　続いては，事前に募集していた質問に出演者たちが回答するコーナーを実施。思い入れのあるキャラクターについて，こーすけさんは手に入れるまでに何度もガチャを回した「イフ」を挙げる。何度もガチャを引き，最後に牛丼屋で回してようやく手に入ったそうで「あの牛丼の味は忘れられない」とコメントしていた。

　500体以上のモンスターを描いている軍島さんはいずれも思い入れが深いが，中でも「デスファレウム」が印象深いという。納期がとても早い依頼だったとのことで，依頼された金曜日にラフを提出し，月曜日には完成させるという短いスケジュールで生み出されたモンスターだそうだ。

抽選コーナー，サイン会で最後まで大盛況

　イベントの最後には，久保ユリカさんのサイン入りクリアファイルなどがプレゼントされる抽選会を実施し，来場者たちに豪華なプレゼントが配られることに。会場に展示されていたイラスト色紙もプレゼントされるという豪華な内容に来場者たちも大いに盛り上がった。


　また，「サモンズボード」の最新情報として，新システムの概要や，以前覚醒することが発表されたアクエリウスとムジョルニアの覚醒後のデザインが公開されたほか，新たな塔，協力マップ，神級ダンジョンに登場するモンスターデザインも明らかとなった。オリジナルグッズ第2弾の情報も公開され，現地でグッズデザインを決める企画も実施された。



　軍島さんのサイン会では，ラフイラストを使用した限定デザインの色紙が来場者全員に配られ，ひとりずつサインをしてもらうという超豪華なファンサービスも。サイン会の途中も来場者同士が談笑しており，最後まで大盛況のままオフラインイベントは幕を下ろした。

「サモンズボード」公式サイト

「サモンズボード」ダウンロードページ

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