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【PR】PS5&PS4向けワイヤレスヘッドセット「Stealth 600 Gen 2」をチェック。素直な音質と実用的な機能がゲーマーにお勧めだ
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印刷2020/12/19 12:00

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【PR】PS5&PS4向けワイヤレスヘッドセット「Stealth 600 Gen 2」をチェック。素直な音質と実用的な機能がゲーマーにお勧めだ

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 米国で絶大な人気を誇るTurtle Beachから,PlayStation 4(以下,PS4)およびPlayStation 5(以下,PS5)向けワイヤレスヘッドセット「Stealth 600 Gen 2 Headset for PS4PS5」(国内ではStealth 600P Gen 2,以下 Stealth 600 Gen 2)が登場した。今回は,国内発売となったこの製品を紹介したい。

Stealth 600 Gen 2 Headset for PS4 & PS5
メーカー:Turtle Beach
問い合わせ先:サイズ 個人のお客様向け
税込実勢価格:1万1000円前後(※2020年12月19日現在)
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 製品名にGen 2とあるとおり,本機はStealth 600の第2世代製品だ。世界市場ではXboxシリーズ向けもラインナップされているが,今回評価するのは,国内で最も需要のありそうなPS4およびPS5向けだ。いち早くPS5対応を謳ったヘッドセットの実力を,4Gamer定番のテストで明らかにしていこう。
 なお,残念なことに,本稿執筆時点では筆者の手元にまだPS5がないので,今回はPCおよびPS4での検証のみとなることをお断りしておく。本機はPS5の3D Audioにも対応しているそうなので,機会があればそれも試したいところだ。


PS4/5用の軽いワイヤレスヘッドセット


 Stealth 600 Gen 2は,ヘッドセット本体とUSB Type-A接続の小型ワイヤレストランスミッタで構成されるワイヤレス専用ヘッドセットだ。これらに加えて製品ボックスには,実測の長さが約61cmの充電専用USB Type-A to USB Type-Cケーブルが付属する。

Stealth 600 Gen 2の製品ボックス(左)と中身(右)。ヘッドセット本体と,USBワイヤレストランスミッタ,USB Type-A to USB Type-C充電ケーブル,クイックスタートマニュアルが含まれていた
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 いつものように外観から見ていこう。
 Stealth 600 Gen 2には,ブラックとホワイト,2色のカラーバリエーションが存在しており,今回レビューするのはホワイトのほうだ。オーバーイヤー型のヘッドセット本体は,ツヤ消し白色を基調にイヤーパッドやヘッドバンド裏クッションにグレー,イヤーパッド装着部分にはアクセントでツヤ消し銀色のラインがあしらわれており,落ち着いた印象を受ける。

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 高級機に見られるような金属部品は外装に用いられておらず,外装の素材は,クッション以外プラスチックだ。そのおかげか,重量は実測約292gと軽い。ワイヤレストランスミッタにいたっては,実測重量が約2gだ。それでいて,内蔵バッテリーでの駆動時間は最大15時間もあるという。

 エンクロージャは,上半分がアームと一体化した珍しい設計だが,プラスチック製でも部品としての面積が大きいので,強度は高い。

エンクロージャは,左右ともTurtle Beachロゴがツヤ消し銀色でエンボス加工されている
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ヘッドバンドは幅が実測約35mmで,頭頂部にはTurtle Beachのネームロゴがエンボス加工されている(左)。アームは前方に15度くらい,後方に90度以上動き,魚の開きのように開くこともできる
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 エンクロージャ本体は,最大部分が実測で98(W)×90(D)×26(H)mmといったところか。イヤーパッドを加えた厚みは実測で最大部分が約50mmになる。

首像に装着してみた様子。見てのとおり,イヤーパッドは結構厚みがある
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 操作系やインタフェースなどは,すべて左エンクロージャの後方から下までの部分にまとめられており,上からヘッドフォン出力レベル調整ダイヤル,サイドトーン(側音)の音量調整ダイヤル,音響特性を変更するプリセット切り替えを行う[MODE]ボタン,電源ボタン,USB Type-Cポート,LEDという並びだ。
 なお電源ボタンは,後述する「Superhuman Hearing Mode」に切り替えるときにも使用する。

操作系のまとめられた部分。左からLED,USB Type-Cポート,電源ボタン,[MODE]ボタン,サイドトーン調整ダイヤル,ヘッドフォン出力調整ダイヤルの順になっている
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 左エンクロージャには,フリップ式(跳ね上げ式)のマイクブームが装着されており,一番下まで下げるとマイクが有効になり,エンクロージャ側にしまうとミュートになる。Sennheiser製品などでもよく見かける方式で,直感的で分かりやすい。なお,マイクブームは取り外しできず,可動範囲も限られているが,口元方向に約30度ほど傾けられる。

 マイク部分は,実測で20(W)×13(D)×10(H)mm程度のサイズで,口の側に6個の空気孔が開いていた。外側には空気孔らしきものはないので,1マイクだと思われる。なお,仕様を見るとマイクはomni-directional(無指向性)であるそうだ。

跳ね上げ式マイクブームは左エンクロージャに取り付けられている(左)。マイクの口に面する側には,6個の空気孔がある(右)
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 エンクロージャ内側には,着脱可能なイヤーパッドが装着されている。Turtle Beach公式Webサイトの製品概要を見ると,「めがねを装着した長時間のゲーミングでも快適なProSpecsテクノロジーにより,形状が変わり,通気性のあるイヤーパッド」であるとのこと。触った印象は,さらっとしたスポーツメッシュ生地のそれで,通気性と発汗性に優れる素材のようだ。スピーカーグリルにはTurtle Beachのシンボルマークが描かれていた。

イヤーパッドを外すとスピーカードライバーが現れる。50mm径のネオジムドライバーで,公称周波数特性は20Hz〜20kHz。装着時に若干前から聞こえるよう,角度をつけて取り付けられていた
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 Stealth 600 Gen 2のヘッドバンドは,左右両端の表面が窓のようにくり抜かれていて,内部にある延長バンドが確認できる。窓から見える延長バンド部分には,数字とラインが刻まれており,くり抜かれた窓の部分にも切れ込みが入れられているので,切れ込みとラインの組み合わせでどの位置に調整したのかを確認できるわけだ。
 このようなデザインは初めて見たが,実用的と評価できる。よくあるヘッドセットでは,ヘッドバンド裏面に目盛が刻まれているので,裏面を見ないと目盛を確認できないが,外側から目盛を見つつ,片手でさっとバンド長が調整できるので便利だ。

ヘッドバンド左右端の窓から,内側のバンドに刻まれた目盛が見えるので,長さの調整をしやすい。0.5目盛刻みで調整可能だ
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ヘッドバンド両端のアームとの接合部裏面には,L/Rの表示がエンボス加工されていて,左写真のL側には,シリアル番号や製品名,QRコードが印刷されていた。ヘッドバンドの裏側ほぼ全面を覆うクッションは,実測10mm程度の厚みがある(右)。ゴムのような素材で,イヤーパッドのような発汗性や通気性はない
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 実際にStealth 600 Gen 2を装着してみた印象だが,軽量かつスポーツメッシュ生地によるイヤーパッドのおかげで,基本的に快適だ。ヘッドバンド長を調整すれば,頭頂部のストレスもない。ただ,側圧はやや強めだ。使い続けるうちに,だんだんゆるくはなると思うが,注意してほしい。
 ブームマイクはやや硬めに取り付けられているので,一番下まで下げたいときは,少し意識して下げるようにしよう。戻すときも同様だ。

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 付属のUSBワイヤレストランスミッタは,前世代の製品に付属していた物よりも小型化されたそうだ。サイズは,USB Type-A端子込みで実測8(W)×31(D)×5(H)mmくらい。端子部を除くと実測18mmになる。こちらもツヤ消し白色で,表面にTurtle BeachのシンボルマークとLED,裏にはメーカー名や製品名やそのほかの技術情報が印刷されていた。

 ちなみに,USBワイヤレストランスミッタのLEDは,ヘッドセットとトランスミッタともに青色に点灯している場合,お互いがペアリングしていることを示す。2回ずつ点滅している場合はペアリングされていないので,再度ペアリングが必要になる。再ペアリングは簡単で,トランスミッタをPS4またはPS5に接続して,ヘッドセット本体の電源ボタンを5秒間長押しするだけだ。
 赤色が点いたり消えたりする状態は,ヘッドセットはバッテリー残量がなくなりかけていることを示し,トランスミッタ側はマイクがミュートされていることを示す。

ファームウェアアップデートに使うアプリ「Audio Hub」
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 Stealth 600 Gen 2は,基本的にPS4およびPS5用なので,スタンドアロンで利用できる。ただ,ファームウェアアップデートだけはPCやMacが必要だ。
 やり方自体は簡単で,Turtle BeachのWebサイトから「Turtle Beach Audio Hub」(以下,Audio Hub)というアプリケーションをダウンロードしてインストールした状態で,トランスミッタとヘッドセットをどちらもPCかMacとUSB接続する。その状態でAudio Hubを起動すると,自動で両方のファームウェアをアップデートしてくれる。ファームウェアアップデートのときは,ヘッドセットもUSB接続する必要があるので,その点だけ注意してほしい。

 Stealth 600 Gen 2をPCで使用してみて,判明したことも書いておく。まず,充電しながらゲームをプレイすることは可能だ。テストはPCで行っているが,トランスミッタの使用に特別なドライバソフトは不要で,普通にWindowsで認識されて利用できた。ただ,当然といえば当然だが,Windowsのシステムボリュームとは連動しない。
 また,マニュアルにも記述されているが,未使用時間が連続で10分間続くと,強制的に電源オフになる。再度利用するには,電源をオンにするだけだ。

ドライバーレス(※おそらくUSBクラス・コンプライアント)でも,Windowsのコントロールパネルに製品名が表示されて,問題なく使用できる
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Windowsで利用する場合,入出力ともに16bit/48kHz解像度のステレオに固定されていて変更はできない。なお,スピーカーやマイクのプロパティで確認できるのはWindowsと接続したときの解像度で,ここが「48kHzステレオ」だからといって,マイク入力自体もそうだとは限らない
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 さて,左エンクロージャにあるMODEスイッチは,一度押すたびにプリセットが切り替わる。用意されているプリセットは4種類だ。

  • プリセット1:Signature Sound
  • プリセット2:Bass Boost
  • プリセット3:Bass+Treble Boost
  • プリセット4:Vocal Boost

 よいアイデアだと思ったのは,プリセット1を選択するとビープ音が1回,プリセット2を選択すると2回と,選んだプリセットの番号と同じ回数,ビープが鳴る点だ。したがってプリセットの誤選択をしにくい。

 Stealth 600 Gen 2は,サラウンド機能を持たないピュアステレオ仕様のヘッドセットだ。PS5に接続した場合,ソニー純正の新しいImmersive Audi」(バーチャルサラウンド)技術である「PS5 3D Audio」が利用できるとあるが,この処理はPS5本体で行われるので,それをステレオ化した状態で,本機は再生できるということのようだ。
 PS4の場合,ゲームタイトルによってはヘッドフォンによるバーチャルサラウンドに対応しているものもあるので,それを利用すればサラウンドサウンドでプレイできる。

 Stealth 600 Gen 2のスペックを簡単にまとめておこう。

表1 Stealth 600 Gen 2の主なスペック
基本仕様 2.4GHz帯独自方式ワイヤレス接続対応,密閉型エンクロージャ採用
サラウンド 非対応
公称本体サイズ 未公開
公称本体重量 約290g(本体),約5g(USBワイヤレストランスミッタ)
接続インタフェース USB Type-C(充電用)×1
搭載ボタン/スイッチ 音量調整ダイヤル,サイドトーン音量調整ダイヤル,動作モード切り替えボタン,電源ボタン
主な付属品 USBワイヤレストランスミッタ,USB Type-C to Type-A充電ケーブル
対応ハードウェア PC,PS5,PS4
保証期間 未公開(★正確な保証期間をご教示ください)
実勢価格 1万1000円前後
ヘッドフォン部
周波数特性 20Hz〜20kHz
インピーダンス 未公開
出力音圧レベル 未公開
スピーカードライバー 50mm径ネオジム
マイク部
方式 未公開
周波数特性 未公開
感度 未公開
インピーダンス 未公開
S/N比 未公開
指向性 未公開
ノイズキャンセリング機能 未公開


高域たっぷり,低域やや抑えめの周波数特性


 ここまでの紹介を踏まえて,Stealth 600 Gen 2をテストしていこう。
 先述したとおり,Stealth 600 Gen 2はPS4やPS5だけでなく,PCと接続しても使用可能なので,計測テストはいつもどおりPCで行っている。リファレンス機材となるデスクトップPCの背面側USBポートとつないだうえで,以下のとおりの検証を行うことになる。

  • ヘッドフォン出力テスト:ダミーヘッドによる周波数特性計測と試聴
  • マイク入力テスト:周波数特性および位相計測と入力データの試聴

 ヘッドフォン出力時の測定対象は,周波数特性と位相特性,そして出力遅延の3点で,具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」で示しているので,そちらを参照してほしい。なお,出力遅延のテストに用いるオーディオ録音&編集用ソフト「Audacity」はバージョン2.3.3を使用しているのだが,WASAPI排他モードでテストするとUSB接続時エラーが出て計測できなかったので,今回もDirectSound APIを用いたテストのみとなる点はお断りしておきたい。
 一方,マイク入力の測定対象は,周波数特性と位相特性。具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるマイクテスト方法」にまとめたとおりだ。

 まずは,USB接続型ヘッドセットで気になる遅延の計測結果からだが,4GamerがリファレンスとしているCreative Technology製PCI Express x1接続型サウンドカード「Sound Blaster ZxR」に,AKGのヘッドフォン「K712」をアナログ接続で組み合わせた環境との比較結果が表2となる。

表2 Sound Blaster ZxRと比較した相対的な遅延(単位:ms)
1回め 43
2回め 43
3回め 43
4回め 43
5回め 43
6回め 43
7回め 43
8回め 43
9回め 43
10回め 43
11回め 43
12回め 43
13回め 43
14回め 43
15回め 43
16回め 43
17回め 43
18回め 43
19回め 43
20回め 43
21回め 43
22回め 43
23回め 43
24回め 43
25回め 43
26回め 43
27回め 43
28回め 43
29回め 43
30回め 43
平均値 43

 計測した結果は43ms。特別遅くも速くもない,ごく普通の遅延という印象だ。実用上問題ない程度の遅延で,30回のテストすべてで同じ値を記録しているので安定性は高い。中速安定,と言ったところだろうか。

ヘッドフォン出力品質テスト用のリファレンス波形
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 続いては,ヘッドフォン出力時の周波数特性を見ていく。
 テスト結果は,Waves製アナライザ「PAZ Analyzer」で計測したデータそのものと,「データのうち,周波数特性がリファレンスとどれくらい異なるか」の差分を取った結果を4Gamer独自ツールで画像化したもので示す。リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は,ブレが少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は,同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。
 差分画像の最上段にある色分けは,以下のような音域を左から順に示したものだ。

  • 重低域:60Hz未満,紺
  • 低域:60〜150Hzあたり,青
  • 中低域:150〜700Hzあたり,水
  • 中域:700Hz〜1.4kHzあたり,緑
  • 中高域:1.4〜4kHzあたり,黄
  • 高域:4〜8kHzあたり,橙
  • 超高域:8kHzより上,赤

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 以上を踏まえて,今回はワイヤレス接続でプリセットを切り替えた4種類のテスト結果を紹介する。
 まずは,基本となるSignature Soundプリセットの周波数特性からだ。見てのとおり,500Hz以下が一段下がり,7kHz付近を頂点とした4〜10kHzくらいの山が一番高い低弱高強型だ。10kHz以上は比較的急激に落ち込んでいく。このテストでは,16kHz以上が常に落ち込むので気にする必要はない。低域は一段低いのだが,20Hz付近まで信号が極端に落ち込まないので,意外と重低域まで聞こえることが予想される。

Stealth 600 Gen 2のSignature Soundプリセットにおける出力特性
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 プリセット2のBass Boostは,Signature Soundと似た形状だが,500Hz以下のグラフ形状が異なり,差分グラフで80Hz付近に山が作られていることが分かる。Signature Soundとの差分を取って見ると,125Hz以下をブーストしているのが分かる。グラフ上ではSignature Soundを元にして,80Hz付近を中心に広範囲をブーストしており,低強高弱まではいかないが,軽いドンシャリに近い形状と言えようか。

Stealth 600 Gen 2のBass Boostプリセットにおける出力特性
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Signature SoundとBass Boostの周波数特性から差分を取った画像
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 プリセット3のBass+Treble Boostも,基本はSignature Soundをもとにしている印象だが,これまたSignature Soundとの差分を取ってみると,何をしているのかがよく分かる。
 Bass Boostほど低域の増幅は行っておらず,60Hz付近を少し持ち上げている。一方,Treble Boostと言いつつ,3kHz以上はほぼそのままだ。ではどこでBass+Treble Boost ≒ ドンシャリサウンドにしているかというと,120Hz〜3kHzくらいの広範囲にわたって,少し削って谷を作っているところだ。これにより,相対的に低域と高域が中域より高くなり,結果ドンシャリサウンドが実現するわけだ。無闇にブーストすると音が歪んだりするので,音響調整の観点から見て正しいアプローチであろう。

Stealth 600 Gen 2のBass+Treble Boostプリセットにおける出力特性
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Signature SoundとBass+Treble Boostの周波数特性から差分を取った画像
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 プリセット4のVocal Boostはどんな形状であろうか。これも差分を見ると分かりやすいが,人間の声の倍音が多く含まれる帯域を残して何を言ってるか聴きやすくするため,20Hz付近から800Hz付近の低域にかけて軽く広範囲な谷を作り,1kHz〜6kHzくらいをわずかに持ち上げ,6kHz以上はほんのわずかに抑えている。簡単に言えば中域強調のかまぼこ形に近いが,中域からプレゼンス,高域の一部を相対的に高くして,これを実現している。こちらも増幅と減衰を組み合わせているので,全体的にマイルドな処理で済んでおり,よいアプローチだと思う。

Stealth 600 Gen 2のVocal Boostプリセットにおける出力特性
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Signature SoundとVocal Boostの周波数特性から差分を取った画像
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使えるプリセットと素直でバランスのよい出力品質


 周波数特性の結果を踏まえたうえで,Stealth 600 Gen 2による試聴を行ってみよう。
 まずはPCで音楽を試聴した。1つめのプリセットであるSignature Soundだが,グラフ形状からイメージするような低弱高強ではない。むしろ,かなり低い重低域まできちんと聞こえる。中域以上の帯域を邪魔しない程度に,低域を抑えているだけだ。高域の山が7〜8kHzと高めなので,プレゼンスが必要以上で耳に痛いということもなく,この帯域が強い分だけ,ドラムのタム回しのように音源が動いて定位が変化する様子も認識しやすい。

 プリセットをBass Boostに切り替えると,ベースやバスドラムといった低音楽器がより前に出てきて,聴いた印象はむしろ低強高弱に近くなる。個人的にはちょっと低域が強く出過ぎる印象だが,とくに音楽や映画の試聴時には,この方向性が好きな人も多いのではないだろうか。

 Bass+Treble Boostは,やはり軽いドンシャリサウンドに聞こえる印象だ。ただ,やり過ぎ感はなく,低域も高域も前に出過ぎないので,筆者としてはBass Boostより好みだ。長時間聴いても音量が適切なら,あまり疲れない。

 最後にVocal Boostだが,ドンシャリとは逆に低域と高域を少し落としているので,たしかに中域やプレゼンスが相対的に強く聞こえて,声が相対的に前に出てくる。ただ,日本人の大多数は,このプリセットで音楽を聴くというより,むしろゲームで台詞を聞き取りたいときやボイスチャットのときにサッとこのプリセットに変更して声を聞き取りやすくするという使い方が多いと思う。

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 Stealth 600 Gen 2は,プリセットの変更が非常にしやすく,ビープ音の数で今どのプリセットを選択したか分かるので,GUIで操作するタイプのヘッドセットよりも変更が簡単だ。おかげで聞き比べもしやすい。Signature Soundをベースにプリセット名どおりの音質変化が得られており,しかもやり過ぎではないので,どれも実用的な変更に留まっている。ぜひゲーム中のプリセット変更は試してほしい。
 たとえば,通常プレイではSignature Soundを使い,カットシーンなどではBass BoostかBass+Treble Boost,ボイスチャットはVocal Boost,といった具合だ。MODEボタンを押してビープ音数を確認するだけなので,非常に素早くプリセット変更が行える。

 続いては,PS4によるゲームタイトルの試聴だ。こちらはいつもどおり,PS4版の「MONSTER HUNTER: WORLD」(以下,MHW)で試してみた。
 何度か紹介しているとおり,PS4はUSB接続のサウンドデバイスに対してマルチチャンネルサウンド出力ができないので,ステレオ出力だけになる。つまり,PS4で光デジタル出力を用いずにサラウンド出力をできるかどうかは,ゲームタイトル内でバーチャルサラウンドヘッドフォン処理を行う機能が用意されているかどうかが鍵となる。

MHWのオプション→Audioで「サウンド 機器出力」からヘッドフォンを選ぶ。次に,その下にある「サウンド 3Dオーディオ設定」を「ON」にすれば設定完了だ
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 幸いにして,MHWはさまざまな音響調整オプションを用意しているので,この点に問題はない。具体的には,ゲーム内のオプションで出力を「ヘッドフォン」に指定すると,ゲーム側の「3Dオーディオ」が選択できるようになり,ダイナミックレンジも「ナロウレンジ」「ミッドレンジ」「ワイドレンジ」の3種類から選べるようになる。

 また,MHWの「サウンド ダイナミックレンジ設定」には,音量差が大きいワイドレンジ,音量差が少なくなるミッドレンジ,音量差がさらに少ないナローレンジという3種類の設定があるのだが,ほとんどのヘッドセットはミッドレンジ以上に音量圧縮しないと音が聴き取りにくい。ただ,Stealth 600 Gen 2では,ひょっとするとワイドレンジのままでもいいかもしれない。というのは,前述の独自機能「Superhuman Hearing Mode」があるからだ。
 小さい音をはっきり聴かせるというSuperhuman Hearing Modeは,電源ボタンを短く押すと有効になる。実際に聴いてみたところ,低域カット(ハイパスフィルタ)+ダイナミックレンジコントローラのような動作で,エネルギーの大きい低域がカットされて,小さい音と大きい音の差が小さくなり,小さめの音を中心に大きくなった。
 同種の機能を謳っている競合他社はたくさんあるが,それと比較してもやり過ぎ感がなく,自然な音量圧縮なので,一度有効にしてみて気に入ったなら要所要所で使用するとよいだろう。

 さて,肝心のMHWにおける聞こえ方だが,まず,音質自体はかなり素直だ。低域はしっかりあるものの,前に出てくる感じではないので,音を聴き取りやすい。プリセットを切り替えて好みの音質傾向にすればさらに快適だろう。
 ゲーム側で3Dオーディオを有効にすると,きちんとサラウンドで聞こえる。後ろの物体からの音は後ろで聞こえるし,前の物体なら前から聞こえる。ひょっとしたらゲームのアップデートでサラウンド処理も向上しているのかもしれないし,Stealth 600 Gen 2の出来がいい,あるいはPS4に最適化されているのかもしれないが,真正面の音もきちんと真正面に定位して,定位がぼやけた印象になることもない。

 Superhuman Hearing Modeだが,MHWではワイドレンジまたはミッドレンジに設定したうえで,要所要所で電源ボタンを短く押して有効化して,必要なくなったらまた短く押して無効化するという使い方をお勧めしたい。MHWでも音が破綻しないため,かなり実用的だ。MHWで有効にすると,足音含めた低音の強い音は軽く聞こえるようになり,低域がなくなった環境音が総じて音量が大きくなる。

 最後にPS4およびPS5接続時の挙動について,クイックスタートマニュアルにも書かれている注意点がある。ワイヤレストランスミッタをPS4本体に接続したままヘッドセットの電源が切れても,本機のワイヤレストランスミッタが接続されたままだと,PS4は自動でほかの出力機器(テレビやスピーカーなど)に切り替えない。ヘッドセットしか使わない場合は差しっぱなしでも構わないが,ほかのオーディオ機器も使う場合は注意してほしい。


サンプルレート制限があるが,鼻詰まりを起こさないドンシャリサウンドのマイク入力品質


マイク入力品質テスト用のリファレンス波形
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 続いては,Stealth 600 Gen 2のマイク入力特性を見ていこう。こちらもPCで計測している。
 グラフを見ると,低域は125Hz付近が山で,そこから低くなるにつれ徐々に落ち込んでいくが,30Hzくらいまで伸びている。高域は,USBマイクデバイスで頻繁に目にするサンプルレート制限がかかっていると思われる急峻な落ち込みが,7kHz以上で見られる。おそらくマイク側のサンプルレートは16kHzくらいなのだろう。ただ,低域と高域の落ち込みを除くと,125Hz付近と5〜6kHz付近を山のピークとし,1.5kHz付近が谷になるドンシャリ気味の音質傾向と言える。位相は完璧なので,1マイクだと推察できる。

ブームマイクのマイク入力特性
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 実際に自分の声を録音して聴いてみると,「本当にサンプルレート制限がかかっているのか?」と疑問に思うくらい素直な音質傾向だ。よく聴くと,高域はたしかにいないのだが,プレゼンスや中域に大きな山がないドンシャリ形状なので,鼻づまりっぽく聞こえることもなく聴き取りやすい。狭帯域のPlayStation Networkによるボイスチャットでは,そもそも8kHz以上は出ていないのだから,よほどネットワークが混雑していない限り,このような感じで聞こえるのだろうと推測できる。


機能も音質傾向もひたすら実用的

PS4&PS5ユーザーにお勧め


 Stealth 600 Gen 2を一言で説明するとすれば「実用的」に尽きる。高級感や機能の豊富さを売りにしたヘッドセットではないが,プリセットの音質傾向や切り替え,Superhuman Hearing Modeのオン,オフやサイドトーンレベルの調整などが,すべて本体だけで完結しており,しかも素速く変更できるのは評価に値しよう。
 ヘッドセット自体の音質傾向も,入出力のどちらも非常に素直で,長時間着用してのプレイでも疲れることなく,耳に痛くない高域をたっぷりと再生できて,定位の把握もしやすい。シンプルだが実に実用的なヘッドセットであり,その出来にはちょっとびっくりさせられたほどだ。PS4向け周辺機器として考えるとやや高めの製品かもしれないが,PS4やPS5で主にゲームをプレイするゲーマーなら購入する価値は十分ある。

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Turtle BeachのStealth 600P Gen 2製品情報ページ

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    Turtle Beach,Ear Force

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