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本日発売のPS4版「信長の野望・創造」開発陣インタビュー。PS4ならば,オープンワールドの「信長の野望」が実現する!?
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印刷2014/02/22 00:00

インタビュー

本日発売のPS4版「信長の野望・創造」開発陣インタビュー。PS4ならば,オープンワールドの「信長の野望」が実現する!?

 コーエーテクモゲームスは2014年2月22日,PlayStation 4(以下,PS4)のローンチタイトルとして,歴史シミュレーションゲーム「信長の野望・創造」PS4版を発売する。
 ご存じの通り,同タイトルは,すでにPC版PlayStation 3版がリリースされているが,PS4版は,高いハードウェアスペックを生かしたグラフィックスや,SHARE機能をはじめPS4の持つ独自機能を生かした仕上がりとなっている。
 本作はどのような狙いで開発されたのだろう。今回は開発者にとってPS4はどのようなハードウェアなのかとともに,プロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの小笠原賢一氏と,ディレクターの小山宏行氏に話を聞いてみた。


より多くの人に新しい「信長の野望」を届けるため,PS4版開発を決めた


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。「信長の野望・創造」のPC/PS3版が発売されて,はや2か月になりますが,プレイヤーからの反響はいかがですか?

「信長の野望・創造」プロデューサー 小笠原賢一氏
小笠原賢一氏(以下,小笠原氏):
 しっかりと遊んでいただいている印象です。「信長の野望・創造」の方向性を理解したうえで,どう攻略していこうかという,深いプレイをしていただけていると感じています。
 今回は,前2作の「革新」「天道」とはガラッと変わった部分がありますから,当初は戸惑いや疑問の声も聞こえてきたのですが,今は2か月経って,兵力の運用や外交など,戦略要素が深まった「創造」の新しい形を楽しんでいただけていると感じています。

4Gamer:
 開発を振り返ってみていかがでしょうか。

小笠原氏:
 ゲームデザインで言うと,前2作は同じタイプでしたので,細かい部分までしっかり煮詰めることができました。しかし今回は,新しいシステムなので,骨となる部分こそしっかり作りましたけど,そこから枝分かれしていく部分──天下統一に至るまでのプレイの幅をもっと広げて,よりいっそう楽しんでいただけるようにしたかったという思いがあります。

4Gamer:
 なるほど。

小笠原氏:
 そこでPS4版「信長の野望・創造」の発売時には,当初から入れようと考えていた要素の一つである「支城勢力」でのプレイをはじめとするアップデートを全機種版で行います。本作では,城をかなり増やしたにも関わらず,選べる勢力がそこまで多くなかったのですが,その部分を補完する準備がようやく整いましたので,開発チームでは,何としてでもPS4版の発売に間に合わせようと作業を進めてきました。

4Gamer:
 それでは,そのPS4版についてうかがいますが,そもそもPS4版はどのような経緯でリリースが決まったのでしょうか。

小笠原氏:
 「信長の野望・創造」は,シリーズ30周年記念作品ということで,より多くのプレイヤーに遊んでいただけるよう,盛り上げていきたい思いが強いタイトルです。新しいプラットフォームが誕生することに合わせ,さらに間口を広げようと考えたわけです。
 PC版とPS3版を同時開発していたところ,PS4本体の発売日発表を受けて急遽決めたという感じでしたね。

4Gamer:
 ではPS4版の発売が決まってからは,3機種同時に開発が進行していたのでしょうか。

小笠原氏:
 はい。PC版とPS3版の開発後期は全機種版を並行して開発していました。

4Gamer:
 ただ,PS4の発売日決定を受けてのスタートだと,PS4版の開発期間はかなり限られますよね。PS4はPCとハードウェア的に近いから移植作業がしやすいという話をよく聞きますが,実際に開発されて,そのように感じましたか。

小笠原氏:
 確かにPS4はPCと近いところがありますが,本作では,社内でPS4向けの開発システムがある程度しっかり構築されていたことが大きいですね。ローレベルの開発ライブラリがある程度整っていたので,短い期間でも開発できました。画面解像度の高さに関してはPC版を,ユーザーインターフェイスに関してはPS3版をベースにするという形で,非常に速やかに作業が進みました。

4Gamer:
 PS4版の開発で,何か印象深いエピソードはありますか。

小笠原氏:
 そうですね,一番厳しかったのは,時間との戦いですが(笑),PS4版の開発中に発売されたPC版とPS3版への反響をPS4版にフィードバックするということにチャレンジしました。たとえば,PC版におけるカメラのズーム機能がそうです。
 逆に,PS4版で新たに加えた操作面の要素を,あとからPS3版にもアップデートでサポートしていこうとも考えました。PS4版の発売日が決まっている中で,それらをどこまで実現できるか,追求しましたね。

 

PS4版のグラフィックスはPC版以上のクオリティ?


4Gamer:
 それでは,PS4版「信長の野望・創造」ならでは,という部分を教えてください。

小笠原氏:
 PS4は,かなり高いハードウェアスペックなので,性能面での制約からは解き放たれた感があります。とくにグラフィックス面ですね。PS3版の会戦では,やむをえず一部の兵士を2D表示にしたのですが,PS4版ではすべて3Dモデルにできました。
 そういった,分かりやすい部分での迫力や臨場感のアップが図れたと思います。

「信長の野望・創造」ディレクター 小山宏行氏
小山宏行氏(以下,小山氏):
 グラフィックス以外では,PS Vitaによる「リモートプレイ」,スクリーンショットやプレイ動画を公開できる「SHARE」,そしてプレイのライブ配信中に視聴者がコメントを送りあう「ソーシャルフィードバック」などがPS4版の独自要素になります。また操作面では,DUALSHOCK 4のタッチパッドを使って,簡単にマップスクロールができるようになっていますし,細かいところでは,登録武将の数が,PS3版だと300人のところ,PS4版では1000人まで拡大しています。

小笠原氏:
 フレームレートは,PS3版だと毎秒30フレームなのですが,PS4版は60フレームになっています。マップが3Dで構成されていますから,60フレームだと操作性も含めてゲームがグレードアップしますね。また画面解像度もPS3版の720pに対し,PS4版は1080pになっていますので,マップの精細度が大きく違います。パッと見て違うと感じていただけると思います。

信長の野望・創造

信長の野望・創造

4Gamer:
 では,PS4版はPC版と同等のグラフィックスという感じでしょうか。

小笠原氏:
 PS4版が劣る部分はないです。むしろ,細かい部分ではPC版よりもクオリティを上げています

小山氏:
 PS4版では,エフェクトなどの一部をテコ入れしていて,光の加減や影の表現などは,PS4版のほうがいいですね。もっとも,PC版は,さまざまな解像度に対応していますから,その意味で単純に優劣を比較できるものではありませんが……。

4Gamer:
 PS4はスペックが固定されているから,そういったエフェクトを実装しやすいということでしょうか。

小笠原氏:
 そうですね。PC版は,グラフィックスのクオリティを上げようと思えばどこまでも上げられますが,それではプレイしていただける人が限られてきます。そういう点では,誰もが同じ環境をそろえられるPS4のほうが品質を追求しやすいですね。

4Gamer:
 なるほど。PS4版は,PC版とPS3版のハイブリッドで,なおかつPS4ならではの機能を生かしたという印象ですが,ゲーム本編の内容は,基本的にPC/PS3版と変わらないのですか?

小山氏:
 はい。PC版とPS3版の開発においても,ゲーム性の面では機種間の差を出さない方針です。仮に新しい仕様を加えたりするような場合は,全機種で実装することとなります。

小笠原氏:
 なので,その点についてはすでにPC版やPS3版を遊んでいただいている方もご安心ください。ただ,すでにPS4の購入を決めていたり,PS4版を見て「これはいい!」と思ったりして乗り換えを考えてくださる方のために,アップデートでPS3版とPS4版間での「クロスセーブ」機能も用意します。これは先ほどお話した支城勢力や,すでに発表済みのDLCシナリオと同時に,2月22日に配信します。
 仕様上トロフィーの引き継ぎはできないのですが,PS3版でご購入いただいたDLCシナリオは,すべてPS4に引き継げます。

信長の野望・創造 信長の野望・創造
信長の野望・創造 信長の野望・創造


PS4専用の「信長の野望」は,まったく別のゲームになる


4Gamer:
 実際に,PS4で開発を行ってみての感想を教えてください。

小笠原氏:
 プログラマーの視点だと,PS4での開発は,PCでの開発に近く,スタンダードでクセがないんです。PS3ではCellプロセッサをどう使うかなど,独自の追求をしなければいけない部分もあったのですが,PS4はそういうことがないんですね。先ほどお話したライブラリにしても,PS4のクセのなさによって整備できたわけです。
 コーエーテクモゲームスはずっとPCでの開発を続けてきたので,PS4ではそのノウハウを生かして作り込めるのではないかと感じています。

小山氏:
 新しいハードが出た直後の開発は,何かとトラブルが多いものなのですが,PS4の場合はスムーズにいきましたね。

4Gamer:
 ローンチタイトルの開発ではハードウェアメーカーからのサポートも重要と聞きますが。

小笠原氏:
 全般的に,PS3のとき以上に手厚いサポートがありました。今回は海外での発売が先行していたこともあってか,開発支援態勢が非常にしっかり整っていた印象です。

小山氏:
 何かあって問い合わせても,すぐにレスポンスがあったので,PS4の独自機能をきちんとゲームに盛り込めたと感じています。

4Gamer:
 PS4版を開発して,もっと何かできそうだという感触はありましたか?

小山氏:
 PS4のポテンシャルを完全に引き出せているかというと,まだまだこれからですから,そこは大きく期待しています。今後いろいろ調べたり試したりすることで,何ができるか分かってくるので,後続のタイトルでは,もっと皆さんに驚きを届けることもできるんじゃないでしょうか。

小笠原氏:
 もともと「信長の野望・創造」はPC版とPS3版を前提に設計したゲームです。しかし,これをPC版とPS4版,あるいはPS4版のみを前提として設計するなら,おそらくまったく違うゲームになるでしょうね。

4Gamer:
 たとえば,何かアイデアはありますか?

小笠原氏:
 そうですね……。ほかのキャラクターゲームのように,もっと人間的な表現ができるといいかもしれませんね。たとえば外交なら,人と人との深いやり取りがクローズアップされるような。戦闘のリアリティも,もっと増すでしょう。
 もっと言うと,個人的に「信長の野望」は,オープンワールドとの相性がいいと思うんですよ。史実に沿った広大な世界があって,そこにプレイヤーが一人の大名として生きていく。PS4だったら,大名という役職の視点ではなく,大名個人になりきって遊ぶゲームが実現できるかもしれません。まあ開発は大変そうですけれど(笑)。

小山氏:
 すぐにできるかどうかは別として,私もオープンワールドには注目しています。世界観を作って,その中でひとりの武将として自由に遊ぶことが,究極の「信長の野望」なのかなと。将来的には,ぜひ実現したいですね。

小笠原氏:
 コーエーテクモのタイトルで言うなら,むしろ「太閤立志伝」に近くなるかもしれませんね。

小山氏:
 実は信長で「太閤立志伝」的な遊び方をしたいというリクエストをいただくこともあるんですよ。

4Gamer:
 なるほど。「太閤立志伝」の要素も含む「信長の野望」となると,かなりスケールの大きなゲームになりそうです。

小笠原氏:
 昨今では,スマートフォン向けのゲームが台頭していますが,そういったゲームには,手軽にダウンロードできて,すぐ遊べることが求められます。ゲームの内容もシンプルに,分かりやすい形に落とし込むことが必要です。
 しかし,PS4のような,まさにゲームを遊ぶためのハードでは,本当に深いゲーム性やゲームデザインを提供しなければならないと考えて,企画開発を進めています。


PS4のネットワーク機能で「信長の野望」を世界に広げたい


4Gamer:
 ゲームの処理性能面に対するお2人の期待は相当高そうですが,そのほかのPS4の機能では,どういったところに注目されていますか。

小笠原氏:
 やはりネットワーク機能ですね。PS3,PS Vita,PS4と,ネットワーク機能がどんどん拡充されてきた中で,しっかりしたプレイヤーコミュニティが形成されることに期待しています。
 「信長の野望」シリーズの場合だと,コアなプレイヤーが多く,かなり深く語り合えるはずのタイトルなんですが,現状では,当社の「my GAMECITY」を含め,なかなかそういった場の形成は難しいものです。
 そういう意味では,PS4版のSHARE機能などでプレイヤー同士がつながるようになり,お互いのプレイをチェックしたり,とある大名で天下統一する攻略法で盛り上がってくれるといいですね。今後,PS4に,さらにプレイヤー同士をつなげる機能が登場するようであれば,「信長の野望・創造」でもその機能を使った要素をアップデートで追加していく予定です。

小山氏:
 そうしたコミュニティは,日本の中だけでなく,PSNを介して海外に広がる可能性もありますよね。海外にも「信長の野望・創造」に注目しているコアな戦国ファンがいらっしゃって,そういった人たちは日本のプレイヤーとは違った視点で戦国時代を見ていることもあるんです。コミュニティの中で,日本のプレイヤーはさまざまな国の人達が何を考えているのかを知って,海外のプレイヤーにはさらに日本に興味を持ってもらう,ということができるんじゃないでしょうか。「信長の野望・創造」というゲームや,PS4がその入り口となることに期待したいです。

小笠原氏:
 先日,イベントで台北に行ったときも,非常に戦国時代に詳しい人から取材を受けたりしましたね。現在,戦国時代を本格的に取り扱っているゲームと言えば,やはり「信長の野望」シリーズが第一人者だと自負していますから,世界中の戦国ファンが楽しめる状況にしていきたいです。

4Gamer:
 SHARE機能を使っていて,意外な国から反応があると,面白そうですよね。

小笠原氏:
 ええ,とくに動画となると,もう一目瞭然ですからね。

4Gamer:
 楽しみです。それでは最後に,PS4版発売と,その後の「信長の野望・創造」について,読者へメッセージをお願いします。

小笠原氏:
 最初にお話したように,骨となるシステムから出ている枝の部分を強化していきます。たとえば外交などもご好評いただいていますが,まだまだやれることが残っていると感じていますので,より多くの方に楽しんでいただけるようなアップデートを企画しています。
 またPS4版は,PS3版をすでにプレイされている方がご購入いただいても損をしたと思わせないくらいの仕上がりになっています。ぜひ高精細かつスムーズな動きを楽しんでいただきたいです。
 今後の具体的な予定でいうと,3月29日に「信長の野望」30周年記念コンサートが開催されます。PS4版のパッケージをご購入いただいた方の中から抽選で無料ご招待いたしますので,ぜひご応募ください。
 また,翌3月30日は日本記念日協会に認定されている「信長の野望の日」です。今年は「信長の野望・創造」全機種版でアップデートと無料DLCを配信する予定です。「信長の野望」シリーズは,多くの皆さんに長く遊んでいただいているので,私達も常に新しい遊びを提供していきたいと思っています。

4Gamer:
 PS4版の発売で,「信長の野望・創造」が,さらに盛り上がることに期待しています。本日はありがとうございました。


「信長の野望・創造」公式サイト

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    信長の野望・創造

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