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BenQの安価なゲーマー向けディスプレイ「RL2455HM」レビュー。XLの下位モデルは意外な実力派?
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印刷2013/09/07 00:00

レビュー

BenQのゲーマー向けディスプレイ,安価な下位モデルは意外な実力派?

BenQ RL2455HM

Text by 米田 聡


RL2455HM
メーカー:BenQ
問い合わせ先:テクニカルサポートセンター TEL 03-5676-6040(平日9:00〜17:00)
実勢価格:1万9000〜2万4000円前後(※2013年9月6日現在)
XL,XR,RL
 BenQのゲーマー向け液晶ディスプレイといえば,垂直リフレッシュレート120Hzに対応するXLシリーズが名高い。4Gamerでも過去に,24インチの「XL2420T」や「XL2410T」,27インチの「XL2720T」をレビューしているので,聞いたことがある読者も多いだろう。
 ただ実のところ,BenQのゲーマー向けディスプレイにはもう1種,RTSやMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)のプレイヤー向けとされるRLシリーズが,XLシリーズの下位モデルとして用意されていたりする。そして,今回取り上げる「RL2455HM」は,そんなRLシリーズの新製品だ。24インチワイド,解像度1920×1080ドットというパネルの基本仕様はXL2410TやXL2420Tと同じだが,RL2455HMにはどういう特徴があるのか。テストから明らかにしてみたい。


デザインや設定機能はXLシリーズを簡略化


本体とスタンド,台座の3ピース構造
XL,XR,RL
 まずは外観から見ていこう。XLシリーズと同様に,RL2455HMもディスプレイ本体とスタンド,スタンドの台座という3ピース構成になっている。固定用のネジなどを持たず,スタンドを本体背面のスロットに差し込み,あとはスタンドを台座に差し込むだけというシンプルな組み立て方もXLシリーズ譲りだ。

XL,XR,RL XL,XR,RL
ネジは使われておらず,各パーツを差し込むだけで固定される仕組みだ。なお,スタンドを取り外すときには,左の写真で右端に見える穴にボールペンなどを差し込みつつ引き抜けばOK

XL,XR,RL
台座のデザインなどはXL2420Tと似ているが,細かな部分が簡略化されている
 ディスプレイ本体や台座部分のデザインも似ているが,スタンド部分の設置自由度は,XLシリーズと比べて大幅に簡略化されている。XLシリーズでは,ディスプレイの角度や高さ調整,画面の回転(ピボット)が可能だったのに対し,RL2455HMでは上下角を−5〜15度の範囲で動かせるだけだ。また,XLシリーズではスタンド中央にケーブルを通す穴が開けられていたり,背面にヘッドフォンなどを引っかけておける赤いフックがあったりしたが,RL2455HMにそうしたギミックはない。
 要するに,エントリーモデルらしく,機能やギミックはばっさりカットされたわけだ。ただ個人的には,高さ調整を行えなくなったのは痛いと感じたものの,それ以外で不便さは感じなかった。

ディスプレイの角度調節はチルト(傾き)のみ。範囲は−5〜15度となる。スイーベル(左右回転)機能はないが,本体重量は公称4kgと軽いので,スタンドごと回転させるのは容易だ
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XL2420TとXL2720Tに付属するS.Switch。OSDメニュー用のコントローラで,[1]〜[3]ボタンは,画像モードの切り替えショートカットに利用できる
XL,XR,RL
 省略されたといえば,XL2420TとXL2720Tで採用されていたOSDメニューコントローラ「S.Switch」も,RL2455HMでは省略されている。
 S.Switchの詳細はXL2420Tのレビューを参照してほしいが,一言でまとめると,マウスでいうところのセンタークリック機能付きスクロールホイールを使って,OSDメニューを手元で操作したり,後述する画像モードを1ボタンで切り替えたりできるデバイスだ。それが,RL2455HMには付属しないのである。

 もっとも,一般的な液晶ディスプレイと比べてRL2455HMのOSDメニューやボタンが使いにくいわけではなく,むしろOSDには「いま現在,そのボタンにどういうコマンドが割り当てられているか」を示すガイド表示もあったりするなど,使い勝手への配慮は十分に感じられる。それでも不便に思えてしまうのは,それだけ筆者がXL2420TのS.Switchに慣れきってしまったということなのだろう。

XL,XR,RL
6個のボタンがディスプレイ本体向かって右側面に並ぶ。上から5個はOSD操作用で,一番下は電源ボタンだ
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OSDメニューでは,ボタンの横にガイドが表示され,操作がしやすいよう配慮されている

インタフェース一覧。いずれも下方向を向いた,オーソドックスなものだ。ちなみにXLシリーズが備えるUSBハブ機能はない
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 なお,RL2455HMの入力インタフェースは,本体背面部に下方向を向いた形で用意されている。RL2455HMが装備する映像入力系は,Single-Link DVI-D×1,HDMI×2,D-Sub 15ピン×1の合計4系統。とくに入力が豊富というほどではないが,HDMIが2系統あるのは,PCだけでなくゲーム機もつなげたい場合は便利だろう。

 ちなみにRL2455HMは2W+2W出力のステレオスピーカーを内蔵しており,HDMI,または映像入力系インタフェースとは別に用意される3.5mmミニピン端子からの音声入力に対応して鳴らすことができる。音質は低音が不足した,いかにも“ディスプレイのオマケ”程度のものだったが,ほかにスピーカーがない場合は役に立つこともありそうだ。


RTSモードは,暗部が明るく,シャープネスの強調された絵に



 それでは,表示に関わる機能をチェックしていこう。まず,RL2455HMが採用する液晶パネルは,応答速度5ms,中間調応答速度1msという,高速なTN型液晶パネルだ。パネル表面はノングレア加工が施されて映り込みは少なく,発色も悪くない印象を受けた。一方,TN型パネルだけに,視野角はやや狭く,角度による変色は目立つ。

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ノングレア加工され,映り込みが少ない液晶パネルを採用。TN型なので,角度による色の変化は顕著だ

 さて,RL2455HMやXLシリーズでは,OSDメニューの「画像モード」設定から,画質設定を選択する仕組みとなっている。この画像モードにある「RTS1」「RTS2」という選択肢が,プロゲームチームが監修し,RTSに適したものになっているとされる画質プリセット(以下,RTSモード)だ。
 ただ,ここで注意したいことは,このRTSモードはRLシリーズ専用の画質プリセットというわけではなく,XLの画像モードにもあるということだ。XLが備えるFPS向けの設定を省いた代わりに,2種類のプリセットを用意してRTSモードを充実させたのが,RL2455HMの画像モード設定といったほうがいいかもしれない。

プリセットされた画質はOSDメニューの「画像モード」で切り替える。ゲーム用としては,RTS向けの「RTS1」「RTS2」の2つが用意されていた。「ゲーマー1」から「ゲーマー3」までは,ユーザーによるカスタム設定を保存するもので,とくにゲーム専用というわけではなく,どんな設定も保存できる
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 RTSモードの画質は,BenQのゲーマー向けディスプレイの特徴にもなっている「Black eQualizer」(ブラックイコライザ)と,シャープネスや色合いを調節することで実現されているようだ。
 Black eQualizerとは,「画面のコントラストなどを変えて,暗い部分を浮き立たせて視認性を上げる」機能のこと。普通のディスプレイでも,コントラストやガンマ値,あるいは明るさの調節などで,暗い部分の視認性を上げることはできる。だが,BenQのゲーマー向けディスプレイでは,それらをBlack eQualizerという1つの設定項目を変更するだけで,まとめて調整できるというのが利点だ。

Black eQualizerの設定値は0〜20までの21段階。画像モードRTS1では15に,RTS2では20にプリセットされていた
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 そのBlack eQualizerだが,設定できるのは強度で,選択範囲は0〜20の21段階。数値を上げるほど暗部を見やすくできるが,その代わりに画面は白っぽくなる。
 RTSモードの2項目,RTS1やRTS2における設定値はいくつかというと,前者は15で後者は20だ。その違いは下にスクリーンショットで示したが,Black eQualizerを使わないときと比べ,ちょっと露骨なほどに暗部の見え方が変わっているのが分かるだろう。

Black eQualizerの設定値とゲーム画面の違い。サンプルのゲームには「League of Legends」を使用した。左は画像モード「標準」でBlack eQualizerは0。中央はRTS1でBlack eQualizerは15。右はRTS2でBlack eQualizerは最大の20。「標準」時と比べて暗部の見え方が大きく変わっている
(C) Riot Games Inc. All rights reserved. League of Legends and Riot games Inc. are trademarks or registered trademarks of Riot Games, Inc.
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 なお,RTS1やRTS2では,シャープネスの値やRGB 3色の強度を設定する「色合い」の値が,最大まで引き上げられていた。つまりRTSモードは,暗部やエッジを強調したうえで,色合いも派手になるよう設定されているわけだ。
 RTSやMOBAをプレイするときには,メッセージを見落とさないとか,アイコンやメニューを素早く正確に操作するといった要素が重要になるため,それらをくっきりと見せるように,このようなプリセットになっているのだろう。RTSやMOBA用の設定として,好む好まないはともかく,設定としては悪くないように思う。

 とはいえ,RTSモードのままWindowsのデスクトップに戻ると,文字やウインドウのエッジがはっきりしすぎた,不自然でキツい画面になってしまう。そうなると,デスクトップに戻ったときには,画像モードを「標準」やそのほかの適したモードに切り替えたいわけだが,RL2455HMにはXLシリーズ付属のS.Switchがないので,ディスプレイの右側面に手を伸ばし,OSDメニューを操作して切り替えなくてはならない。素早く画像モードを切り替える手段がないのは,画像モードの使い分けに意味のあるRL2455HMにとって,マイナス要素だといえよう。


ちらつきを防止するフリッカーフリーバックライト

ただし,RL2455HMだけの特徴とは言えない


 BenQが,RL2455HMの特徴として謳っているもう1つの機能が,「フリッカーフリーバックライト」だ。その名のとおり,フリッカー(チラツキ)がないバックライトを搭載するというもので,これにより長時間画面を見続けても,目の疲れが軽減されるとBenQは主張している。

 そこで今回は,筆者が仕事で常用しているDellの27インチ液晶ディスプレイ「U2711」と,RL2455HMのフリッカーに違いがあるかを比較してみた。両機とも全面白の画面を表示し,カシオのハイスピードカメラ「HIGH SPEED EXILIM EX-FH100」(以下,EX-FH100)を使って,240fps設定で撮影したのが以下のムービーである。
 見てのとおり,240fpsで撮影するとU2711はフリッカーがはっきり見える――といっても実使用時には気づかないのだが――のに対し,RL2455HMではまったく見られない。



 ただし,フリッカーフリーバックライトが本機だけの特徴かといえば,そうとも言えないのが正直なところだ。試しに4Gamerのディスプレイレビューにおける比較用リファレンス機であるBenQ製品「XL2410T」でも同じ撮影をしてみたところ,下に掲載したムービーのとおり,やはりフリッカーは見られなかったからである。


 ちなみに,U2711のバックライトは冷陰極管(CCFL),いわゆる蛍光灯なのに対して,RL2455HMとXL2410TはLEDバックライトを採用している。LEDバックライトは一般的に,高周波数のPWM(Pulse Width Modulation,パルス幅変調)で明るさを制御する。そのため,低めの周波数で明滅を制御するのが一般的なCCFLよりもLEDは明滅が高速となり,フリッカーが確認できなくても不思議はない。いずれにせよ,RL2455HMのバックライトはXLシリーズと同じく,フリッカーフリーだということである。

 同じといえば,XLシリーズが備える「パネルエミュレーション」機能も,RL2455HMは同じく搭載している。パネルエミュレーションというのは,たとえばゲーム大会で,24インチワイドサイズよりも小さいディスプレイが使われることを想定して,小さなディスプレイのパネルと同じサイズのエリアにだけ,画面を表示するといった使いかたができる機能である。
 RL2455HMのOSDメニューでは,「画面モード」という項目に,17インチから23インチまで,計6種類の画面サイズ設定が用意されていた。ゲーム大会で24インチよりも小さなディスプレイが使われる場合,それに合わせたサイズで表示させることで,本番に近い環境で練習できるというわけだ。
 解像度は表示サイズとは別に設定できるので,たとえば画面モードを「21.5インチ(16:9)」に設定して,その表示領域に1920×1080ドットの映像を表示させることもできる。もちろんその場合,ドットバイドット表示にはならないが。

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小さいディスプレイをエミュレートする「画面モード」は,写真に示す6種類のサイズとアスペクト比がサポートされている


遅延や応答速度はXLシリーズに匹敵


 ゲーム用途では最も気になる,液晶パネルの応答性能や表示の遅延を調べてみることにしよう。まずは応答性能からだ。

 XLシリーズと同様に,RL2455HMは液晶パネルの応答速度を改善するBenQ独自の高速応答技術,「AMA」(Advanced Motion Accelerator)に対応する。RL2455HMの場合,OSDメニューの「画像」設定に「AMA」という項目があり,ここに「プレミアム」「高」「オフ」という3種類の動作モードが並んでいる。動作モードが3種類あるのは,XL2720Tで導入された拡張版のAMAと同じだが,実際の挙動もXL2720Tと同じなのだろうか。

 そこで,実際にAMAの設定を変えて,RL2455HMの応答性能がXL2720Tと同等かどうかをチェックしてみることにした。テストにはMMGames製のテストツール「液晶応答速度&低解像度チェック」(Version 1.30。以下 LCDBench)を使用。LCDBenchの「動画のなめらかさ」テストを使い,移動する円と十字を,EX-FH100から240fpsでムービー撮影し,それを60fpsで再生して残像感を調べてみる。
 LCDBench側の「解像度」は1920×1080ドット,「色数」は8,応答速度は1msに設定した。

 下に示した3本のムービーがテスト結果だ。
 まず,「オフ」と「高」を比べると,「高」では円の移動に伴う残像感が減っていることが分かるだろう。LCDBenchの応答速度を1msに設定しているので,この円は1ms間隔で移動しているわけだが,この状態で「高」のムービーには,もたつきや残像が見られないのだ。つまり,RL2455HMの応答速度はスペックどおり,1msを実現していると判断できる。

 ところが「プレミアム」では逆に,アナログテレビ放送における「ゴースト」のような,ちょっと変わった残像が生じてしまっている。ゴーストに似た残像は,ムービー上で見えるだけではなく,実使用時にも目で見て分かるほど。たとえば,「プレミアム」設定のままデスクトップ画面でマウスを動かすと,マウスポインタの表示にそれが見える,といった具合だ。




 XL2720Tのテストでも,AMA設定を「プレミアム」に設定すると,マウスポインタを動かしたときに若干の違和感はあった。しかしそれでも,これほどはっきりしたゴーストは目にしたことはない。RL2455HMでAMAのアルゴリズムに何らかの変更が加えられたのか,あるいは「プレミアム」設定時の内部的なパラメータが,XL2720Tと異なっているのか理由は不明だが,いずれにしてもRL2455HMとXL2720TのAMA「プレミアム」で挙動が異なり,RL2455HMではXL2720T以上に好ましくない結果になっているわけである。

 「高」であれば,「プレミアム」のようなゴーストも生じず,デスクトップ使用時の違和感もない。RL2455HMでは積極的に「高」を選択するのがよさそうだ。

 お次は,表示遅延のテストである。BenQのゲーマー向けディスプレイには,内部の映像処理をバイパスして遅延を低減する「インスタントモード」という機能があるので,その効果もあわせて調べてみることにする。
 テストには「LCD Delay Checker」(version 1.4)を使用。Gefen製のDVIスプリッタ「1:2 DVI DL Splitter」(型番:EXT-DVI-142DL)を使い,RL2455HMと比較対象機として用意したXL2410Tに同じ映像を表示。それをEX-FH100の240fps設定でムービー撮影するという流れだ。
 なお,XL2410T側は最も遅延が少なくなるように,画像モードを「FPS」,インスタントモードを「オン」に設定している。

 下に掲載した2本のムービーがテスト結果で,いずれのムービーにおいても右がRL2455HMで,左はXL2410Tだ(※筆者のケアレスミスで,いつもとは異なり,主役を右に置いてしまった点はご容赦を)。
 上のムービーは,両機ともインスタントモードが「オン」の状態で,下はRL2455HMのみ「オフ」となっている。ムービーを一時停止しながら確認すると,インスタントモードを有効化した場合,RL2455HMの表示はXL2410Tから遅れていないのが分かる。無効化した場合は遅れるが,その程度はわずかであり,RL2455HM内部での映像処理は極めて高速だと判断していいだろう。



 小さいディスプレイをエミュレーションする,パネルエミュレーション機能を使った場合の表示遅延も計測してみた。画面モードを変えるということは,「映像処理回路でスケール変換を行う」ということであり,遅延が増える可能性が高い。実際にXLシリーズでは,パネルエミュレーションを有効にすると遅延が生じていたのを確認している。RL2455HMではその点に改善が見られるだろうか?
 今回は17インチ(アスペクト比4:3)と23インチ(アスペクト比16:9)の画面モードをサンプルとした。比較対象は先ほどと同じXL2410Tで,表示設定も変えていない。また,RL2455HMのインスタントモードは「オン」にしている。

 ここでもテスト結果は以下に2つ並べたが,見比べてみると,RL2455HMの表示はXL2410Tに比べて,若干遅れているのが分かる。ただし,遅れがあるといっても,それが1フレーム以下なのは確実で,「テストをしたらなんとか分かりました」という程度だ。



 パネルエミュレーションで「17”」を選択したRL2455HMでは文字が潰れているので,ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D80」を使い,シャッタースピードを60分の1に設定して撮影した写真を,以下に掲載しておこう。
 これを見ると,パネルエミュレーション「17”」有効時におけるRL2455HMの遅延は,0フレーム以上1フレーム以下ということが分かる。つまり,「23”」のときと変わらないわけだ。ここまでのテスト結果から,RL2455HMの映像処理回路は,XLシリーズとほとんど変わっていないと述べてよさそうである。

画面モード「17”」設定時のRL2455HMと,ドットバイドット表示のXL2410Tを比較したもの。ほんのわずかな遅延を確認できる
XL,XR,RL


応答速度や遅延の低さは上位モデル並み

お手頃価格のゲーマー向けディスプレイ


XL,XR,RL
 それではまとめだ。いくつかのテストを経て見えてきたが,RL2455HMの応答速度の速さや表示遅延の少なさは,上位モデルであるXL2420TやXL2720Tにおおむね匹敵するレベルであった。
 RTS&MOBAユーザー向けと位置づけられていることもあって,日本では「自分には関係ない」と思う人がけっこういそうだが,正直なところ,RL2455HMがRTSやMOBAに特化したといえる部分は,XLシリーズにも用意される,RTS向きの画像モードを備えることだけだ。Black eQualizer機能はあらゆるゲームに有効であり,FPSやRPGをプレイしている人にも利点となるわけで,ゲーマー向けディスプレイとしてオールマイティに使える機能と性能を備えた製品といえる。
 AMAの設定を「プレミアム」にすると,不自然なゴーストが出る点は多少気になったが,「高」設定でも残像感に問題はなさそうなので,実用上不満を感じることはないだろう。

 RL2455HMの実勢価格は,本稿執筆時点で1万9000〜2万4000円前後。これは24インチで1920×1080ドット解像度を持つ一般的なディスプレイと比べても,プラスα程度の価格である。上位モデルは24インチサイズのXL2420Tでも3万円を超えるので,それと比べれば手の届きやすい価格といえよう。
 細かい使い勝手や映像入力系の数では,XLシリーズに比べて見劣りすると感じる点もあるものの,対応リフレッシュレートと使い勝手の部分でコストを大胆に抑えつつ,表示性能は上位モデルに匹敵するものを備えるというのが,RL2455HMの価値ということになりそうだ。

 そのため,「リフレッシュレートは60Hzで構わないから,応答速度が速くて遅延の少ないディスプレイが欲しい」という人にとって,RL2455HMはコストパフォーマンスに優れた選択肢となるだろう。IPSパネルの採用にこだわりすぎて,低品質なIPSパネル採用製品を“掴まされる”くらいなら,RL2455HMを選択したほうが,ゲーマー向けディスプレイとして得られる総合的な満足度はよほど高くなると思われる。

RL2455HM 製品情報ページ


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