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Apple,iPhone 2.0 Softwareの正式版を6月に。iPhone版「Spore」も披露
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印刷2008/03/07 22:29

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Apple,iPhone 2.0 Softwareの正式版を6月に。iPhone版「Spore」も披露

 Appleは現地時間の昨日(3月6日),スペシャルイベントを開催し,6月にリリース予定となっている「iPhone 2.0 Software」の概要を発表した。iPhone 2.0 Softwareには,「iPhone Software Development Kit」が含まれており,これを用いることで,iPhone/iPod touch用のネイティブアプリケーションを開発できる。
 また,iPhone 2.0 Softwareには「App Store」と呼ばれるアプリケーションが含まれている。これは,iPhone/iPod touch向けに提供されるサードパーティ製ソフトウェアを,直接ダウンロードできるというものだ。
 iPhone 2.0 SoftwareやiPhone Software Development Kitの詳細が気になる人は,下のリリース文にも目を通してほしい。

 さて,Inside Mac Gamesが伝えたところによると,今回のイベントで,EA MobileとSega of Americaなどのサードパーティがデモンストレーションを行った。
 EA Mobileが披露したのは,Will Wright氏が長年開発に取り組んでいる,あの「Spore」のiPhone版。デモでは,iPhone自体を傾けたりすることでゲームを操作する様子が紹介されたとのことだ。

 もう一方のSega of Americaは,iPhone版「Super Monkey Ball」のデモを行った。その中で,同作はiPhone向けに機能を削ぎ落とした作品ではなく,コンシューマ機版と同等のバージョンであることが説明されたとのこと。
 さらにApple自身も,同社のエンジニアが2週間ほどかけて開発した,OpenGLベースのゲーム「Touch Fighter」を紹介。これは,iPhone本体を傾けて宇宙船を操作し,画面をタップすることでミサイルが発射されるというものだ。

 先日,「Appleが携帯ゲーム機市場に進出か?」と題した記事を掲載したが,そのココロは,(ひとまずは)同社がゲーム専用携帯デバイスを発売するわけではなく,iPhoneやiPod touchでさまざまなゲームがプレイできるようになるという方向性であるようだ。
 ともあれ,今後,ゲームに限らずさまざまな種類のネイティブアプリケーションの登場が期待できる。iPhone/iPod touchのファンにとって(日本でのiPhoneの正式リリースについては未定だが),今後が楽しみなニュースだろう。

#####以下,リリースより#####

【News Release】
アップル、iPhone 2.0 ソフトウェアのベータ版を発表

SDKと内蔵Microsoft Exchange ActiveSyncを含む

2008年3月6日、アップルは本日、今年6月にリリース予定のiPhone 2.0ソフトウェアのプレビューを公開するとともに、選定されたデベロッパおよび企業ユーザを対象にベータ版を即時提供することを発表しました。iPhone 2.0ベータのリリースには、iPhone Software Development Kit (SDK)に加え、プッシュメールやコンタクトリスト、カレンダーなどを提供するためのMicrosoft Exchange ActiveSync のサポート、さらにリモートワイプ、そしてプライベートコーポレートネットワークへの暗号化されたアクセスを可能にするCisco IPsec VPNなど企業内のネットワークに安全にワイヤレスでアクセスできる機能が含まれています。

「サードパーティーデベロッパによる活発なコミュニティが生み出され、それによってiPhoneとiPod touchのための何千ものネイティブアプリケーションが開発されることを大いに期待しています。iPhoneのエンタープライズ機能は、その革新的なマルチタッチユーザインターフェイスと先進のソフトウェアアーキテクチャとの組み合わせにより、これまでのモバイル端末にない最高のユーザエクスペリエンスと最先端のソフトウェアプラットフォームを提供します。」と、アップルのCEO(最高経営責任者)、スティーブ・ジョブズは述べています。

iPhone SDKにはiPhoneとiPod touchの革新的なアプリケーションを作るための豊富なApplication Programming Interfaces (API)とツールが含まれています。本日より、誰でもiPhone SDKのベータ版を無料でダウンロードし、MacでiPhone Simulatorを動かすことができます。アップルはまた、新しいiPhone Developer Programを本日発表しました。このプログラムを通じてデベロッパがネイティブアプリケーションを作成するために必要となるすべてが提供されます。同時に発表した新しいApp Storeは、デベロッパが作成したアプリケーションをワイヤレスでiPhoneやiPod touchのユーザに配布するための画期的な方法です。

iPhone SDKを利用することで、デベロッパは、Core OS、Core Services、MediaおよびCocoa Touchテクノロジーのためのプログラミングインターフェイスを含む数々のAPIを使って、iPhoneのためのネイティブアプリケーションを作ることができるようになります。iPhone SDKは、デベロッパがiPhoneの画期的なマルチタッチユーザインターフェイス、アニメーションテクノロジー、大容量ストレージ、内蔵の三軸加速度センサー、そして位置情報検知テクノロジーを最大限に利用した素晴らしいアプリケーションを作成し、真に革新的なモバイルアプリケーションを提供することを可能にします。

アップルはマイクロソフトからExchange ActiveSyncのライセンスを受けました。これをiPhoneに組み込むことにより、iPhoneは、Microsoft Exchange Server 2003および2007にすぐに接続でき、安全にワイヤレスでプッシュメールやコンタクトリスト、カレンダーそしてグローバルアドレスリストにアクセスすることができるようになります。ビルトインのExchange ActiveSyncがサポートされることで、リモートワイプ、パスワードポリシーそしてオートディスカバリといったセキュリティ機能を使用可能にします。
iPhone 2.0ソフトウェアは、最高レベルのIPベースの暗号化を提供するCisco IPsec VPNをサポートすることで非常に機密度の高い企業データの送信が可能になるほか、デジタル証明書またはパスワードベースのマルチファクター認証を利用した認証機能もサポートしています。802.1x認証機能を持つWPA2 Enterpriseの追加により、企業ユーザは最新のWi-Fiネットワーク保護規格を備えたiPhoneおよびiPod touchを使用することができます。

iPhone 2.0ソフトウェアには、IT管理者が多数のiPhoneにパスワードポリシー、VPN設定、インストール証明書、メールサーバ設定などを簡単に素早くセットアップできるようにするコンフィギュレーションユーティリティが含まれています。一旦定義されたコンフィギュレーションは、ウェブリンクまたはメールで簡単かつ安全にユーザに届けることができます。ユーザはユーザIDまたはパスワードで認証してコンフィギュレーションをダウンロードし、インストールボタンをタップするだけでインストールすることができます。インストール後は、ユーザはすべての企業のITサービスにアクセスすることができます。

iPhone 2.0ソフトウェアリリースに含まれる新しいアプリケーションApp Storeを使えば、ユーザはサードパーティアプリケーションを直接iPhoneまたはiPod touchからワイヤレスでブラウズ、検索、購入して、ダウンロードすることができます。またデベロッパはApp Storeを通じてすべてのiPhoneおよびiPod touchユーザにリーチすることができます。アプリケーションの価格はデベロッパが決定し、無料にすることもできます。有料の場合は、売上総額の70%をデベロッパが留保します。ユーザは無料のアプリケーションをダウンロードでき、その場合はユーザには料金がかからず、デベロッパにも売上は発生しません。無料、有料のアプリケーションはともにワンクリックで入手することができます。企業ユーザは、従業員だけがアクセスできる安全なプライベートページをApp Store上に作成することができます。App Storeでのアプリケーションの提供に伴うクレジットカード手数料、ウェブホスティング、インフラストラクチャおよびDRMに関わる費用はすべてアップルが負担します。サードパーティが作成したiPhoneおよびiPod touch向けアプリケーションはアップルの承認を受ける必要があり、App Storeを通じてのみ提供されます。

iPhone SDKはiPhoneおよびiPod touchのための革新的なアプリケーションを作成するための、信頼性が高く、高速で安全な方法を提供します。豊富なiPhone OS APIに加え、iPhone SDKはiPhoneおよびiPodのためのネイティブアプリケーションを作るための先進のツールも提供します。これには、ソースコードの編集、プロジェクトマネジメントそしてグラフィカルデバッギングのためのXcode、ドラッグアンドドロップでインターフェイスを作成しライブプレビューが可能なInterface Builder、iPhoneアプリケーションをリアルタイムでモニタし最適化することができるInstruments、そしてアプリケーションを実際に動かしてデバッグするためのiPhone Simulatorが含まれます。

iPhone SDKベータプログラムの提供期間中、限定数のデベロッパが選定され、アップルの新しいiPhone Developer Programに参加して、コードをiPhoneにインストールしてテストすることが可能になります。Standard Programの参加費用は年間99ドルで、参加者にはiPhone SDKと開発ツール、リリース前のiPhoneソフトウェアへのアクセス、テクニカルサポート、iPhoneへのコードをインストール、そして新しいApp Storeを通じてのアプリケーションの配付などが可能になります。Enterprise Programの参加費用は年間299ドルです。

これらiPhoneの新しいネットワークおよびセキュリティ機能に加え、iPhone 2.0のベータソフトウェアには、WordやExcelに加え、PowerPointの添付書類の内容を表示する機能や、複数のメールメッセージを削除したり移動したりできる機能など、いくつかの新しいメール機能も含まれています。

【価格と販売について】
アップルは、iPhone SDKと新しいエンタープライズ機能を含むiPhone 2.0ソフトウェアの最終版を、すべてのiPhoneユーザを対象に6月末までにフリーソフトウェアアップデートとしてリリースする予定です。iPhone向けに作成されたサードパーティ製アプリケーションはiPod touchでも使うことができますが、iPod touchのユーザがこれらのアプリケーションを利用するためにはソフトウェアアップデートを購入する必要があります。iPhone SDKの無料ベータ版は本日より全世界で、developer.apple.com/iphone/programからダウンロードすることができます。iPhone Developer Programは当面は米国内のみの提供となりますが、今後数ヶ月以内に他の国々でも提供されます。
アップルでは企業のお客様を対象としたプライベートiPhone Enterprise Beta Programへの参加のお申し込みを本日より受け付けています。(www.apple.com/iphone/enterprise


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