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Appleが携帯ゲーム機市場に進出か?
このところ,同社が携帯ゲーム機市場への進出を目指しているのではないかとの噂がささやかれているが,今回の登録商標変更は,その信憑性を高めることになりそうだ。
というのも,アメリカ合衆国特許商標庁(US Patent and Trademark Office)が2月8日に一般公開した資料によると,Appleは2月5日(ともに現地時間),同社の商標に以下の文言を追加することを申請しているからだ。
「玩具,ゲームそして遊具,すなわち電子ゲームを遊ぶための携帯機器。ビデオゲームを遊ぶための携帯機器。スタンドアロンのビデオゲーム機。テレビ以外のものと共に使用する電子ゲーム。LCDゲーム機。学習用電子ゲーム機。電池で稼動するコンピュータゲーム。」
(Toys, games and playthings, namely, hand-held units for playing electronic games; hand-held units for playing video games; stand alone video game machines; electronic games other than those adapted for use with television receivers only; LCD game machines; electronic educational game machines; toys, namely battery-powered computer games)
Appleは近年,iPodやiPhoneといった製品で成功を収めており,今後,ゲームをプレイするためのデバイス開発に乗り出すことも十分考えられる。かつてAppleはバンダイ(当時)と組んで,1996年に据え置き型ゲーム機「ピピンアットマーク」を投入した過去があるが,もし携帯ゲーム機市場へ参入するとなると,“ゲーム機市場への参入”はそれ以来ということになる。
2007年末に「Appleが,Intelのモバイルプラットフォーム『Menlow』(メンロー,開発コードネーム)を採用するのではないか」と報じられて以来,Macファンの間では,同社の新たな携帯端末に対する期待感が高まりを見せている。
Menlowは,ノートPCより小さな小型デバイス「UMPC」(Ultra Mobile PC)あるいは「MID」(Mobile Internet Device)向けとされ,新開発のモバイルデバイス向けCPU「Silverthorne」(シルバーソーン,開発コードネーム)をベースとするプラットフォーム。2008年上半期中には,同プラットフォームを採用した小型デバイスが登場する見込みだ。
Appleが実際にゲーム用途の携帯端末を開発しているのかどうか,または,今後登場するiPodやiPhoneの用途としてゲームをより大きくフィーチャーするのかどうかは,今のところ憶測の域を出ない。とはいえ,もし実現すれば,携帯ゲーム機市場を突き崩す可能性はあるだろう。
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