連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第673回「東京ゲイムショウへの期待」
こういうことがあると,自分が世の中に影響を与えられるような人でいられたらいいのにな,と思っちゃう。プロレスラーという比較的人前に出る職業ではあるものの,私なんて影響力が弱いうえにファイトスタイルが邪魔しちゃうのよね。ここで私のファイトスタイルを紹介しておきますと,ケツを出し,相手の顔を我がケツにうずめるような攻撃をするタイプなのです。もちろん相手にダメージを与えるためにですよ?
話を戻します。例えばテニス選手だったりすると,試合に勝った後にカメラのレンズにくっついているアクリル板にペンでサインやメッセージを書くことがあるじゃない。そこで「NO WAR」と書けばストレートに戦争反対の意志を世界に伝えられるわけですよ。
でも私の場合はケツを出したとき,ケツに「NO WAR」って書いてあったとしても不謹慎な感じしか出ないんですね。私のスタイルの中では一番効果的に注目を浴びる瞬間を選んでいるというのに,やはりちょっとメッセージが伝わり切らない。だから先日の試合ではそれをやるのはやめておきました。その代わりっちゃあなんだけど,この連載で叫ばせてもらいます。戦争は止めよう。
さて,世界は戦争や新型コロナウイルスの話題で持ちきりですが,そんな中,我々ゲイマーにとって明るいニュースが先日発表されました。「東京ゲームショウ2022」(以下,TGS 2022)が,幕張メッセで一般入場も可能なイベントとして開催される,と。
これ,すごく大きな意味があると思うんですよ。一昨年はオンラインのみ,昨年はオンラインを中心に業界関係者やメディア,インフルエンサーなどのみが会場に行けるという,イレギュラーな形でした。
情報発信という意味だけで言えば,オンラインでもいいのかもしれない。でも,国内最大のゲイムイベント,いわゆるお祭りとして考えた場合。やはり,クリエイター陣をはじめとした提供する人,そして楽しみにしている人,その模様を伝える人が一つの場所に集まって熱を共有することにも,また意味があるのだなってことに気付かされた2年でもあったわけです。
正直,まだ新型コロナウイルスに関しては先行きが不透明な状況ではあります。ひょっとしたらその時期,また何かが起こっているかもしれない。でも。人が集まるイベントとして開催されるってだけで,TGS 2022には価値があると私は思うのです。
そのうえで。人が集まる意味ってなんだ? ってことが,各出展者に求められるのかなって。毎年ヤっているから今年もっていうお話ではないからね。
ここでまたしても全然ゲイムに関係ない話に脱線するんだけど,私は飲食店を自分なりに評価するとき,お手洗いを見るんですね。このご時世だと何とも言えない部分はあるんだけど,仮にお店がいい感じに儲かっているとして,その儲けをお客様に還元できるのって,居心地の良さじゃないですか。その最たる部分がお手洗いだと思うんです。だから,お手洗いがきれいなお店って,私としては応援したくなる。
もちろん味も大切なんだけど,それって飲食店である以上みんなが追いかける部分でしょ。でも,居心地の良さは飲食店にとって直接関係ないかもしれないからこそ,心配りができているかどうかが分かれるところだと思うのよね。
ゲイムショウでも,私が各メーカーに期待するのはそこなんですよ。どうやってファンに還元するのか。もちろん,ゲイムメーカーにとって直接の勝負はゲイムが面白いかどうかです。払ったお金に対して価値を感じてもらえるかどうか。でも,こういうイベントってどこかファンに向けてって部分もあるじゃない。そうすると,その層に何をどうやって還元するか。ファンで良かったって思える瞬間を味わってもらうのって,とても大切だと思うのです。そのチャンスの場なんですよねTGSって。
もちろん,未体験の人に興味を持ってもらうという側面もあります。それはそれで取り組まなければならない。そういう場でもある。結局,出展する企業がどうとらえるかって話になっちゃうんだけどね。
ただ,お祭りですげー楽しい気分になったら,お祭りを好きになるじゃん。そのノリでTGSに来たら楽しかったってなると,ゲイムのことを好きになると思うの。TGSはそういう場になるといいなって。もちろん企業も遊びじゃないから,費用対効果ってものもある。ただ,やはり遊び心は見せてもらいたい。ゲイムと,それを取り巻く環境は楽しいもんなんだって思わせてほしい。
ざっくり言うと,私はゲイムに「夢を見たい」ってことですね。恥ずかしげもなく恥ずかしいことを言わせてもらうならば,ゲイムでも音楽でもスポーツでも何でも,業種が違う中でも最終的にはそれぞれの形の「夢」を与えることが,エンターテイメント産業の最大の社会貢献なんじゃないかなって私は思うのです。
あらためて。今年のTGS 2022は一般入場も可能なイベントとして開催されることが発表されました。さあ,ゲイム業界はどんな夢を見せてくれるんでしょうか。今,ネガティブな要素が多いこの世の中に対して,ゲイムが与えてくれるものは何だろうか。今年はそういう視点でTGSを見させていただこうと考えております。
今週はゲイム業界発のビッグニュースに対する,私のケツ意表明でした。ではまた来週。
「東京ゲームショウ2022」は3年ぶりに一般来場者向けリアル会場を設置へ。今年のテーマは“ゲームは、絶対、とまらない。”
CESAは本日,「東京ゲームショウ2022」の開催概要を発表した。東京ゲームショウ2022は,2022年9月15日から18日まで千葉・幕張メッセにて開催され,3年ぶりに一般来場者向けリアル会場も設置される。また,今年のテーマは「ゲームは、絶対、とまらない。」に決定した。
「東京ゲームショウ2022」開催発表会レポート。幕張メッセにて2022年9月15日〜18日開催。16日のビジネスデイは14:00から一般入場可
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は本日,「東京ゲームショウ2022」(以下,TGS 2022)の開催発表会をオンラインで配信した。今年は,幕張メッセを会場にリアルイベントとして開催。期間は,2022年9月15日から18日(15日と16日はビジネスデイ)の4日間だ。
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- ライター:大陸新秩序
今週のハマりゲイム
PC:「METAL DOG」
PlayStation 5:「FIFA 22」
Nintendo Switch:「三國志14 with パワーアップキット」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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