男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第124回：「春の（一人）『三國志』祭」

著者近影

　先日，新宿のロフトプラスワンで4Gamer主催のチャリティオークションが行われたわ（関連記事）。これって，出演者やメーカーさんが出した品をその場でオークションにかけて，売り上げのすべてを震災の義援金にあてるっていうイベントだったのね。告知が急だったので，イベントとしてどうなるか分からなかったんだけど，おかげさまでなんとなく盛況だった気がするわ。
　あ，このおかげさまっていうのは，お金を出してくれた人もそうだし，お金を使わずとも会場に来てくれた人，会場には来れなかったけど気にかけてくれた人，もちろん出品してくれた出演者やメーカーさんも含め，このイベントに関わったすべての人に対してのおかげさま。
　イヤ，私はただのいち出演者，とりわけ私個人の出品分としては7269円しか貢献できてないから，こんな偉そうなことは言えないんだけどね。それでも，最終的には80万円を越える額が集まったわけだから，この事実だけでもイベントとしては成功だったと思うわ。このお金が，少しでも復興の役に立てばと願います。

　ちなみに私は，グラスホッパー・マニファクチュアさんが出品したクリエーター陣サイン入りXbox 360本体を落札！　先週のこの連載で，Xbox 360を再度買うタイミングを見失ったって書いたばっかりたから，これもまた運命。そして，この私史に残る2011年3月24日「3.24 Xbox 360再入手事変」により，私も晴れてヘビーゲイマーの仲間に返り咲いたわ！　フハハハハ！
　……と思ったら，今度はXbox 360で一体どのソフトを遊べばいいのかさっぱり分からんという現実が私を襲う。まあ，それを言い出すと，最近はニンテンドー3DSとWiiもけっこうそんな感じなんだけどね。
　ひとまず，かねて興味のあった「あつまれ！ピニャータ」に手を出そうかと画策中。ヘビーゲイマーへの道は思いのほか遠いわね……，ていうか私，そもそもヘビーゲイマーになりたいのか？　なったらどうなるの？　というか，あんまり得はなさそうね。
　ウン，割とどうでもいいや。ヘビーゲイマーになるのはやめだやめ！　帰れ帰れ！　よくよく考えたら，ゲイム好きなだけで詳しいわけじゃないしな。でも今さらだけど，ピニャータは気になるからヤる。

　と，こんな感じでひょんなことからXbox 360を再入手したって話のあとは，PlayStation 3の「真・三國無双6」とPSPの「三國志IX with パワーアップキット」のお話をば。というのも先日，この二つを同時に買ったのよ。どっちもコーエーテクモゲームスの三國志モノだけど，ご存じのとおりゲイム性は完璧な別物。

　ともかく，私が「三国志」全般が好きで，光栄時代からのコーエーテクモゲームス作品も好きってことは，ちょくちょくこの連載でも触れてきたわ。その中でも「三國志」と名のつくゲイムは，身体が火照って求めるあまり，脳汁であそこがグチョグチョになって恥ずかしい音を立てて「この音を聞いてごらん，こんなになってるよ？　どこからこんな音させてるんだホラ言ってみろ」って辱められるくらい好きなのよ。まあ，どこっつっても脳汁っていうくらいだから脳なんだけども。
　しかし！　そんな私にとって脳汁タイトルであるコーエーテクモゲームスの三國志ゲイムでも，実は「真・三國無双」シリーズはちょいと苦手なのね。アクションっていうのがどうにも合わないらしく。かといって，「北斗無双」は普通に楽しくプレイできたから，無双がダメってわけじゃなく，
　おそらく三國志がアクションになったことへの違和感が，私の中でぬぐえないだけなんだけどね。こう考えると，自分でもどれだけ偏屈なファンなんだ？　って気にもなってくるわ。でも，基本的に私は，好きなモノの変化を受け入れられるタイプなはずなのよ。
　今までだって，カツオやドラえもんの声の変化も前向きに受け入れてきた。大豪院邪鬼の身長がどんどん縮んでいったことも好意的にとらえてきた。「ファイナルファンタジー」シリーズの変化だって別にナシではないと思っているわ。「ファミコンジャンプ」の1と2の別ゲイムっぷリも……まあ釈然とはしないなりに良しとしましょうと納得した。

　そんな私でも真・三國無双シリーズだけは，何となく乗り切れないの。一応，毎回ちゃんと買ってプレイはしてるのよ。ホラ，買わないと文句も言えないから。
　エンターテイメントの価値って，基本的に払ったお金に対して，自分がそれだけの価値を見いだせたかどうかじゃない？　プロレスでもゲイムでも映画でもカードゲイムでもアニメでも何でもそうなんだけど，自分で体感したわけじゃないのに文句を言うのってたぶん違うと思うの。あくまでたぶん。
　もちろん，先に体感した人からの評判を聞いて，お金を払うことに決めたとか，逆にやめたっていうのはアリだと思う。なぜならそれが情報の取捨選択だから。情報って，自分が何かを決めるための材料として使うのが大事だと私は思ってるの。
　ただし！　評判を聞いて自分が体感した気になってしまうのは，情報に踊らされてるだけな気がする。私がそう思うだけであって，何が正しいかどうかは分からないけどね。これもまた情報。

　話がそれたわね。そんなこんなで，毎回一応はプレイしている真・三國無双シリーズの最新作である真・三國無双6を，「乗り切れないんだろうなー」と思いながらプレイしてみたわけ。
　……おもろいやんけ。
　誤解なきよういっておくと，今回も私の個人的な部分で乗り切れないところがあるにはあるわよ。でも，それを踏まえた上でも面白い。
　私としては，「天国」って難度が本当に天国級に簡単だって部分がとても素敵に感じたわ。……アレ？　ひょっとして，真・三國無双シリーズに乗り切れなかったのは，私の腕の問題……なのか？
　このシリーズにはファンが多いから，私がこんなことを言ったところで販売本数には何ら影響ないんでしょうけど，それでも今回はなぜだかゲイムに入りやすいわね。新システムやら演出やら，いろんな理由はあるんでしょうけど，とりあえず間口が広がったというか，少なくとも私は初めてこのシリーズで楽しめたっていうのは事実。
　だから，今までなんとなく真・三國無双シリーズに乗り切れないでいた，コーエーテクモゲームス＆三国志モノのファンは，遊んでみてもいいんじゃない？　って言っておくわ。

　あ，三國志IX with パワーアップキットは，私的には鉄板。逆にこっちは，ヤらなきゃいけないことがあれこれあったりするので，初心者にはオススメしづらい気もするけど，シリーズのファンなら間違いなく楽しめるでしょう。

　何となく三国志を題材にしたゲイムが好きな人は真・三國無双6，光栄時代からの「三國志」シリーズファンには三國志IX with パワーアップキット。こういった感じでよろしいのではないかと。
　また，そのための同日発売だったのではなかろうかと。もちろん，両刀使いもOK。私はどちらにも満足しているわ。お金を出して良かったと思ってるもん。

　そんな感じで，Xbox 360が返り咲いたので，本格的にXbox 360用のゲイムもチェックしてみることにする。決して嫌いなわけではないからね。いやホントに。結局こうやって買ったわけだし。私にとって気になるタイトルがあまりないだけで。
　ではまた来週！