アメリカ時間7月10日,つまりE3 Summit 2007開催前日,サンタモニカ高校で恒例の
Microsoft Media Briefingが行われた。
高校の野外円形劇場にしつらえられた特設ステージ正面には,巨大なスクリーンが置かれ,約1300人の観客を収容した広い会場は,照明による幻想的な雰囲気に包まれていた。昨年(2006年)までのいわゆる“メガショウ”から一転,今年から静かでクローズドな集まりに変身した新生E3だが,ここだけは例年どおり,期待の新作やらビッグヒットしたタイトルの紹介やら「Halo 3」やらで,かなりのお祭りムード。全米に同時生中継されるということで,大がかりなテレビクルーもスタンバイしていたのである。とはいえ,あいにく本日のサンタモニカは曇天。日没以降さらに気温が下がり,西海岸だから半ソデでいいだろうという準備の悪い我々4Gamer取材班は,寒かったのなんの。うう。
それはともかく,右も左もXbox 360一色のこのブリーフィング。日本のPCゲーム情報サイトである我々4Gamerは,いつもどういう感じでお伝えすべきか悩まないでもないのだが,昨年からブリーフィングのかなりの部分を「Games for Windows」,つまりWindows Vista用のタイトルに関する発表が占めるようになり,また各メーカーも以前にも増してマルチプラットフォーム展開を重要視しているため,PCゲーマーにとってもなかなか興味深いイベントになってきてはいるのだ。
もっとも,結論から言えば,昨年のカンファレンスでMicrosoftのビル・ゲイツ会長が大々的に打ち出した“LIVE Anywhere”のような,観客の耳目を集める新戦略は今年はなく,また,驚きの新作タイトルなども残念ながら見られず,そういう意味では
ごく普通のブリーフィングだったのである。
MicrosoftでXbox 360を統括するPeter Moore氏
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最初に登場した「ミスターXbox」ことMicrosoft Entertainment and Devices Division副社長,Peter Moore氏によるXbox 360の現況報告などを見る限り,Xbox 360は確実に北米マーケットに食い込んでいるのが分かる。Moore氏によると,2007年5月現在,北米市場でのXbox 360の販売台数は560万台。続く任天堂のWiiが280万台で,SCEのPlayStation 3が140万台と(数字はいずれもWiiおよびPS3の発売以後のもの),意外なほど大きな差をつけている。もっとも,昨年のE3で表明された「目指せ600万台!」は残念ながら達成できなかったようだ。
さらに,同時期までのゲームソフト売り上げ総数実績では,Xbox 360の1810万本に対し,Wiiの880万本,PS3の400万本と,こちらもかなりのもの。販売台数に比べてゲーム販売本数の伸びが大きく,Xbox 360購入者の多くがコアゲーマーという図式も見えるようだ。
……というような話はこのへんにしておいて,ブリーフィングで紹介された数多くのタイトルのうち,我々PCゲーマーがちょっと気になるタイトルを,多数の初公開ショットと共に紹介しよう。いくつかは,今回のE3においてさらに情報が公開されるはずなので,ぜひ今後の記事もお楽しみに。(松本隆一)
■Gears of War
ついに正式アナウンスされた
「Gears of War」のPC版。司会に立ったMicrosoftのゼネラルマネージャー,Shane Kim氏が思わず,「気をつけていたけど,(PC版が出るという情報が)漏れちゃったね」と苦笑いしていたが(
関連記事),本作は300万本以上の販売実績げを上げ,Xbox 360で最も売れたゲームの称号を持つ本命中の本命タイトルだ。
Epic GamesのCliff Bleszinski氏
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続いて満場の拍手で迎えられたのが,Epic Gamesのリードゲームデザイナーである「クリフィB」こと,Cliff Bleszinski氏だ。昨年に続いての登場となる彼は,さっそくGames for Windows - Liveを使用して仲間を呼び出し,彼がマーカス軍曹を,ネット上の誰かがドミニク二等兵を担当して,巨大モンスター「brumak」と戦うという迫力あるシーンを見せてくれた。
このモンスターと戦うのはPC版に追加される新しいゲームモードで,さらに5枚のシングルマップが加えられる予定だ。発売日は未定だが,2007年中が予定されており,Windows Vistaをゲーマーにアピールする最強のタイトルといえるだろう。
■Call of Duty 4: Modern Warfare
2007年4月に制作が発表された人気FPSシリーズの最新作
「Call of Duty 4: Modern Warfare」は,プレイシーンを収録したムービーが紹介された。制作はPC版の初代
「Call of Duty」と
「Call of Duty 2」を制作したInfinity Wardで,よく考えると,コンシューマ機の開発は初めてとなる。
ムービーの内容は,特殊部隊の隊員であるプレイヤーとその上官が共に敵を倒しつつ,戦場を進むが,いつの間にか敵に囲まれて危うし! というとことでto be continued。
派手な戦闘シーンは少なく,画面も地味だったが,緊張感あふれるゲームの雰囲気がよく伝わってきた。こちらも2007年内の発売予定。
■BioShock
ブリーフィングではちらりと登場しただけだが,現在,かなり開発が進んでいる
「BioShock」。背景のアールデコ調の意匠や,不気味な登場人物など,普通のFPSとは一味も二味も違う雰囲気が魅力である。
■Assassin's Creed
美人プロデューサーのJade Raymond氏が解説しつつ,実際のプレイシーンを見せてくれた
「Assassin's Creed」。PC版の発売も決定しており,発売を心待ちにしている人も多いはずだ。主人公のアルテイルの人間離れしたアクションが迫力十分。
■バイオハザード5(原題 Resident Evil 5)
PC版についてのアナウンスはなく,対応機種はXbox 360とPlayStation 3となっているが,新しいムービーが公開された。詳細についてはとくに説明はなかったが,主人公は1作目に登場したクリスのようで,今度の舞台はアフリカになる模様。
また,ここまでに紹介した以外にも数多くのPCタイトルが紹介された。ただ,とくに新しい情報があったわけでもないので,スクリーンを撮影した写真のみを掲載しておこう。その場の雰囲気をなんとなく感じていただければ幸いだ。
Age of Empires III: The Asian Dynasties(上段左),Crysis(上段中),Age of Conan: Hyborian Adventures(上段右),Lost Planet: Extreme Condition(下段左),Kane & Lynch: Dead Men(下段中),Halo 3(下段右)
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