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Android版「3DMark」がメジャーアップデート。OpenGL ES 3.1/3.0対応の新テスト「Sling Shot」が加わる
なお,Android版3DMark自体はAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)以上が対応OSだが,Sling Shotテストを実行できるのはAndroid 5.0(Lollipop)以上とのこと。Android 5.0以降がインストールされたスマートフォンやタブレット端末,Android TVデバイスで実行可能とされている。
Sling Shotは,FuturemarkのプレジデントであるOliver Baltuch氏が,2014年11月に開かれたイベントで開発を表明していたもので(関連記事),当時は開発コードネーム「Arken」と呼ばれていた。オリジナルの3DMarkに含まれるテスト「Ice Storm」は,2014年に登場したハイエンドのモバイルデバイスにとって負荷が低すぎたため,より高い処理能力を要するOpenGL ES 3.1/3.0対応テストとして,開発を進められていたものだ。
つまり,Android版3DMarkで今回追加されたSling Shotは,Cloud Gateをベースに独立して開発されていたものが,正式版となってAndroid版3DMark本体に統合されたものというわけだ。
Cloud Gateで追加されたテスト項目は,OpenGL ES 3.1ベースの「Sling Shot using ES 3.1」と,OpenGL ES 3.0ベースの「Sling Shot using ES 3.0」,および,これらをベースに解像度や,解像度に応じた画面のスケーリングといった影響を排除したオフスクリーンテスト「Sling Shot Unlimited using ES 3.1」「Sling Shot Unlimited using ES 3.0」の4種類となっている。
いずれもかなり負荷の高いテストなので,現行製品では最高クラスの3Dグラフィックス性能を誇るNVIDIA製SoC(System-on-a-Chip)である「Tegra K1」を搭載するAndroidタブレット「Nexus 9」」を持ってしても,テスト映像のフレームレートはかなり低いという状況だ。なので,今後登場するであろうハイエンドSoC搭載製品の性能を測るのに役立ちそうである。
なお,Sling Shotに対応した3DMarkのiOS版も開発は進められており,こちらは近日公開の予定とのことだった。
Futuremarkによる当該プレスリリース(英語)
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