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本製品は,ルーター本体の動作を制御するプロセッサに加えて,NPU(Neural Processing Unit)を組み込んだAI処理用プロセッサを搭載するのが見どころだ。これにより,接続した各機器に対する通信の最適化といった処理を,より効率的に実行できるという。
具体的な発売時期や価格は,今後あらためて発表するとのこと。
GT-BE19000AIは,ASUS製ゲーマー向けルーターのフラグシップである「Rapture」の新型モデルだ。無線LAN機能は,6GHzと5GHz帯,2.4GHz帯を1系統ずつ利用できるトライバンドに対応する。
合計7基の有線LANポートを搭載するのもポイントで,WAN(Internet)側のポートは,10GBASE-Tと2.5GBASE-Tの2系統を備えている。片方のWANポートが使えないときでも,もう片方でバックアップ可能だ。
LAN側のポートは,10GBASE-T×1と2.5GBASE-T×3,1000BASE-T×1の5基を搭載する。
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冒頭で触れたとおり,ルーター本体の制御とAI処理で使うプロセッサを分けることで,より高速に,かつ消費電力を抑えつつ処理を実行できるそうだ。
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ゲーマー向けの機能は,既存製品と同じ3種類を搭載しているが,それぞれ機能を強化しているという。
たとえば,接続した機器に応じた通信最適化機能として,従来は有線接続した機器の通信を優先して処理するLANポート「ゲーミングLANポート」を搭載していた。GT-BE19000AIでは,有線接続だけではなく,無線LAN接続した携帯型ゲーム機なども自動で認識して,優先処理をするようになったそうだ。
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目的に応じて通信の優先度を変更する「アダプティブQoS」もAIを活用することで新たな機能が加わった。従来のアダプティブQoSは,ゲームだけ,あるいはストリーム動画の映像や音声を優先するといった形で,特定用途の通信に偏った最適化だった。
GT-BE19000AIに搭載した新たなアダプティブQoSは,AIによって,それぞれのバランスを取りつつ,通信を最適化するという。
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また,GT-BE19000AIでは,対応するゲームにおいて,通信するときの経路を最適化する機能を大きく変更した。従来のASUS製ルーターは,「WTFast」という経路最適化サービスを利用していた。これがGT-BE19000AIでは「GTNet」に変更となっている。
GTNetは,台湾企業のGT Boosterが提供するサービスで,AIを使って経路の最適化を行う。
たとえば,オンラインゲームで海外のサーバーに接続する場合,従来は最短の経路で通信していたが,その経路にアクセスが集中した場合,遅延が生じていたという。GTNetは,混雑が少ない経路を瞬時に選択することで,遅延を抑えるそうだ。
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さらに,GT-BE19000AIは,AIを利用した広告ブロックやコンテンツのフィルタリングを行う「AiProtection」や,AIアシスタントがルーターの使い方を解説してくれる「Private Edge AI」といった機能も搭載する。
ただ,Private Edge AIの対応言語は,本稿執筆時点で本稿執筆時点で英語だけだ。ASUS JAPANは,Private Edge AIの日本語対応を強く要望しているそうなので,対応に期待したい。
このほかにも,コンテナ型の仮想環境を構築できるソフトウェア「Docker」にも対応する。家庭内の見守りカメラやセンサー,ローカルAIの環境を,別途サーバーを立てずに運用できるという。
GT-BE19000AIのスペックや機能を見ると,一般消費者向けとしてはやや過剰とも思える。人が集まるイベントを企画する人や団体向けの製品といえるかもしれない。

























