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しばらく見ないうちにすごいことになっていた,「Tom Clancy's EndWar」の最新情報
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印刷2008/10/15 21:12

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しばらく見ないうちにすごいことになっていた,「Tom Clancy's EndWar」の最新情報

 「Tom Clancy's EndWar」(以下,EndWar)の初出はGames Convention 2007でのこと。それに先立つ5月に開催されたUbisoft Entertainmentのプライベートイベント,Ubidays 2007でタイトル公表とプロモーションムービーの公開はされていたものの,メディアにむけたデモが行われたのはライプツィヒが最初だ。だが,それを境に4Gamerからはしばらくご無沙汰してしまったタイトルでもある。

エンド ウォー

 というのも,GCで聞かされた開発の基本コンセプトが「マウスの使えないコンシューマ機において,どうやってRTSを成立させるか」というものだったからだ。コンシューマ機で成功したRTSはあまり多くなく,依然としてPCの独壇場だ。
 PCのほか,Xbox360向けにもリリースされたRTS,「Command & Conquer 3 Tiberium Wars」では,開発を担当したEA Los Angelesは,コントローラーの入力方法をあれこれ実験し,独特のやりかたを打ち出した。その結果,C&C3はそれなりのヒット作にはなったものの,入力方法に関してはいまだに不満の声が多い。海外のレビューなどでも,「ゲームは面白いが,入力が面倒だ」と指摘されるケースが多い。

 EndWarでは,そうしたコントローラーによる入力の問題に対処するため「音声入力」を採用した。すなわち,声によってユニットに命令を下すゲームシステムだ。だが,PCゲームでは「コントローラーによる入力の問題」という前提そのものが成立せず(マウス使えばいいじゃん,ということだ),さらに音声入力がやや色モノっぽく見えること,そしてなによりPC版の開発発表が全然されなかったことなどから,積極的に記事にできなかったのである。もっとも,視野の端にはなんとなくあり,海外のゲームショウなどで見かけるたびに,面白そうだなあとは感じていたのだ。


東京ゲームショウのプレイアブル展示で明らかになった
「エンド ウォー」の魅力


 2008年10月現在,EndWarのPC版についての公式発表はないが,「Assassin's Creed」のときと同様に,Ubisoftは否定もしておらず,また開発者に対するインタビューではしばしばPC版の開発状況が語られている。つい最近も,PC版を同時発売しないのは技術的な理由ではなく海賊版対策――つまり,プレイヤーがコンシューマ機版を購入せず,PCの海賊版で遊んでしまうから――とプロデューサーの一人が語ったというニュースも流れた。

Michael De Plater氏(左)とユービーアイソフトのカンファレンスの模様

 Ubisoftの日本法人であるユービーアイソフトはこの冬,Xbox 360とPLAYSTATION 3向けに日本語版「エンド ウォー」を発売する予定であり,2008年10月11日に掲載したマイクロソフトのブースレポートにもあるように東京ゲームショウ2008(以下,TGS 2008)で本作のプレイアブル展示を行った。国内発売日は未定だが,北米では2008年11月4日,ヨーロッパでは11月7日の発売が予定されている。
 さらに,TGS 2008の開催にあわせて開発スタッフが来日し,会場そばのホテルでメディア向けの説明会も行われた。というわけで,ここで久々にEndWarの近況を紹介するというわけである。結論からいうなら,「しばらく見ないうちにすごいことになっていた」かな。

エンド ウォー
エンド ウォー

 既述のように,EndWarの見かけ上の最大の特徴は音声入力だ。とはいえ,Ubisoftの上海スタジオで本作のCreative Directorを務めるMichael De Plater氏は,「音声入力の部分はあまり難しくはなく,むしろAIの制作が一番困難だった」と語る。
 既報のとおり,プレイアブル展示されていたEndWarはすでに日本語での操作が可能になっていた。マイクロソフトブースで実際にプレイしたところ,しばしば音声命令に対する反応がなかったが,これは私の滑舌の悪さというより,耳を聾するばかりの周囲の騒音のせいだ。ユービーアイソフトの関係者に聞いたところ,日本語での誤入力はほとんどなく,音声認識率はきわめて高いとのこと。すでに8か国語での命令が可能になっているという。
 ちなみに日本語での音声入力の場合,「部隊」や「攻撃」などの単語は日本語のままだがユニットのナンバーは英語。とはいえ“Three”を英語っぽく舌をかんで発音する必要はなく,「スリー」でオッケ。

 ここで,なぜ音声入力を選んだのかとあらためて聞いてみたところ,「EndWarはプレイヤーが司令官になって遊ぶゲームなんだ。司令官がいちいちボタンを押したり,ユニットのところまで視点を移すなんて変でしょ」というお答え。
 基本には「コンシューマー機でRTSを成立させる云々」があるのだろうけど,公式な音声入力採用の理由は最近そうなったようだ。とはいえ,ここは十分にうなずける話。上記ブースレポートでライターの梶田氏が「まるで自分が偉くなったような気分になる」と書いているが,まさにそれこそが彼らの狙ったところであり,実際にプレイをした私も同感だ。部下をアゴで使う感覚というか,そういうの。「つまり,『ギターヒーロー』の入力にギターを使うのと同じ事」とDe Plater氏。
 もっとも,命令を下した自分のユニットのレスポンスが悪かったり,パスを見つけられずにあさって方向にいってしまったりしては興ざめだ。「AI制作のほうが難しかった」というのはそのことを言っているのである。

近未来の戦場は自由度が高く,高い戦略性が自慢


 さて,ゲームに登場するのは,ロシア(スペツナズアルファ旅団)とヨーロッパ(ヨーロッパ・エンフォーサー軍団),そしてアメリカ(ジョイントストライクフォース)の各勢力で,アジアの軍隊は参戦しない。
 時代設定は2020年,高度な衛星防衛システムが完備された世界では事実上,ICBMによる全面核戦争が不可能になっている。サウジアラビアで起きた核テロと,それに伴う石油危機に端を発する軍拡競争が過熱し,宇宙支配をもくろむアメリカと,それに反対する各国の間でついに戦端が開かれるのだ。ハイテクによって核戦争が不可能になった世界なので,各勢力は通常兵器で戦うことになり,「近代戦なのに核兵器が出てこない」点に,一応納得できる理由を用意しておくのはいかにもトム・クランシーものっぽい。

エンド ウォー エンド ウォー
エンド ウォー エンド ウォー

 使用できる兵器は戦車,装甲車,そして戦闘ヘリコプターなど七つのカテゴリーに分かれ,登場するのは架空の未来兵器となる。ちなみに,RTSのお約束として,同一カテゴリーに属する兵器の能力は各勢力であまり違いはないが,アメリカ軍がハイテク兵器に優れ,ロシア軍が重砲を得意とするといった個性付けは行われている。
 また,戦闘ヘリコプターは戦車に強く,戦車は歩兵に強く,歩兵は戦闘ヘリコプターに強いといった具合に,各カテゴリーの兵器には必ず得手不得手があり,必勝の万能兵器が存在しない「三すくみ」体系もまたおなじみ。とはいえ,C&Cシリーズの「イオンキャノン砲」のような超兵器も存在し,これらの破壊兵器はリチャージに時間がかかり,敵も味方も見境なくなぎ倒すことから,使いどころやタイミングを十分考えなければならないようだ。

 生産要素のない戦闘特化型のRTSだが,拠点を占拠するなど目標を達成するとポイントが得られ,それを使って各ユニットのアップグレードが可能だ。アップグレードの内容は多岐にわたっており,砲撃精度が上がったり装甲が厚くなったりといった順当なものから,半透明になってステルス化するなど未来的なものまで数百種類用意されている。アップグレードされたユニットは次のマップでも使用できるため,ゲームが進むにつれてプレイヤーのスタイルにあった個性的な部隊に成長させられるはずだ。見かけは同じでも能力に差があるため,緊張感と意外性のある戦いが楽しめるだろう。

 また,ゲームモードとしては敵の拠点を制圧する「コンクエスト」,敵の部隊を殲滅する「アサルト」,敵の拠点を確保して一定時間保持する「レイド」,そして敵の守る拠点を占領/破壊する「シージ」の4種類で,これらのモードはマルチプレイでも同じとのこと。マップは30種類というから,3勢力すべてでシングルモードをプレイした場合,全体のボリュームはかなりのものになり,遊び応えは十分だろう。

 ゲームは「目標/敵部隊をターゲットする」→「自分の部隊を呼び出す」→「命令を下す」といった手順を踏むため,マップはあまり広くない(目標/敵部隊が視認されていなくてはならないのだ)。少なくとも,ブースのデモやDe Plater氏に見せてもらったマップはそういう印象。さらに広大なマップもあるのかもしれないが,呼び出したユニットの背後に視点が置かれるため,カメラは常に寄り気味となり,それだけに各ユニットのディテールがよく見える。

エンド ウォー

RTSとは言い切れない,
新感覚のゲームになりそうなエンド ウォー


エンド ウォー
 描画エンジンとしてEpic Gamesの「Unreal Engine 3」を使用しているのだが,もっぱらFPS(あるいはTPS)に使用されるUnreal Engine 3をRTSに使っていることがまず驚きだ。そのため,場面によってはまるで最新FPSのワンシーンを見ているような雰囲気である。ユニットのハイディテール化を推し進め,従来作とは一線を画するゲーム体験を提供したRTSにRelic Entertainmentの「Company of Heroes」(邦題,カンパニー オブ ヒーローズ)があるが,最新作だけにEndWarの迫力はそれに勝るとも劣らない。

 建物などのオブジェクトが複雑に建ち並び,生い茂る木立が視界を遮るような戦場で,視点を近づけたままマウスで操作するのは難しい。一般的なRTSのように引いた画面を使えばいいが,そうするとせっかくのディテールや戦闘の迫力が失われる。そうした問題を解決する音声入力を採用した本作は,簡単にRTSにはカテゴライズできない新感覚のゲーム体験を与えてくれそうだ。De Plater氏も,これはRTSではなく新たなリアルタイムアクションゲームだと話す(普通アクションゲームはリアルタイムじゃないの,という意見もありそうだけど)。

 最後にPC版について聞いてみると,まことにあっさり「やってるよ」との返事。詳しいことは言えないものの,そちらもかなりいい出来らしく,期待できる。
 この冬,本作に加え「Far Cry 2」「プリンス・オブ・ペルシャ」,そして「H.A.W.X」という豪勢なラインナップを用意したユービーアイソフト。全部遊んでいるヒマがあるかどうか,今から余計な心配をしている人もいるだろう。私のことだが。
  • 関連タイトル:

    エンド ウォー

  • 関連タイトル:

    Tom Clancy's End War 日本語マニュアル付英語版

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