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「ハースストーン」の新シーズンはドラゴン年。「ドゥームガード」「自然への回帰」「神聖なる恩寵」,そして「偶数/奇数」カードが殿堂入りに
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印刷2019/02/28 23:00

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「ハースストーン」の新シーズンはドラゴン年。「ドゥームガード」「自然への回帰」「神聖なる恩寵」,そして「偶数/奇数」カードが殿堂入りに

 Blizzard Entertainmentは北米時間の2019年2月25日に,同社の地元であるカリフォルニア州アーバイン市のHotel Irviveのカンファレンスルームで,「Hearthstone Summit 2019」を開催し,デジタルカードゲーム「ハースストーン」PC / iOS / Android)の最新情報を発表した。

 3月1日に開催される予定のHCT冬季選手権(関連サイト)を最後に,これまで続けられてきたシーズンであるワタリガラス年が幕を閉じ,「ウォークラフト」の世界観に登場する星座から新たに選ばれた“ドラゴン年”が始まる。
 クリエイティブディレクターのベン・トンプソンによれば,これは変革の年でありながらも,本作の原点回帰という意味合いを持っているという。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 「ハースストーン」の新シーズンはドラゴン年。「ドゥームガード」「自然への回帰」「神聖なる恩寵」,そして「偶数/奇数」カードが殿堂入りに

 変革というのは,ドラゴン年に予定されている3つの拡張パックを通して施行されるさまざまなアップグレードと,これまで「StarCraft」開発部隊を率いてきた古参のクリス・シガティ氏が,新たにエグゼクティブ・プロデューサーに就任してからの大型アップデートを指したものだ。
 原点回帰というのは,次の拡張パック第1弾 (現時点で名称は伏せられている)に始まり,よりストーリーを重視するようなBlizzard Entertainmentらしい作風を追求していくという意味でもあるという。

 ではまず,ドラゴン年では何が新しくなるのか,順に紹介していこう。

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アップデート盛りだくさんのドラゴン年


○デッキ自動作成ツール

 まずはじめに紹介されたのは,「デッキ自動作成ツール」(Smart Deck Builder)だ。これは,現在のメタデータを自動で追跡し,使用率の高いデッキをいくつか提示してくれるというもの。
 開発チームがプレイヤーの傾向をデータ化するために使っていたツールがもとになっており,デッキの勝ちパターンを観察するだけでなく,バランスのテストなどにも利用されていたそうだ。

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 今回のイベントでは,具体的に何をすれば自動的にデッキを構築してくれるのかまでは分からなかったが,このツールで提示されたデッキが作れない状況でも,手持ちの中からそれに似たものを構築してくれるという。
 そこに自分の好きなカードを組み込んだときには,ほかカードとのシナジーを“自動的に調整”して,上位プレイヤーのメタに一番近い状態にするというのだから驚きだ。

 シニア・ゲームデザイナーのマイク・デネイ氏によると,このツールは上位プレイヤー5人のデータを自動追跡し,毎日アップデートしていくという。新しくゲームを始めて,どんなデッキを作ってよいのか分からない人や,久々に復帰した人にも有用なツールとして歓迎されそうだ。

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○カードバックのランダム表示

 カードバック(裏面)のデザインを毎回ランダムでピックアップしてくれる機能が追加される。これはプレイヤーだけでなく,開発メンバーからも要望が多かったそうで,ドラゴン年で実装する運びとなった。ランダムに設定すると,自分が所有していないデザインが選ばれることも稀にあるそうだ。


○闘技場とゴールデンヒーロー

 次のアップデート実装後から,闘技場(アリーナ)モードでの勝利数も,ゴールデンヒーローの獲得にカウントされるようになる。また,闘技場をさらに楽しんでもらおうという試みから,2か月ごとに新しいフォーマットが提供されるシーズン制が導入されるそうだ。予定では,直近の拡張パックとワイルド入りしたカードパックの組み合わせになる。
 すでに第1回のセットもアナウンスされており,基本カードのほか,「クラシック」「ナクスラーマス」「旧神」「ガジェッツァン」「ウィッチウッド」,そして新拡張版のセットの組み合わせになるとのこと。


○新シーズンの殿堂入りカード

 ハースストーンでは,メタが大きく変化するので,ゲームバランスの調整のため,いくつかのカードが「栄誉の殿堂」としてワイルドフォーマットのカードセットへと移入されている。
 それはドラゴン年でも同じで,今回のアップデートに合わせて殿堂入りするのは,すでにリリースから5年が経過した「ドゥームガード」,ドルイドらしさが感じられないと言われてきた「自然への回帰」,そして「神聖なる恩寵」も同様の理由で殿堂入りになっている。

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 また拡張パックのカードも,いくつか殿堂入りの対象になる。1年ほど前のウィッチウッドで導入されて以降,これまで強力過ぎるとされていた「月を食らうものバク」「ゲン・グレイメイン」だ。本来ならまだスタンダードでの寿命を1年ほど残しているが,強力なカードながらも奇数または偶数コストのみで構築するという制限があり,デッキ構築の幅を狭めていた。

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 これらのカードが殿堂入りすると,メタが大きく変化するので,今後も慎重なバランス調整が必要になるとデネイ氏は語っていた。また,「黒猫」「昏き牡鹿」「きらめく蛾」「ヨドミノヒバナウナギ」の4枚の偶数/奇数カードも,次のアップデートで殿堂入りする。

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○マンモス年のワイルド入り

 ドラゴン年の開始に合わせて,「大魔境ウンゴロ」「凍てつく玉座の騎士団」「コボルトと秘宝の迷宮」の各カードセットはワイルド専用となる。これらのカードは,引き続きショップで購入することが可能だ。

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シニア・ゲームデザイナーのマイク・デネイ氏。もともとアナログのカードゲームの制作者で,「ハースストーン」のプロジェクト開始直後にデザイナーとして雇用された
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アートディレクターのベン・トンプソン氏。デネイ氏と同じく,「ハースストーン」プロジェクトのために雇用されたメンバーの1人


さらに過去最大規模となるシングルプレイキャンペーンも


 「ブラックロック・マウンテン」から「天下一ヴドゥ祭」まで,「ハースストーン」ではこれまでに1人プレイ用コンテンツが数多くリリースされてきたが,次の拡張でも新たなPvEコンテンツが用意される。
 詳細は今後明らかにされていくそうで,今回の新たな試みは,ドラゴン年にリリースされる3つの拡張パックそれぞれに組み込まれる三部作のストーリー構成になる予定だ。

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 その新拡張版第1弾のキャンペーンは,全5章で構成されており,各章では登場順序がランダム化された8人のボスが立ちはだかる。
 モードのスタイルはダンジョン攻略をベースにしており,プレイヤーはアンロックされているヒーローの中から1人を選んだうえで,さらに“ヒーローパワー”と“開始デッキ”を,3つの中から決めてプレイする。ちなみに,キャンペーンを開始した時点でアンロックされているヒーローは,メイジのみとなる。
 キャンペーンの2章以降は販売される予定で,1章につき700ゴールドもしくは全章の一括購入なら2400円になるそうだ。

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 章ごとに報酬が用意されており,クリアすると「2人の新しいヒーロー」「ほかのゲームモードでも仕様可能な3つのヒーローパワーと,4つのスタートデッキ」「新拡張のカードパック3つ」,そして全5章をクリアすれば「カードバックとゴールデンクラシックパック1つ」がもらえるとのこと。なお,キャンペーンを中断しても進行状況は保存されるという。

 β版をプレイしてみて面白かったのが,「非戦闘のマッチ」の存在だ。このマッチでは,特別なキャラクターが登場し,デッキをカスタマイズしてくれる。
 どのカードを初期デッキに固定するか,どのカードをデッキから削除するかといった選択ができる。これについてベン・トンプソン氏は,「ストーリーモードのチャプターをこなしていくうえで,途中でデッキを再構築したいと考える人もいるはず」と話していた。

 また,1人用キャンペーンには「特殊なボーナスの入るモード」「ヒロイック」という2つの新しいゲームモードも用意されている。「特殊なボーナスの入るモード」では,18種類からなるボーナスパワーがランダムに与えられるという,ひねりの効いた戦いが楽しめる。また「ヒロイック」モードは,多くのコアプレイヤーに熱望されていた高難度のゲームモードを復活させたもので,マッチごとに通常の難度か「ヒロイック」かを選択できる。ヒロイックをコンプリートすれば,専用のカードバックがもらえるらしい。

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 「新拡張」の名称や詳しい設定などについては,追って公開されていくとのことで,現時点では煮え切らないアナウンスになっているものの,「Heroes of the Storm」の公式トーナメントが突然打ち切りになるなど(関連記事),Blizzard Entertainmentのここ数か月の動向を心配している「ハースストーン」のプレイヤーも少なくないはず。それゆえに「Hearthstone Summit 2019」というイベントを開催して,ドラゴン年の開始に向けたロードマップをしっかりと提示したことは評価されるべきだろう。

 なお,ドラゴン年においても各拡張の先行プレイは引き続き行われる予定だ。プレリリースイベントは,特別な「炉端の集い」で行われ,プレイヤーは所有しているリリース直前の拡張版のパックを正式リリース前に開き,「炉端の喧嘩」でそれらを実際に使用できるのだ。ドラゴン年は,レジェンドから新参まで,すべてのプレイヤーを満足させることができるだろうか。その正式リリースを楽しみにしておこう。

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