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仮面に宿る4体の神獣を切り替えてパズルを解く。釜山の5人チームが作る「Worn By The Forgotten」[BIC2026]
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印刷2026/08/15 14:30

プレイレポート

仮面に宿る4体の神獣を切り替えてパズルを解く。釜山の5人チームが作る「Worn By The Forgotten」[BIC2026]

 韓国・釜山で開催中のインディーゲームイベント「Busan Indie Connect Festival 2026」「BIC2026」)に,OddBallGamesの3Dパズルアドベンチャー「Worn By The Forgotten」が出展されている。ブースで実機に触り,開発チームの2人に話を聞いてきた。

 Worn By The Forgottenでパズルを解くのは,主人公だけではない。主人公の少女ウォーン(Worn)が見つけた仮面から神獣が現れるので,プレイヤーはウォーンと神獣を切り替え,それぞれを直接操作する。

 フクロウは手では持ち上げられないものを持ち上げ,ウシは角で壁を砕き,シカは光で闇を裂き,ヘビは狭い隙間を抜ける。仕掛けの一部を神獣が解き,残りをウォーンが解く。この往復がゲームの基本形だ。

 ただし4体がそろうのは最終的な形で,会場の展示ビルドで使えたのはフクロウ1体だけだった。以下,実際に触れた範囲と,開発チームから聞いた計画とを分けて紹介しよう。

仮面から呼び出したフクロウの神獣が翼を広げる。画面左手前に立つ小柄な人物が主人公のウォーンだ
画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 仮面に宿る4体の神獣を切り替えてパズルを解く。釜山の5人チームが作る「Worn By The Forgotten」[BIC2026]

 ブースで取材に応じてくれたのは,OddBallGamesで代表を務めるソン・ミンジェ(Minjae Song)氏と,企画を担当するキム・ウィジュン(Euijun Kim)氏の2人だ。

 舞台は歴史を消された世界で,かつて信仰を集めていた神が悪神ヤヌタン(Yanutan)に敗れ,その敗北とともに過去が覆い隠されている。人々はそれを知らないまま暮らしている。
 敗れた神が残した仮面には4つの信仰と,それを体現する神獣が眠っており,仮面を拾ったウォーンがその力で世界の秘密を1つずつ掘り起こしていく,というのが導入になる。

翼と目をかたどった紋章が壁面に浮かぶ。ウォーンの装束も髪もオレンジの光を受けている
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 仮面に宿る4体の神獣を切り替えてパズルを解く。釜山の5人チームが作る「Worn By The Forgotten」[BIC2026]

 最終目標は,かつての神の4つの姿をすべて見つけ出すこと。4つがそろうと神が再臨し,悪神と改めて戦うことになる。ウォーンはその過程で神の使いのような立場になっていく,というのが開発チームの説明だった。

オレンジ色の目を光らせる巨大なフクロウの石像。左手前の台座にも,翼を広げた小さな鳥の像が据えられている
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 もう1つ,ウォーンの手元には神獣の力を宿した短剣があり,投げると手元に戻るので,届かない位置のスイッチを押すといったことに使う。神獣の能力と組み合わせることで,通れる道が出現するという設計だ。展示ビルドはフクロウしか使えなかったので,短剣とフクロウだけで進むことになる。

 操作系はオーソドックスだ。左スティックでウォーンを動かし,右スティックでカメラを回す。ジャンプとダッシュも用意されており,動きがキビキビしているので,走らせているだけで気持ちがいい。調子に乗って飛び跳ねながら進んでいたら,足を踏み外して高いところから落ちて死んでしまったというのはご愛敬だ。

ウォーンが短剣を振りかぶる。画面中央のオレンジ色の的に照準が合っている
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牙をむく黒い怪物が通路をふさぐ。右側の床には,黄色く光るパネルが並んでいる
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 仮面に宿る4体の神獣を切り替えてパズルを解く。釜山の5人チームが作る「Worn By The Forgotten」[BIC2026]

 神獣はチャプターごとに1体ずつ開放される。チャプター1で使えるのはフクロウで,チャプター2でウシ,チャプター3でシカ,チャプター4でヘビが加わり,最終的に4体を場面に応じて使い分けることになる。
 すべての章が純粋なパズルというわけではなく,その神獣の能力を使いこなすことに寄った章もあれば,ギャンブル性の高い要素が出てくる章もあるという。

画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 仮面に宿る4体の神獣を切り替えてパズルを解く。釜山の5人チームが作る「Worn By The Forgotten」[BIC2026]

 チャプターごとにボスが控えているのか,という質問には,そういう仕組みではないという答えが返ってきた。
 ウォーンには保護者と呼べる存在がいて,その相手を失ったというストーリーがある。チャプターの区切りは戦闘ではなく,物語に沿っているという説明だった。

 会場で遊べたのは展示用に切り出したビルドで,回転を速めるためにチュートリアルは外され,操作の組み合わせが最初から使える状態になっていた。省かれた冒頭には,チュートリアルから,ウォーンが保護者を失うまでの経緯が入るという。

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 プレイ時間の想定はチャプターあたり2時間程度で,チャプター1から4までの合計で8時間前後となる。開発の進捗はチャプター1のポリッシュ段階で,10段階でいえば3程度。
 システム自体はほぼ完成していて,残っているのはマップと,それを土台にしたパズルの作り込みだそうだ。

溶岩の上に浮かぶ小舟。舟から伸びた鎖の先を,翼を広げた鳥がつかんでいる
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 開発するOddBallGamesは釜山を拠点とするチームで,メンバーは5人。内訳は開発が2人,アートが1人,モデリングが1人,サウンドが1人だ。ほぼ全員がフルタイムで開発にあたっているが,一部は学生でもある。
 法人ではなく個人事業として,知り合いの知り合いをたどる形で集まったメンバーで構成されているとのこと。

ブースに立つOddBallGamesの2人。左が代表のソン・ミンジェ氏,右がキム・ウィジュン氏
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 ゲームの世界観設定などは1年ほど前から動いているが,ゲームは途中で一度作り直されている。設定をそのまま引き継いだ形で,現行バージョンの開発期間は4か月ほど。BIC2026への出展を決めたのも,作り直したバージョンがどう受け止められるのかを確かめたかったからだ。

 チャプターごとに配信する計画で,チャプター1は10月初旬にリリース予定だ。以降をDLCとして追加するのか,アップデートとして配信するのかは,チャプター1の反応を見て決めるため,全体の完成時期は現時点では言えないという。

 Steamではすでにプレイテストが行われており,ストアページから参加を申請すると開発チーム側にメールが届き,承認されれば遊べる。

 手続きは申請するだけでいいので,実質的には誰でも触れる状態に近い。ストアページに記載されている対応言語は英語,韓国語,簡体字中国語で,現段階で日本語はない。
 日本での展開について聞くと,もともと韓国語で作ったものなので翻訳の作業が必要になり,そこは待ってほしい,という答えだった。日本の事情に詳しい人物と組んで動いてはいるとのことで,日本語が実装される可能性は高そうだ。

霧のかかった水辺に立つウォーン。奥からは光の柱が落ちている
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