企画記事
Steamの時代が到来。PCゲーマーなら知ってて損はない,Steamのすべてをあなたに紹介
ValveのSteamとはなんなのか?
アカウント数は,2012年10月から約12か月で30%増えており,この膨大な規模のユーザーと多数のタイトルにより,Steamは当初の“デジタル配信システム”という枠を超えた存在になりつつある。ゲームを始めるときにSteamを立ち上げ,Steamで最新情報を手に入れ,Steamでプレイヤー仲間とコミュニケーションするなど,一つのプラットフォームと呼んでもいいほどだ。
「Steam」公式サイト
個人的に,最初にSteamに触れたのは,サービス開始の翌年となる2004年に発売された,ValveのFPS「ハーフライフ 2」に同梱されていたものだった。ゲームをアクティベートするのに必須だったため,“仕方なく”インストールしたのだが,PCパワーをすべてゲームに振り向けるため,わざわざ余計なプロセスを終了させていた筆者としては,バックグラウンドでオンラインになっているソフトが好きになれず,「こんなのいらない!」と思ったことを記憶している(アクティベート後は,オフラインでも大丈夫だったが)。当時は,Steamで購入できるタイトルも少なかった。
だがその後10年,想像を超える勢いでSteamは急成長を続けた。なんというか,第一印象とはあてにならないものだなぁ。
前置きが長くなったが,そんなSteam,もちろんあなたも使ってますよね。えっ,使ってない? 名前は聞いたことはあるけど,興味がない? PCを持ってない? うーむ,それはいけない。というわけで年末年始の今日この頃,ここで改めてSteamをオススメしてしまおうというのがこの記事の趣旨なのだ。自分で言うのもなんだが,いい流れだと思う。PCを持ってない人はどうしようもないけど。
もっとも,4Gamerは実はSteamのことが割と好きであり,2012年の年末にも「初心者向けSteamガイド連載 勇気を出して初めてのSteam」と題して,4回にわたりインストールから応用まで微に入り細を穿って紹介している。しかも,この12月からは週刊連載「ハロー! Steam広場」までスタートさせ,新作タイトルの紹介をメインに,最新の「GREENLIGHT」や「アーリーアクセス」などの情報を載せているのだ。ホント,好きだなあ。
Steamを始めよう
筆者の予想はしばしば外れるので有名だが,そんなわけで,2014年はValve,なかんずくSteamが欧米のPCゲーム業界の台風の目になると断言してしまいたい。要するに,始めるなら今でしょ,というわけだ。ますますいい流れだ。
さて,Steamとはなんなのか? Steam自体はソフトウェアであり,公式サイトから無料でダウンロード可能になっている。対応機種はPCのほか,Mac,Linuxで,日本語にも対応している。そんなSteamをあなたのPCにインストールすると,以下のようなことが可能になる。
(1)ゲームを購入できる
(2)コミュニティに参加できる
(3)MODを導入できる
(4)ほかにもいろいろできる
残念ながら「合コンでモテモテになる」とか「身長がみるみる高くなる」といった機能は用意されていないので注意が必要だが,それ以外は割としっかりしているので,順番に見ていこう。
まずゲームを買ってみる
Steamを起動させると,デフォルトで「ストア」画面が立ち上がる(ただし,画面最上段のバーにある「表示」タブ→「設定」→「インターフェース」でデフォルト画面の変更が可能)。ここがSteamのメインと呼んで過言ではないパートであり,ごく個人的な意見だが,ゲームの購入さえ普通にできるようになればSteamの80%(推定値)は制圧したと思っていいだろう。
大胆に省略しているが,Steamゲーム購入の前にはアカウント登録などが必要になるので,そのへんは以前掲載した記事を参照してほしい。なお,記事にあるようなSteamクライアントからではなく,公式サイトであらかじめアカウント登録し,そのIDとパスワードでアクセスすることも可能だ。まあ,どっちでも,いいんです。
さて現在,ページ上部のタブには「おすすめアイテム」「ゲーム」「ソフトウェア」「デモ版」「おすすめ」,そして「LINUX」という項目が並んでいる。「おすすめアイテム」と「おすすめ」があるって,どんだけおすすめするんだ,と思う人もいるかもしれないが,後者はフレンド登録したほかのプレイヤーが「面白いから,やろう」と,あなたにおすすめするもの。フレンドと一緒にCo-op(協力プレイ)ゲームをやりたいときなど,いいから買っとけ,という感じで使えるものだ。
要するに,ジャンルやリリース日,単語検索といったさまざまな方法でタイトルを探し出せるわけだ。個人的には「ニューリリース」をブラウジングして,お,これよさそうじゃん,ポチッ! という買い方をしているが,たまにライブラリを眺めると,あれ,オレこんなゲーム買ったっけという,まさにデジタル積みゲー状態になっている場合が少なくないので,注意が必要だ。ただし,同じゲームを二度買おうとすると,Steamが「持ってるだろ」(意訳)と教えてくれるので安心してほしい。
さて,「これだ,これしかない!」と選んだゲームをクリックすると紹介ページにジャンプし,紹介ページなので当然だが,ゲームについての説明が読める。ムービーやスクリーンショットが掲載されているほか,対応言語やMetacriticのメタスコアなどが分かる仕組みなのだが,テキストがほとんど英語というのがハードルお高めかもしれない。日本語に対応しているタイトルの場合は日本語解説が付いていたりもするが,そうでないときも多く,まあ,海外ゲームを購入しようという以上,このあたりは仕方ないことだろう。
タイトルによっては,ここから公式サイトにアクセスできたり,マニュアルを見られたりもするので,個人的には「発売日いつだっけ」「デベロッパはどこだっけ」「オレ,何やってたんだっけ」などを調べるときに重宝している。
意外なほどメタスコアが低かったり,ムービーがちょっとアレだったりして,決断がうっ,と鈍るときもあるけど,およろしいようでしたら「カートに入れる」を選択して購入ページへ飛び,Valve(およびゲームデベロッパ)に代金を払い,その代わりにゲームを受けとるという資本主義的なドラマを繰り広げることになる。
未成年だったり,諸般の事情でカードを持っていなかったり,あるいはカード番号の登録をしたくなかったりした場合,欲しくても購入できなかったため,昨年末の記事ではいくつかの代替案を提示していた。しかし,2013年11月21日にValve公認のユーザーサイト「PRO スチーマー」がオープンしたことで,飛び越えるべきハードルはグッと低くなった。
デジカが販売している「Steam ウォレットコード」を使えば,Steamの仮想の財布であるウォレットに仮想の貨幣をチャージできる。銀行振り込みのほか,全国のコンビニエンスストアでの支払いにも対応しているため,お金さえあれば誰でも買えるのだ。
使用方法などは公式サイトを参照してほしいが,基本的にSteamクライアントを立ち上げてキーナンバーを入力するだけの簡単設計だ。“スチーマー”と聞くと,なんだか服のシワがキレイにとれそうだが,現在のところ売れ行きは好調らしく,潜在需要の大きさを窺わせている。みんな,待ってたんだねえ。
ちなみにクレジットカードを持っている人は,一度登録しておけば,あとは自動的に適用されるため,二回目以降は数クリックでゲームが買えるようになる。あまりにも簡単すぎて危険な香りがしてくるほどで,注意したい,オレ。
ゲームは自分でプレイするために購入できるほか,ギフトとしてメッセージを添えて,ほかの人にプレゼントすることも可能だ。Steamを使って直接ゲームを贈れるのは登録したフレンドだけだが,メールアドレスさえ知っていれば,誰にでも贈れる。個人的に,誰かが筆者にゲームをくれないかなあ,といつも思っているのだが,もらったことはない。
重要なポイントとして覚えておきたいのは,購入したゲームがPCではなくユーザーに紐付けられるということだろう。つまり,ディスク認証が不要である(そもそもディスクがない)ほか,どのPCであろうと,インストールしたSteamに自分のアカウントでアクセスすれば,購入したゲームのダウンロート&プレイが可能になるということだ。当たり前? ええ,最初はそんな気がしたけど,これはとくにPCゲームで深刻な問題である違法コピーに対する一つの解答であり,やっかいなDRM(Digital Rights Management)ソフトなどを使わない,エレガントな方法だといえるのではないだろうか(受け売り)。再インストールも随時できるが,複数のPCで同一アカウントに同時アクセスするといったことはできない。
また,タイトルによっては,セーブデータをSteamサーバーに置くこともできる。これにより,自宅でプレイしていたゲームの続きを会社のPCでやるといったことが可能になるので,会社でゲームをやることの是非はともかくとして,大変便利だ。パッチなども自動的に当ててくれるので,PCゲーマーにはおなじみの,「急にマルチプレイに参加できなくなる」といった現象も大幅に減少される。
7割引きは当たり前のSteamセールと,
充実のアーリーアクセス
“中小デベロッパ”つながりで書くと,「早期アクセスゲーム」も最近,Steamのウリの一つといえる。4Gamerでは通常「アーリーアクセス」という言葉を使っているが,つまり,β版を早めに販売して開発資金を得るというビジネスモデルだ。購入者は無料で製品版にアップデート可能で,デジタル販売ならではの,小回りを利かせたやり方だ。以前からあった手法ではあるようだが,「Minecraft」がアーリーアクセスで成功したことで,大手パブリッシャに頼らない開発手法として注目されるようになった。
ある意味,ユーザーにとっては賭けになるのだが,フルプライスである場合はほとんどないので,気になるタイトルにトライしてみる価値はありそうだ。12月17日にリリースされたスタンドアロン版「DayZ」は,発売後24時間で17万2500本のセールスを記録したという(関連記事)。
買えないソフトがある,「おま国」問題
以上,Steamのいいところばかり書いてきたが,光あるところに影がある,Steamも万能ではない。
まずは,リージョン規制で日本から買えないタイトルがあるという,いわゆる「おま国」(「おまえの国には売らない」から由来したネットスラング)問題。これは,日本に支店や代理店がある欧米の大手メーカーのタイトルに見られることが多いが,必ずしもそればかりでなく,なぜ規制されているのかさっぱり分からない場合もあったりする。
購入できるが,欧米に比べて価格が非常に高いというケースも「おま国」問題のバリエーションと言えるだろう。
日本語版パッケージとの競合を避けるための措置であるようだが,Steamの対応も良いとは言い難く,そのため「本編は買えるがDLCは買えない」「本編は買えないがDLCだけ買える」「予約だけできる」「買えたり買えなかったりする」といった珍妙な現象が発生したりしている。メーカーからの細かい依頼にValveが対応してくれないという話も聞くが,いずれにしろ,ほかのダウンロードサイトに比べてSteamのリージョン規制は,「過剰」という印象だ。
要するに,買えないものは買えないとあきらめるしかないような気がするが,改善の見込みがまったくないのかといえば,必ずしもそうではなく,オフレコだけど,上記の「PRO スチーマー」をオープンしたデジカが,この「おま国」について対応するとしており,問題が改善されていく可能性がある。解決に時間がかかることはたぶん間違いないので,気長に期待したいところだ。
余談ながら,もしValveがSteamから撤退したらどうなるのか? 改めて言うまでもなくValveは北米の私企業であり,しかも株式を上場していないので経営の実際は外から分かりにくい。万が一倒産したりSteamから撤退したりしたら,当然ながらSteamのサポートは終了するだろう。もっとも,少なくないタイトルが,Steamがオフライン状態でも起動できるので,購入したゲームが即全滅ということはないはず。もちろん,サーバーが止まれば,未ダウンロードのタイトルはそれっきりになるだろうけど。
以降,ブラウザの公式サイトにログインするときにメールで認証コードが送られてくるといった措置がとられているが,こうしたハッキングが今後もないとは言い切れない。パスワードの定期的な変更や,「Steam ウォレットコード」「Paypal」の使用など,自己防衛策が必要になるのは,ネット社会の現実ですかね。
このほか,「Steamの言語を英語にしないと,起動しないソフトがある」「リテール版とSteam版が異なるため,マルチプレイができない」などといった話を聞いたりもするが,これ以上は細目にわたるので,このへんにしておこう。
Steamで買えないタイトルがある? そんなときには
というわけで,PCゲーマーが日頃お世話になっているサイトを以下に並べてみた。実はこれらのサイトの多くが,タイトルによって「Steam必須」だったりするのだ。つまり,サイトではキーコードのみの販売を行い,ダウンロードおよびアクティベートはSteamでやるというダンドリね。
場合によっては,「おま国」問題を回避できる可能性もある(もちろんダメなときもある)ので,それぞれのサイトの使用方法については,公式サイトで各自調べてほしい。
・Amazon.co.jp(http://www.amazon.co.jp/)
Amazon.co.jpは毎週さまざまなPC向けタイトルをセール価格でダウンロード販売する,「PCゲームダウンロード週替わりセール」を行っている。詳しくは4Gamerの週刊連載「Weekly Amazon Sale」をチェック!
Amazon.co.jp「PCソフトダウンロードストア」週替わりセール
・GamersGate(http://www.gamersgate.com/)
スウェーデンに本拠を置くダウンロードサイト。新作からインディーズ系まで,扱うタイトルは豊富。独自のダウンローダーを使うが,遅いようだ。その代わりというか,Steamにも負けない値引率のセールを頻繁に行っている。
・GamesPlanet(http://uk.gamesplanet.com/)
フランスのダウンロードサイト(日本からアクセスするとUK版にリダイレクトされる)で,価格はユーロ表記。サイトから直接ダウンロードするほか,ダウンローダーを使う方法もある。
GamersGate |
GamesPlanet |
・GOG.com(http://www.gog.com/)
GOGとはGood Old Gamesの略で,その名のとおり,ほかでは手に入らないような古いゲームを多数販売している。オープンソースのエミュレータでそれらのゲームを動かすのだが,DRMなどは使われていない。運営しているのは「The Witcher」シリーズでおなじみのポーランドのパブリッシャ/デベロッパ,CD Projekt REDだ。
・Green Man Gaming(http://www.greenmangaming.com/)
不要ゲームの下取りサービスも行っているイギリスのサイト。ものすごい割引率のセールだけでなく,ゲームの無料配布もときどき行っている。ダウンロードには,独自のクライアントソフト「Capsule」を使用する。
GOG.com |
Green Man Gaming |
・Impulse Driven(GameStop)(http://www.impulsedriven.com/)
書ききれなかったが,このほかにも数多くのダウンロードサイトがネット上にあり,それぞれ個性的なので,Steamに慣れてきたら,こちらもチェックしてみよう。
個人的には,SteamとAmazonを巡回していれば,ほぼ事足りるような気がするが,それらでは販売していないようなタイトルが見つかるかもしれないので,どんどん購入してどんどん積み上げるのだ!
便利なコミュニティ機能
さて,ゲームが普通に買えるようになったら,次はコミュニティに挑戦だ。筆者はほとんど友達がいないので,コミュニティ機能を使いこなしている気がまったくしないのだが,まずは自分のプロフィールを登録する必要がある。登録方法については昨年末の記事を参照してほしいところだが,自分のプロフィールを登録することで,フレンドがいるなら,チャットや,フレンドのステータス閲覧などができるようになる。
登録時に自分の情報の公開範囲を決めることができるが,フレンド機能を十分に使いたいのであれば,ある程度オープンにしておいたほうがいいようだ。
「野良ではそろそろ限界かな。そういえば,あのプレイヤーが上手だったから,フレンドになって一緒に戦おう」というのであれば,さっそくフレンド申請。ただ,必ずしも承諾してくれるとは限らないので,拒否されても怒らないことだ。また,承諾してもらうまでにかなり時間がかかることもある。
個人的には,見ず知らずの人に友達になってくれと言うのはちょっと苦手なのだが,マルチプレイだけでなく,フレンドが多いほうがいろいろと楽しいことができるので,最初は簡単な機能から初めて,フレンドを作るのにも徐々に慣れていくとよさそうだ。
「Steamワークショップ」と「GREENLIGHT」
PCゲームの特徴の一つに,豊富なMODの存在が挙げられる。MODとは「Modification」の略語で,キャラクターのテクスチャを交換したり能力を変更したりといったごく簡単なものから,システム変更に加えてシナリオやオブジェクトまで作ってしまう大規模なものまで,さまざまなMODが世の中にはある。日本ではいまいちという気もするが,欧米ではMODがゲームカルチャーの一つになっており,MOD制作者がプロのゲーム開発者になったというケースも少なくない。
このMODを手軽に適用できるのが,「Steamワークショップ」だ。またMODのほか,ゲームに用意されたシナリオエディタを使って作った「シナリオ」や「ミッション」なども数多くあるので,よりどりみどりだ。
そんな「Steamワークショップ」は「コミュニティ」タブに紐付けられているが,対応タイトルの紹介ページからも当該ページに行くことができる。単にダウンロードして楽しむだけでなく,自分の制作したMODをアップロードすることも可能で,MOD開発者にとってもメリットは大きいのではないだろうか。
以前のように面白いMODを探してネット上をあっちこっち行ったり来たりする必要は減ったものの,まあ「MODを探し回る」という行為自体も面白いので,Steamワークショップが物足りないと思うようになれば,あちこちにあるMODまとめサイトみたなところをのぞいてみるのも悪くないかも。言うまでもないことだが,MODの使用はあくまでも自己責任でどうぞ。
当初は,組織票や声の大きい少数ユーザーのノイズなども懸念されたが,今のところちゃんと機能しているようで,現在,300以上のタイトルがゴーサインを待っている状況だ。制作者側にとっては,プレイヤーの意見をあらかじめゲームに取り入れることができるため効率的な開発が可能になるし,ユーザーにとっては,自分がゴーサインを出したタイトルがSteamで発売されるのは嬉しいもの。
そんなわけで,あなたもぜひGREENLIGHTをチェックして,「うむ,これはいいね」とかなんとか,上から目線で判断してみよう。
Steamの今後
長々と書いてきたが,いかがでした。いろいろな理由で右肩下がりな雰囲気の漂う欧米のPCゲーム市場にあって,孤軍奮闘という感のValveとSteam。PCゲーマーとしては,ぜひ応援したいところだ。やり方は簡単。Steamをダウンロードしてインストールするだけ。
まずは,配信中のスマートフォンアプリ。iOSおよびAndroid向けの無料アプリで,PCを立ち上げることなく,フレンドとのチャットやゲームの購入が可能になるというものだ。セール情報なども教えてくれるので,欲しいゲームが90%オフになっていて,しかもそのセールがあと30分で終わってしまうときなど,どこにいても買うことができるでの,ああ,またゲームが積み上がる。
2013年の夏からは,「Steam Trading Cards」のサービスが始まっている。これは,Steamでトレーディングカードに対応したゲームをやっていると,ときどきカードがドロップされるというシステムで,このカードを集めることで「バッジ」が作成でき,これによってプロフィールの背景画面をカスタマイズしたり,クーポンが手に入ったりする。
バッジ収集の指標としては「Steamレベル」が導入されており,レベルが上昇することでフレンドの登録上限数が増えていったりするのだ。
正直な話,オマケ程度の機能のような感じだが,キラキラなレアカードなんかもあったりするので,ハマる人はハマってしまうかもしれない。
同じく現在,βテストが行われているのが「Steamレビュー」で,自分の所持しているタイトルのレビューを書いて投稿したり,他人のレビューを読んで購入の参考にできるという新機能。サムアップ/ダウンにより,レビューに対する評価も可能になっており,不快と感じるようなレビューに対してスパムフラグを立てたりもできる。
しかも開発者自身もレビューを投稿でき,その場合「開発者コメント」であることを示すマークが付くというからユニークだ。
さらに現在,クローズドテストが行われているのが,「Steam In-Home Streaming」で,これは家庭内のPCで動作しているゲームを別のPCにストリーミングできるという機能だが,詳しいことはよく分からない(関連記事)。
例えば,自分の部屋にあるハイエンドPCでスペック要求の高いゲームを動かし,そのグラフィックスをリビングルームのPCに配信。リビングの大型テレビでプレイすることなどが考えられるが,果たして? という感じだ。
「Steam Big Picture」と同様,PCゲームのリビングルームへの進出を狙ったものだと思うが,詳しくは続報を待ちたい。
冒頭にも書いたように,「SteamOS」および「Steam Machine」を初め,2014年のPCゲームシーンではValveに大きな注目が集まるのは間違いない。2014年1月7日〜10日,ラスベガスで開催される家電製品の見本市「CES 2014」にValveが「Steam Machine」を引っさげて参加することも伝えられており,ここで何かの発表があるかもしれない,ないかもしれない。二つに一つだ。
いずれにしろ,PCゲーマーとしてはこれからもSteamに熱い視線を注いでいく必要があるのは間違いないだろう。終わり……という感じで終わりにして,そろそろSteamのセール情報でも見に行こうかな。おお,欲しかったあのゲームが85%オフですって。買わなきゃ!
「Steam」公式サイト
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