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  • 発表日:2009/01/08
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AMD,秋葉原のイベントで低消費電力版Phenom IIの存在を示唆。オリジナルデザイン版HD 4770に関する新情報も
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印刷2009/04/30 12:44

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AMD,秋葉原のイベントで低消費電力版Phenom IIの存在を示唆。オリジナルデザイン版HD 4770に関する新情報も

土居憲太郎氏(日本AMD マーケティング&ビジネス開発本部 PCプラットフォーム・プロダクトマーケティング 部長)
 2009年4月29日,AMDの日本法人である日本AMDは,東京・秋葉原でエンドユーザー向けイベント「“AMDグリーン”の真髄」を開催した。
 「Phenom II X4 955 Black Edition/3.2GHz」(以下,X4 955)や「ATI Radeon HD 4770」の発表,そして,Hewlett-Packard製の低価格ノートなどに採用された「Yukon」プラットフォームの離陸と,トピックの多かった同社だけに,会場は大盛況だったが,本稿ではそんなイベントから,お馴染みの“兄貴”こと土居憲太郎氏が担当したセッションの内容を中心に,GPU関連の新情報も交えつつレポートしたい。

4月9日発表の「ATI Radeon HD 4890」も含め,とにかく新製品の多いAMDだけに,会場は展示でぎっしりと埋まっていた
Phenom II Phenom II


AM3版Dragonは「Dragon Refresh」

45nmプロセスを採用した省電力版Phenom IIは遠くない?


 “紳士”の退職により,CPUだけでなくGPUも担当することになった土居氏。そのため,氏のセッションは90分に及ぶものとなったが,4Gamer的に注目したいのは,DragonプラットフォームとX4 955,AMD OverDrive 3.0(以下,AOD 3.0),そして「次に出てくる製品」といったところだ。

Phenom II
Socket AM3マザーボードベースのDragonプラットフォームは,Dragon Refreshと位置づけられる
Phenom II
Dragon RefreshプラットフォームとAM2ベースのDragonプラットフォームとを比べたスライド。「DDR3の効果は,『iTunes』などの一般アプリケーションで大きい」(土居氏)
 まず,Phenom IIと「AMD 790FX/GX」チップセット,ATI Radeon HD 4800シリーズの組み合わせからなる「Dragon」プラットフォームについては,「AMD社内では,Socket AM3環境でDDR3メモリを組み合わせたものを『Dragon Refresh』と呼んでいる」(土居氏)と明らかになった。半導体業界では,マイナーチェンジ版の製品などに「Refresh」と付けることが多いが,AMDもこれに倣っているというわけだ。

 また,AM3世代初のハイエンドCPUとして登場したX4 955について土居氏は,イベントのテーマにもなっている消費電力のメリットを強調する。X4 955と「ATI Radeon HD 4890」を組み合わせたDragon Refreshシステムと,「Phenom II X4 940 Black Edition/3.0GHz」(以下,X4 940)+「ATI Radeon HD 4870」のDragonシステムを比較すると,性能の向上にもかかわらず,高負荷時の消費電力は同じで,アイドル時はわずかながら前者のほうが低い消費電力値を示すとされた。

「パフォーマンスは上がっているのに消費電力は下がっている」と土居氏。その実例として,Dragon RefreshとDragonのそれぞれで,ワットチェッカーによる消費電力比較結果が公開された
Phenom II Phenom II

X4 955とX4 940(および「Phenom II X3 720 Black Edition/2.8GHz」)のPステートを比較したもの。X4 955では,0.8GHz動作となるP3ステートをはじめ,P1〜P3ステートで,X4 940からTDPの低減が図られている。各ステートのTDP情報というのはなかなか出てこないので,これはかなり興味深い
Phenom II

AOD 3.0の概要
Phenom II
 続いてAOD 3.0についてだが,X4 955のレビュー記事でも紹介した新機能「Black Edition Memory Profile」「Smart Profiles」のそれぞれについてアップデートがあった。4Gamerで試したときには,どちらも機能しなかったが,DDR3の自動オーバークロック機能である前者については,あと3週間くらいで実装される見込みとのこと。後者については,(アップデートがあったのか,現状,一部のアプリケーションでだけ動作するようになっているのか,とくに言及はなかったが,ロシア製のゲームエンジン「UNiGiNE」の実行時に,X4 955の1コアだけクロックを引き上げるというデモが披露されている。

AOD 3.0からSmart Profilesを設定するデモ。「4コアに最適化されていないアプリケーションでは,特定のコアだけクロックを上げ,残るコアを下げることで,効率的にパフォーマンスの向上を図れる」といった紹介がなされた
Phenom II Phenom II

こちらがUNiGiNEエンジンを利用したデモ「Tropics」実行時の様子。1コアだけ3.6GHzに引き上げられ,残るコアは1GHz,2.2GHz,1.6GHzへそれぞれ下げられていた。ただ,CPUコアにタスクやスレッドを割り当てるのはOSのスケジューラだが,一般的にOSのスケジューラはCPUコアの動作クロックを考慮しないため,ことによると,低いクロックのコアにタスク/スレッドが割り当てられる可能性もある。Smart Profilesが有用かどうかは,後日あらためて検証する必要があるだろう
Phenom II

「自問自答Roadmap Update!」として,最近各所でよく聞かれるという,三つの質問に土居氏が回答した
Phenom II
 恒例のロードマップは,とくに更新されていないということか,具体的なスライドは示されなかったが,代わりに,「よく聞かれる」という質問に答えるという形で,今後のロードマップに関するヒントが示された。具体的な質問と答えは下記のとおりだ。

1.6コアのサーバー向けCPU,「Istanbul」(イスタンブール,開発コードネーム)を,デスクトップPC向けに出さないのか?
「いまのところその予定はないが,ニーズがあれば登場し得る」(土居氏)。コンシューマー向けのPCに6コアの必要性があるかどうか検討中だそうで,アプリケーションのマルチコアへの最適化が進めば出すというスタンスだろう。

2.Phenom IIの低消費電力版は出ないのか?
Phenom II
 土居氏いわく,「今日のスライドにヒントがあった」。本稿でも先ほど紹介したPステートの表で,X4 955はP2ステートで2.1GHz,TDP 68.9Wだった。つまり,X4 955世代のCPUダイなら,「2.0GHzでTDP 65W」が現実的,というわけである。ちなみに,「TDP 45Wだとクロックが低すぎるので,ちょっと難しい」とのこと。

3.新しいチップセットはいつ出るのか?
 「今年の後半です」と土居氏。これは以前から言われたとおりで,残念ながら新味はない。

 ところで,土居氏は,AM3パッケージのCPUが持つ大きなメリットとして,Socket AM3と同AM2の両方に対応していることをあらためて強調していたが,その理由がなかなか興味深かったので紹介しておきたい。というのも,氏によると,「近い将来,DDR3 SDRAMが大きく値上がりするという情報がある」そうなのだ。OEMとなるPCメーカーから得た情報だという。
 DDR3 SDRAMモジュールの価格はこのところ値が下がってきており,DDR2 SDRAMとの価格差は比較的小さくなってきているが,状況は変わるかもしれない,というわけである。氏は比較的さらりとこの話を流していたが,自作派PCゲーマーからすると,ちょっと看過できない情報かもしれない。


「Havok Destruction」「Havok Cloth」のデモを公開

ATI Radeon HD 4750は5月中に登場?


Phenom II
 引き継いだばかりで「まだあまり詳しくない」(土居氏)と断っていたGPUに関しては,さらりと流された程度。これといった情報はとくになかったが,それでも,物理シミュレーションエンジン「Havok」から,「Havok Destruction」「Havok Cloth」のデモが来場者に公開されたのはトピックといえるだろう。
 両技術の詳細については,3月26日に掲載したGDC09のレポートが詳しいので,ぜひ併せて参照してほしいと思うが,Havok DestructionはCPU処理,そしてHavok Clothは(OpenCLを利用することにより)CPUとGPU,どちらの処理にも対応するのが大きな特徴だ。「ゲームでは,GPUに高い負荷がかかる一方,CPUの負荷は低くなる局面もある。そういうとき,CPUに物理シミュレーションを任せることで,CPUとGPUをバランスよく使えるのが,OpenCLの強み」とは土居氏の弁だ。



Tulの販売代理店であるCFD販売は,DirectX 10.1対応タイトル「Battle Forge」をバンドルし,APACK製のGPUクーラー「ZEROtherm」を搭載したPowerColorブランドのHD 4890カードを展示していた。「世界初公開」(同社)という
Phenom II
 さすがにハイエンドとミドルクラス製品が出たばかりだからか,土居氏の口から“その次”に向けた話は出てこなかった。第3四半期の登場とされる次世代GPUまで,大きな動きはなさそうだ。一方,会場に姿を見せていたグラフィックスカードベンダー関係者の話を総合すると,ATI Radeon HD 4770については,5月下旬から,(COMPUTEX TAIPEI 2009の開催される)6月上旬にかけて,長さを短くしたモデルなど,オリジナルデザインのカードが登場する予定になっているようだ。
 また,ATI Radeon HD 4770の下位モデルとして,6ピンの補助電源を持たない仕様での登場が噂される「ATI Radeon HD 4750」については,ある関係者から5月中に店頭へ並ぶ可能性が示唆されたので,これも付記しておきたい。


 以上,ここのところ順調にスケジュールを消化しているAMDを象徴するように,GPUとCPUとがバランス良く取り上げられた印象だ。第3四半期以降,次世代GPUや低消費電力版Phenom IIが控えている同社だが,Windows 7のリリースに向けた準備も含め,どのように立ち回っていくのかが,今後の見どころになりそうである。

会場には,Yukonプラットフォームを採用する「HP Pavilion Notebook PC dv2」が展示されていた(左)。ちなみに土居氏がプレゼンテーションに使っていたのもこのノートPCだ。右は,Yukonプラットフォームで採用されるCPU,「Athlon Neo」が,脈々と続く低消費電力版シングルコアCPUの系譜上にあることを示すスライド
Phenom II Phenom II
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