「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」，NFTを活用したメタバース化の中止を発表。ゲーマーからの猛烈なフィードバックを受け

　2022年4月に発売予定のサバイバルアクション「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」（PC / Xbox Series X）の開発を手がけるGSC Game Worldは，現地時間の2021年12月15日に告知されたNFT（非代替性トークン）を利用した“メタヒューマン”のオークションについて，その計画をすべて白紙撤回すると翌12月16日に発表した。

　このオークションは，落札者をNFT技術で保護した“メタヒューマン”として「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」内に登場させるというもの。しかし“メタヒューマン”が具体的にどういうものなのか，どんな価値を持つのかが分かりづらく，ゲーマーの間では発表直後から「ルートボックスに変わる，新しいギミックを使ったビジネスモデルでは？」と多く批判が噴出することに。
　実際にその通りなのかは定かではないが，ローンチ後のアップデートなどがNFT関連に集中すれば，ゲームそのものの改善や追加コンテンツなどに割かれるべき開発リソースが分散してしまうのではないかという懸念もあり，その結果プレオーダーを解約する人まで現れたという。

　NFT技術を提供するDMarketとの提携で実現した本作のマーケットプレイス「Stalker 2 Metaverse」では，すでに10万7000人が“リクルート”として登録されたが，現在同サイトのトップページには「皆さんからのフィードバックにより，NFT関連のすべての決定をキャンセルすることにしました。登録はすでに受け付けていません。ご参加いただきありがとうございました」と短く表記されている。

「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl」公式サイト（英語）

Stalker 2 Metaverse（英語）